消化吸収の仕組みとは?食事から排便までの消化力をあげて体質改善! |

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消化吸収の仕組みとは?食事から排便までの消化力をあげて体質改善!

消化吸収不良になっていませんか?


あなたには胃もたれやお腹の張り、吐き気や食欲不振などの症状がありませんか。胃腸のはたらきが悪くなり消化不良を起こすとこのような症状が慢性的に表れます。



吸収不良を起こすと基礎代謝や免疫力が低下します。すると便秘や下痢・体重減少・疲労感・冷えやむくみ、貧血など血行不良による不調が体に表れます。


消化・・・食べ物を口腔・胃・腸などの消化器官によって分解される過程です。
吸収・・・消化された栄養素が小腸の粘膜から取り入れられ、血液やリンパ液によって体のさまざまな組織に運ばれていくことです。


消化吸収の異常に思い当たるならば、まずは生活環境や自分の食事をしっかり把握して、栄養素やカロリーなどをチェックしてみましょう。カロリーやタンパク質の摂取が不足していても体に不調は表れます。


暴飲暴食や過労、ストレスなどが原因


暴飲暴食・にんにくや唐辛子など刺激の強い食品の食べ過ぎ・脂肪の多い食品の食べすぎ・適量を超えたアルコールや炭酸飲料などが原因で、胃酸の分泌が乱れて消化酵素を分泌する膵臓のはたらきも低下すると、消化不良を引き起こしてしまう場合があります。


また、早食いをすると食べ物が噛み砕かれないまま胃に運ばれ、消化に時間がかかるので消化不良が起こりやすくなります。


他にも、過労やストレスによって自律神経のバランスが崩れると、胃腸の機能が低下して消化不良が起こります。疲れが溜まって体力が落ちているときは免疫力も低下して細菌やウイルスに感染しやすくなるので注意が必要です。


風邪やインフルエンザは下痢などの胃腸症状をともなう場合があり、消化不良の原因となる場合があります。


胃下垂や慢性胃炎、吸収不良症候群などの疾患の可能性


やせ型で腹筋が少ない人は、胃が垂れ下がり(胃下垂)、胃のぜん動運動が低下する胃腸虚弱(胃アトニ―)で消化不良を引き起す場合が多いです。その他、慢性胃炎、吸収不良症候群なども消化不良からくる疾患です。胃がんやすい臓がんなどの疾患でも消化不良を引き起こします。


  • 胃下垂(機能性胃腸症)
    自覚症状がなければ胃下垂そのものは疾患ではないのですが、あまり垂れ下がり過ぎると胃のぜん動運動の妨げになり、胃腸のはたらきが低下して胃腸虚弱になります。食欲不振・膨満感・吐き気・胃もたれ・胸やけなどの症状が表れます。

  • 吸収不良症候群
    食べ物の吸収が悪く、体に必要な栄養分や水を吸収できない障害のため、栄養不足になります。慢性的な下痢・体重減少・全身のむくみなどの症状があり、貧血や口内炎なども引き起こします。便には脂肪分が多く含まれ、大量の軟便で脂ぎっている・便器内の水面に脂が浮いているような便を排出するのが特徴です。

  • 慢性胃炎
    胃の粘膜が弱まり、炎症が繰り返し起こって治りにくくなっている状態です。慢性胃炎の原因のおよそ8割はピロリ菌感染といわれています。他にも非ステロイド性抗炎症薬の副作用・慢性的なストレスが原因の場合もあります。突然の胃痛や吐き気・膨満感・胃もたれ・げっぷなどの症状が慢性的に繰り返されるので、胃潰瘍に進行する場合もあります。


消化吸収の時間やメカニズムを正しく知ろう


人の消化管は全長約9mもあります。消化吸収にかかる時間や、消化吸収に関係する体内の作用や仕組みはどうなっているのでしょうか。



飲食から排泄までは24-72時間


一般的に食品を食べて胃腸などの消化器官を完全に通過し、排出されるまでに24~72時間(1~3日間)くらいかかるといわれています。しかしこれは個人差もあり、体調や食生活・食品の調理法などで吸収率は変化します。


消化酵素の量や消化速度によっては太りやすい体質に


体内で作られる酵素の量は決まっているといわれています。年齢と共に消化酵素や代謝酵素の量が減ると、油っこいものを食べると胃もたれしやすくなったりと、内臓のはたらきが低下します。


また、1日に作り出される酵素の量もほぼ決まっていて、消化酵素と代謝酵素とに振り分けがされます


消化酵素としての消費が少なければ、残りの多くを代謝酵素に割り当てられるのですが、食べ過ぎて消化酵素を多く使ってしまうと代謝酵素が足りなくなり、基礎代謝低下の原因になるので、太りやすい体質になってしまいます。



タンパク質や脂質・糖質の消化吸収の仕組み


食べものを口に入れると、歯で噛み砕きます。食道を通り胃に送られると、胃酸とぜん動運動でかくはんされ、ドロドロの状態になります。その後、十二指腸で膵液に含まれる消化酵素や胆汁で分解され、小腸の消化酵素のはたらきで消化吸収されます。



では、食べものの成分であるタンパク質・糖質・脂質はそれぞれどのように消化吸収されていくのでしょうか。


消化酵素で分解され小腸で吸収される


  • タンパク質は、胃液に含まれる消化酵素のはたらきで分解され、その後膵液や腸液に含まれる消化酵素でアミノ酸に分解され小腸で吸収されます。

  • 糖質は、唾液に含まれる消化酵素によって分解されますが、分解しきれなかったものは十二指腸で膵液に含まれる消化酵素でさらに単糖類に分解され、小腸で吸収されます。

  • 脂質は、十二指腸と胆汁と膵液に含まれる消化酵素で消化され、脂肪酸やグリセリンとなって小腸で吸収されます。

タンパク質や脂質の過剰摂取は肝臓に負担をかけ、脂肪の蓄積に


タンパク質や脂質はエネルギー・筋肉・ホルモン・抗体・酵素などあらゆるものを体内でつくる大切な栄養素ですが、過剰摂取すると脂肪細胞に保存されていきます。


また、消化を助ける胆汁は肝臓から分泌されます。食べものの過剰摂取は消化管ホルモンが肝臓を刺激し続けて胆汁の分泌を増やすので、肝臓に負担をかけてしまう原因となります。


果糖の過剰摂取も中性脂肪に変わりやすい


同じ糖類でも、果糖は中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。これは果糖の代謝経路が特殊なのが理由で、90%がブドウ糖に変換されず肝臓に早く流れ込み、そのまま代謝されます。


肝臓へのグリコーゲン蓄積量は限りがあるので、代謝副産物となった果糖は中性脂肪となり、高中性脂肪血症となる恐れがあるのです。



炭水化物の消化吸収の仕組み


三大栄養素の1つである炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたものです。



このうち、消化吸収されるものが糖質で、されないものが食物繊維です。


口の中から消化が始まり糖と食物繊維に


炭水化物は、口から入るときは唾液に含まれる消化酵素のはたらきでデンプンに大きく分解されます。その後、膵液の消化酵素のはたらきでブドウ糖に分解され、腸から吸収されます。


余分な糖質は中性脂肪となり、筋肉や内臓に脂肪がつく


糖質の過剰摂取は、血液中のブドウ糖(血糖)を急激に上昇させます。すると血糖値を一定に保つために膵臓からインスリンが大量に分泌されて脂肪細胞にブドウ糖をどんどん送り込んでしまい、中性脂肪になる原因を作り出してしまいます。


また糖質は、いざという時に体を動かすため肝臓や筋肉に蓄積しますので、余分な脂肪がついてしまうというわけです。


糖質吸収を緩やかにするなら食べる順番が鍵


糖質を控えることはダイエットに有効ですが、全て排除してしまうと必要な栄養素が不足してしまいます。イモ類や根菜、豆類などは血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が多くふくまれているので、これらの食品を先に食べると良いでしょう。



消化吸収の遅い食物繊維を摂ろう


食物繊維は体内で消化吸収されないものですが、血糖値が上がりにくく満腹感を得られる、腸内環境を整えるといったはたらきをしてくれます。



血糖値の急激な上昇を抑え、代謝をあげ脂肪消費しやすく


ごはんやパンなど主食に含まれる糖質は、砂糖などに比べると血糖値の上昇は緩やかですが、中でも玄米や雑穀米などの食物繊維が多く残っている穀物は血糖値の上昇をより緩やかなものにしてくれます。めん類も、うどんやラーメンより、そばのほうが血糖値上昇が緩やかです。


糖尿予防、便秘改善にも


食物繊維には糖尿病予防や改善に役立ちます。血糖値の上昇を抑えるはたらきと共に高血糖を回避できるので、血管の障害も防ぎ、糖尿病の合併症予防にもつながります。


また食物繊維は体内で消化吸収できない成分なので、体外へそのまま排出されます。このとき腸内で不要なものをからめ取ってくれるので、便秘を改善して腸内をきれいにしてくれます。


免疫システムの7割がある腸内環境を整えることで免疫力UP


腸内がきれいであれば体の免疫システムが正常にはたらくので、免疫力が上がり病気を予防できます。健康を保つために、食物繊維を積極的に摂取して腸内環境を整えましょう。



消化力で体質改善して体の中から健康に


消化吸収の力が高いと健康を保つことができます。暴飲暴食やストレス、睡眠不足などさまざまな原因で消化吸収力を下げてしまいますので、気を付けたいですね。



現在、食べることにストレスを感じているのなら消化吸収の仕組みに沿って、この機会に生活環境を見直してみてはいかがでしょうか。

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