緊急避妊薬とは?避妊効果と副作用を知ってなぜ市販薬にならなかったのかを解説! |

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緊急避妊薬とは?避妊効果と副作用を知ってなぜ市販薬にならなかったのかを解説!

緊急避妊薬(アフターピル)ってなに?


緊急避妊薬(アフターピル)を知っていますか?


ホルモン剤 ピル

ピルのこと?と思われるかもしれませんが、そうではありません。ピルはあらかじめ妊娠を予防するために服用する薬。緊急避妊薬とは、避妊しないでセックスをしてしまった場合やコンドームが破けるなどの失敗を起こしたときに使います。


つまり、行為の後の妊娠するかもしれない危険性を防止する方法なのです。


3人に1人しか知らない


セックスという行為を「妊娠するかもしれない」といった意識で行っている人はどれくらいいるでしょうか。


コンドームなどの避妊具を使わずにセックスしてしまった場合や、コンドームが破けてしまって避妊効果が発揮されなかった場合に初めて「妊娠してしまうかも」と不安を覚える女性は少なくありません。そういったときに使われるのが緊急避妊薬であるアフターピルです。


ピルは妊娠を予防するための薬ですが、日本では認可が遅れたこともありアフターピルの存在を知る日本人は3人に1人しかいないと言われています。望まない妊娠を避けるためにも、緊急避妊薬に対する正しい知識をもちましょう。


性交後72時間以内に服用


緊急避妊薬はセックスをしてから72時間以内に飲まなくてはなりません。緊急避妊薬に含まれる女性ホルモンが排卵を遅らせて精子と卵子の授精を防ぎ子宮内膜への着床を阻害することで妊娠を予防します。


緊急避妊薬による避妊率は80%と言われていますが、受精してしまった後では効果がありませんので妊娠の危険がある場合、できるだけ早く緊急避妊薬を飲む必要があります。



緊急避妊薬は低用量ピルと同じ成分?その効果


セックスを行ってから妊娠するまでに必要な日数は10日程度といわれています。



膣内に精子が入り込むと、精子は卵子のもとに向かいます。卵子と精子が結合すると受精卵となり、卵巣から10日ほどかけて子宮に移動し、受精卵が無事に子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。


緊急避妊薬には黄体ホルモンであるプロゲステロンと同じ作用をする成分が配合されています。緊急避妊薬を飲むと急激にホルモンバランスが変化し、排卵を止めます。こうすることで受精を阻害して望まない妊娠を防ぎます。


服用後、5日~7日間は排卵が抑制された状態となります。その間は膣内に侵入した精子は受精能力を失うため、妊娠することはありません。個人差はありますが、服用後1週間ほどで出血があります。基本的に、低用量ピルとは全くの別物と考えるほうがいいでしょう。


日本で認可されているのは「ノルレボ錠」だけ


緊急避妊薬であるノルレボ錠は約50か国で使用されています。レボノルゲストレルという成分を配合しており、排卵を抑制して子宮内膜の増殖を防いで着床しづらくする働きがあります。


以前までは1錠に0.75mgを配合していて2錠飲む必要がありましたが、2016年から1.5mgが新発売され、現在では1錠のみの服用で済むようになっています。


低用量ピル「トリキュラー」は同じ成分


毎日服用するタイプの低用量ピルは避妊、生理痛の緩和の目的だけでなく生理不順や子宮内膜症の治療にも使われます。


低用量ピルであるトリキュラーにもレボノルゲストレルが配合されていますが、最も多く含まれている黄色の錠剤でも0.125mgしか配合されていないので、アフターピルに比べるとかなりの低用量となっています。そのため、毎日飲める上に副作用も少なくて済みます。



望まない妊娠は薬で回避!緊急避妊薬


緊急避妊薬を飲む理由としては、コンドームが破けてしまったり避妊をしなかったなど個人的なものが多いですが、中にはレイプされた女性が服用を望むケースもあります。



緊急避妊薬は服用が早ければ早いほど高い避妊効果を発揮しますので、望まない妊娠を防ぐためにはできるだけ早く飲む必要があります。


できるだけ早く飲むべき薬であるのは明確なのですが、病院が休みで受診できないなどといった理由で72時間以内に薬が飲めず妊娠してしまったという話もあります。


欧米各国では市販薬として売られていますし、副作用もそこまで重篤ではなく95%もの高い確率で妊娠を阻止できるという理由から、女性の権利として薬局などで販売しできるだけ早く飲用できるように環境を整えて望まない妊娠のリスクを軽減するべきいう声があがっています。


緊急避妊薬の副作用


緊急避妊薬の主な副作用としては頭痛、腹痛、胸の張り、吐き気や嘔吐などがあります。



緊急避妊薬を飲んだ人の約50%は吐き気を感じ、約20%の人が嘔吐してしまうといわれています。


副作用は24時間でおさまることが多い


アフターピルによる副作用は24時間以内におさまることが多いです。中絶手術を行うことと比べると体に対する負担も少なく、不妊症といった後遺症が残るリスクもないですが、体内のホルモンバランスを大きく乱すため心身共に影響を与えます


決して、何度使っても大丈夫といった薬ではありません。


服用後の嘔吐に注意!


吐き気が強く出る薬ですが、薬をのんでから2時間以内に嘔吐してしまうと避妊効果を得られなくなる可能性があります。一緒に吐き気止めを飲むなどして、嘔吐しないような対策をとる必要があります。



緊急避妊薬のOTC化見送りのこと


OTCとは、Over The Counterの略で薬局のカウンター越しに売られる薬のことです。



日本産科婦人学会と日本産婦人科医会は、妊娠の発見が遅れたり、避妊効果が高く本来利用してもらいたい低用量ピルの利用につなげられないといった理由で緊急避妊薬レボノルゲストレル(商品名ノルレボ)のOTC化見送りを決定しました。


迅速にアフターピルを処方できる環境にするため、OTC化見送りに反対する産婦人科医は今も多くいるようですし、将来的にはOTC化する可能性も十分にあります。



諸外国では低所得者には無償のケースも


緊急避妊薬は保険適応外の薬のため、全額実費での支払いとなります。



そのため薬1錠あたりの負担額は15,000円~20,000円と高額になりますが、アメリカなど諸外国では低所得者や学生など若い人に対しては無償で提供される場合もあるようです。望まない妊娠・出産を防いで不幸な子供を増やさないために諸外国も工夫をしているのですね。


セックスは愛を確かめ合う行為ですが、同時に妊娠してしまうリスクがあります。自らの不注意で妊娠してしまった、させてしまったかもしれないと思ったらすぐに緊急避妊薬を処方してもらうため病院を受診しましょう。


ただし、緊急避妊薬は決して手軽に使ってもいい薬ではありません。妊娠を望まないのであれば、避妊はしっかりと行いましょう

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