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脂肪肝と診断された人がやるべきこと!痛みなくても危険な肝臓をどう治す?

痛みがなくても危険な脂肪肝ってどんなもの?原因は?



脂肪肝は、肝臓に脂肪がついてフォアグラ状態になっている生活習慣病で、日本人の4人に1人は脂肪肝と言われています。


肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれる臓器で、脂肪肝になっていても痛みを感じません。また、脂肪肝はひどくなると肝硬変や肝臓がんになってしまうおそれがあります。


そんな恐ろしい脂肪肝は、生活習慣を見直すことで予防ができます。そこで、脂肪肝になる前に、原因や症状を知っておきましょう。


脂肪肝とは?


食べたものは胃で消化されたあと、小腸で吸収、肝臓で分解されて、栄養素と酸素を血液にのせて全身に送られます。


でも、暴飲暴食や運動不足、不規則な生活を続けていると内臓に脂肪がたまってしまうんです。特に肝臓の細胞には脂肪がつきやすく、肝臓に10%以上の脂肪がつくと脂肪肝と呼ばれます。


ちなみに見た目がやせている人でも肝臓には脂肪がついている可能性があるので、無関係ではありません。脂肪肝になると血流や新陳代謝が悪くなるので、心臓の病気になる可能性も高くなります。


原因1.食べ過ぎ


日本人の脂肪肝の70%は、食べすぎが原因とされています。食べすぎが原因の脂肪肝は、甘いものや油っこいものを取りすぎて、内臓に脂肪がついていくことで起こります。


一方で、食事制限をする無理なダイエットでも、体をつくるたんぱく質が足りなくなって、脂肪が排出されにくくなります。また、脂質よりも糖質の取りすぎに注意が必要です。食事をすると血糖値が急激に上がり、血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されます。


ごはん、麺、パンなどの糖質は、手軽に食べられるので、ついつい食べる量が多くなりがちです。でも、糖質を食べ過ぎていると、インスリンは肝臓で分解しきれなった糖質を中性脂肪としてたくわえて、脂肪肝に影響します。


食べすぎが原因の脂肪肝は40歳以上の女性に多く、糖尿病や肥満といった他の生活習慣病にもかかっていることがあります。


原因2.飲み過ぎ


たくさんお酒を飲む習慣が続くと肝臓に負担がかかり、脂肪肝の大きな原因になります。


肝臓には、アルコールなどの有害物質を分解するはたらきもあります。でも、アルコールをたくさん取り続けていると肝臓が疲れてしまい、分解するときに中性脂肪がつくられて肝臓に脂肪がたまっていきます。


ちなみに、一日にとるアルコールの適量は20~25gとされています。具体的には、ビール中ビン1本(500ml)、ワイン2杯(200ml)、焼酎コップ2分の1杯(90ml)、ウイスキーはダブル(60ml)、日本酒1合(180ml)が基準です。


そして、日本酒3合以上を5年以上、毎晩の晩酌にしていると、脂肪肝になる可能性はかなり高くなります。


原因3.運動不足


適度な運動は成長ホルモンをたくさん分泌して、筋肉や内臓のはたらきをアップしてくれるので新陳代謝がよくなります。でも、運動不足だと、エネルギーとして使いきれなかった脂質と糖質が肝臓に中性脂肪になって体にたまります。


脂肪は筋肉よりも内臓につきやすく、中でも特に肝臓には中性脂肪がつきやすいので、脂肪肝になりやすいんです。


原因4.新陳代謝が悪く脂肪をためやすい


体は眠っている間に成長ホルモンが分泌されて、新しい細胞に生まれかわります。肝臓の細胞も眠っている間に生まれ変わって新陳代謝がうながされます。でも、不規則な生活を続けていると自律神経のバランスがみだれて、肝臓の新陳代謝が悪くなってしまうんですよ。


新陳代謝がうまくいかないと排泄もスムーズにいかないので、内臓に脂肪をためやすい体になってしまいます。



痛みが無くても危険と言われる脂肪肝!どんな症状が起きるの?



脂肪肝になると新陳代謝をする肝臓の機能が低くなって、血がドロドロになって血流が悪くなります。血流が悪くなると全身に栄養や酸素が送られなくなるので、疲れやすい、ボーっとする、集中力がなくなるといった症状が現れます。


あなたがそのような症状を感じているなら、脂肪肝の初期症状かもしれません。もし思い当たるところがあれば、病院で検査を受けてみるといいでしょう。


疲れやすい


食べすぎ、飲みすぎ、運動不足は肥満の原因になりやすく、肥満になると肝臓に脂肪がついて、脂肪肝になります。また、睡眠不足やストレスは自律神経のバランスを乱して、体を酸化させる活性酸素がたくさん出る原因になります。


活性酸素は肝臓の細胞にも傷をつけるので、ダメージがかかってしまい代謝が悪くなります。老廃物や肝臓で分解しきれなかった脂肪が血をドロドロにするので、脳に必要な栄養や酸素が届かなくなってしまい疲れやすくなってしまうんです。


頭がボーっとする


肝臓のはたらきが悪くなることで疲れやすくなり、それがエスカレートするといつも頭がボーっとした状態で、体がだるくなります。体がだるいのですぐに寝てしまいますが、疲れがとれないまま起きて食事をすると、満腹感で眠たくなるという悪循環になってしまいます。


お腹がいっぱいになると眠たくなる、という経験は誰にでもありますよね。でも、食事をしてすぐに寝てしまうのは胃腸や肝臓などの、消化器系の内臓が動いているのに脳を休めることになってしまいます。


この状態は内臓に負担をかけてしまい、血流と代謝が悪くなります。内臓脂肪もつきやすくなるので、いつも疲れて頭がボーっとしている状態になってしまうんですよ。


集中力がなくなる


脂肪肝がすすんで血流が悪くなると、脳へ酸素や栄養素が十分に行きわたらなくなるとお伝えしましたね。


肝臓に脂肪がつくことで脂肪が血管を圧迫し、血管が縮んでしまいます。さらに、老廃物がたまって血がドロドロになっていると脳への酸素や栄養素が、届きにくくなります。そして脳のはたらきが悪くなり、集中力が低くなってミスをしやすくなってしまいます。



脂肪肝で背中や脇腹に痛みが出るとかなり深刻!



「沈黙の臓器」と呼ばれている肝臓は、異常があっても痛みなどの症状が現れません。肝臓は多少のダメージを受けても、残りの健康な細胞が傷んだ部分をカバーしてくれます。


そのため、痛みが現れるころには脂肪肝がかなり進んでいて、肝炎や肝硬変、肝臓がんなど深刻な病気になっているんです。深刻な病気を防ぐためには、痛みが出ないうちに対策しましょう。


肝臓はそもそも痛みを感じない臓器


肝臓には痛みを感じる神経がないので、病気がひどくなると周りの筋肉を使ってSOSの信号を出します。内臓と筋肉は、ダメージを受けると同じルートのせきずいを使って、脳に信号を送っています。すると脳では、ダメージを受けたところを勘違いして筋肉に痛みを出します。


また、肝臓の病気になると肝臓が腫れてしまうので、腎臓や胃、十二指腸など、他の臓器を圧迫して合併症を起こす場合もあります。


右側の背中が痛いと肝炎や肝臓がんに進行している可能性が


脂肪肝がひどくなると背中の右側が痛くなることがあります。同時に、発熱、頭痛などカゼに似た症状や吐き気、皮膚や目の色が黄色くなる(黄疸)、といった症状が現れます。これらの症状が出ると脂肪肝が肝炎、肝臓がんに進行している可能性があります。


右側の脇腹が痛いと急性肝炎に進行している可能性が


脂肪肝の症状が進行して急性肝炎になると、右の脇腹が痛くなることがあります。急性肝炎になるとまず体のだるさ、発熱、頭痛といった症状があらわれて、そのあと黄疸が出てきます。そして尿の色が茶色に近い色になり、吐き気や食欲不振といった症状があらわれます。


急性肝炎はしばらくすると自然に治ることもありますが、右脇腹に痛みがあるということは重い症状の可能性が高いので、すぐに病院に行きましょう。ちなみに、脂肪肝が進行して起こる急性肝炎は、女性の場合、更年期以降にかかることが多いです。



痛みを感じるその前に!脂肪肝を改善する治し方



重い病気につながる脂肪肝は、生活習慣を見直すと改善されます。肝臓についた脂肪は筋肉の上についた皮下脂肪よりもとれやすいので、脂肪肝が治ることで肥満防止にもなりますよ。


脂肪肝の治し方には、バランスのとれた食事、適度な運動、規則正しい生活といった基本的な治し方をすることがとても大切です。


食事療法で摂取カロリーを抑える

脂肪肝の食事療法では、標準体重をもとにして1日にとるエネルギーの量を計算したうえで、1日3食バランスよく、ゆっくり噛んで食べることが大切です。


ちなみに、標準体重は身長(m)×身長(m)×22、1日にとるエネルギー量は、標準体重(kg)×25、30(キロカロリー)で計算できます。


エネルギー量を計算するとき、標準体重にかけるカロリーは、活動量が少なく、一日のうち座っている時間が長い人は25をかけます。また、活動量は普通で、立ち仕事などで立つ時間が長い人は30をかけます。


たとえば、身長160cmで立ち仕事をしている人の標準体重は1.6(m)×1.6(m)×22=56.3(kg)で、1日にとるエネルギー量は56.3(kg)×30=1689(kcal)となりますね。そして、油っこいものや甘いものはなるべく控えるようにしましょう。


また、アルコールが原因で脂肪肝になっている人は、アルコールの量は適量を守り、週に3日以上は休肝日をつくるようにしましょう。


運動療法で体重と体脂肪率を改善


脂肪肝の改善には、運動をして脂肪を燃やし、筋肉をつけることが大切です。特に、肥満で脂肪肝になっているようなら、標準体重を目指すことも大切です。そして、ダイエットはジョギングなどの有酸素運動に、無酸素運動の筋トレを組みあわせると効果が出やすいです。


筋肉は運動していない時にもエネルギーを消費しています。筋トレで筋肉量を増やすことで運動していない時に消費する基礎代謝量がアップして脂肪が燃焼しやすく、やせやすい体を作れます。


ジョギングや水泳などの有酸素運動は運動した分だけ糖質や脂質をエネルギーに変えてくれますが、脂肪を燃やすのに時間がかかります。そこで、筋トレを取りいれることで成長ホルモンが分泌されて、脂肪を燃焼する効率がよくなります。


睡眠不足や不規則な生活をやめて代謝をよくしよう


睡眠不足は食欲を増やすホルモンが増えて、満腹感を感じるホルモンが少なくなるので、食べすぎにつながり、脂肪をたくわえやすくなります。脂肪は特に肝臓につきやすいので、脂肪肝の原因になり新陳代謝の機能を低くします。


また、夜の10時~夜中の2時は成長ホルモンが一番分泌されて、細胞を新しく生まれ変わらせる時間帯です。体は眠っている間に細胞を生まれ変わらせるので、この時間帯に眠ると新陳代謝がよくなります。


でも、不規則な生活や夜ふかしを続けていると自律神経が乱れてしまい、肝臓の細胞にダメージを与えて代謝を悪くしてしまいます。


不規則な生活や睡眠不足が当たり前になって代謝が悪くなっていると、女性ホルモンにも悪影響がでて生理痛や更年期障害の症状がひどくなることもあります。


自律神経を整えるためにも、夜になったら眠たくなくても決まった時間にベッドに入って目を閉じるなど、代謝アップのために工夫をしてみましょう。


脂肪肝になって肝臓のはたらきが悪くなると、他の生活習慣病にかかる可能性も高くなります。また、知らず知らずのうちに脂肪肝が進行していて、痛みが出てきたころには症状がかなり悪化している、というところも怖いですね。


痛みが出てくる前に、ぜひ生活習慣を見直してみましょう。また、健康診断を定期的に受けていると脂肪肝になっていてもすぐに発見できるので、気になる症状があれば受けてみるのもオススメですよ。

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