脂肪肝とは?原因・症状から様々な治し方まで |

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脂肪肝とは?原因・症状から様々な治し方まで

脂肪肝とは生活習慣病の一種で、最近は健康診断の血液検査で指摘される人が増えています。脂肪肝はその名の通り、脂肪が肝臓に蓄積している状態を言います。

今や脂肪肝は、日本人の4人に1人とも、3人に1人とも言われています。なんとなく「良くないことだ」とわかっていても、実際に脂肪肝がどんなもので、どう良くないのか、ちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

まず脂肪肝とは、具体的にどんな状態のことなのでしょうか。脂肪肝とは「肝細胞の30%以上に中性脂肪がたまった状態」のことであり、たいていの場合は、自覚症状が出てからではすでに症状がかなり進んでいることが多く、そうなる前に早めに治すことが大切です。


あてはまりませんか?脂肪肝になる原因!

脂肪肝の主な原因は、不規則な生活や、暴飲暴食などの生活習慣があげられます。お酒が好きでアルコールを良く飲む人も注意が必要です。ストレスのため過ぎも脂肪肝の原因となりますので、生活習慣を改善する必要があります。

脂肪肝と言っても、その原因は様々です。まず原因をよく知った上で、自分が当てはまる場合は、早めの病院受診と同時に、その原因別に対策を考える必要があるでしょう。まず原因をひとつひとつ確認していきましょう。

食べ過ぎや早く食べる

早く食べるということは、脳の満腹中枢が十分刺激される前にすでにたくさんの量を食べてしまっているというケースが多く、結果として肥満になりやすいのです。また大食いや早食いは血糖値を急上昇させ、肝臓にも余計な負担がかかります

適切な量のバランスの良い食事をよく噛んでゆっくり食べるよう心がけることで、肝臓にかかる負担が少し減らせます。食事の後には肝臓が活発に活動しています。

食後急に激しい運動をすると、肝臓に負担がかかりすぎるので、あまり良くありません。食後は少しの間、ゆっくりと体を休めるほうが良いでしょう。

お酒をたくさん飲む

大量の飲酒が原因の脂肪肝をアルコール性の脂肪肝と言います。通常アルコールを飲むと、そのほとんどが肝臓で解毒され、体外に排出されます。

しかし摂取するアルコールの量が多すぎると、肝臓が処理しきれなくなりダメージを受けたり、脂肪の代謝が十分できなくなり、肝臓に脂肪がたまりやすくなってしまうのです。進行すると、アルコール性の肝炎や肝硬変になる場合があります。

毎日ほとんど運動していない

飲酒しなくても発症する脂肪肝のことを、非アルコール性の脂肪肝=NAFLD(ナフルド)と言います。進行すれば非アルコール性脂肪肝炎=NASH(ナッシュ)になり、肝硬変や肝がんになる危険性があります。

これまで非アルコール性脂肪肝炎=NASH(ナッシュ)は放置しても肝硬変や慢性の肝炎にならないと考えられていましたが、お酒を飲まない人でも重篤な症状を引き起こす可能性があります。

脂肪肝は、早い段階で運動や食事・生活習慣を改善すれば健康な肝臓に戻ることもありますが、いったんNASHになると健康な肝臓に戻すことは難しくなります。

無理なダイエットで痩せた

過度な食事制限から脂肪肝になるケースもあります。魚や肉から得られるタンパク質には、肝臓にたまった脂肪を血液中に流す役割があります。このタンパク質が不足している場合、脂肪が肝臓にたまりやすくなります

また極度な糖質制限ダイエットの場合も、脂肪肝になる場合があります。私たちの体は、糖質をまったく摂らない場合、筋肉に含まれるタンパク質を糖質に変えてエネルギーにします。結果としてタンパク質不足に陥り、脂肪が肝臓にたまりやすくなるというわけです。

つまり、無理な食事制限によるダイエットをして、外見上は痩せたにもかかわらず、肝臓に脂肪をためていくケースもあるということで、注意が必要です。

BMIが25以上ある

BMIとは肥満の判定に用いられる指標です。まず、人間ドックや健康診断など結果を見て、自分のBMIの値を確認しましょう。わからない人は、自分で計算してみましょう。

体重(kg) ÷ { (身長m)×(身長m) }の値がBMIです。

18.5未満は低体重(痩せている)とされ、18.5以上25.0未満が普通、25.0以上が肥満とされています。次のようなデータもあるので、特に25.0以上の人は要注意です。

血糖値が高い

肝臓に負担のかかる生活を続けていると、肝臓の機能が低下して血流も悪くなります。そうすると栄養素をうまく取り込めなくなったり、代謝機能が落ちたりするので、血糖値の下がるのも遅くなります。そして倦怠感や黄疸といった自覚症状も出てきます。

実は脂肪肝と糖尿病は、相関関係にあると言えます。脂肪肝であると肝機能の低下で血糖値が下がりにくくなり糖尿病の悪化を促進してしまう可能性があります。そして糖尿病だと肝臓に負担をかけて結果として肝機能が低下して、肝臓病が進行してしまう可能性があります。

この悪循環が深刻なダメージを与えないうちに対策をとる必要があります。

妊娠

妊娠により脂肪肝になる場合もあります。妊娠後期に起こる病気で、原因はよくわかっていません。早期診断と治療が重要です。急いで出産を終了させることが一番の治療法と言われています。


目には見えない脂肪肝!どんな症状が出るの?

はっきりした痛みを伴わない脂肪肝ですが、いったん進行してしまうと、肝臓の機能が低下することにより代謝や血流が悪くなって様々な症状が現れます。

疲れやすい

代表的な症状をあげていきましょう。

すぐに疲れてしまう

まず血流が悪くなることから、体のすみずみまで酸素や栄養が届きにくくなり、結果として疲れやすくなります。最近疲れやすい、体がだるくなりやすいなと思ったら、もしかしたらそれは脂肪肝による疲労倦怠感かもしれません。

右の肩がよく凝る

脂肪肝の症状のひとつに右の肩が凝りやすくなるというものがあげられます。考えられる理由はいくつかあるようです。

まず肝臓の動きが悪くなることにより、筋肉・腱の収縮が悪くなることに起因していると考えられています。右の大胸筋が肝臓と神経がつながっているため、肝臓の上にある横隔膜が影響を受けやすく、その結果として右肩だけが肩こりになると考えられています。

また「関連痛」というものが原因だという考え方もあります。肝臓は体の右側に位置しており、その肝臓の痛みを脳が感知する際に、痛みの場所を正確に把握できず少し違った場所に痛みを感じるというものです。

内臓の痛みというのは、皮膚の痛みほど正確に痛みの場所を脳が感知するわけではないからこのようなことが起こると考えられています。

また右肩の凝りについては、肝臓の下のほうにある胆のうが原因の場合もあり、その場合は胆石、胆のう炎、胆管炎、胆のう癌、胆管癌の可能性も考えられます。

集中力が低下する

ぼーっとする、集中力が低下するというのも、脂肪肝の症状のひとつです。これは血流が悪くなることにより引き起こされていると考えられます。集中力低下や無気力などを認識したら、脂肪肝との関連を疑ってみることも必要かもしれません。


ただの肥満じゃない!脂肪肝を放っておくと危険!

脂肪肝というと、ただ脂肪が多いだけという印象があり、あまり良くないとわかっていてもついそのまま放置しがちです。でも、いったん進行してしまうと、体に深刻なダメージを与えてしまいます。

脂肪肝が引き起こす様々な病気をあげていきましょう。

動脈硬化

脂肪肝の引き起こす病気のひとつに、動脈硬化があげられます。脂肪肝によって中性脂肪が増えることにより、血液中の悪玉コレステロールが増えて善玉コレステロールが減ってしまいます。

これにより血管の中を流れる血液がドロドロになって、動脈硬化に繋がる恐れがあります。本来酸素が豊富な血液が流れているはずの動脈が、ドロドロ血液になり硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血になる可能性が高くなります。

肝硬変

肝臓に炎症が起こると傷つき、それを修復するために繊維というタンパク質が増えていきます。これを繰り返して繊維化が進んでいくと、肝臓が小さく硬くなっていきます。これを肝硬変と言います。

尿の色が濃い、むくみやだるさ.倦怠感、黄疸や食欲不振といった症状を経て、やがて深刻な影響が出ます。肝硬変が進行すると肝臓癌になる恐れもあります。

肝臓癌

わかったときにはもう既にかなり進行していると言われる肝臓癌ですが、その原因の大半はウイルス感染と言われています。しかし、実際に脂肪肝から肝臓癌にまで進行してしまう人もいますので、注意が必要です。

脂肪肝から実際に肝臓癌にまで進行するには、かなりの年数を要しているはずです。自覚症状が乏しいと言われる肝臓癌ですが、ちょっとした体調の変化や健康診断の結果を見逃さないようにして、脂肪肝が深刻な症状になる前に改善の努力をすることが何より大切です。


危険な脂肪肝!治し方が知りたい!

時間をかけて進行し、体に深刻なダメージを与える脂肪肝ですが、早い段階で気をつけることで治るケースも多くあります。

ここからはその治し方をみてみましょう。

一番大切なのは食事療法

およそ3分の2の人は肥満によって脂肪肝になります。ですので、食生活を改善しバランスのとれた食生活をすることがもっとも効果的な脂肪肝の治し方です。栄養バランスの取れた食事を基本とし、脂肪や糖分を控えましょう。肝臓に良い食事を取り入れるのオおすすめです。

初期の脂肪肝だと、ほとんどの場合は食生活の改善が必要なだけで、薬を服用する必要はありません。アルコール性の脂肪肝の治し方は、節酒が基本となります。飲み会や外食が多い人はアルコールとの付き合い方を見直してください。

やりすぎ注意の運動療法

肝臓に蓄積された脂肪は運動によって消費されますが、過激な運動はおすすめできません。脂肪肝には適度な運動が良いのですが、あまりにも激しい運動は内臓機能を低下させる恐れがあります

また、血液検査の前に激しい運動で筋肉を傷つけると、肝機能の数値に異常をきたすこともあるので誤診を防ぐためにも、適度な運動を心がけましょう。

漢方薬を使って脂肪を減らす

脂肪を燃焼しやすい体質改善を目的として、漢方が使われることがあります。防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、大柴胡湯(だいさいことう)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)が脂肪を減らす漢方としてよく市販されています。

漢方には冷えやむくみを予防し、発汗作用を促す効果も期待できるので脂肪の燃焼にも効果的です。漢方を継続して飲むことで、脂肪が燃えやすい体づくりができますが同時に食事療法や運動療法を加えるとより効果的でしょう。

サプリメントも上手く活用

肝臓機能をサポートするサプリメントとしては、タウリンやオルニチンが有名ですね。タウリンは肝機能を改善し、肝臓に溜まった中性脂肪を体外にだす働きをしてくれます。

また、オルニチンは、肝臓の持つ解毒作用を助ける作用があります。オルニチンは二日酔いや疲労回復にも効果があるので、上手に取り入れたいですね。


食事内容や習慣を改善して脂肪肝を治そう

脂肪肝の改善には具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

食事を摂るうえで気を付けるポイントについても説明していきます。

アルコールや甘いものを摂りすぎない

お酒が好きな人も、アルコールは適度な量にとどめましょう。休肝日を適度に設定し、意識的に肝臓を休ませてください。お酒の席が多い人は、ゆっくりと飲酒する癖をつけて肝臓への負担を減らしましょう。

アルコールの分解を助ける食品をおつまみに取り入れるのも良いでしょう。ゴマ、ナッツ、ヨーグルトやレバーといった食品は、アルコールの代謝を促進し、肝臓の機能を高める作用があります。

甘いお菓子やジュースにも注意が必要です。肝臓には糖を調節する機能もあるのですが、甘いものを摂りすぎると糖が代謝されずに体内に余ってしまいます。余った糖は肝臓で分解され中性脂肪となり蓄積してしまうのです。

ですので、余分な糖分を控えることで、肝臓に脂肪が蓄積されるのを防ぐことが出来ます。

脂肪分が低いものやカロリーの低いものを選んで食べる

脂肪分が高い食事は肥満の原因になりますが、特に動物性脂肪は体内に蓄積されやすいので注意が必要です。脂身の多いお肉や、バターなどは摂りすぎないように注意しましょう。

脂肪や糖質にはカロリーが多く含まれていますので、脂肪分が少なくカロリーの低い食品を選べば肥満を予防することができます。

1汁3菜でバランスの良いメニュー

忙しいときの食事は、パンやごはんといった主食に偏りがちです。ですが、1汁3菜を心がければ、バランスよく栄養素を摂取することが出来ます。主菜では、良質のたんぱく質である卵や大豆や魚を積極的に取るのがおすすめです。

副菜では、高ビタミンの緑黄色野菜や果物を摂取し、肝機能の正常な働きを促しましょう。

1日3食食べるように心がける

糖質や脂質を控える食事も大切ですが、極端なダイエットはおすすめできません。肝機能を正常に働かせるためには、良質のたんぱく質やビタミンが必要ですし、食事を抜くと、脂肪を蓄積しやすい体になってしまうからです。

1日3食、バランスの取れた食事をすることで極端なダイエットを防ぐことにもなります。


脂肪肝を治す運動にはどんなものが?どれぐらいの期間で効果が現れるの?

体重が減少しない運動であっても、脂肪肝には効果が期待できます。

脂肪肝を改善し、予防するためには継続的な運動やトレーニングが必要です。毎日無理なく続けられる運動を生活に取り入れてみましょう。

脂肪の燃焼は20分以上の有酸素運動がおすすめ

有酸素運動を開始してから、20分以上経過すると糖質よりも脂肪の燃焼が活発になります。続ければ続けるほど脂肪は燃焼されていきますが、ウォーキングや水泳を1日30分以上行うことで、肝臓に溜まった脂肪の燃焼も報告されています。

無酸素運動で筋力をつけて脂肪の燃焼する効果をあげよう

太りにくい体をつくるには、筋力をつけて基礎代謝を上げる必要があります。基礎代謝が上がれば、糖の代謝も早まるので中性脂肪のたまりにくい体になるのです。健康的な体系を維持するためには筋力が必要ですので、無酸素運動も取り入れましょう。

ジムに通う時間がなくても、無酸素運動は可能です。ペットボトルを利用したダンベルやスクワットも無酸素運動ですので、空いた時間を利用して取り組めます。

食事療法などとうまく組み合わせれば約1か月で効果が現れます

適切な食事療法と運動治療を進めれば、肝臓機能は早くて1ヶ月で改善します。脂肪肝の人の血液検査では、ALT(GPT)やAST(GOT)の値が上昇するのですが、運動と食事療法を取り入れれば、短期間で数値は減少します。

アルコール性の脂肪肝でも、早期にお酒を控えると1ヶ月という期間で数値が改善しますので、早めの対策がやはり重要です。


脂肪肝の方におすすめのサプリメントは?

脂肪肝に効果のある栄養素は、食事のほかにサプリで摂取することもできます。

配合成分に違いはありますが、手軽に始められるので食事療法と組み合わせるとよいでしょう。

レバリズムL

レバリズムLは、肝臓機能に良いとされるシジミ由来のオルニチンや9種類の必須アミノ酸が配合されています。更に肝臓の解毒作用を高める牡蠣エキスも配合されており、肝臓や疲れといった気になる症状をサポートしてくれます。

初回モニター価格は、約30日分が980円と手軽な価格なので始めやすいですね。

しじみ習慣

しじみ習慣は、しじみそのものの良さを体感できるように作られています。しじみには、オルニチンを含む35種類以上の栄養素が含まれており、毎日の健康のサポートに役立ちます。初回約10日分が無料で体験できるので、気になる方は申し込んでみましょう。

ヘパリーゼZ

ヘパリーゼはレバー由来の成分を配合した肝臓エキスが特徴のサプリです。肝臓エキスのほかにもウコンやオルニチン、セサミンやLシステインといった5大健康成分が配合されています。

セットの購入がお得で、3粒×30袋の2セットで10800円から購入することが出来ます。製薬会社の作ったサプリですので安心できますね。

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