ほうれい線の予防方法まとめ。食べ物や漢方をはじめ簡単な方法特集 |

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ほうれい線の予防方法まとめ。食べ物や漢方をはじめ簡単な方法特集

出来る前に予防したい‼ほうれい線対策

小鼻からあごにかけて、口元にくっきり出来たほうれい線に悩んでいませんか?30代からほうれい線に悩み始める人が多いのですが、20代前半でも悩んでいるという女性が増えているんですね。

たるみやほうれい線は、出来てからでは取りにくく、年齢を重ねれば重ねるほど、そのケアも難しくなっていきます。出来る前からほうれい線の予防をすることが大切です。

そもそも、ほうれい線はなぜ出来るのか、ほうれい線が出来てしまう原因を知り、予防や対策を早くから行っておきませんか。

ほうれい線は老け顔の原因断トツNO1‼

老け顔に見えてしまう原因にもいろいろあり、ほうれい線などの頬のたるみ・目尻のシワ・目の下のクマといった特徴は、老け顔を印象づける主な原因となりますが、ほうれい線が一番老けてみえてしまう原因です。

たとえば、同じ似顔絵を2つ描いて並べ、片方にほうれい線・目尻のシワ・目の下のクマなどの特徴を書き足して、見比べてみてください。特にほうれい線があるのとないのとでは、見た目の若々しさにかなり差が出て、受ける印象がまるで違いますよね。

人に与える若々しさのイメージは、まず目線の先にある顔の第一印象でほとんど決まるといわれています。顔の肌にハリがなかったり、顔のたるみ、特に頬に深いほうれい線があるのは、老け顔に見えてしまう大きな原因になるんです。

ほうれい線はなぜ出来るのか

ほうれい線が出来てしまう主な原因は3つあり、それは「肌の乾燥」「紫外線ダメージ」「顔の筋肉のたるみ」です。

肌のいちばん奥にあって、肌の土台となっている組織を真皮といい、わたしたちの肌の潤いやハリを保っているのは、その真皮を構成しているコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などです。

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸は、弾力のあるジャングルジムのように、網目状にお互いを支えあって真皮を作っています。

この真皮を作っている3つの組織それぞれには、肌のハリや弾力、水分を抱え込んで潤いを保つ働きがあります。真皮の組織は、肌の新陳代謝により、古いものから順に排出され、新しい組織と常に入れ替わりを繰り返すことで、プルプルで若々しい肌を保ちます。

しかし、真皮が肌の潤いやハリを保つ働きは、加齢につれてだんだんと弱まり、真皮そのものの細胞も、乾燥して固くなってくることが分かっています。真皮が肌のハリや潤いに必要な水分を十分に保てなくなることが、しわやたるみを生み出してしまうんです。

洗顔後すぐに化粧水をつけないと顔がつっぱる、朝起きてからも、枕やシーツの跡がなかなか消えないなどの心当たりがあったら、肌の乾燥がだいぶ進んでしまっています。

また真夏のように、太陽がジリジリと肌を焦がすような実感がない季節は、つい日焼け止めケアもさぼりがちです。春の柔らかい日差しでも、紫外線からのダメージは大きく、肌の乾燥や老化スピードを早める最も大きな原因だといわれています。

日焼けの炎症・しみなどのトラブルをまねくので、紫外線が傷つけるのは、肌の表面というイメージがあります。でも実は、紫外線にはいくつかの波長があって、肌の表面だけを傷つける、短い波長のものもあれば、肌の奥まで届き、肌の奥にダメージを与える、長い波長の紫外線もあります。

波長の長い紫外線は、肌の奥の真皮にまで届き、真皮のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸、またそれらを作り出す細胞を傷つけてしまいます。直射日光でなく窓越しなどからの波長の長い紫外線も要注意です。

肌の奥にたまった紫外線のダメージは、しみ・しわ・たるみ・ほうれい線になりやすく、肌の表面に少しずつ現れて、そうなってからでは遅いですね。

また、表情筋などの、顔の筋肉の衰えによるたるみも、ほうれい線の原因になります。私たちが笑ったり怒ったりする時に、口角を広げたり、眉間にしわを寄せたりする動作には、表情筋という顔の筋肉が使われています。

顔の筋肉は、真皮など肌の組織やその奥にある皮下脂肪の、さらに奥にあり、肌の組織や脂肪などが重力で下に垂れないように支える働きを持っています。

顔の筋肉は、体の筋肉と同じように、年齢と共に弱まり、普段あまり使わないでいると、弱まるスピードも早くなります。顔の筋肉が弱まると、頬を引き上げたり、肌を支える力が弱くなるので、重力に負けてたるみが出て、ほうれい線が出来てくるのです。

ほっぺたをつまむとポニョポニョと奥までやわらかい、意識しないと口が半開きになったり、二重あごやエラの張りが気になってきたりしだしたら、顔の筋肉がたるんできているサインです。日常でも顔の筋肉を鍛えるような生活を心がけていきたいですね。

出来てしまったほうれい線は?

ほうれい線を無くすだけで、かなり印象は若々しくなりますが、しみ・くすみとは違って、出来てしまったほうれい線は、スキンケアやメイクで完全に消すということが出来ません。

でも、正しいスキンケアで肌を守れば、目立ちにくくすることは出来ます。さらに、顔の筋肉を鍛えるエクササイズで、リンパや血液の流れを良くすれば、ほうれい線以外の全ての肌のハリを作ることも出来るんです。

ほうれい線の主な原因は、乾燥・紫外線・筋力の低下なので、しっかりした保湿ケア、小まめな日焼け止めケア、顔の筋肉を鍛えるエクササイズを取りいれましょう。

<保湿>
朝・晩のスキンケアでは、たっぷりめの化粧水で、十分な保湿をしていきましょう。さらに美容液、乳液を使ってとじれば一日中うるおいます

<紫外線対策>
メイク前だけでなく、お休みの日の室内でも、日焼け止めは忘れずに塗りましょう。夏場など紫外線の強い場所では、2〜3時間おきに塗り直すと良いでしょう。

<エクササイズ>
顔の表情を明るく若々しく保つには、空いた時間にはエクササイズを行うといいでしょう。普段あまり使っていない筋肉で、口周りや顔の筋肉の表情筋が鍛えられるのでアンチエイジングにはかなり効果的です。


たった5分の顔面体操でほうれい線予防

ほうれい線の予防には、毎日続けて口周り中心のエクササイズをするといいでしょう。

普段使わない顔の筋肉を動かすことで、リンパや血液の流れを良くすることができるので、自然に肌がひきしまります。

効果的な口周りのエクササイズのひとつに、舌の筋肉を使った「ベロ回し体操」という、顔面体操があります。

覚えてしまえば5分ほどの簡単な体操ですし、しみや顔のゆがみなど、ほうれい線以外の悩みにも効果があるエクササイズなのでおすすめです。

顔面体操のやり方

<ベロ回し体操>

ベロ回し体操のやり方はとても簡単です。口を閉じた状態で、ベロを歯に沿って左回りにゆっくりと20回まわし、その後同じように右回りに20回まわします。左右で1セットで、朝・昼・晩の1日3セット行います。

筋肉が弱っているうちは、最初は10回くらいから頭が痛くなって、20回出来ないこともありますが、無理せずに10回くらいからスタートして、だんだんと回数を増やしていきましょう。

ベロ回し体操で舌の筋肉を動かすと、舌だけでなく口周りの筋肉を全体的に動かすことになるので、顔全体の血行や新陳代謝が良くなり、ほうれい線も目立たなくなってきます。舌で上あごの歯茎を20秒間強く押す、「ベロ押し体操」を組み合わせると、さらに効果が上がります。

顔面体操は口臭予防も改善

ベロ回し体操で舌の筋肉をしっかり動かすと、唾液の分泌量が増えます。唾液の分泌量が増えると、細菌やウイルスの増殖をおさえ、免疫力が高まるというメリットがあります。

また、唾液が食べ物の消化を助け、原因となる食べかすが口の中に残りづらくなるので、口臭や歯周病の予防にも役立ちます。食べ物のスムーズな消化には、代謝を上げる効果もあり、ダイエットや便秘にも効き目があるので、同時にダイエット効果も得られそうです。

ほうれい線予防顔面体操=変顔体操=小顔体操

ほうれい線予防に役立つ、ベロ回し体操と同じように、顔の筋肉を鍛え、顔全体の血行や新陳代謝を良くする体操として、根強い人気があるのが「変顔体操」です。

変顔体操とは、顔のパーツを真ん中にギュッと引きよせ、タコのような顔になったり、反対に鼻の下をさげ白目をむいて、顔を出来るだけ上下に伸ばしたりと、とにかく恥を捨てて、思いきり良く、変な顔をする体操です。

ベロ回し体操も変顔体操も、口周りの筋肉を中心に鍛えるというポイントに変わりはなく、上下左右と、対称に行うことがやり方のコツです。

これらの体操で上下左右のバランスよく、顔の筋肉を鍛えていると、リンパに詰まった老廃物などがスムーズに排出され、むくんだ顔がすっきりします。

顔全体の血行や新陳代謝が良くなるので、ほうれい線を目立たなくするだけでなく、しみ・しわはもちろん、顔のゆがみや噛み合わせのバランス、二重あごなども改善して、小顔効果にもつながるんです。

ただし、あまりやり過ぎると肌への負担にもなり、逆効果の場合もあるので、1日に2回程度でいいでしょう。

ほうれい線予防に効果的なツボ

顔の皮膚と頭皮はつながっています。そのため、普段からヘッドマッサージで頭皮のツボを押して、頭皮をほぐしていると、顔のリンパや血液の流れも良くなります。

老廃物もたまりにくく、肌に必要な栄養もスムーズに届きやすくなるので、ほうれい線にも良い影響があるんです。シャンプーの時や、仕事の休憩中、プライベートのちょっとした時間に、頭から首にむけて、ツボを押してマッサージしていくと、頭も心もスッキリします。

頬などの顔全体の筋肉が上がって、ほうれい線も目立たなくなり、表情もイキイキしてくるのが分かりますね。頭にはいろいろなツボがあり、ツボを覚えるのが大変、と思われるかもしれませんが、特に正しいツボの場所にこだわらなくても大丈夫です。

頭を両手で包み込むようにしながら、両手の指の腹を使って、頭頂部から耳の後ろ、えり足まで、全体的に自分で気持ち良いと思うところを押してみましょう。また、目のまわりや鎖骨の内側には、むくみ予防や血行を良くするツボがあります。

眉の上下や目のまわりを、ゆっくり指の腹で押してほぐしてあげたり、鎖骨の内側に指をうめ込ませるように何度か押してあげると、ツボが刺激されてむくみが取れ、血行が良くなって、ほうれい線の予防になります。


ながらガムで表情筋を鍛えるほうれい線予防

ほうれい線の予防には、表情筋などの顔の筋肉を鍛える、ベロ回し体操や変顔体操のエクササイズがとてもおすすめなんですが、年齢を重ねて代謝が落ちてからの、ベロ回し体操や変顔体操のやりすぎには、気をつけなければいけないこともあります。

特に変顔体操は、顔をギュッとしかめて、しわを寄せるような動きも多いエクササイズです。若い人なら、肌に弾力もあり、しわを寄せた顔もすぐに元に戻りますが、そうでない場合、寄せたしわの跡がそのまま残って、新しいしわになってしまう危険があるんです。

そこで、なるべく肌に負担をかけないエクササイズとして、ガムを使って顔の筋肉を鍛える方法もご紹介します。どこでも手軽に買えるガムを噛むだけで、顔の筋肉が鍛えられて、ほうれい線予防になるなんて嬉しいですね。

右30回左30回噛むだけ

ガムで顔の表情筋を鍛えて、ほうれい線を予防するエクササイズでは、口を閉じ、ガムを右の歯で30回噛み、続いて左の歯で30回噛みます。これを交互に繰り返し、計5分がワンセットです。1日3回程度、毎日続けましょう。

 

ガムを噛むと、口周りでも、特にあご周りの筋肉を鍛えることが出来ます。ガムを噛む時に気をつけることは、出来るだけ固いシュガーレスのガムを選び、左右交互に噛むようにすることです。

ガムを噛むだけなので、何かやりながらでも出来る事ではあるんですが、慣れるまでは時々鏡を見ながら、噛むときにしわが出ないよう、チェックすると良いでしょう。

ガムをしばらく噛み続けていると、満腹中枢を刺激して、食欲をおさえてくれますし、唾液も多く分泌されますから、ほうれい線予防の他に、ダイエットや口臭予防などにも役立ちます。

ちなみに、ここではガムを例にしましたが、ガムのように噛みごたえのあるもので、5分くらい噛み続けられるもの、糖質や塩分、油分を控えたものなら、するめや煮干し、かための野菜でも同じような効果を期待できます。

鍛えられた表情筋のある人の印象

表情筋が適度に鍛えられている人の顔は、たるみがなく若々しい印象になります。顔の表情筋は、顔全体の血液を循環させる、ポンプのような働きも持っているため、表情筋がしっかり鍛えられていると、必然的に血行も良くなります。

血行が良くなると、新陳代謝が良くなり、不要な水分や老廃物がスムーズに出ていくので、ほうれい線なども出来にくく、肌のトーンも明るくなって、肌がきれいになります。

ほうれい線のない、健康的で美しい肌作りには、保湿や紫外線対策も大切ですが、やはり適度な筋力を維持することも、とても大切なポイントなんですね。


ほうれい線予防に美容液+マッサージでダブル効果

乾燥や紫外線による肌ダメージが原因のほうれい線は、スキンケアをしっかり行うことでも予防することが出来ます。洗顔方法に気をつけるだけでなく、スキンケアのやり方にもひと工夫すると、美肌効果が高まり、ほうれい線予防につながります。

たとえば洗顔後、美容液などの保湿ケアと合わせて、マッサージも行うと、リンパの流れが良くなり、保湿成分がしみ込みやすくなるので、普通に保湿ケアをするよりも保湿の効果が上がります。

肌の乾燥をふせぐ、正しい洗顔方法と、効果を高める基礎のお手入れで、ほうれい線を予防し、改善していきたいですね。

洗顔方法を変えるだけでほうれい線は防げる

日頃の洗顔方法が間違っていると、保湿どころか逆に肌を乾燥させて、ほうれい線が出来やすくなります。特に、洗いすぎによる洗顔ダメージは、洗顔後の肌の乾燥をまねき、ほうれい線の原因になってしまいます。

熱いお湯を使ったり、洗浄力の強い洗顔料でごしごし洗いをすると、汚れがしっかり落ち、洗顔後もさっぱりして良いような感じがしますが、そうではありません。肌の潤いに必要な油分まで奪ってしまっていて、ダメージを受け乾燥につながるので注意しましょう。

毎日の洗顔で、肌に必要な油分は残しつつ、汚れをしっかり落とすためには、ぬるま湯を使って、洗顔料もきちんと泡立て使うのが大切です。

洗顔後には、泡のすすぎ残しがないように気をつけて、すすぎも手早く行いましょう。洗顔やすすぎに最適な温度は30℃ぐらいの、ほぼ水に近いぬるま湯です。

慣れるまでは、洗顔が終わったあとのさっぱり感がなくて物足りないんですが、洗顔料や摩擦が肌にかける負担を減らし、ほうれい線をまねく、肌の乾燥をふせぐことが出来ます。

保湿効果の高い美容液

ほうれい線の予防や改善には、洗顔後の保湿ケアがとても大切です。洗顔できちんと汚れを落としたら、化粧水を使い、肌にしっかりなじませて保湿し、、美容液や乳液などでとじましょう。

さらに、シワのない美肌を目指すなら美容成分を多く配合した美容液をつけるといいですね。美容液には、特別な成分が入っていて気になる小じわが出来始めたとこなどにつけると、とても効果があります。

乾燥によるほうれい線対策には、肌にハリを与えるエイジングケア成分が配合されたものや、高保湿成分が配合されたものがおすすめです。

エイジングケア成分を代表するものには、アスタキサンチン・レチノール・エラスチン・ビタミンC誘導体・ナノ化したコラーゲンなどがあり、セラミド・ヒアルロン酸・スクワランなどには高い保湿効果があります。

美容液にはたくさんの種類がありますが、配合されている成分の効能を知って、自分にあった、良いものを毎日使い続けていけば、ほうれい線も薄く目立たなくなってきます。

また、正しい保湿ケアでほうれい線を薄くすることが出来れば、メイクで簡単に目立たなくすることも出来るようになります。

しっかりセミマットに下地を付けて、明るめのコンシーラーや、UVカット成分が配合されていれるパール系の化粧品を薄塗りで使い、光の反射効果や、目元や唇の強調を使って、ほうれい線に視線を向けさせないようにすることがポイントです。

また、通常のメイクのように頬から上ではなく、頬より下をワントーン上げるように調整すると、ほうれい線の影を消し、目立たなくする効果があります。

リンパを流すマッサージ方法

顔のリンパマッサージをすると、リンパや血液の流れがスムーズになり、たまった余分な水分や老廃物の排出にも役立つため、むくみやたるみによるほうれい線の改善になります。

リンパを流すマッサージは、美容液など基礎のケアで、しっかり保湿した後に、マッサージ用のクリームを使って、首から行います。

まずは、クリームをたっぷり手にとり、首すじのリンパを上から下へすりおろします。少し痛いくらいの強さで、1.5秒位かけて左右各10回ずつ、上から下へすりおろすと、顔にたまった老廃物が首から先へ流れやすくなります。

次に、親指をあご先にあて、気持ちいいくらいの強さで、あご先から耳たぶの下までのフェイスラインに沿って5~10回すべらせ、あごの老廃物を流します。

続けて同じように、口角から耳へ、頬骨の下から耳へ、小鼻の横から耳へと、親指の腹を使って、さするように3回マッサージを行い、頬の老廃物を流します。

最後に手のひらを使って、おでこの真ん中からこめかみ、首すじまでをフェイスラインに沿って流れるようになぞり、老廃物を上から下へ、鎖骨まで届けるように何度か下ろして終了です。


適度な運動もほうれい線の予防に

ほうれい線は加齢によって出来てしまうことが多いのですが、パソコン作業で前かがみの姿勢が続いたり、睡眠不足、運動不足、かたよった食生活が原因で、ほうれい線の出来る年齢は昔より若くなっています。

20代などの若いうちから、ほうれい線が出来てしまったり、肌の老化が早い人は、ストレスが多く悩みやすかったり、生活習慣や栄養のバランスが悪いことが多いです。また、紫外線やタバコ、過度なダイエットもほうれい線の大きな原因です。

ほうれい線対策のために、若いうちから食生活・生活習慣を整え、普段から肌本来の健康を保ち、肌をいたわるケアをしておきませんか。

あなたは大丈夫?ほうれい線が出来やすい生活習慣チェックリスト

日常生活で悪い習慣や癖があると、ほうれい線が出来やすくなることがあります。自分の習慣や癖を見返して、当てはまる場合は出来るだけ直すようにしましょう。

<猫背気味で姿勢が悪い>

姿勢が悪く、猫背になりがちだと頬がたるみ、ほうれい線が目立ちやすくなります。肩や首が凝っていたり、パソコンで目が疲れていたりすると、血行が悪くなり老廃物がたまることも、ほうれい線の原因になります。

<骨格が歪んでいる>

ほうれい線には、骨格も関係していると言われています。悪い姿勢や、足を組んで座る、頬杖をつくなどの癖を続けていると、骨格が歪んでしまいます。骨格が歪むと、顔の筋肉や脂肪の付き方のバランスも崩れてくるので、ほうれい線が片方だけ目立ってしまったりします。

歪みではありませんが、骨格が原因のほうれい線という意味では、生まれつき鼻筋が通って目鼻立ちがはっきりした人は、顔の動きにより皮膚が大きく動くため、しわが出来やすく、若いうちからほうれい線が出来てしまうことがあります。

<頬杖をつく>

頬杖をつくと、骨格の歪みをまねくだけでなく、肌や脂肪、筋肉に強い圧力をかけます。頬杖で顔に圧力をかけてばかりいると、だんだんと顔の脂肪が移動してしまったり脂肪を支える筋肉がダレて脂肪を支えられなくなったりして肌がたるんでしまい、ほうれい線をまねきます。

<物を食べるとき片側だけで噛む>

噛む、という動きは、顔の筋肉を鍛え、ほうれい線の対策には効果があります。しかし、左右均等に噛むことが大切で、片側だけで噛む癖があると、骨格が歪んだり、噛まない方の筋肉が弱り、片側のほうれい線だけが濃くなってしまったりします。

これは、荷物の片側持ちなどでも一緒で、体の片側ばかりを使う癖があるなら、要注意です。

<いつも同じ横向きで寝ている>

寝る時にうつ伏せで寝ていると、ほうれい線が出来やすく、骨格も歪むといわれています。うつ伏せで下を向いて寝るということは、ほうれい線を境に、頬が下に垂れた状態で寝るということです。

うつ伏せで寝ると、垂れた頬の肉に重力がかかり、境となったほうれい線のあとが残りやすくなります。血液などの流れも悪くなり、枕と肌が直接こすれ合うストレスもかかるので、ほうれい線だけでなく、その他の肌トラブルなども引き起こしやすくなります。

実際にうつ伏せで寝る人は、データ的にも少ないのですが、仰向きで寝る人と同じぐらい多いと言われている、横向きで寝る人にも同じリスクがあると言えます。

<ダイエットで痩せたり太ったりを繰り返している>

もともと丸顔の人が肥満になって、頬にたくさんの脂肪がつくと、脂肪の重さで頬の肉が下がって、ほうれい線が目立つことがあります。また、適度なダイエットはとても良いことですが、無理をして急激なダイエットをするのは要注意です。

ダイエットで、痩せたり太ったりを繰り返したり、急に痩せてしまうと、太っていた頃に伸びていた皮膚がすぐに元には戻らずに、肌がたるんでほうれい線の原因になります。

<ストレス・睡眠不足・運動不足>

仕事や人間関係でストレスが多くなると、血管が細くなって血流が悪くなり、十分な栄養が肌に届きません。また、免疫力が下がり、肌荒れや乾燥肌になって、ほうれい線がみられるようになります。

他にも、夜更かしや睡眠不足が続いたり、日頃から運動不足で体をあまり動かさないと、血行やリンパの流れが悪くなり、肌の調子が悪くなって、ほうれい線も出来やすくなります。

<食生活のかたより>

現代の食生活では、食べやすく作られた、おいしいものばかりを食べる傾向があります。外食や作られたお惣菜、パンなどで食事を済ますことも多く、食事の栄養がかたよりがちで、骨つき魚など良質のたんぱく質を食べる機会も減ってきています。

やわらかい食感のものが好まれ、かたい食べ物を良く噛んで食べなくなってきていることも、口周りの筋肉を弱め、ほうれい線をまねく原因です。

<タバコ・ポニーテール>

タバコやポニーテールは、癖ではありませんが、気をつけて控えたい習慣です。特にタバコは体の老化を早め、肌の代謝を悪くして、ほうれい線の他にも、さまざまな肌トラブルを増やしてしまいます。

また、ポニーテールの髪型はとてもキュートですが、毎日ポニーテールばかりしていると、重力や頭の重みで顔の皮膚が引っ張られ、顔の皮膚がだんだん伸びてしまいます。

ポニーテールをほどいた時に、引っ張られていた顔の皮膚が重力で下にたるみ、ほうれい線が目立つようになってしまいます。

正しい姿勢と健康習慣がほうれい線を防ぐ

出来てしまうとやっかいなほうれい線ですが、ほうれい線を予防するために出来ることは、保湿・紫外線対策・筋力の維持だけではありません。

ほうれい線が出来やすい生活習慣チェックリストで、当てはまる項目があった方は、当てはまった項目の習慣や癖を見直していくことが、ほうれい線を作らないために出来る予防になります。

生活の中で、良い姿勢を保つように心がけ、骨格が歪まないように注意したり、適度な運動で良い代謝を促しましょう。ストレス、睡眠不足の解消には、お風呂でリラックスしたり、寝る前に音楽を聴いたりするのもおすすめです。

簡単ヨガで体を整える

ほうれい線予防のための運動には、1回30分のウォーキングや、軽いジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。

これらの有酸素運動を、1週間に3~4日行い、骨や神経、筋肉に適度な刺激を与えていると、肥満をふせいで肌のハリを保つ効果があり、ほうれい線の予防にも役立ちます。

また、正しい姿勢を保ち、健康な心づくりで体の中を整えるために、簡単なヨガを取りいれてみても良いでしょう。深い呼吸を使い、ゆったりと行うヨガには、姿勢を良くしたり、血流やリンパの流れをスムーズにするだけでなく、心と体の緊張をほぐして、リラックスする効果もあります。

さまざまなヨガのポーズがありますが、自分の出来る範囲内で長く続けられるものを、無理せずコツコツ続けていきましょう。

ヨガマットを使って本格的に挑戦したり、ヨガ教室に通うと、その分効果も高いのですが、ほうれい線対策には、すき間時間にパパッと出来る、簡単な顔ヨガも人気です。


ほうれい線予防に漢方は効果的?

漢方薬で更年期障害対策

ほうれい線の予防には、ほうれい線の原因となる、乾燥や紫外線のダメージを防ぐことと、筋力をつけて肌をささえ、体本来の力で、中からきれいを保つことが大切です。

薬膳や漢方には、体を中からきれいにして、健康に良いというイメージがありますが、ほうれい線の予防にも効果はあるのでしょうか。また、効果があったとしても、実際のところ、薬膳や漢方での健康法や美容法の効果というものは、とても緩やかなものです。

自分のほうれい線に効き目があるかも分からないのに、効果が出るのに時間もかかるなら、自分に特に効く生薬を早めに知って、集中的に取り入れていきたいところですよね。

漢方から見たほうれい線の原因と対策

漢方から見たほうれい線の原因は、体の内部に存在する「湿」だといわれています。「湿」が存在しているときは、体の中に余分な水分がたまって淀み(よどみ)、いわゆる体のめぐりが悪くなっています。

「湿」を生みだしやすいとされる、コーヒー、ビール、チョコレート、アイスクリーム、お刺身などを控え、たまった「湿」を除去するウリ科の食材や、豆などを積極的に摂ると良いとされています。

また年齢とともに、肌を支える「気」が段々と不足がちになることも、肌のたるみや乾燥をまねき、ほうれい線を作り出す原因とされています。

「気」が不足がちになるということは、胃腸が弱って元気がないということです。胃腸を弱めるような冷たいもの、生野菜、油の多い食事は控え、タンパク質、イモ類やご飯などもきちんと食べて、パワーをつけましょう。

たるみ・乾燥肌におすすめの生薬

アンチエイジングなどが流行る最近でこそ、興味を持つ人も増えてきましたが、薬膳や漢方を、実際に生活に取りいれているという人は、実はまだまだ少ないんです。

薬膳や漢方の効能は、長い目で見れば、顔の悩みだけではなく、体の根本的な問題を解決し、全身を健康に導くといわれています。

しかし、気にはなるけどなかなか漢方に踏み切れない人が多いのは、人によりさまざまに違う、体の不調の原因を探し出し、どの漢方が自分に効くのかを正しく見極めるのが、自分ではとても難しいからです。

生薬を選ぶ時のポイントは、体の中にたまった余分な水分を排出して、胃腸の働きを高め、ほうれい線の原因となる、たるみ・乾燥肌に効く効果があるものを選ぶことです。

顔のたるみに効くとして有名な生薬は、「防巳(ぼうい)」「苡仁(よくいにん)」などです。これらの成分は、体の中のめぐりを良くし、余分な水分を排出してくれます。

胃腸の働きを高める生薬には、「瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)」「五苓散(ごれいさん)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「六君子湯(りっくんしとう)」などがあります。

血流の流れを助けて、乾燥肌などに役立つ生薬では、「金匱腎気丸(きんきじんきがん)」「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」なども有名です。

ただし、肌のたるみや乾燥の原因は人それぞれなので、人づてに聞いたような薬をむやみに使っても、自分のほうれい線には、思ったような効果が出ないこともあります。

自分の肌の状態に合わせて、最適な生薬を選ぶためには、やはり漢方薬局などで専門家と相談をしてから選ぶのが良いでしょう。


今日の食事からすぐ出来る‼ほうれい線を予防する食べ物いろいろ

バランスのとれた食事は、健康な体を作り、肌を若々しく保つために不可欠です。さまざまな食材を使った健康的な食事で、肌のハリや潤いを保ち、ほうれい線を予防していきましょう。

ほうれい線予防に良いといわれる栄養素を含む食品はたくさんあり、いろいろな食材を組み合わせて、バランス良く食べることで、栄養素同士が効果を助けあい、肌により良い効果があります。

ほうれい線予防に効果的な栄養素

ほうれい線予防に良いとされる栄養素は、健康な真皮を作り、抗酸化作用があって、代謝を上げるような作用があるものです。

魚や肉のタンパク質から作られるアミノ酸は、肌のハリの元となるコラーゲンの材料です。ビタミンCと一緒に摂ると、ビタミンCにはコラーゲン作りをサポートする働きがあります。

女性ホルモンによく似た働きをする大豆イソフラボンや、ビタミンEには、若返りの効果があり、抗酸化作用や、たるみからくるほうれい線に効果的だとされるのは、レチノール、ポリフェノールなどの栄養素です。

特にC、Eに限らず、ビタミン類やミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸といわれる栄養素は、注意していないと、つい不足しがちになってしまいます。これらの栄養素の中には、体内では作れないものもあるので、食事でしっかり摂るようにしましょう。

ほうれい線予防にいい食べ物

肌のハリの元になるコラーゲンは、フカヒレ、モツ、牛すじ、手羽先、軟骨、さば、さんまなどに多く含まれます。ダイエット中はカロリーを気にして、これらの食品に含まれる、脂身などの脂肪を避ける人も多いのですが、脂質を全く摂らないことも、肌には良くありません。

特に魚などの脂質には、必須脂肪酸という、肌の乾燥をふせぐ働きを持つ栄養素がたくさん含まれています。魚には、コラーゲン作りを手助けするミネラルも多く含まれているので、お肌を若々しく保ち、ほうれい線を予防するには、おすすめの食材です。

また、レモン、いちご、ブロッコリー、ピーマン、キウイフルーツ、明太子などのビタミンCは、ミネラルと同じように、コラーゲン作りを手助けしてくれます。

他にも、うなぎ、アボカド、アジ、アーモンド、納豆、豆腐、レバー、乳製品、たまご、いくら、赤ワイン、りんご、ゴマといった食品も、ほうれい線予防にいい栄養素を含んでいます。

ほうれい線予防によくない食べ物

肌や体の老化を早めてしまうような食べ物は、ほうれい線予防に良くないだけでなく、体の健康のためにもおすすめできません。

特に控えたいのが、精製された白砂糖が入った、お菓子などの甘い食べ物、高温の油で揚げたフライなどです。アルコールの中でいちばん糖質の多いビールも、ウーロンハイや緑茶ハイ、ハイボール、焼酎などの蒸留酒に変えた方がいいですね。

なるべく控えることがおすすめですが、好きな方にとっては、甘いものや揚げ物をやめるのはつらいことです。量を控える努力は必要ですが、そういう時は、食べるものや食べる順番を変えて、老化の流れを緩やかにしましょう。

食事の時は、最初に食物繊維の多い野菜を食べる習慣をつけると、野菜の働きが、肌の老化の原因となる、糖質や脂質の吸収を遅らせてくれます。

パパッと簡単レシピ

ほうれい線の対策におすすめの食材はたくさんありますが、たくさんあり過ぎるのもメニュー作りに困ってしまいますよね。ほうれい線に良いといわれる食材を使って、簡単に作れて常備出来る、ふたつのレシピをご紹介します。

<さば缶とピーマンのアーモンド和え>

さば缶とピーマンで手軽に常備菜ができます。蒸した野菜にソースとして使ったり、豆腐と合わせても美味しいです。オリーブ油やダイスアーモンドを、ごま油や白ごまに変えてアレンジすると、ご飯にも合います。

<材料>
さば缶(水煮缶) 1缶
ピーマン 3個
塩昆布 ひとつまみ
おろしにんにく 1/2片
トマト 1/2個
オリーブ油 大さじ1
ダイスアーモンド 適量
塩 適宜

1.ピーマンはヘタと種を取り、千切りにして塩で揉んで5~10分おき、塩を洗い流して水気を良く切っておきます。
2.トマトは湯むきして、ダイスに切り、種を取り除きます。
3.鯖缶の汁を捨て、軽く身をほぐしながらピーマンと混ぜます。
4.ある程度混ぜたら、塩昆布、おろしにんにく、トマト、オリーブ油を加えてよく和えます。
5.味をみて足りなければ塩昆布を足すか、塩で調整し、仕上げにダイスアーモンドを振りかけたら完成です。

<ノンアルコール赤ワインとフルーツでサングリア>

赤ワインに含まれるポリフェノールの量は、ノンアルコールの赤ワインでも変わりません。時間のある時にフルーツをたくさん使ったサングリアを作って常備しておけば、赤ワインのポリフェノールや、フルーツのビタミンなどを簡単にとることが出来ます。

<材料>
ノンアルコール赤ワイン(または赤ワインを沸騰させアルコールを飛ばしたもの) 1本
オレンジ 1個
リンゴ 1個
バナナ 1本
キウイ 1個
イチゴ 10粒
レモン 1個
はちみつ 150g

1.フルーツを適当な大きさにカットし、はちみつを絡めてしばらくなじませます。
2.赤ワインに漬け込み、1~3晩つけて完成です。


ほうれい線を予防する方法まとめ

いかがでしたでしょうか。ほうれい線を予防・改善するためには、さまざまな方法がありすぎて、少し混乱してしまっていませんか。

結局のところは、原因となる肌の乾燥や紫外線を防ぎ、バランスの良い食生活と適度な運動で、健康的な体を作ることが、ほうれい線予防では根本的に大切なことなんです。

肌の乾燥をふせぐには、洗顔やスキンケアで保湿をすること、表情筋を鍛えてたるみをふせぐこと、表情筋を鍛えるには、簡単な体操や、ガムを使った方法もありましたね。

また、ツボ押しやマッサージでリンパや血液の流れを良くするのも、むくみ・たるみからくるほうれい線をふせぐ効果を高める方法でした。

日常的なことでは、食事は左右の歯で良く噛んで食べ、バランスの良い食事でしっかり栄養をつけて、悪い姿勢や癖は直し、適度な運動を行って、健康的な生活習慣をつけましょう。

最初は難しいかもしれませんが、薬膳や漢方の勉強をして、生薬に凝ってみるのも、楽しい趣味になるかもしれません。

さまざまな方法があるということは、自分に合った方法が選べるということです。今の自分が出来そうな対策を、いくつか組みあわせてみるのも良いですね。