更年期障害の女性の冷えの原因や対策について紹介するので参考にしてくださいね。
更年期の冷えってどんな症状なの?
「夏なのに足が冷えてあたたかいソックスが欠かせない!」「温めても手足がすぐに冷たくなる・・」こんな症状がある女性は多いですよね。
20代など若い頃はあまり感じなかったのに、40代になったら冷えを感じるようになった人は、更年期の冷えかもしれませんよ。
女性は男性と比べると筋肉が少ないです。筋肉が少ない女性の方が発熱量が少ないので冷えを感じやすいです。更年期になるとさらに症状が強くなります。
冷えのぼせという言葉はあまり聞きなれないですが、更年期の女性なら思い当たる症状の1つです。冷えのぼせの症状としては、上半身はカーッとあつくて発汗するほどなのに、下半身は冷えているという、のぼせと冷えが同時にくる症状です。
手足が冷えるけど顔はほてっているということもあります。
原因は何なの?
冷えやのぼせの原因は簡単にいえば女性ホルモンの減少が一番の理由です。更年期になると女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少します。女性ホルモンが減ると、自律神経が乱れて体温調節がうまくできなくなって、冷えやのぼせといったバランスの悪い体温状態になります。
自律神経が乱れると、心臓付近の血管、つまり上半身付近の血管がひろがりやすくなります。が、心臓から遠い手足などの血管は収縮しやすくなります。
こうした血流の不具合が原因で、手足は冷えるけど上半身はのぼせるといった症状が起きてしまいます。やっぱり女性ホルモンの減少が大きな原因なんですね。
どんな対策ができる?
冷えに効果的な対策は体をあたためることです!
- 下半身の半身浴をする
- 足湯をする
- 適度な運動をする
- 食生活の改善をする
下半身の半身浴
半身浴とは、体の半分を時間をかけて、ゆっくりお湯に入ることです。ぬるめのお湯にゆっくり入ると、血管がひろがって血の巡りが良くなって副交感神経に作用するので、心身がリラックスして冷えも寝つきもよくなります。
温度は38~40度くらいで、20~30分ほどのんびり浸かりましょう。注意点としては、入浴中は汗をかくので、水分をこまめに補給しましょうね。
冬場は浴室も冷えているので、シャワーを出して浴室を温めながら半身浴をするといいですよ。 全身浴や熱めの温度の入浴に比べて、体への負担が少なくじっくりつかることで、体の芯まであたたまりますよ。
足湯
毎日、お風呂に全身ゆっくりと浸かるのが一番だけど、なかなかそれも難しいときは、家事の合間に足を温める足湯がいいですよ。足首まで浸かるくらいの深めの洗面器やバケツに38度くらいのお湯を入れて15分~20分くらいゆったりリラックスしながら温めてあげましょう。
足湯専用のバケツもあるし、足湯ができるフットバスはマッサージもできて足の血行もよくなります。ソファーに座ったままでも使えるのでとっても便利ですよ。
足をお湯で温めると血行が良くなって全身が温まります。心臓や内臓への負担も少ないので、リラックス効果や入眠効果もあります。
適度な運動
適度な運動は、冷えの改善や自律神経の働きを整えてメンタル面でもいい影響があります。更年期障害は精神的にも不安定になったり、気分が落ち込むこともあるので、軽い運動をすることでストレスの発散にもなりますよ。
運動は、食欲コントロールもしてくれます。更年期になると以前より食べたくなる人や逆に食欲が細くなる人がいます。食べてしまう人は肥満の防止になるし、食が進まない人は食欲アップにつながります。
定期的に適度な運動をして筋肉を鍛えてあげるのも大事です。筋肉には血を送り込むポンプのような役割があります。筋肉量をきちんとあれば、手足にも血が行きやすくなって血流が改善します。
軽いストレッチやウォーキング、手首足首をしっかり動かすのを意識すると良いですね。適度な運動は、身体的にも精神的にも更年期障害が楽になる可能性が高いということなんですね。
食生活の改善
夏場など暑い時期はどうしても冷たい飲み物や食事を摂りがちですが、体を冷やさないために温かい物をとるようにしましょう。冬が旬の食べ物や寒冷地で育つ食べ物は体を温めてくれるので、積極的に摂りたいですね。
例えば、野菜ならねぎ、玉ねぎ、にんじんなど、肉類ならとり肉、羊肉、鹿肉、魚介類ならサケ、イワシ、サバなど、豆類ならいんげん、ソラマメ、納豆、穀類ならもち米、玄米、ライ麦といったものです。みそなどの発酵食品も効果がありますよ。
女性の体は男性に比べてもともと冷えやすいですが、更年期になって症状が重くなることがあります。原因は女性ホルモンの減少ですが、適度な運動や体を冷やさない食生活、効果的な入浴などで改善することはできます。
日常生活で簡単にできることなので、今日からでも早速実行にうつしてみましょうね!