その疲労、ストレスが原因?倦怠感の症状
疲労感がなかなか取れなかったり、だるい倦怠感が続いたりすることがありませんか?その原因は精神的なストレスからきているのかもしれません。
仕事先の人間関係や友人との対人関係でのストレス、また仕事によるプレッシャー、引っ越しや結婚など環境の変化などによっても重度なストレスがかかります。
精神的なストレスが体に大きく影響し、交感神経が極度に緊張するので普段以上のだるさや倦怠感を感じるようになります。
自律神経の乱れからくるこの症状を放っておくと慢性疲労症候群、または自律神経失調症などの病気に進んでしまう場合があるので早いうちにこの倦怠感を対処しましょう。
眠れていない時のような疲れ
不眠ではないのに眠れていないようなだるさを感じる場合もあります。徹夜明けのように頭の奥がジリジリ痛むこともありますが、この頭痛は不眠からくるものではなく、交感神経の緊張からくる自律神経の乱れによる頭痛の場合が多いのです。
何もやる気がしない
やらなければいけないことがあるのに、何だか体も重く、やる気が出ずにただボーっと過ごしてしまうのも倦怠感の症状の現れです。生活に様々な影響があるので大変困る症状です。
息切れや動悸
ちょっと歩いただけなのに疲れを感じたり、体が重くだるく感じる症状もあります。激しい運動をした後のような息切れや動機、筋肉疲労などの感覚があるのはよくある症状です。
倦怠感の原因は自律神経?
自律神経とは体の活動時や昼間に体が活動的になるように働く交感神経と、休息やリラックスする時に働く副交感神経の2つの神経のバランスを保ち、体の機能が正常であるにように常に動いているものです。
この交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、体内の器官が正常に働かなくなります。その体の不調が倦怠感として現れ、酷い場合には自律神経失調症や慢性疲労症候群などの病気に繋がります。
全身症状はめまい・微熱・食欲不振・睡眠障害など
身体的に出る症状を見ていくと……
1.めまい/頭痛とともにめまいを感じる場合もあります。
2.微熱/代謝が悪くなり体温が正常に保てず、風邪をひいたような微熱を感じたり、顔がほてるような感覚があります。
3.食欲不振/自律神経と消化器は深く関わりがあるため、ストレスにより胃や腸が正常に働かなくなる場合があります。
4.睡眠障害/活発に動くための交感神経ばかりがストレスにより働き緊張するため、リラックスする時に働く副交感神経が正常に機能せず睡眠に影響します。
5.筋肉疲労/ストレスにより筋肉がガチガチに緊張するため、背中や腰など体の各部位に重く筋肉疲労を感じます。
精神症状は記憶力や集中力の低下・やる気が出ないなど
精神的に出る症状を見ていくと……
1.記憶力や集中力の低下/自律神経の乱れにより、体とともに頭もボーッとし、記憶力や集中力がなくなります。
2.やる気が出ない/やらなきゃいけないことがあるのに心身ともにだるく、何もしたくないという気持ちになります。
3.すぐにカッとなる/いつもなら何気ない事に、腹が立ってしょうがないという気持ちになります。
4.すぐに涙ぐむ/ストレスにより副交感神経が働きにくくなっており、感情の起伏が激しくなるため涙ぐみやすくなることがあります。
睡眠不足?生活習慣?倦怠感の原因
現代人の自律神経の乱れの原因のほとんどは副交感神経が働きにくくなっていることが多いので、副交感神経を良く働かせるように生活習慣を見直しましょう。
段の生活の変化で改善することができます。
ビタミン・ミネラル・たんぱく質など栄養素が不足
自律神経を整えるために大切でありながら、不足しがちな栄養素を紹介します。
1.ビタミン/ビタミンAはストレスを感じる時に放出されるホルモンの原料なので倦怠感が起きている時は特に不足しがちです。率先して摂ると良いでしょう。ビタミンBが不足するとイライラしたり集中力に欠けるので、特に摂りたい栄養素です。
2.ミネラル/カルシウムとマグネシウムのふたつのミネラルは神経伝達を正常に機能させる働きをしています。牛乳や乳製品などからカルシウムを、青菜や海藻類、大豆類などからマグネシウムを摂るようにしましょう。
3.たんぱく質/副交感神経を高めるたんぱく質は倦怠感がある時に不足しないよう率先して摂りましょう。
夜更かしはやめて早起きする
早寝早起きの習慣を心がけて下さい。体内時計を規則正しくするために夜更かしを止め、寝る前に交感神経を刺激するパソコンや携帯などの使用も避けましょう。
だるくても軽い運動で汗を流す
倦怠感やだるさでやる気が起きなくても軽い運動で汗を流すことをおすすめします。運動することによって体に酸素が行き渡り、代謝を良くして内蔵を活発に動かしてくれると、副交感神経も正常に機能するようになります。
また汗を流すと体温調整機能も働くようになり、倦怠感の改善に大いに役立ちます。
病気かも?慢性疲労症候群と自律神経失調症、倦怠感の原因
倦怠感に伴う疲労感やだるさだけでなく頭痛や筋肉痛、のどの腫れ、微熱、眠れないといった症状が重なり、このような症状が数ヶ月も続いてなかなか治らない場合は病気の可能性もあります。
6ヶ月以上疲労が続き生活が困難になってきた場合は病気の可能性もあるので医師に相談しましょう。
原因不明の激しい倦怠感と疲労感「慢性疲労症候群」
慢性疲労症候群の症状は、朝ベッドから起きるのも辛く、階段の昇り降りや外出など、普通の生活をおくるのが非常に困難になります。
合併症でうつ病になることも多く、症状も他の病気と似ており誤診が多い病気のため、できれば総合病院のような大きな病院で診てもらうことをおすすめします。
体が疲れる、精神的に落ち込むなど症状がさまざま「自律神経失調症」
自律神経失調症は、体がだるく、部分的に痛む所がでてきたり、精神的に落ち込んだりと人によってさまざまな症状が表れます。
自分で生活習慣を見直し、自己コントロールで治療できる場合もありますが、その他薬物治療、心理カウンセリング、理学療法など取り入れて治療する場合もあるので、自律神経失調症かな?と思う時は医師に相談しましょう。
倦怠感の原因と治療法まとめ
一般的な風邪やインフルエンザなどの急性肝炎で倦怠感がある場合、その病状が治れば倦怠感も緩和されますが、慢性的な倦怠感が続く場合、疲労感や倦怠感を伴う疾患の場合もあります。
例えば貧血、更年期障害、高血圧、うつ病や総合失調症、咳がある場合は肺の疾患があることも。倦怠感やだるさを感じた場合はまず自己コントロールでの治療を試み、長く続くようであれば他の病気の場合もあるので病院で診てもらいましょう。
バランスの良い食事と十分な睡眠をとる
倦怠感があると食欲がなくなることも多いと思いますが、改善のためにも質が良い栄養のある食事をバランス良く摂るようにしましょう。倦怠感解消に効くレバー、魚、海藻などの鉄分や、副交感神経を高めてくれる植物繊維、お酢などのすっぱいもの、キムチなどの辛いものもおすすめです。
そして十分な睡眠をとるために、寝る前にゆっくりとお風呂に入ったり、照明を落として心身ともに落ち着く環境を作ってみましょう。副交感神経が十分に働く環境を整えると脳がリラックスして良い睡眠へと促してくれます。
疲労回復に欠かせないビタミンB1のサプリを摂る
疲労改善に欠かせないビタミンB1は疲労回復ビタミンとも言われています。ビタミンB1は体内での貯蔵量が少ないのと、食品での含有量が意外と少なっかたりするので、サプリで摂るのも良い方法です。
持続的で回復しない倦怠感は受診を
倦怠感・疲労感を改善するのに自分で睡眠、食事、運動などの生活習慣の見直しで治療できる場合と、病気が隠れている場合もあることをご紹介しました。ストレスの原因をなくし、少しづつ体も心も軽くなってくれば良いのですが、症状が長く続き病気の可能性がある場合は必ず放っておかず病院で診てもらうようにしてください。