コエンザイムQ10の美肌に対する効果!活性酸素を除去する仕組みを解説 |

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コエンザイムQ10の美肌に対する効果!活性酸素を除去する仕組みを解説

肌荒れ美肌に・コエンザイムQ10の活性酸素を除去する効果

コエンザイムQ10(CoQ10)は、体中の細胞のミトコンドリア中に存在している補酵素の一種です。

生きていくために必要なエネルギー生成に大きく関わっているので、コエンザイムQ10が不足すると疲労を感じやすくなったり免疫力の低下を引き起こしたりするので、健康的に生活するのには欠かせない成分です。

コエンザイムQ10はビタミンではないのですが「ユビキノン」と呼ばれビタミンとよく似た働きをすることから「ビタミン様物質」に分類されていて「ビタミンQ」ともいわれています。

ビタミン類はお肌の健康や美しさを保つには欠かせない栄養素です。そういう意味でもコエンザイムQ10は、肌荒れや美肌のために有効な成分なのです。

高い抗酸化作用

コエンザイムQ10には高い抗酸化作用があります。美白やシミ対策として活性酸素の増加を防ぐのは重要です。活性酸素が増えすぎてしまうと細胞を傷つけてしまい、その際にメラニン色素も作られてしまうのでシミの発生につながってしまうからです。

そこにコエンザイムQ10の強い抗酸化作用があれば、その前の段階で活性酸素を抑えることが可能なのです。

肌の再生作用

皮膚の細胞は通常28日間で生まれ変わるターンオーバーを繰り返し、健康を保ちます。しかし現代の食生活、生活習慣の乱れやストレスなどが原因で、このサイクルが乱れがちです。

ターンオーバーが乱れると古い角質がお肌に残ったままになるので、肌荒れやシミの原因になります。このターンオーバーのサイクルをコエンザイムQ10は正常化する効果を持っています。


美容・肌に良いコエンザイムQ10は加齢で減少

健康的な生活に欠かせないコエンザイムQ10は、加齢やストレスなどさまざまな原因で減少してしまいます。

出産後老けた

コエンザイムQ10はいつ頃から減少し、減るとどうなるのでしょう。

20歳から減少

コラーゲンと同じように、コエンザイムQ10は20歳ピークに体内生産量が減少していきます。40歳を過ぎると急激に少なくなるといわれるのは、コエンザイムの生産機能が衰えてくるのに、体内で必要量が増えるからです。

コエンザイムが減っているということは、エネルギー生産量が減少しているという意味なので、体の健康を支える力が弱ってきていると共に、お肌のコンディションも悪くなってきている状態といえます。

減少は老化に直結

年齢を重ねるごとに感じる身体機能の衰えは、コエンザイムQ10の不足が原因とも考えられます。コエンザイムQ10の主な効能は抗酸化作用・エネルギーの生産・代謝の向上なので、コエンザイムQ10が減少すると体の酸化・エネルギー量の減少・代謝が衰えてきます。

また40代は家庭的や社会的にもストレスが重くのしかかる年代でもあります。これもコエンザイム不足になる原因の1つです。それらを補うために生産量の減ったコエンザイムQ10をさらに消費するので、不足の悪循環に陥って体の老化に直結してしまうのです。


コエンザイムQ10で肌ケア・摂取量と摂り方

コエンザイムQ10の体内生産量を増やす方法は今のところありません。減った分は外部からサプリメントで補って不足を解消し、若さを維持しましょう。

しかし、不足を補いたいからと言ってサプリメントを大量に摂取すればいいというものでもありません。飲むタイミングや効果的な飲み合わせをご紹介します。

摂取の上限

コエンザイムQ10の1日の摂取目安量は30mg~300mg(上限値)と幅があります。これは、コエンザイムQ10がもともと体内に存在していて、とても安全性の高い成分なので上限量を定めにくいからです。

それに摂取する人の年齢・健康状態・ストレス状態・胃腸の状態などそれぞれ必要量が異なるからという理由もあります。

目的別の推奨摂取量

  • 健康維持・・・30mg
  • アスリート、高齢者・・・60~100mg
  • 体調不良、過度な疲労時・・・200~300mg

品質の良いサプリメントを、あなたの年齢や健康状態を考慮し、適切な量を見極めて摂取しましょう。

日本では、医薬品として使用する場合のコエンザイムQ10の上限量は1日に30 mgです。一方、食品として流通している海外メーカーコエンザイムQ10製品のその含有量はこの医薬品上限量を遙かに超えており、日本の健康食品でも医薬品として用いられる量を超えた製品が流通しはじめています。

参照元:http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail677.html

効果的なタイミング

コエンザイムQ10は脂溶性です。何か油分のある食品の後に食べると吸収されやすいので、食後にコエンザイムQ10を摂取するのがよいでしょう。

摂取すると5~6時間をピークにコエンザイムQ10の血中濃度が下がりますので、1日1回まとめて摂るよりも、2~3回に分けてこまめに摂取するほうが効果的です。例えば、コエンザイムQ10を1日60mg摂取しようと考えている方は、毎食後に20mgずつ摂取するような方法です。

ビタミンEと摂るのがおすすめ

コエンザイムQ10は、同じく脂溶性で抗酸化作用を持つビタミンEととても相性が良いです。コエンザイムQ10単体だけでも抗酸化作用はありますが、さらに抗酸化作用を効率よく発揮するために、ビタミンEを同時に摂取するのがおすすめです。

ビタミンEは活性酸素のはたらきを抑制する効果があるのですが、はたらき過ぎるとビタミンE自体が酸化してしまいます。この疲れた状態のビタミンEをコエンザイムQ10が元の状態に戻します。

つまりコエンザイムQ10とビタミンEそれぞれ別にはたらくよりも、それぞれの弱点を補い良さを活かすために、コエンザイムQ10とビタミンEは同時に摂取するのが望ましいのです。


コエンザイムQ10浸透し肌に吸収させる・仕組み

コエンザイムQ10は抗酸化作用がビタミンCの約30倍といわれていて、美容やアンチエイジングを目的とした化粧品は多く販売されています。

サプリメントでコエンザイムQ10を摂取した場合、免疫力の向上や疲労回復、心機能の向上、肥満解消などさまざまな健康効果を期待できますが、その成分は血液によって全身に運ばれます。

すると心臓など生命維持に必要な器官で優先的に使われてしまうので、お肌に届く量が少なくなり、時間もかかります。美肌効果を期待するならコエンザイムQ10をお肌に直接塗って細胞に浸透させるほうが効果的です。

今までのコエンザイムQ10

今までの化粧品に配合されたコエンザイムQ10は分子量がとても大きいので、化粧品からお肌に吸収されるのは難しいといわれていました。その問題を解消するために研究が進められ、最近ではコエンザイムQ10の浸透力を高めた化粧品が開発されています。

ナノ化でデメリット改善

ナノ化とは、10億分の1という意味です。私たちの皮膚は、外敵からの侵入を防ぐために分子量が700以上だと侵入できなくなっています。細菌などは分子量700よりも大きいので、普通はケガなどで傷を作らない限り細菌が侵入してくることはありません。

同様にコエンザイムQ10も分子量が700以上なので、お肌に浸透させるためには分子量を小さくする研究が必要でした。最近のコエンザイムQ10の化粧品は、ナノレベルまで分子の粒を小さくして配合され、お肌に浸透しやすくなったので美肌効果が高まりました。

他にもビタミンなども一緒に配合して、お肌への吸収力を高めている化粧品もあります。

還元型化で吸収力UP

コエンザイムQ10のサプリメントは従来、酸化型でした。値段が安いのが利点なのですが、体内での吸収率があまりよくないのがデメリットでした。

これはもともと体内にあるコエンザイムQ10と形が違うためで、体内で吸収するにはコエンザイムQ10を還元型に変換する必要があります。これが吸収率の低さの理由と考えられています。

その酸化型に代わり、還元型のサプリメントは体内にあるコエンザイムQ10の形のままです。こちらは変換する作用を省いているので吸収率が高いのが利点です。