人間ドックの検査内容は?何を検査するの?
年齢を重ねると、体調面で不安な事が増えてきますね。年に1回健康診断を受けているという人でも、なかなか重大な病気を発見できない事もあり、人間ドックが気になっている方も少なくないと思います。
人間ドックを受ける事のメリットや私たち女性にオススメの診療項目を厳選しましたので、人間ドックを申し込む際の参考にしてみてくださいね。
⼈間ドックはいつ受けてもOK
会社勤めをしている方やご主人の福利厚生で年に1回健康診断を受けている方も多いかと思います。これは労働安全衛生法で健康診断を年1回受けることが義務付けられているからです。
対して人間ドックは法的に義務付けられてはいません。逆に言うといつでも何度でも、健康状態が気になったときに受けることができます。
人間ドックは健康保険の対象外
いつでも受けられる人間ドックですが、健康保険組合から全額費用が出る事の多い健康診断に比べて費用がかなり割高になります。多くは保険適用外で、2~5万円ほどの費用が掛かると言われています。
人間ドックの内容と項目
健康診断は「血液検査」「尿検査」「内診」「聴・視力検査」「胸部エックス線」「心電図」「身長体重測定」などを基本に、年齢に応じてバリウム検査や超音波検査が加えられます。健康診断では基本的な生活習慣病を発見できます。
対して人間ドックでは「体の一斉点検」を目的として、より詳細な検査を受けることができます。具体的にどんな検査ができるのか確認してみましょう。
健康診断の検査項目をより詳細に調べる「基礎ドック」
人間ドックでは基本的な健康診断に加えてより詳細に体を検査して貰えます。血液検査一つとっても「ウイルス・感染症・腫瘍マーカー・内臓機能」などが検査項目に追加されています。
他にも胃や腸の内視鏡検査や便の潜血検査・腹部エックス線などでがんの早期発見に繋がる事も少なくありません。
死亡リスクが高いものを積極的に検査「専門ドック」
人間ドックには、基礎ドックと専門ドックがあり、心臓や脳など特定の部位について特に詳しく調べるためには、専門ドックを受ける必要があります。
http://www.ken-clinic.jp/medical_checkup/
脳のMRI検査や心臓のエコー、女性が気になる乳がんや子宮がん検診などの特定の部位について詳しく調べる際は「専門ドック」を受ける必要があります。「脳ドック」などが有名で、専門の医療機関に行く必要がある場合もあります。
人間ドックのオプション内容とは?
せっかく人間ドックを受けるなら、体のすみずみまで調べてもらいたいですよね。
しかし、その分費用がかさんでしまうのが痛いところ。年代や性別、体質などから優先的に受けたほうが良いオプションを厳選しましたので、参考にしてみてくださいね。
40歳代は生活習慣病の検査がおすすめ
40代の方は死に直結するような重大な病気が見つかる事はあまり多くありません。将来リスクに繋がってしまうような病気がないか調べるために、生活習慣病の検査を優先的に受けましょう。内視鏡検査や胸部CT検査、喀痰細胞診検査などがおすすめです。
しかし、身内の方でがんや脳、心臓に病気が見つかっている場合はあなたにも少なからず遺伝性のリスクがあるという事。初めて人間ドックを受けるなら、医師と相談のうえオプションを追加しましょう。
50歳代以上は定期的に継続して検査を受け続けるのが重要
50代になると、死に直結する病気(心臓病やがん、脳卒中)を発症することが多くなります。腫瘍マーカーや内視鏡検査、脳のMRIや胸部CTなど、重要な内臓に異常がないか定期的に調べることができると安心です。
費用はかさみますが、早期発見できるとその分治療にかかる費用や身体的負担が少なくなります。50代以上の場合も、身内に病気の人がいたら遺伝性のリスクを疑いましょう。
日帰りOK?人間ドックの内容
健康診断というと、混んでいる時間帯に当たってしまうと半日以上かかる場合があります。もっと詳細に検査する人間ドックはどれほど時間がかかるのか心配になってしまいますよね。
しかし意外にも人間ドックは日帰りで受けられるんです!オプションを1つ2つ付けるくらいなら3時間程度で検査して貰えるので、忙しい人でも問題なく受けられますね。
女性は婦人科検診とセットがおすすめ!人間ドックの内容
近年、女性特有の疾病で命を落とす方が少なくありません。
年齢に関係なく発症するリスクがあり、若い人ほど進行が速いと言われています。年に一度婦人科検診を受けているという人でも、人間ドックで婦人科検査を受けることが推奨されています。
おすすめ検査はマンモグラフィ・乳房超音波検査・子宮頚部細胞診
女性に多い病気と言えば「乳がん」「子宮がん」「卵巣がん」など、女性器や乳房に関する病気ですね。がんでなくても良性の腫瘍ができやすい部位でもあります。遺伝性のがんが起こりやすいので、身内に女性特有の病気を発症した人がいたら定期的な検査を受けましょう。
具体的な検査項目はマンモグラフィや乳房超音波検査、子宮頸がんに対しては子宮頚部細胞検診などがあります。少しでも異常が見つかれば、専門機関で再検査となります。
骨密度測定もおすすめ
更年期の方や閉経した方は、女性ホルモンの低下により骨が脆くなりやすくなります。骨折やヘルニアなどのリスクを早めに発見するために骨密度測定を受けるのもおすすめです。