エストロゲンが減る40代から乳癌に注意!乳がんのリスクが高い人ってこんな人 |

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エストロゲンが減る40代から乳癌に注意!乳がんのリスクが高い人ってこんな人

エストロゲンの減少は、女性の体にいろんな症状をもたらして女性特有の乳癌とも関係があります。エストロゲンの特徴と、乳癌との関係について紹介しているので参考にしてくださいね。

エストロゲンって何?減るとどうなるの?

エストロゲン」って言葉を知っていますか?エストロン、エストラジオール、エストリオール、エステトロールを総称してエストロゲンといいます。エストロゲンは体にはとても大事な物質で、コレがないと体の外側にも中側にも影響が出てしまいます。

中年女性 エストロゲンの減少

エストロゲンには、女性らしさを向上させる作用がありますが、他に骨の形成を促進して血管収縮を抑える効果もあります。つまりエストロゲンは、骨の形成には必要ものなんですね。

エストロゲン自体にも、骨密度を維持する働きがあって、更年期以降に女性がなりやすいという骨粗しょう症の原因の破骨細胞の働きを抑えて、骨の吸収が進まない様にしてくれ、体内にカルシウムを受け入れやすくする働きもあります。

骨密度

骨密度は、歳をとるごとに減りますが、更年期の女性の骨の量は激減してしまうので、エストロゲンの分泌が減少は少しでも抑えたいですよね。

エストロゲン

エストロゲンとは、簡単に言えば女性ホルモンのことです。「卵胞」から分泌されるホルモンで、エストロゲンがあることで人の体はたくさんの動きをすることができます。

例えば髪の毛の量を保ったり、自律神経を安定させたり、血流を促進したり、子宮の働きを活発にしたり、免疫系をパワーアップさせたり、骨を健康にしたりと、とにかく多くの作用があります。

つまりエストロゲンが減ってしまうと体にはダメージがあるということです。女性が40~50代になると起こる更年期障害では、エストロゲンの減少で様々な症状がでてきます。

更年期

40~50代になると卵巣の機能が低下して、脳からエストロゲンを分泌するように指令を受けても、十分に分泌できなくなり、視床下部にも影響がでてしまいます。

視床下部はホルモン分泌のコントロールや自律神経の中枢でもあるので、自律神経が乱れたり、いろんな更年期障害の症状がでてきます。

更年期障害の症状例

  • 顔のほてりや発汗などのホットフラッシュ
  • 頭痛や頭が重い
  • 気分が沈む
  • 動悸がする
  • 肩こりがする

更年期障害の症状の度合いも人それぞれなので、重くてつらい人もいればそれほどでもないという人もいます。症状がつらいという人も、時期が来れば必ず軽くなったり、なくなったりするのであまり悩み過ぎないようにしましょうね。

悩んでふさぎ込んでいるより、食生活の改善や規則正しい生活などで少しでも更年期障害を軽くすることもできますよ。更年期障害の原因はエストロゲンの減少なので、病院でエストロゲンを補充するホルモン補充療法も、症状の緩和や改善ができます。

症状が重く続くようなら、病院に行って相談することから始めましょう。

エストロゲンの減少と乳癌発生の関係とは?

エストロゲンの量がピークになるのは30歳前で、そこから先はどんどん減少していきます。40代になると急激にその量が減ってしまい、いわゆる更年期になり、ゼロになるわけではありませんが確実に減っていきます。これは、乳がんへのリスクと関係があるのでしょうか。

乳がん エストロゲンの減少

エストロゲンが減ると「エストロゲン受容体」というエストロゲンを受け止める物質が増えて、減っていくエストロゲンの分泌量を少しでも逃さないように働きます。

そして受容体とくっついたエストロゲンは細胞を増やしたり、細胞を別の細胞にする分化という働きを促進します。この時一番問題になるのは、エストロゲン受容体です。エストロゲン受容体は、体のいろいろな組織の細胞にあって、がん細胞にも存在します。

エストロゲンががん細胞にあるエストロゲン受容体とくっついてしまった場合、それが増えてしまって、結果乳癌につながってしまいます。がん細胞のエストロゲン受容体とエストロゲンの出会いが不幸の始まりということなんです。

こういうタイプのがんを「ホルモン依存症乳癌」と言います。乳癌は遺伝が大きな原因と言われていますが、他にもエストロゲンの分泌期間が長い人ほど乳癌になる可能性が高いです。

乳がん検診

例えば初潮が早くて閉経が遅い人などがそうですね。身内に乳癌の人がいる場合や、自分がエストロゲンの分泌期間が長いと思える人は、早期発見の可能性も考えて自発的に検査などを受ける方がいいですね。

乳癌の病床にはステージ0~Ⅳまで5段階あります。検査で乳がんと診断されても、数ミリの超早期乳がんで発見できれば、簡単な乳房温存治療で100%完治することができるし再発や転移もありません。

よく自分でしこりを感じて病院に行ったという話を聞きますが、素人にしこりがわかるということは乳癌がかなり大きくなっているということです。乳癌検査ならもっと小さながんも発見できるので、やっぱり検査による早期発見が不可欠ですね。