子どもを持ちたい夫婦にとって不妊の問題は大きな悩みの種になることが少なくありません。不妊問題に悩む有名人などの例も時々取り上げられますが、新しい命を宿すのはなかなか思う通りにいかない時もあります。妊活中の夫婦はどんな対策をすることができるんでしょう!?
不妊対策に良いサプリ(葉酸、ミトコンドリア、高麗人参)の効果とは?
葉酸とは?その効果は?
不妊に悩む夫婦が取れる対策としては、妊娠を促してくれるサプリを摂取することです。もちろん100%それで妊娠できるわけではありませんが、その下地を整えやすくなります。
例えば葉酸サプリは良いサプリです。葉酸はホウレンソウとかレタスなどに含まれる栄養素です。葉酸は胎児の「神経管閉鎖障害」などの先天的な異常が発生するリスクを下げるのに役立つと考えられています。ですから妊娠を考えているなら前もって摂っておきたい成分です。
ミトコンドリアとは?その効果とは?
ミトコンドリアという器官を活性化するサプリも不妊対策に効果的です。ミトコンドリアは体に必要なエネルギーを生み出す大事な器官ですが、ここが元気じゃなかったり不足していると、それを含んでいる卵子も元気ではなくなります。
同じ事は精子にも起きます。ですからこのミトコンドリアを元気にしたり量を増やす効果のあるサプリを摂ると、不妊対策になります。
高麗人参に含むサポニン効果とは?
健康食品としてよく名前のあがる高麗ニンジンも不妊対策として役立ちます。不妊の原因とされているものにはホルモンのバランスが崩れることや、体の低体温があげられますが、高麗ニンジンにはこれらの症状を緩和する効果があります。
高麗ニンジンはホルモンバランスを整えるだけでなく、血流を改善してくれる効果もあります。血の巡りがよくなると体の奥までしっかりと血が行き渡るので子宮や卵巣に必要な栄養分や酸素がいきわたりますし、温かい血が運ばれることで末端冷え性の改善にもなります。
高麗ニンジンの有効成分であるサポニンを摂取できるサプリもあるので、高麗ニンジンそのものを手に入れられなくても安心です。このように妊活に役立つサプリはいろいろとありますが、摂取する時は産婦人科などで相談しつつ選ぶとより安全です。
女性側の不妊で主な原因
排卵における障害
さてここからは不妊の原因について少し詳しく見てみましょう。女性側の原因としては色々な要素があげられますが、一つは排卵の問題です。例えば卵巣機能が低下していると卵子がちゃんと育たなかったり、排卵がうまくいかないので不妊となります。
また「高プロクラチン血症」という症状もあります。「プロクラチン」はホルモンの一種ですが排卵に関係しています。このホルモンの分泌が多すぎると生理や排卵が起こらないことがあるので妊娠不全になりやすいです。
「多のう胞性卵巣症候群(PCOS)」という問題を抱えている人もいます。卵細胞は卵胞というものに入っていてここが割れると排卵が起きるのですが、PCOSの人は卵胞が割れずに未成熟なまま卵巣内にたまってしまうため不妊となります。
卵管の障害
卵管に障害があって不妊な人もいます。卵管は卵巣と子宮とを結ぶ細い管ですが、ここが詰まってしまうと「卵管の閉塞」が起き、狭くなると「卵管の狭窄」になります。卵管に通り道がないと卵子と精子が結びつくことはできないのでやはり不妊になります。
閉塞や狭窄の原因としては、クラミジアなどの性感染症による炎症や、卵管の周りが癒着してしまって卵管のフォルムが変わってしまったりすることがあげられます。こうした卵管障害は適切な治療がなされないと、妊娠するのが難しくなってしまいます。
子宮着床における障害
仮に精子と卵子が無事に出会って受精卵になったとしても子宮内膜にしっかりと根付く(着床)しないと妊娠へとつながりません。
子宮の着床を邪魔する要因はいろいろです。例えば子宮筋腫です。これは良性の腫瘍ですが、子宮の形を変えてしまうことがあり、そうなると受精卵の着床がしにくい状態になります。
また「子宮内膜ポリープ」も要因の一つです。このポリープは大きくなると10センチ近くになるものもあると言われていて、ポリープが大きすぎたり数が増えたりすると子宮内膜を当然不自然な状態にするので着床の邪魔になります。
さらに子宮内膜が炎症して別の臓器とくっついたり、もともと子宮の形が以上だとやはり不妊状態になりやすいです。こうした場合は適切な治療が必要になります。
男性側の不妊原因は?
性行為障害
不妊には男性側の原因も考えられます。勃起障害や、射精が正常に行われない症状があるなど、先天的な発育不全が原因で不妊という結果になる場合があります。
尿道の異常
尿道が何らかの障害を抱えていると精子がちゃんと通行できないことがあります。例えば先天的に尿道が狭い人の場合、ネバっとした精子は通りにくいので不妊に関係します。
また結核菌などによって尿道に炎症が起きていると、尿道が詰まってしまったり狭くなってしまうので、射精の問題が引き起こされてしまいます。
精管の異常
精管の異常も不妊の原因になります。精子は精管と呼ばれる管を通っていきますが、ここがつまったり癒着してしまうと精子が精液の中に含まれない無精子状態になります。精子がなければ当然妊娠にはつながりません。
精子の異常や減少、劣化
男性の不妊にはもともとある先天的なものだけでなく後天的な要素もあります。例えばストレスが多すぎるとかアルコールの摂りすぎ、喫煙の習慣や何かの薬剤の影響のせいで、精巣がしっかり働いてくれないと、元気な精子が生み出されないことがあります。
サポニンの効果で自然妊娠できる?
サポニンとはどんな成分?
このように不妊の原因にはいろいろな要素が関係していますが、不妊対策としてサポニンを摂ることが注目されています。サポニンはお茶や大豆や小豆、高麗ニンジンに含まれる成分で、味で言うと苦みや渋みに関係しますが、いろいろな健康効果を持っている優れた成分です。
ホルモンバランス整えるサポニンの効果
サポニンの働きの一つにホルモンバランスを整える効果があります。このバランスが乱れると女性であれば生理の不順やPMSにも関係すると言われています。生理不順で無排卵の月経が起きると不妊症の原因になりますので、ホルモンのバランスを乱さないことが重要です。
血行力アップや代謝アップ
不妊の問題は血流にもあります。血流が悪いと卵巣や子宮に必要な物質が供給されにくくなり、不要な物質が排出されにくくなります。サポニンは血液をサラサラにして血行を良くする効果があるのでこの点で不妊対策となります。
血行が良くなると全身の基礎代謝力もあがります。そして基礎代謝があがると元気な卵子づくりや着床が促されるので不妊対策として良いのです。
自然妊娠するために良い飲み方は?
高麗ニンジンにたくさん含まれるサポニンですが、効果的な飲み方としてはまず「試しに」少量飲んでみる事です。高麗ニンジンサプリの理想量には個人差があると言われているので、最初は少量、少しずつ量を増やしてみて体の変化を確認していくのが良いでしょう。
もし可能なら産婦人科などの医師に相談して、自分の適量について相談しましょう。また胃が弱いというわけでなければ空腹時に摂るとベターです。空腹時だと吸収が早いからです。
サポニンを摂取すれば妊娠が確実になるわけではありませんが、いずれにしても体調を改善する効果があるので、下地作りとして試してみる価値はあります。
副作用は?好転反応もある?
高麗ニンジンの体への良い作用はいろいろとあげられますが、副作用もいくつか指摘されています。例えば下痢をするとか頭痛が出るとか、不眠になるとかです。ただこれらの症状はそれほど長く続くわけではなく、好転反応とされています。
ですから極端に長引くのでなければ心配する必要はないでしょう。もし長引くのであれば医師の診察を受けましょう。
更年期女性の妊活に良いサポニン効果とは?
更年期の女性はホルモンのバランスが乱れやすい状況にあります。特にエストロゲンという女性ホルモンが急激に減少します。エストロゲンの欠乏は月経周期を乱したり、月経前症候群の悪化にもつながります。
またエストロゲンは子宮内膜を厚くして受精卵の着床をサポートしたり、卵胞の成熟を助けたりしますが、これが不足していればやはり妊娠に望ましい環境にはなりにくいと言えます。
サポニンはエストロゲンの分泌を促進してくれる効果があるとされていて、妊活対策としては候補に入れたい選択肢です。
葉酸サプリと比較すると?
前述のように、不妊に効果があるとされる成分はいろいろあります。高麗ニンジンに豊富に含まれるサポニンにしても葉酸にしても、今はサプリで摂取することが簡単にできるので不妊に悩む人はまずは試してみると良いでしょう。
ただ葉酸サプリはどちらかというと妊娠後に効果を発揮するイメージのサプリです。ですからサポニンとはまた少し違った役割を持つと見ておくと良いでしょう。
ちなみに最近ではサポニンと葉酸の両方を同時に摂取できるサプリも存在します。どちらにも興味がある人はこういったサプリを使ってみてもいいですね。
ミトコンドリアと比較すると?
すでに書いたようにミトコンドリアは体のエネルギーを生み出す器官で、ここの状態が良いと力のある卵子や精子になるためミトコンドリア活性サプリは不妊対策とされています。要は卵子と精子の質をアップしてくれるもの、それがミトコンドリア活性サプリです。
この種のサプリはサポニンサプリとはやはり異なる作用が期待できます。ですから不妊治療を扱っている医師などと相談し、両方を組み合わせた摂取方法を探すと良いでしょう。