なんだか疲れやすい、イライラする…病気が原因?
仕事、家庭、育児など多くのストレスに晒されている現代人ですが、疲れやすいうえにいつもイライラしている…その状態はただストレスを抱えているだけではないかもしれません。気付いていないだけで、身体のどこかしらが病気になっている可能性があります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺機能亢進症という病気をご存知でしょうか。甲状腺から大量の甲状腺ホルモンが異常に分泌され、身体の全ての代謝が良くなり過ぎてしまう病です。歌手の絢香さんがこの病を告白したことにより、バセドウ病という名前で多くの人がその存在を知ることになりました。
具体的な症状としては、喉が腫れる、疲れやすくイライラしがちになる、生理不順になる、汗をかきやすくなる、食事をきちんと取っているのに体重がどんどん減少する、などといったことが挙げられます。
甲状腺機能亢進症の原因は全てが解明されているわけではありませんが、体内の様々な抗体が甲状腺に過剰に反応してしまうことが原因で症状が現れる、とされています。
また、この病は女性の方がかかる割合が高く、若年層よりも高齢者や中年層の方が発症割合は高くなっています。
不眠症
不眠症により、睡眠がきちんと取れていないことから疲れが溜まりやすく、イライラしてしまうのかもしれません。不眠症とは寝付きが悪い、継続して長時間の睡眠が取れない、眠っても頭がすっきりせず、注意力がかけてしまう、といったような状態のことを指します。
特に男性よりも女性の方が、また若年層よりも中高年の方が不眠症にかかっている割合が高いです。ストレス社会といわれる現代の日本では、約5人に1人が不眠症の症状に悩まされています。しかし不眠症は、少し生活を見直すと改善出来る場合もあります。
寝る前に深酒や喫煙、カフェインの摂取をやめること、携帯電話やパソコンを寝る直前まで見ないようにすること、枕を変えてみること、時間があれば適度な運動を取り入れてみることなどです。
きちんと睡眠を取れていないと、日中思うように行動することができず、余計にストレスを溜め込んでしまう原因になります。適度にリラックスした環境の中で眠りにつけるようになるために、アロマを炊いてみたり、睡眠を促してくれる音楽をかけてみたりしても効果的です。
砂糖依存症
甘いものを必ず毎日食べないと気が済まない、少しでもイライラしたらすぐに甘いものが食べたくなる…それはもしかしたら、砂糖依存症という病気かもしれません。砂糖には中毒性があるうえに、大幅な血糖値の上昇を引き起こします。
砂糖を過剰摂取しすぎるとイライラしやすくなり、疲れやすくなります。さらにそれだけではなく、めまいや立ちくらみを起こしたり、集中力がなくなったりします。その症状をそのまま放っておくと、最終的には低血糖症や糖尿病にまで繋がるおそれがあるのです。
しかし砂糖を全く取らないというのも問題です。そこで、どのくらいの量なら砂糖を摂取しても大丈夫なのかということですが、目安として一日20グラムを限度として意識すると良いでしょう。
スポーツドリンクや炭酸、ジュース類に含まれる砂糖は大体缶一本に25グラム程度、ケーキやアイスクリームには大体一つに30グラム程度の砂糖が含まれています。もちろん、たまにこれらのものを食べる分には問題ありませんが、毎日取り入れる事は避けましょう。
そして既に砂糖依存症かも…という場合には、まずかなり意識してバランスの良い食事を取るように心がけましょう。
また、適度に運動をしたり、甘いものを食べること以外で趣味や、没頭できることを探してみてください。砂糖を取りすぎることをやめれば、砂糖依存症は治ります。
心が疲れていると、イライラしたり体が疲れやすい
心と身体は繋がっています。心に疲れが溜まっていると、身体も疲れやすく、イライラする原因となってしまいます。
心が疲れてはいませんか?
心が疲れている、ということはストレスを溜め込んでしまっている、ということです。
ストレスを溜め込むことにより、身体の中でも不調が起こってしまい、疲れが取れにくくなるということです。
心の疲れで過食や拒食にも
心が疲れているとネガティブになりがちになり、その影響が食生活にまで影響を及ぼすことがあります。いわゆる”ヤケ食い”に走ってしまい、それがやめられなくなってしまうと今度は食べたことに罪悪感を感じ、食べ物を無理矢理でも吐く、といった拒食症状を引き起こします。
過食嘔吐は心の病です。抜け出すのがとても大変な病ですので、そうなってしまう前にストレスを発散させて未然に防ぐことが重要です。
ストレス対処法
ストレスを発散させるために、何か没頭出来る趣味を見つけましょう。それは一人で行うものでも構いませんが、多くの人たちや気心の知れている友人、家族と共に何かを楽しむということは大いにストレスの発散に繋がります。
楽しくお喋りをし、他人と触れ合い、新たな刺激を得ることは心にも良い影響を及ぼします。
栄養不足でも、イライラしたり疲れやすい体に!
バランスの良い食事を取っていないと、心身ともに健康を損ないます。
ストレスによって大量消費される栄養素がある
ストレスが溜まると、身体の中のタンパク質、ビタミン類、ミネラルが大量に消費されています。
また、ビタミンは神経を落ち着かせ、自律神経を正常に保つ働きがあります。ミネラルは神経の興奮を鎮めて血圧を下げ、肝臓で生成される抗ストレス物質の材料となります。
ストレスを感じ続けている状態だと、タンパク質、ビタミン類、ミネラルは消費され続けていくばかりなのです。そのため、ストレスが溜まっているな、と思うときにはこれらの栄養素を意識的に取り入れる必要があります。
ストレス解消に役立つ食べ物・栄養素
ストレス解消のために必要な栄養素ですが、まずはトリプトファンです。トリプトファンはセロトニンという物質の材料なのですが、このセロトニンには神経を落ち着かせて精神を安定させる効果があります。
セロトニンを増やすことでストレスが解消されるとともに、ストレスに強い心と身体になることができます。トリプトファンは納豆や豆乳などの大豆製品、肉類、チーズやヨーグルトなどの乳製品に多く含まれています。
次に、アルギニンという物質もストレス解消に効果的です。人はストレスを感じると、血圧が上がります。アルギニンはこの上昇した血圧を落ち着かせ、またリジンと一緒に摂取することで不安を取り除き、抑うつの効果をもたらしてくれます。
アルギニンとリジンは魚介類、大豆製品、肉類に豊富に含まれており、これらの食品をバランス良く取り入れることでストレスに強くなることができます。
疲れやすい、イライラするときの対処法
疲れたな、最近ちょっとイライラしているな…と思ったら、ほんの少しで良いので自分を甘やかしてあげてください。少しくらい手を抜いても良いのです。
たまにはゆっくりと睡眠を取り、のんびり休息し、好きなことを好きなだけしてください。自分に少しのご褒美タイムをあげて、また明日から元気に頑張りましょう!