思い出せない物忘れって病気?その原因とは
パッと人の名前が出てこなかったり、買うはずのものが思い出せないなどの経験がある人も多いでしょう。
物忘れの原因は加齢によるものと思われがちですが、実は何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。自分の物忘れの原因がどこにあるのかをいま一度確認しておきませんか。
脳の老化やスマホなどによる脳機能の低下
パソコンやスマホが普及している現代ではこれらの機器に頼りすぎて脳をあまり使っていません。文字を書く機会が減るため漢字を覚えていられなかったり、電卓機能を使うために脳で計算するという機会も減っています。
こういったことが原因で脳の機能が低下し、若い人でも物忘れを起こしやすくなります。
更年期のエストロゲンの急激な減少が原因の場合も
女性は年齢と共に女性ホルモンの分泌が減少し、早い人では40代から更年期の症状が出始めます。女性ホルモンの一種のエストロゲンは女性らしさを司るホルモンで、物忘れや記憶などにも深く関わっていることが分かっています。
更年期に記憶力が悪くなり、物忘れが激しくなるのはエストロゲンが急激に低下している可能性も考えられます。エストロゲンはアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の分泌を刺激するため、記憶力を司る海馬を中心に脳の働き全体を活性化させる効果があります。
更年期の物忘れや記憶力の低下はあまり心配する必要はありませんが、認知症の初期症状の場合もあるので物忘れが進んでいる場合は注意したほうがいいでしょう。
生活習慣やストレスも要因の一つ
ストレスは自律神経やホルモンのバランスを崩すので様々な不調を引き起こします。ストレスを感じた時に分泌されるコルチゾールというホルモンは記憶を司る海馬の脳神経に作用します。
あまりストレスが大きいと、そのせいで物忘れが進んでいる場合があるので、普段からストレスをため込まないようにしておきたいですね。また、睡眠不足は脳に休息を与えられないので、疲れが溜まりやすくなり、脳の機能が十分に働きにくくなります。
さらに、タバコやお酒の過剰な摂取は脳内の血液の巡りを鈍くしますので、記憶力や脳の正常な機能にも影響を受けます。普段の食生活でもEPAやDHAの不足によって、脳内の血流が悪くなり、悪い影響が出ている可能性もあります。
40代から診断!病気?単なる物忘れ?
年を取ると脳が老化するため誰もが物忘れをしやすくなりますが、物忘れと認知症は大きく違います。
単なる物忘れか、それとも認知症などの病気かどうかの診断は40代から可能です。
物忘れの範囲、自覚症状、日常生活への影響と進行の度合い
加齢による物忘れの場合は、出先で何を買おうとしていたのかを思い出せない、とか物をどこにしまったか忘れた、など忘れてしまったことを思い出そうとするのが特徴です。
「買い物をしようとしていたこと」や「物をしまった」という自分の行動自体は覚えているので自分が忘れてしまったことに自覚があり、日常生活に支障はありません。
認知症の症状として現れる物忘れは「買い物をしようとしていたこと」や「物をしまったこと」自体を忘れてしまっている状態で、自分が物忘れをしている自覚がありません。
例えばアルツハイマー型の認知症だと少し前の経験自体を忘れてしまうので何度も同じことを聞いたり同じことを繰り返し行うなどといった行動に出ます。自分の行動や思考を思い出せない場合は、認知症の傾向を疑ってみる必要がありますね。
まずセルフチェック、心配なら早めの病院受診も
物忘れは記憶力が低下するのが原因で起こりますが、単なる老化による物忘れなのか認知症による物忘れなのかどうかを判断する必要があります。まず、自分で行える簡単なセルフチェックをしてみましょう。
- 野菜の名前を言ってみましょう
1分間の間に思いつく限りの野菜の名前を挙げてください。1分間に15種類以上の野菜の名前が出なければ記憶力がかなり落ちているでしょう。
- 今日は何年の何月何日何曜日ですか?
カレンダーを見ずに今日の年月日と曜日を答えてください。完全に答えが思い浮かばない場合は認知症の可能性があります。
- 100-7は?そこからさらに7を引くといくつになりますか?
計算機を使わず、暗算で説いてください。さっと安全で答えが出せた人の記憶力はまだまだ大丈夫です。なかなか答えが出なかった場合は脳を使う能力が弱まっている可能性があります。
簡単な自己診断を紹介しましたが、3つとも診断結果が悪かったり日ごろの物忘れに悩んでいるようでしたら病院で脳の検査をしてもらいましょう。認知症は早期発見が大切です。
若い人も注意!物忘れの種類によって考えられる病気
物忘れがひどい場合、何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。
特に40代に入っていない、まだ若い人の物忘れは要注意!まず、自分の物忘れの種類をしっかりと理解して何かしらの病気が潜んでいないか探ってみましょう。
生理的な物忘れと病的な物忘れ
生理的な物忘れの場合、自分が物忘れをしていることを自覚しています。「最近物忘れがひどいから、認知症かもしれない」と自ら病院にかかるのです。自分の物忘れが気になって、このサイトをみているあなたも自らの物忘れを自覚していますね。
そういった方は生理的な物忘れです。加齢によるもので、病気の危険性は低いでしょう。危険なのは自分の物忘れを全く自覚していない人です。明らかに物忘れをしているのに自分でそれを理解せずに、人から指摘されたら怒るなんて場合は要注意ですね。
そういった人は認知症など病的な物忘れの危険がありますが、物忘れを自覚していないので自ら病院にかかるようなことは滅多にありません。こいういうケースは、悪化しやすく、知らないうちに日常的な生活を送るのが難しくなってしまうケースがあります。
どちらも放置すれば認知症やアルツハイマー型になることも
生理的な物忘れの場合でも、放置しておけばアルツハイマー型をはじめとする認知症になってしまう危険性があります。物忘れがあるということは脳の機能が低下しているということですから、そのまま放置していては脳が動かなくなってしまうので、早めの対策が必要です。
健忘症、うつや脳梗塞なども考えられる
健忘症は20代、30代に多い記憶障害です。前日に食べた食事を思い出せないといった軽いものから相手の会話が理解できないほど重症化するものもあります。
治療を行わない限り症状の改善は見込めないので、若いのに忘れっぽいという人は放置をしないで、正しい診断を受けたほうがいいでしょう。
また、うつ病の場合は神経伝達物質が不足するため脳の働きが鈍くなり集中力がなくなったり、物を覚えていられなくなります。脳梗塞の前兆として物忘れを起こす場合もあり、その場合、急に症状がひどくなるのが特徴です。
DHA・EPAが物忘れを改善する
DHAは脳によく、EPAは血液をサラサラにする効果があり、特に脳内での血栓ができにくくなったり、脳梗塞を予防するという働きもあるため、40代からは特に毎日補給をしていきたい成分です。
DHAの効果で脳をよくする?
DHAは脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素であり、DHAを摂ると「頭の働きがよくなる」ともいわれ、乳幼児から摂ると頭のよい子供になるといわれ一時話題になった栄養素です。
DHAもEPAもともに、脂肪酸の一種ですが、「オメガ3必須脂肪酸」とも呼ばれ、どちらも、中枢神経に作用し、抗炎症作用が高いというのが認められています。積極的に摂ることで脳内の神経中枢に働きかけ、抗炎症で脳の若返りも期待できるでしょう。
血流をよくするEPAの働き
EPAには中性脂肪を下げたり、動脈硬化を防ぎ、血液を固まりにくくするといった効果があります。
特に血液サラサラにするといった「柔らかくする」働きがあるので、外食やファストフードなどで摂りやすい油のオメガ6系や不飽和脂肪酸などは凝固性のため、積極的にとって中和していきたいものです。
特にEPAには、抗血栓作用、血中脂質低下作用(コレステロール、中性脂肪)、血圧降下作用などが認められていて、脳内の血流をよくしてくれるので、加齢により血流が悪くなっている私たちは極力欠かせないようにしたいものです。
DHA・EPAを含む食品とは?
青魚の油に多く含まれるのが、EPA(エイコサペンタエン酸)で、体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」の一種です。鮮度が良く、脂ののった旬の時期の魚には、より多くのEPAが含まれていて、特に天然ものには多く含まれます。
サプリで補うDHA・EPA
新鮮な青魚を毎日摂るのは、今の日本の生活ではなかなか難しく、ほとんどが養殖の魚です。養殖の魚はもともと餌も違い、運動量も天然ものとは違うため、脂肪が多く、必要な栄養素が少ないので、サプリを上手に使ったほうが効率的に摂ることができます。
人気のDHA・EPAサプリメントを紹介します。
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