クリームでなくしたい!おでこにしわが出来る原因
見た目年齢を大きく左右する、おでこのしわ。できてしまった「しわ」って、美容液やクリームでなくすことができるのでしょうか?まずは、しわができてしまった原因から考えていきましょう。
年齢的な原因
晩年のオードリー・ヘップバーンの写真、見たことありますか?若い頃と同じく目が大きくて気品があるのだけれど、やはり「しわ」はくっきりと刻まれています。
そう、どんな美人でも、決して抗うことができないのが加齢なのです。年を重ねると女性ホルモンの量が低下し、肌の弾力と水分保持力も低下します。その「肌が衰えるスピード」を、いかに遅らせるか。これがポイントなのです。
紫外線対策が不十分
日頃の紫外線対策はきちんとできていますか?紫外線といえば、日焼けやシミ・そばかすのもとになるUV-B波がクローズアップされがちですが、むしろ怖いのは生活紫外線と呼ばれるUV-A派。
冬でも曇りの日でも一年中降り注ぎ、肌の奥の真皮にまで届き、しわ・たるみの原因になります。アウトドアスポーツが趣味だったり、長時間車を運転することがよくある、という人はもちろんですが、日常生活の中でも紫外線対策をおろそかにしてはいけません。
顔の筋肉が弱った
顔にはたくさんの筋肉がありますが、おでこのしわの原因になるのは次の2つ。
・眉毛の上から頭頂部にかけて、縦に伸びる「前頭筋」
・目の周りの「眼輪筋」
これらの筋肉が衰えることで、おでこにしわができやすくなるのです。
乾燥
肌の表面が乾燥すると、カサついて「ちりめんじわ」ができてしまいます。放っておくとちりめん状が線状になり、大きなしわへと進化!日々の保湿ケアが大切ですよ。
皮膚のコラーゲンが減った
人間の皮膚は、外側から「表皮」と「真皮」の2層に分けられます。内側の真皮には弾力とハリを作るコラーゲン線維があり、このコラーゲンは真皮の約70%を占めています。
紫外線によるダメージや加齢による女性ホルモン量の低下によって、どんどん減少してしまいます。「弾力」をささえる成分が減ると、当然しわができやすくなるのです。
クリームで改善したい!おでこのしわが出来るとどうなる?
おでこのしわがある人と無い人では、周囲に与える印象がまるで違います。どんな印象を持たれてしまうのか、簡単にまとめてみました。
実際の年齢より老けて見える
ほうれい線と目尻のしわを気にする人は多いのですが、おでこのしわを予防している、という人は多くありません。特に前髪を下ろしている人はしわができていても気づかないかもしれません。
おでこは、顔の中でもいちばん面積が広い部分。ここにしわがあると、見た目年齢がグンと上がり、年齢以上に老けて見られてしまいます。
疲れた顔に見える
年齢を感じさせるだけではありません。おでこにしわがある人は、なんだか疲れたような元気のない印象を与えてしまいます。
機嫌が悪そうに見える
おでこにしわがあると、不機嫌に見られてしまうことがあります。眉間のしわとダブルで揃えばもう、「あの、なんか怒ってます?」と、何もしていないのに相手が委縮してしまったり。常に怒り顔に見られるなんて、イヤですよね。
おでこのしわ、そのまま放置すると
おでこのしわには、浅いしわと深いしわの2タイプがあります。
できはじめのしわは、眉をひそめたり目を見開いたりしたときにできる「表情じわ」や、乾燥が原因の「ちりめんじわ」などの浅いもの。でも、この浅いしわを放置すると、どんどん深くなりクッキリとした立派なしわになって定着してしまうのです。
おでこのしわとハリツヤに効果のあるクリームの成分と期待できる効果
化粧水は水分補給が主な役割ですが、しわに効く有効成分はクリームや美容液に多く含まれています。では、おでこのしわを薄くし、ハリとツヤを取り戻す効果のある成分には、どんなものがあるのでしょうか?
レチノール
しわに効く成分の代表格として、注目を集めている「レチノール」。レチノールはビタミンAの一種で、次のような働きがあります。
●皮膚のターンオーバーを促す
●肌の弾力のもとになっているコラーゲンとエラスチンの生成を促進
ただし、レチノールを高配合、とうたう化粧品には注意が必要。効果が高いぶん肌への負担が大きくなるからです。ターンオーバーを促す作用が強いと、皮膚細胞が未成熟なまま表皮に押し上げられてしまいます。
バリア機能を備えていない未熟な皮膚は、紫外線や乾燥などの外部からの刺激に弱く、赤くなったりヒリヒリしたり、皮がむけたりといった症状を引き起こすことも少なくありません。特に敏感肌の人は、必ずパッチテストを行なってから使用するようにしてください。
ビタミンC
シミ・そばかす対策に良いと言われるビタミンCですが、実はこちらも、お肌のハリをキープしてしわやたるみを防ぐコラーゲンの生成に欠かせない成分なのです。
ところが、このビタミンC は水溶性で水に壊れやすく、肌への浸透力も強くありません。本来化粧品には配合しにくい物質なのです。そこで、純粋なビタミンCに化学的な処理を加えて浸透しやすい形にしたものが「ビタミンC誘導体」。
クリームや美容液に配合されているビタミンCといえば、ほとんどがこのビタミンC誘導体なのです。
ナイアシン
ナイアシンは水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB3とも呼ばれます。レチノールやビタミンC誘導体と同じく、真皮層のコラーゲンの生成を促進させる働きがあります。
他の2つの成分との違いは、肌への刺激が少ないこと。肌に与える刺激の強さ(副作用を起こす危険性)を比較すると、レチノール>ビタミンC 誘導体>ナイアシンとなります。
おでこの眉間に出来るしわに効果のあるクリームの成分と期待できる効果
おでこにできた深いしわには、真皮まで浸透してコラーゲン生成メカニズムに働きかける成分が必要だということがわかりましたね。では、眉間にできる浅いしわには、どんな成分が有効なのでしょうか。
セラミド
化粧品に含まれる保湿成分の中でも、いちばん保湿力が高いといわれる成分「セラミド」。名前は聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか?
そもそもセラミドとは何なのか、簡単に説明します。
セラミドは肌の角質層にもともとある成分で、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。そしてその役割は、
・水分を挟み込んで貯蓄する
・細胞と細胞の間を埋めることで外からの刺激や異物をカットする
といったものが挙げられます。
もともと皮膚の浅い部分:角質層にある保水成分なので、取り入れやすいというのが特徴です。浅いしわは、乾燥によってできるもの。しっかり保湿すれば改善するので、肌に取り込みやすいセラミドが有効なのです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、コラーゲンと同じく肌の真皮層にあるもので、1gで6リットルという、とんでもない「水分を抱え込むチカラ」を持っているのです。美容整形でしわ取りのために注射するのも、ほとんどがヒアルロン酸です。
ただ、本来ヒアルロン酸は高分子であるということを覚えておいてください。確かにヒアルロン酸配合の化粧品は肌を乾燥から守ってくれますが、肌に浸透して内部の保水力を高めるわけではないのです。どういうことかというと、以下を参照してください。
おでこのしわだけじゃない!エイジングケアも出来るおすすめクリームランキング
おでこのしわ対策だけじゃなく、総合的なエイジングケアができるクリームをランキング形式で紹介します。
1位・アヤナス クリーム
敏感肌専用のブランドとして誕生したディセンシア。普通、敏感肌用の化粧品というと、肌に負担をかけないことに重点を置くあまり、「敏感肌の人が抱える肌トラブルの改善」を意識して作られてはいません。たとえば、化粧水なら水に近い感じでしょうか。
でも、ディセンシアのアヤナスシリーズには、敏感肌かつエイジング肌の乾燥やしわにきちんとアプローチする成分を刺激のない処方で配合されているのです。
こちらのアヤナスクリームコンセントレートは、いわば「栄養を肌に閉じ込めるクリーム」。ヒト型セラミドやヒアルロン酸Naなど、うるおい成分の中でも高品質なものが配合されています。
アヤナスクリームコンセントレート 30g 5,940円
2位・b・glen QuSome モイスチャーリッチクリーム
クリームは保湿成分が蒸発するのを防ぐ「フタ」の役割、とよく言われますよね。b・glen QuSome モイスチャーリッチクリームは、それだけではありません。
肌が本来持っているコラーゲンやエラスチンを作る力を支える「ダイズ芽エキス」、肌のターンオーバーのリズムを整えてバリア機能を修復する「アセチルテトラペプチド-2」や「オリゴペプチド-6」が配合されているのです。
肌がもともと持っていた、本来の「再生機能」をよみがえらせる効果があるクリーム、と言えるでしょう。
b・glen QuSome モイスチャーリッチクリーム 通常価格¥5,578
3位・アスタリスト クリーム
アスタリフトのベーシックスキンケア商品のすべてには、しわやたるみに効果が期待できる保湿成分「アスタキサンチン」と「ナノリコピン」、セラミドの中でも一番高品質で浸透しやすい「ヒト型ナノセラミド」が配合されています。
べたつきの無いしっとりとしたテクスチャーも人気です。
富士フィルム アスタリフト クリーム 30g 通常価格5,250円
おでこのしわやたるみを改善して年齢より若く見られたい!クリームの効果的な塗り方
高品質な有効成分を、肌に浸透しやすくする高い技術で配合したエイジングケアクリーム。そのほとんどは、リーズナブルなお手頃価格、とは言えません。効果が現れやすい使い方をしないともったいないですよね。
マッサージも一緒にすると効果アップ
クリームの基本的な塗り方は以下のとおりです。
●化粧水、美容液、乳液でしっかり保水した後に塗る
●手のひらで人肌に温めてから塗る
●手のひら全体で顔を包み込むようにして、内側から外側に向けて力を入れずに伸ばす
これに、軽いマッサージを加えるとさらに効果がアップします。
朝:むくみ取りマッサージ
①適量を手に取り顔全体になじませませる
②耳の裏のくぼんだ部分に親指をあて、他の指で頬を包み、引き上げるように3秒間押さえ、これを3回繰り返す
④指の腹を使って、目の周りを目頭→下を通って上に一回転、目頭を押さえる
夜:1日の疲れをほぐすマッサージ
①適量を手に取り顔全体になじませる
②両手の指の腹を使って、「あご→口角→小鼻の横→目頭」と、持ち上げるように指を滑らせて目頭の下を押す。次に目の下を軽く横に滑らせて「こめかみ→耳の裏のくぼみ→鎖骨」の順で指を下ろす
③手のひらであご先から耳の下までを包み込み、ゆっくりと耳のつけ根に向かって引き上げる
ただし、摩擦は肌に負担をかけてしまいます。朝・夜どちらも、力を入れすぎないように注意しましょう。
クリームはどれぐらい塗るべき?
一回にお肌につける量は、それぞれのクリーム説明書に書かれている「使用方法」に従ってください。乾燥がひどい口元、皮膚が薄い目元など、気になる部分には重ねづけをするといいでしょう。
クリームはもちろん化粧品以外でおでこのしわに効果のある対策法とは
年齢、悩みに応じた基礎化粧品を使う事は、しわの改善には必要不可欠なことです。クリーム(化粧品)の他にも、おでこのしわを予防・改善する方法がいくつかありますので、簡単に紹介しましょう。
頭皮のマッサージ
顔と頭の皮膚は繋がっています。つまり頭皮がたるんでいると顔にも影響が出るのです。
・両手の指の腹で髪の生え際から頭頂部に向かって頭皮をゆっくり引き上げる
・手のひらの盛り上がった部分で耳の上を両側から押し上げる
・頭の上で両手を組んで頭頂部をつまむ感じで持ち上げる
これらの頭皮マッサージをときどき取り入れてみてください。
サージカルテープを使う
しわ取りテーピングを知っていますか?アメリカで人気のエステティシャンが発案したもので、就寝前にサージカルテープを貼るだけ!という簡単なものです。
夜寝る前に、おでこの横じわには幅12mmのテープを、眉間の縦じわには幅25mmのテープを貼って、朝起きたらはがすだけ。しばらく繰り返すと、しわは薄くなり目立たなくなります。
コラーゲンなどのサプリを摂る
真皮層のコラーゲンが減ってしまうことが、しわができてしまう原因です。でも、コラーゲンは高分子なので、肌に塗っても真皮層にまでは浸透しないのです。
だったら口から体内に!ということで、あらゆるメーカーがコラーゲン入りサプリメントやドリンクを開発しました。
でも、経口摂取したコラーゲンは胃酸で分解されてアミノ酸となり、すぐにコラーゲン本来の働きをすることはありません。再び結合してコラーゲンの形には戻りますが、肌の真皮に到達するまでにはとても長~い年月がかかるのです。
つまり、即効性を期待しすぎないこと。あくまでも補助的な役割として取り入れてください。また、しわの種類によって適切なものを選ぶことも大切です。
・乾燥が原因でできた浅いシワ→肌の保湿を手伝ってくれるマルチビタミン、亜鉛、鉄分、オメガ系脂肪酸(DHAなど)が有効です。
・たるみが原因の深いシワ→乾燥を防いで、真皮層でコラーゲン生成を促すサプリメントが有効。コラーゲンやビタミンCなどです。