グルコサミンは、もともとわたしたちの体内の中で作り出すことができる成分なのですが、加齢とともにどうしても減少してくる成分の一つです。
グルコサミンの含有量が多い食品とは?
グルコサミンと聞いて「関節痛に効果のあるあの成分ね!」とピンとくる人も多いのでは?減少してくれば関節の軟骨がすり減ってしまい、結果的に痛みの症状が出てきてしまいます。グルコサミンの減少を何とか食い止めたいところです。ね。
「グルコサミンの含有量の多い食品というと何?」こんな質問を投げかけられて食品名がすぐに出てくるでしょうか?グルコサミンの含有量が多い食品には、次のようなものがあります。
甲殻類
カニやエビなどの甲殻類の、特に殻の部分にキチン呼ばれるグルコサミンのもととなる重要成分が多く含まれています。ただ、90%以上のキチンは、体内に吸収されにくいものなので、たとえ砕いて食べたとしても、吸収率の面では大きな効果は残念ながら期待できません。
しかし、工場で精製&分解した天然資源のキチンであれば、グルコサミンという成分として体内にしっかりと吸収されます。グルコサミンのサプリメントで、甲殻類の殻を使用したものが多いのはそんな理由があるからなんです。
ネバネバしている食べ物
山芋やオクラなどのネバネバ食品には、グルコサミンが多く含まれています。植物性グルコサミンがとれるので、甲殻アレルギーもちの方にはおすすめ食品です。
また、ネバネバ食品には、関節の痛み解消効果のある成分コンドロイチンも一緒にで含まれているので、これら2つのダブル効果で関節痛の改善が期待できるでしょう。
動物の軟骨
軟骨のすり減りによって起きてしまう関節痛だからこそ、天然の豚や鶏、牛などの動物の軟骨を食べることで、身体でもともと作られるグルコサミンの量を増やし、関節痛を解消していくことができます。
魚の練り物
意外と思われるかもしれませんが、かまぼこや、ちくわなどの魚の練り物には、グルコサミンが含まれています。選ぶポイントは良質なものを選ぶこと。低カロリーの上、高たんぱく、しかも安く栄養の吸収率も高めなのが魅力です。
グルコサミンの食品を上手に摂取しよう
グルコサミンはサプリメントでの摂取ができますが、食品の中にもグルコサミンが含まれているものがあるので、普段の食事で上手に摂取していきたいですね。
グルコサミンの摂取量
グルコサミンを摂取するとしても一日当たりの適量はまちまちです。そのため、体調や現在かかっている病気などにより、医師や薬剤師などに相談をして摂取量の調整をしたほうがいいでしょう。(一般的には1500㎎)
■重要!グルコサミンの関節痛緩和効果を引き出すパートナー:コンドロイチンの存在
コンドロイチンは、サメ軟骨、豚、牛などから摂取できるもの。普段の食事からではなかなか摂ることができない成分の一つです。定期的にサプリメントからの摂取がおすすめです。
軟骨部分を形成するグルコサミンと軟骨を壊れにくい状態にするコンドロイチン、この2つには相乗効果が期待できるでしょう。2つの成分を同時に摂ることで、関節痛対策になります。
グルコサミンとビタミンC
グルコサミンは関節痛だけに効果のあるものではありません。意外と思われるかもしれませんが、お肌を美肌に変えていく働きもあるんです。ただ単体で摂取するよりも、ビタミンCとセットで摂ることでより美肌効果が期待できます。
ビタミンCには抗酸化作用、美白効果があるので、グルコサミンの美肌効果とのダブルで美肌を実現することができるでしょう。
ビタミンCは体内で作られない成分なので毎日摂取したほうがいいものです。でも、そのまま摂取してもビタミンCは分解されやすい性質ももっているので、体内への吸収力のよいマルチビタミンや糖転移ビタミンCをとるようにします。
グルコサミンとカルシウム
グルコサミンとカルシウム、実はこの2つの相性は最高でベストパートナー。グルコサミンは軟骨のすり減らしの改善を行って関節痛を抑え関節の動きをよくします。
また、カルシウムは、骨の密度をアップさせ丈夫な骨を作り上げていきます。丈夫な骨を作りつつ、関節の動きもよくするという働きをグルコサミンとカルシウムのコンビが叶えてくれるというわけです。
グルコサミンの多い食品で注意したいこと
カニなどの甲殻類、ネバネバしている食べ物、動物の軟骨、魚の練り物などに多く含まれているグルコサミン。食品で多く摂取しようとするとどうしてもカロリーや栄養のバランスの偏りの面でも気になってしまいます。
また、食品から摂取した場合、その吸収率についてもそれほど期待はできないので、ぜひグルコサミンサプリメントも活用して、効率よくグルコサミンを摂取していきましょう。
グルコサミンの食品を上手に活用しよう
わたしたちの体には必須の成分グルコサミン。加齢とともに減少してくる成分だからこそ、日常の食事でグルコサミンの多く含まれている食品を積極的にとり、足りない分はサプリを賢く活用して、日頃からグルコサミンが不足しないようにしましょう。