ゴジベリー(クコの実)の栄養・効果・効能とは?美容に効く食べ方も! |

この記事が気に入ったらシェアしよう!

ゴジベリー(クコの実)の栄養・効果・効能とは?美容に効く食べ方も!

ゴジベリー(クコの実)とは?

ゴジベリー(クコの実)とは中華料理やデザートのアクセントとして使われる赤い実のことで、ナス科クコ属の果実です。

中国では古くから医学で利用されていた食材で、生薬として果実(枸杞子:クコシ)はもとより葉(枸杞葉:クコヨウ)や根皮(地骨皮:ジコッピ)も全て使われます。

原産は中国・東アジアであると言われており、漢方薬として中国では珍重されてきました。世界三大美女の一人、楊貴妃も一日3粒のゴジベリー(クコの実)を欠かさなかったそうです。

薬用果実として

ゴジベリー(クコの実)は体質を改善し、延命効果不老長寿滋養強壮効果があります。

日本には平安時代に伝来したと言われており、ゴジベリー(クコの実)の庭園の管理人だった人は、なんと120歳まで生きたという伝承があるほど、薬効は高く評価されていました。戦国武将、徳川家康も愛用していたのは有名な話です。

家康がよく読んだ『本草綱目』という有名な薬草の本にはゴジベリーの効能を次のように記しています。

百歳あまりになっても、歩くのが走るように速く、白髪が黒い髪に戻り、落ちた歯が再生し、性機能を強く維持できた。この処方は、性質が穏やかで、長期に服用すれば、体内の邪熱を取り除き、視力を改善し、体が軽くなる

参照元:http://yufeelings.com/archives/1894.html

美容にも効果がある

資生堂がゴジベリー(クコの実)の美白効果を発表したり、アメリカの歌手マドンナやモデルのミランダ・カーなど世界のセレブ達がエイジングケアに取り入れていることが広く知られると、ゴジベリー(クコの実)は美容にも効果があることが話題になりました。

ゴジベリー(クコの実)は、どんな味?

日本ではそのままフルーツとして食べる習慣がなく、そのまま食べるとほんのり苦みを感じるような、薄いトマト味のような、ちょっと独特なクセがあります。甘いデザートやお酒に入れて食する方法が一般的です。

どこで入手するの?

ゴジベリー(クコの実)は一年中収穫できるので、既に乾燥された実を袋入りでネット通販やスーパーなどのドライフルーツ売り場、中華食材を扱っている所で容易に手に入れることが出来ます。


ゴジベリー(クコの実)のカロリー、栄養は?

ゴジベリー(クコの実)にはおよそ100種類以上の栄養が含まれ、なおかつ美容と健康増進に役立つことから、様々なスーパーフード同様に世界中で注目されています。

たくさんの栄養が詰まったゴジベリー(クコの実)の栄養はどのようなものがあるのかご紹介します。

ゴジベリーは日本ではクコの実と言われ、杏仁豆腐をはじめとしたデザートに使われることが多いですが、実は3000千年以上も前から漢方や民間医療の世界で薬の原料としても使われてきました。ゴジベリー(クコの実)にはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、セレン、リノレン酸、食物繊維などが含まれています。鉄にいたってはほうれん草の約15倍です。

参照元:http://yufeelings.com/archives/1894.html

ビタミンA

成分として特に多く含まれています。免疫機能を正常に保持し、一般の目の疲れなど眼精疲労の予防になります。他にも白内障や緑内障の予防、紫外線やブルーライトによる視力の低下を防止する効果もあります。

ビタミンB1

疲労物質である乳酸を効率よく燃焼させて、糖質エネルギーの変換をスムーズにします。

ビタミンB2

皮膚や粘膜などの健康維持の役割があり、発育のビタミンとも呼ばれています。これらビタミンB1・B2は代謝に欠かせない栄養素であると同時に、脂質を効率よく燃焼してエネルギーに変えるのでダイエットにも効果的に作用します。

ビタミンC

白血球や好中球など免疫細胞の活性化させる働き、しなやかで丈夫な骨や血管・筋肉・皮膚などを作り出すコラーゲンを合成するという大切な役割があります。

他にも血液中の悪玉コレステロールを減少させる機能、精神安定の機能、メラニンが増えるのを抑えて肌を美白に導くように働く作用があります。

ベタイン

アミノ酸化合物の一種で、胃酸の分泌調整をしたり、肝臓に脂肪が蓄積するのを抑制する働きがあります。

ゼアキサンチン誘導体

ゼアキサンチンの一種で、肝細胞の酸化を抑制し肝臓が硬化するのを防ぐ働きがありますので、脂肪肝や肝臓の硬化から肝臓を保護する効果があります。

ルチン・スペリジン

ルチンにはビタミンCの吸収促進作用が、ルチンとスペリジンには毛細血管を強くして血圧を下げる作用があります。

カロチノイド

高い抗酸化力があり、特に紫外線による体の酸化を防止します。目の網膜の構成成分も含まれていることから、網膜の健康を維持する機能があります。

β-シトステロール

胆汁酸と結合することでコレステロールが腸に吸収されて血管中に入るのを防止します。

ポリフェノール・カロテノイド

人体の老化を加速させる活性酸素を除去する働きがあります。

植物繊維

腸に作用して便秘の改善に効果があります。

このように栄養豊富なゴジベリー(クコの実)は血管を強くする、高血圧の予防、コレステロールを下げる、脳や神経を正常に保つことや足腰の痛み予防、精力増進、体質改善と、アンチエイジング効果で健康にも美容にもうれしい効能が期待されます。

カロリー、栄養成分

ゴジベリー(クコの実)はどのくらいのカロリーがあるのでしょうか。実は100gあたり363kcalです。100gもあるとカロリーが高めです。でも1日に100gもクコの実を食べる必要はありません。1日あたり大体10~20粒食べれば十分効果が期待できます。

クコの実の粒でカロリーを再度計算すると1粒あたりが2kcalです。クコの実を10~20粒食べたところで5~10kcal程度です。これならカロリーを取りすぎてしまうことを気にする必要がなく、安心して毎日クコの実を食べることができます。

美容に関する成分

それではゴジベリー(クコの実)の美容成分をご紹介します。

美容、ダイエット効果

ゴジベリー(クコの実)に多く含まれているビタミンB2は脂質の代謝効果があり、脂肪の燃焼のサポートをしてくれます。ベタインが肝臓へ脂肪が沈着するのを防ぎ、それと共に脂肪の排出を促進する作用があります。

食物線維は腸内環境を改善しますので、便秘を改善する効果があります。

美白・美肌効果

βカロチン(一部がビタミンAに変化)やビタミンCタンニンは抗酸化作用がありシミやしわ、そばかすなどを予防して若々しい肌を保つ効果があります。

また、ビタミンCはコラーゲンを作るのにも重要な栄養素です。コラゲナーゼ活性阻害作用という働きで、コラーゲンを作りだすだけではなく、体内に元々あるコラーゲンも減少したりしないように守ってくれる働きがあります。

ベタインは吸湿性と保湿性が高く浸透性に優れているので化粧品などに用いられ肌や髪に弾力と潤いを与えます。食物繊維は腸にたまっている老廃物を体外に出す働きがあり肌にも良い影響を与えます。


ゴジベリー(クコの実)の驚くべきシミへの効果

それではゴジベリー(クコの実)がどのようにシミに効果的なのかご紹介します。


シミができる仕組み

シミの原因=メラノサイト刺激物ご存シミはメラニンが過剰に生成されることによって発生します。メラニンはメラノサイトによって作られますが、皮膚にはこのメラノサイトに対し、「メラニンを作りなさい」と命令する物質が存在します。このメラノサイト刺激物質を活性化させるのは、以下のようなものです。

(1)紫外線(UVB)
紫外線にはUVAとUVBがありますが、波長の短いUVBは直接的に皮膚の細胞を攻撃してDNAを傷つけます。紫外線が入ってくると、細胞を守るために、メラノサイトを刺激してメラニン色素を作り出す物質が活性化します。通常は、紫外線を浴びなくなるとメラニン色素は作られなくなり、皮膚の新陳代謝により元の肌色にもどります。しかし、皮膚細胞のDNAに変異が起こると、メラノサイトが活性化したままの状態となってしまい、シミが発生します。

(2)活性酸素
活性酸素が発生すると、活性酸素を取り除くために「メラノサイト刺激ホルモン」が分泌されます。活性酸素が発生するとメラノサイト刺激ホルモンが分泌され、メラニンが作られます。活性酸素を発生させる要因は以下のように色々あります。

紫外線(UVA)
ストレス
喫煙
飲酒
電磁波
排気ガス等、有害物質を含む空気
食品添加物
便秘 ※便秘についての対策は『便秘・デトックス』をご覧ください。
激しい運動
睡眠不足

(3)炎症
ニキビ跡や肝斑などが炎症によるシミの代表的なものです。皮膚に炎症が発生すると、炎症によるダメージを回復するために、新しい細胞を作ろうとする働きが活発化します。そうするとメラノサイトも一緒に活性化してしまい、メラニン色素の産生が促進されて色素沈着が起こります。皮膚に炎症を起こさせる要因には以下のようなものがあります。

日焼け
摩擦
刺激の強い化粧品
虫刺され
やけどや外傷
湿疹やかぶれ
ニキビ
女性ホルモンの乱れ
外傷やニキビのように、はっきりとした炎症でなく、見た目には分からない程度の炎症でも、長期的に続くことでシミの原因になります。

参照元:http://www.skincare-univ.com/article/001783/

ゴジベリーのシミ予防効果

シミの予防効果については、ビタミンCとタンニンが関係しています。これらの物質がチロシナーゼ酵素(メラニン色素を作り出す物質)を阻害するのでシミやそばかすの発生を予防する効果が期待できるのです。

ゴジベリーのシミ改善効果

紫外線をあびて肌にダメージを受けてしまってもゴジベリー(クコの実)の成分には肌が赤くなる反応(紅斑)とメラニン生成で黒くなる反応(黒化)を抑える効果と黒化した肌の回復を早める効果が含まれていることが分かっています。


ゴジベリー(クコの実)の美容・健康に関する効能

ゴジベリー(クコの実)は美容によいことはもちろん、健康増進にも効果があります。

足がセクシー

それではどのような効果があるのか、いくつかご紹介しましょう。

冷え性、むくみの改善

ゴジベリー(クコの実)に含まれるビタミンP(ルチン・ヘスピリジン)には毛細血管の強化や、血流改善効果があり、冷えやむくみに効果があります。

このビタミンPは壊れやすいビタミンCを安定化させる働きがあるので壊れやすいビタミンCが力を発揮することができるように作用するのです。それに鉄分も含んでいるので、貧血の予防、改善の効果や血液そのものの不足から起こる冷えの改善にも効果が期待できます。

ホルモンバランスを整える

ゴジベリー(クコの実)に含まれる植物ステロール(β-シトステロール)という成分は、ホルモンの働きに関わる作用があります。女性の月経前症候群(PMS)や更年期症状の予防や緩和に効果的で、ホルモンバランスの乱れからくる女性の体調不良に効果があります。

生活習慣病の予防・改善

植物ステロール(β-シトステロール)はコレステロールの吸収阻害効果があります。ゴジベリー(クコの実)には抗酸化物質(多糖類・カロチノイド・ベタイン)がたっぷりと含まれているので細胞や遺伝子の老化によってガンが発生するのを予防する効果もあります。

人の乳ガン細胞にクコエキスを作用させるとガン細胞の自然死が誘導されて乳ガン細胞の増殖が抑えられたという実際の報告もあります。近年の研究ではアルツハイマーなどの脳疾患もマウスの実験で認知機能が高まった事により予防する効果もあると示唆されています。

血管を強くする

活性酸素などが原因で血管が縮みっぱなしの状態になってしまうと高血圧になりやすくなるのですがこれを防止する作用がビタミンCにあります。またルチンやヘスペリジンには毛細血管を強化して血流を促進するので、血管を健康に保つ効果があります。


ゴジベリー(クコの実)の食べ方は?

ゴジベリー(クコの実)は主に乾燥させた状態で販売されています。

そのまま食べたり、お料理のトッピングやアクセントとしても利用できます。

食べるものに混ぜる

朝食のシリアルやグラノーラなどに混ぜて食べると乳酸菌や食物繊維などが摂取できます。他にお味噌汁や炒め物に入れるなどヨーグルトにトッピングすると手軽に摂取できます。

飲み物に混ぜる

クコ茶として

(材料)クコの実20g、ナツメ6粒、水2リットル
(作り方)材料を全てやかんや土瓶などに入れて30分煎じれば完成です。飲みにくい場合は、飲む直前に少量の蜂蜜を加えてみましょう。

紅茶やジャスミン茶に入れる

(作り方)湯のみやカップにクコの実を入れ、温かい紅茶やジャスミン茶を注ぎます。ふたをして2~3分蒸らします。

お酒やはちみつに漬ける

疲れに効果的なクコ酒

<材料> クコの実 100g  焼酎  1リットル
<作り方>
1. クコの実と焼酎を容器に入れます。
2. そのまま2-3か月熟成させます。

参照元:http://lbr-japan.com/2013/03/11/6863/

アンチエイジングにハニーナッツ

(材料)クルミ30g、松の実30g、クコの実20g、ハチミツ適量

(作り方)
1 クルミと松の実をフライパンで乾煎りする。
2 煮沸した清潔な容器に入れる。
3 そこにクコの実を入れる
4 ハチミツを浸るまで加えて出来上がり。1週間つかるのを待ちます。

自由にアレンジする

杏仁豆腐に添えるのはおなじみですが、お粥や手作りパンに練り込んだりしてもいいでしょう。アイスクリームに添えても合います。


ゴジベリー(クコの実)を使ったアレンジレシピ4選

乾燥したゴジベリー(クコの実)をそのまま食べるのもいいですが飽きてしまったり、ちょっと味やにおいが気になる方に続けられるようなレシピをご紹介します。


ゴジベリーごはん

(材料)3人分
オーガニックのクコの実 100g
お米 2合

(作り方)
炊飯器で炊くだけです。炊き上がりに少し混ぜてあげると色づきもきれいです。

ゴジベリーライスサラダ

ゴジベリーライスサラダ

プロのダンサー、ナターシャさん直伝のヘルシーなサラダです。
材料 2人分

炊いた玄米 400g
ルッコラ 50g
ミニトマト 6個
チーズ 100g
ゴジベリー 12g
オリーブ油 10ml
レモン適量
塩少々
こしょう少々

作り方

1、ゴジベリーを10分水で戻す。

2、チーズや野菜をボウルで混ぜ合わせる。
そこに戻したゴジベリーを加える。

3、お好みでオリーブオイル、塩、こしょうを混ぜ合わせ完成です。

戻した水は捨てない!ゴジベリーを戻した水はおいしく飲むことが出来るので捨てないでくださいね。

参照元:http://hamsonic.net/2016/09/13/gojiberrysarada/

ゴジベリースムージー

材料
クコの実 大さじ4
お好みの冷凍フルーツ 大さじ4
オート麦  大さじ2
ココナッツミルク 1カップ
ココナッツオイル 小さじ1

作り方
1.クコの実にお湯を注ぎ、柔らかくなるまで数分置きます。(漬けたお湯はお茶として飲めます。)
2.戻したクコの実、その他材料を入れてミキサーにかけたら完成です。

参照元:http://jo-shiki.com/food/13441/

ゴジベリームース

材料 (2人分)
イチゴ10粒
ゴジベリー(くこのみ)20粒
ココナッツミルク150cc
チアシード(10倍の水で浸水させたもの)大3
ミント 適量

1.イチゴとゴジベリーとココナッツミルクをミキサーに入れて、なめらかになるまでよく撹拌する
2.チアシードを加えよく混ぜ合わせる
3.器に盛りゴジベリーとミントを飾る

参照元:https://cookpad.com/recipe/3866922


ゴジベリー(クコの実)の注意点3つ

栄養満点のゴジベリー(クコの実)ですが、注意しなければいけないことがあります。

それを3つご紹介します。

買う時の選び方

スーパーフードとしての効果が期待できる品質についてお伝えします。スーパーで売られているようなお菓子の付け合わせとしてのゴジベリーは大量生産用に栽培されたものでオーガニックではありません。そのため、これまで述べてきたような効果は期待できないでしょう。また、中国やチベットはゴジベリーの産地ではありましたが、現地では前述のように商業用に栽培されたものもあり、本来のゴジベリーのパワーを失ったものが見受けられます。そのようなものを輸入した卸売店で大量に安く売ってあるものには注意が必要です。

参照元:http://yufeelings.com/archives/1894.html

オーガニック栽培と明記してあるお店や商品を購入しましょう。

1日の摂取量

1日あたり5~20粒程度を目安に摂取するのがよいと考えられています。まずは1日5粒程度から摂取を始めて、徐々に量を増やしていくほうがいいでしょう。たくさん食べるよりも数粒程度を毎日続けることのほうが効果が期待できます。

妊婦・胃腸が弱い人

ナス科に属する植物は特徴的に体を冷やす性質があります。冷え性が気になる方、内臓の働きが低下していて胃腸が弱い方は摂取を控えたほうが良さそうです。食べてみて腹痛や下痢の症状が出た場合は摂取を中止しましょう。

また月経促進などに必要なベタイン成分もあることから、妊婦の方や授乳中の方も摂取するのを控えたほうが良い場合もありますので、気を付けてください。


ゴジベリー(クコの実)のまとめ

小さな1粒に様々な効果・効能が期待できるゴジベリー(クコの実)。

美容と健康維持に関心が高いセレブなどがすでに食生活に取り入れています。上手に食生活に取り入れて健康に役立てましょう。

この記事が気に入ったらシェアしよう!

フォローする