症状から消化不良の原因を探る(吐き気と嘔吐・腹痛と下痢)
前日に油ものを食べたわけでもないのに、朝から吐き気がして気持ち悪いことってありませんか?
朝から胃の調子が悪いのはどんな原因があるのでしょうか?消化不良になると、どんな症状が出るのか紹介します。
吐き気・嘔吐感
胃のむかつきや、吐き気、今すぐもどしてしまいそうなほど気分が悪いなど。朝から胃腸がダメージを受けているときは無理に食事をとらずに、ゆっくりと水分補給だけしておきましょう。胃を休めてることが大事です。
腹(胃)痛・下痢
胃のあたりが重くなったり、胃痛など・・。どの部分が一番痛みがあるのか、どんな痛みかたをしているのかなど余裕があれば、こまかい状況を確認しておくといいでしょう。みぞおちや右の腹、左の腹、下腹など・・。
同じような場所がいつも痛くなるようなら、体の悪いサインかもしれません。病院で検査をしてもらいましょう。
こんな生活環境が消化不良の原因に(食べ物・ストレス・etc.)
胃のむかつきや胃痛、下痢といった症状が朝からある場合は、消化不良を起こしているのかもしれません。
消化不良になってしまう原因は、生活環境に潜んでいます。もし、不規則な生活や最近忙しい日が続いているのなら、胃腸が疲れているサインかも。
食べ物・食生活
仕事が忙しくて寝る前に食事をとっていたり、暴飲暴食気味の人は胃もたれや消化不良を起こしやすくなります。アルコールや、香辛料、炭酸飲料のとりすぎも胃の負担となります。特に脂っこい食事は胃から排出されるのに時間がかかるので、胃腸や肝臓にも負担をかけます。
ストレス・疲れ
長期間ストレスを感じていると、自律神経が乱れることで胃腸の働きも悪くなってしまいます。自律神経が乱れると、腸のぜん動運動が適切に働かなくなるので胃もたれや胃のむかつきを感じることがあります。
不衛生な環境
慢性的に胃痛を感じていたり、胃潰瘍を起こしやすい人はピロリ菌に感染しているかもしれません。ピロリ菌に感染していると慢性胃炎や、胃潰瘍胃がんといった胃や腸の病気を引き起こしやすいために早めの駆除が大切です。
子どものころにお母さんから食べ物を口移しでもらっていたり、小さい頃に川や井戸の水を飲んでいたという人はピロリ菌に感染している可能性もあります。
胃の病気と関係性の深いピロリ菌ですが、最近では衛生的な環境が増えてきているので、ピロリ菌に感染している患者は減っています。ピロリ菌を除菌することで胃腸の病気も改善することが多いので、気になる人は病院でまず、検査をしてみましょう。
酷い消化不良・こんな病気が隠れてるかも
消化不良や胃炎が多発するのであれば、胃の病気を抱えているのかもしれません。
気になる人は病院に行き、しっかりと検査を受けましょう。
急性胃炎
食べ過ぎや飲みすぎといった生活環境や、ウイルスの感染、アレルギー症状を引き起こすことで胃が急に痛み出すことがあります。胃の粘膜がただれてしまって、胃痛や吐き気、下痢といった症状を感じ、2〜3日で良くなれば急性胃腸炎を疑ってみましょう。
慢性胃炎
慢性的な胃炎の80%はピロリ菌によるといわれていますが、ストレス状態にある人や、非ステロイド性抗炎症薬を服用している人も症状を繰り返すことがあります。
胃の炎症が繰り返されて治りにくくなっている慢性胃炎は、突然の胃炎やげっぷ、吐き気やむかつきを度々感じ、胃潰瘍を引き起こす心配もあります。
神経性胃炎
生活環境の変化や、仕事や試験など大きなストレスを継続的に感じていると神経性胃腸炎になってしまうことがあります。ストレスを抱えると自律神経が乱れ、胃酸が過剰に分泌されたり、胃痛やむねやけ、胃の不快感につながります。
消化不良を伴う病気は病院へ
消化不良といった症状を感じている人は、病院でしっかりと検査してもらうことをおすすめします。
胃腸が辛いとかんじたときは、まず何科に行くべきなのでしょうか?
何科に行くべき
やはりまずはかかりつけの内科を受診しましょう。そこで診察を受けた後に、専門科(消化器内科・心療内科・外科)といった病院を紹介してもらい、受診するのが良いでしょう。
専門科・治療法
ピロリ菌に感染している場合は、昔は胃カメラや胃の細胞を採取する必要がありましたが、最近では唾液による検査でいいので、手軽で確実です。症状によっては消化器科や外科にまわされることも。
消化不良の改善法(ツボ・食べ物・漢方)
軽い消化不良であれば、ツボを押したり漢方を利用して、抑えることもできるんです。
自分でもしっかりとケアしたい消化不良の改善方法について紹介していきます。
改善するツボ
なんとなく胃の調子が悪いと感じるときは、その場で手軽にできるのでツボを押してみましょう。
まずは労宮(ろうきゅう)というツボを紹介します。このツボは、手のひらにあって、食欲不振や吐き気に効果があります。手のひらの中央で、くぼんでいる位置に労宮はあるので気分がすぐれないときは押してみましょう。
このほかにも、手首の内側のシワが多いところから指3本分のところ、ひじ寄りに内関(ないかん)があります。内関はストレスによる胃のむかつきや痛みを和らげ、心を落ち着かせる作用があります。
食品・食べ方
消化不良によい食品は、胃の負担が少ない食べ物です。おかゆやヨーグルト、雑炊、ヨーグルトやゼリーなどは胃に負担が少ないのでおすすめです。
脂質が多いものや香辛料が入っているものは避けて、の強いものは食べるのを控えて、ゆっくりよく噛んで食べてください。食後はゆっくり休んで、無理をしないことが大切です。
改善する漢方
もともと胃が弱く消化不良を良く起こす人は、六君子湯(りっくんしとう)という漢方がおすすめです。ストレスで胃腸が痛いという人は、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)という漢方もあります。
薬局で売っていますが、どの漢方を選んでよいかわからない場合は、販売員の人に症状を説明して選んでもらうと確実です。
消化不良を起こす前に・予防法
胃腸の健康を保つには、普段から気をつけて生活する必要があります。
朝から気分よく朝食を食べられるように消化不良を予防する方法を覚えておきましょう。
生活・食事内容を見直す
やはりストレスをためないようにすることが大切です。ストレスで胃腸の働きが悪くならないように、普段から気をつける必要があります。そして、睡眠もしっかりととり、免疫力を高めて消化不良を予防するようにしましょう。
また、食後直ぐにお風呂に入ると、消化不良を起こすこともあるんです。消化に必要な血液が胃に行き届かず、体の表面にいってしまうため胃液の分泌が減ったり、胃腸の運動も弱くなってしまいます。食後は直ぐにお風呂に入らず、1時間は時間を空けるようにしましょう。
また、大根には消化を促す酵素が入っているので、大根おろしや大根サラダを食べるというのもおすすめです。胃が弱いと感じる人は、普段から脂質を控えて、脂っこい食事を避け胃の負担を減らすほうがいいですね。
時間厳守で暴飲・暴食×
ストレスで暴飲暴食をしているという人は、胃が弱っているかもしれません。暴飲暴食以外のストレス発散方法を見つけて、食事はしっかり噛むようにしてください。
早食いの癖も、食べ物と一緒に空気も食べてしまうのでよくありません。空気が胃腸に入ると胃腸の働きが悪くなるので、ゆっくりと食事をとるようにしましょう。