認知症予防になる!?ワインポリフェノールの効能効果とは?
ワインはアルコール飲料ではありますがポリフェノールが含まれているため、身体に良いと知られていますね。
なんとなく健康に良さそうだけど具体的にはどのようなメリットがあるのか知らない人も多いのではありませんか。認知症予防にも効果が期待されている、ワインの効果についてわかりやすく説明していきます。
眼精疲労回復
ワインの原料のぶどうには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。ポリフェノールは成分の総称で、アントシアニンもポリフェノールと呼ばれる成分の一つです。
アントシアニンは、高い抗酸化作用を持ち血行促進の効能があります。血行が良くなるので、疲れた目にも栄養が行き届き、眼精疲労に効果的といわれています。
強い紫外線から植物を守っているのがアントシアニンですが、人間の目に対しても同じような効果があり目の紫外線対策にもなります。ワインの成分であるぶどうと同様に、ブルーベリーにもアントシアニンが多く含まれています。
免疫力の改善
ポリフェノールには、カテキンという成分も含まれているのですがこちらは免疫力の改善に効果があります。お茶にも含まれているカテキンは、古くから身体に良いと親しまれている成分で、最近の研究ではインフルエンザウイルスにも有効だということが判りました。
カテキンは、細菌とともにウィルスにもその効果を発揮します。ウィルスは、細菌と違い自分で増殖するのではなく、特定の細胞に取りついてその細胞の中で増殖します。ウィルスは突起(スパイク)を持っていて、その先に細胞と取りつくジョイント部分があります。スパイクにはウィルスによってそれぞれ固有のマークがついています。一般的にワクチンによる予防は、体の中にウィルスの抗体を作り、その抗体がスパイクのマークをとらえて細胞に取りつくのを防ぐものです。そのため、例えばインフルエンザではマークの種類の違うインフルエンザウィルスが複数あるため、ワクチンで作られた抗体とマークの合わないインフルエンザウィルスの感染を防ぐことができません。一方、カテキンのウィルス感染予防効果は、ジョイントの部分をふさぐものであるため、ウィルスのマークの違いによらず発揮することができます。
参照元:http://www.catechin-society.com/effect_02.html
肝機能改善
肝機能改善に効果が期待されているのが、こちらもポリフェノールの一種であるクルクミンです。肝臓は、胆汁を分泌し脂肪を分解したり解毒の作用があるといわれています。
クルクミンは胆汁の分泌をサポートし、解毒酵素を増加させるといった効能があります。疲労回復や二日酔いにも良いといわれ、ウコンにも含まれている成分です。
認知症予防
高齢化社会の日本では話題に上ることが多い認知症ですが、65歳以上の高齢者の15%の人が悩んでいる疾患です。
認知症は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下(中核症状)を引き起こす脳の認知機能障害を指す。この障害が日常生活に支障をきたすようになると認知症と呼ばれる。認知症とは症候に対する名称であり、種々の原疾患がある。最も多く代表的な疾患はアルツハイマー病である。その他の原疾患としては脳梗塞に引き続いておこる脳血管性認知症、幻視を伴うレビー小体病、前側頭型認知症などがある。
参照元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-036.html
ワインに含まれるマグネシウムは脳細胞の活性化に効果が期待されています。また、ポリフェノールはDNAを保護する役割さえ持っていると言われています。認知症やがん予防といった観点からも同成分は注目されているのです。
赤と白どっちが良いの?ポリフェノールの含有量の比較はこちら!
赤ワインと白ワインですが、どちらも違った味わいがあり食事を楽しくさせてくれますよね。
赤ワインと白ワインの成分を比較した場合、それぞれどれくらいのポリフェノールが含まれているのでしょうか。
赤のポリフェノー
赤ワインはきれいな赤紫をしていますが、あれは天然色素であるアントシアニンによって色づいています。赤ワイン100mlに含まれるポリフェノール含有量は300mgとなっています。
白のポリフェノール
それでは白ワインには、全くポリフェノールが含まれていないのでしょうか。実は白ワインにも赤ワインほどではありませんがポリフェノールは含まれているんです。白ワイン100mlに含まれるポリフェノール含有量は50mgでした。
赤ワインポリフェノールの美肌効果がスゴイ!
やはり赤ワインの方がポリフェノールをたくさん含んでいるんですね。
そんな赤ワインには、美肌効果もあることが知られています。
抗酸化作用
ポリフェノールで話題になるのが抗酸化作用ですが、細胞を活性化する役割を持っているため肌の再生に効果的であると言われています。
肌の老化防止
老化の大敵と言われているのが活性酸素です。抗酸化物質は体内でも作られるのですが、過剰に発生する活性酸素を除去する役割を持っています。ポリフェノールも抗酸化作用のある抗酸化物質として知られており、お肌の老化を防止することができます。
抗酸化物質(こうさんかぶっしつ)
/ antioxidant /
活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質のこと。ポリフェノール、カロテノイドなどの種類がある。
活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです。活性酸素は微量であれば人体に有用な働きをしますが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こします。
抗酸化物質には、体内で合成される体内合成抗酸化物質のほかに、ポリフェノールとカロテノイドがあります。近年注目されているポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと発酵茶(紅茶・ウーロン茶など)のテアフラビンの総称であるタンニンなどがあります。カロテノイドは、緑黄色野菜や果物など多くの食品に含まれるβ-カロテンやリコピン、えびやかになど甲殻類や、さけ・ますなど魚類がもつアスタキサンチンなどが知られています。
参照元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
ワイン風呂で角質ケア
ワインは飲む以外にも入浴剤としてもおすすめです。ワインをお風呂に入れることで冷え性を防止する効果もあります。
また、ワインに含まれるタンニンがお肌の引き締めにも役立つのです。古い角質を取り除くと言われているフルーツ酸もワインには含まれているので、入浴剤としても良いんです。
赤ワインをお風呂に入れる時は、風呂釜に色素がついてしまう可能性がありますので、入浴後は良く洗う必要があります。もし、飲み忘れて酸化し味が楽しめなくなったワインがあれば、入浴剤として再利用するのも良いですね。
1日1~2杯が適量
ワインにポリフェノールが含まれているとはいえ、アルコールを大量に飲みすぎると身体には良くありません。大量の飲酒は、認知症の原因ともいわれていますので飲みすぎには注意が必要です。
ワインは1日グラスで1〜2杯程度が望ましいのですが、体調を考慮し適度に楽しみましょう。
白ワインは腸内環境正常化に効く!?
赤ワインの方がポリフェノールが多く含まれていますが、白ワインにも多くの効果が期待できます。
白ワインの効能について紹介します。
有機酸が豊富
白ワインのポリフェノール含有量は赤ワインには及びませんが、有機酸が多く含まれている白ワインは腸内環境を良くしてくれるのです。お酢にも含まれている有機酸ですが、この成分により腸が弱酸性になり、結果的に悪玉菌を弱めるのです。
便秘にも効果が期待できるので、デドックスにもつながります。
下痢や食中毒予防
有機酸で腸内が弱酸性になると、下痢や食中毒の予防にも効果が期待できるのです。白ワインは殺菌作用が強く、病原菌の減った腸は消化吸収が良くなり下痢にも良いといわれています。
骨粗鬆症予防
白ワインにはミネラルの一種であるカルシウムやマグネシウムがバランスよく含まれています。
骨粗しょう症予防には、カルシウムやマグネシウムを摂取することで骨密度を高めることが必要なのですが白ワインは二つの成分がバランスよく含まれているため、白ワインの健康効果も捨てがたいですね。
お酒は苦手・・・ノンアルコールワインでポリフェノールを摂ろう!
ポリフェノールやミネラルが豊富で、身体に良いといってもお酒を飲めない人や、アルコールの悪影響について心配な人も多いのではないでしょうか。
お酒で楽しくストレス発散するのも良いですが、安心して健康効果を楽しみたい場合はノンアルコールワインがおすすめです。
ノンアルでも効果は同じ
ポリフェノールを含んでいるのはブドウであるため、アルコールが入っていない飲料であっても問題はありません。ブドウが原料に使われていれば、ポリフェノールの含有量は変化することがないので、お酒が苦手な人も同じ健康成分を楽しむことができます。
ブドウの皮が決め手
ポリフェノールの健康成分をしっかりと享受したい人は、ぶどうの皮に注目しましょう。ポリフェノールはブドウの皮に多く含まれているため、皮ごと使用して作られたノンアルコールワインを選べば、効果的に成分を摂取することができます。