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脂肪肝は漢方で改善しよう。脂肪肝・肥満に効く漢方まとめ

脂肪肝を改善するおすすめの漢方!肥満体質の人は「防風通聖散」



お腹まわりに脂肪がたまりやすい、代謝が落ちてなかなか痩せにくい、健康診断で医師から脂肪肝と言われた。そんな人にとっては、脂肪を落とすのは切実な問題です。


「脂肪肝」は、次の7つのタイプがあります。「過栄養性脂肪肝」、「アルコール性脂肪肝」、「非アルコール性脂肪肝」、「糖尿病性脂肪肝」、「薬剤性肝障害による脂肪肝」「栄養障害性脂肪肝」「急性妊娠脂肪肝」です。


このうち一番多いのが「過栄養性脂肪肝」、いわゆる肥満体質による脂肪肝です。このタイプの人に効果が期待できる漢方薬は「防風通聖散」です。


ドラッグストアに置いてある薬のパッケージにこの文字を見た人もたくさんいるのではないでしょうか。「ぼうふうつうしょうさん」と読みます。


防風通聖散の効果


主薬である防風を含む18種類の生薬(しょうやく)から成る防風通聖散は、腹部がポッコリ出ている、ついつい食べ過ぎてしまう、便秘がちな人に向いている漢方薬です。脂肪燃焼効果が期待できます。もともと痩せ型で虚弱体質の人には向きません。


防風通聖散の副作用


防風通聖散は、他の瀉下薬(下剤)を服用している人、授乳中の人は、使用できません。また、次の人は医師や薬剤師に相談が必要です。


(1) 医師の治療を受けている
(2) 妊婦又は妊娠していると思われる
(3) 体の虚弱な人(体力が衰えている、体が弱い)
(4) 胃腸が弱く下痢しやすい
(5) 発汗傾向が著しい
(6) 高齢者
(7) 今までに薬等で発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある
(8) むくみや排尿困難
(9) 高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害

また下記のような副作用が現れた時には、使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。


皮ふ系:発疹や発赤、かゆみがある
消化器系:吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛
精神神経系:めまい
その他:発汗、動悸、むくみ、頭痛

防風通聖散が入っている薬


防風通聖散が入っている主な薬としては、小林製薬の「ナイシトール」、クラシエの「コッコアポEX錠とA錠」、ツムラの「ツムラ漢方防風通聖散(1062)」と「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒」、「ツムラの漢方防通散BF顆粒」、ロート製薬の「和漢箋新・ロート防風通聖散」があります。



脂肪肝改善におすすめの漢方!皮下脂肪が多い人は「桃核承気湯」



主薬の大黄(だいおう)を含む5種類の生薬から成る桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は、脂肪を減らす手助けをしてくれる漢方薬です。


桃核承気湯の効果


この漢方薬は、下記のような人に効果的です。


・体力が比較的ある
・のぼせる
・便秘がち
・うっ血、腫れなどがある


血液循環が改善されると、便秘が解消されます。また、肥満傾向の人やガッチリ型の体力がある人に起こるのぼせにも、血流改善効果があります。女性の生理不順などによるイライラや腰痛や、便秘などにも、桃核承気湯が有効です。

桃核承気湯の副作用


授乳中の人は服用できません。他の薬を飲んでいる人は、医師に相談してください。妊婦が飲んでいいのかどうかについては、医師の判断がわかれるようです。ただ、大黄子宮を収縮させる作用がありますので、大事をとって服用を避けるほうが良いでしょう。


身体が弱く虚弱体質である、胃腸が弱く下痢をしやすい、薬などにより発疹、発赤、かゆみを生じた方も、医師への相談が必要です。


主な副作用として、食欲不振、血圧の上昇、激しい腹痛を伴う下痢、吐き気などが挙げられます。甘草が入っていますので、防風通聖散と同じく偽アルドステロン症やミオパチー(低カリウム血症)の副作用が起こる可能性があります。


桃核承気湯が入っている薬


桃核承気湯が入っている主な薬としては、ツムラの「ツムラ漢方 桃核承気湯(1061)」、クラシエの「クラシエ漢方桃核承気湯エキス顆粒」があります。



脂肪肝改善におすすめの漢方!肝臓が疲れている人へは「大柴胡湯」



主薬の柴胡(さいこ)を含む8種類の生薬から成る大柴胡湯(だいさいことう)は、肝機能障害にも効果があるので、肝臓が疲れている人にはおすすめの漢方薬のひとつです。体格がしっかりしていて、よく食べる、便秘がちな人に向いていて、脂肪がたまりやすい体質を改善してくれます。


大柴胡湯の効果


大柴胡湯は内臓脂肪の排泄を促進する働きがあります。また痛みを和らげたり、便通の改善に役立ちます。がっちりした体形で体力のある人に向いている漢方薬です。具体的な効果については、次のとおりです。


肝臓や胆のうの病気、胃腸の病気、便秘や痔、高血圧による頭重感や肩こり・めまい・耳鳴りなどに効果があります。


大柴胡湯の副作用


大柴胡湯の副作用としては、腹痛や下痢、また重大なものでは間質性肺炎があげられます。妊婦や授乳中の人、体の弱い人、下痢や軟便の人は、服用を避けたほうが良いでしょう。他の薬を飲んでいる人は、医師に相談してください。


大柴胡湯が入っている薬


大柴胡湯が入っている主な薬としては、ツムラの「ツムラ漢方 大柴胡湯(1008)」、「ツムラ漢方大柴胡湯エキス顆粒」、クラシエの「クラシエ 大柴胡湯エキス顆粒」と「コッコアポG錠」、小林製薬の「ビスラットゴールド」があげられます。



脂肪肝改善におすすめの漢方!むくみもある人は「防己黄耆湯」



主薬の防已(ぼうい)を含む6種類の生薬から成る防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、あまり筋肉質ではなく、色白でちょっとお腹が出っ張ったような人、疲れやすい、むくみが出やすい人向きです。いわゆる水太り体質の人におすすめの漢方薬です。


防己黄耆湯の効果


防己黄耆湯は、主に水分代謝を良くしてむくみを取ってくれます。また汗をとめたり、胃腸の働きを助ける作用もあります。その他、月経不順、腎炎、ネフローゼ、関節炎にも効果があります。


防己黄耆湯の副作用


副作用については、甘草が含まれているので、偽性アルドステロン症やミオパシー(低カリウム血症)が起きる可能性があります。


間質性肺炎、肝機能の低下や肝障害といった報告もあります。そのほか食欲不振や軽い吐き気、胃の不快感、発疹、発赤、かゆみを生じる可能性があります。


防己黄耆湯が入っている薬


防己黄耆湯が入っている薬として主なものは、ツムラの「ツムラ漢方 防已黄耆湯(1020)」と「防已黄耆湯エキス顆粒」、クラシエの「クラシエ 防已黄耆湯エキス錠F」と「コッコアポL錠」、ロート製薬の「和漢箋 ロート防已黄耆湯錠 」、太田胃散の「ロコフィットGL」があります。



脂肪肝改善におすすめの漢方!体が弱い人は「小柴胡湯」



風邪をひきやすい・こじらせやすい、胃炎や胃腸が弱いなど、いわゆる虚弱体質の人には小柴胡湯(しょうさいことう)が向いています。胃腸や肝臓・呼吸器などに働きかけてくれます。


小柴胡湯の効果


主薬の「柴胡(さいこ)」を含む7種類の生薬から成る小柴胡湯は、下記の症状に有効です。


・かぜの後期の諸症状
・肺炎、気管支炎、気管支喘息
・胃炎、胃痛、胃腸虚弱
・食欲不振、吐き気
・慢性肝炎による肝機能障害

小柴胡湯の副作用


配合生薬の中に甘草があります。甘草は、摂りすぎると、むくみや血圧上昇を伴う偽アルドステロン症、筋肉のけいれんを伴う低カリウム血症などの副作用を起こす可能性があります。


その他、ごく稀に間質性肺炎や重い肝臓病、膀胱炎様症状、胃の不調、発疹・赤みなどを伴う場合があります。いずれの症状の場合も、服用を中止し、医師の診断を受ける必要があります。


小柴胡湯の入っている薬


小柴胡湯の入っている薬として主なものは、ツムラの「ツムラ漢方 小柴胡湯(1009)」、クラシエの「クラシエ 小柴胡湯エキス顆粒」があります。



脂肪肝に効果のある漢方・市販の「ナイシトール」と処方箋で買える「ツムラ62番防風通聖散」の比較



脂肪肝に効果のある漢方として「ナイシトール」と「ツムラ62番防風通聖散」がありますが、その大きな違いは、販売方法(入手方法)です。


まずナイシトール薬局ドラッグストア・ネット通販で買うことができます。一方「ツムラ62番防風通聖散」処方薬なので医師の診断を受けて処方箋を出してもらった上で薬局で購入することになります。


お腹に脂肪がたまりがちだ、便秘ぎみだということを医師に訴えて「ツムラ62番防風通聖散」が処方されるケースもあるようですが、医師が「病気の治療として必要」と認めず処方箋が出されない場合もあります。つまりツムラ62番防風通聖散のほうが入手が難しいと言えます。


価格の違いは?


次に価格を見てみましょう。


ナイシトールG168錠をインターネット通販で購入する場合、アマゾンで1768円(送料別/関東への配送料は+540円)が最安値でした。(2017年1月16日現在)1錠あたり10.52円となり、1回4錠×1日3回服用したとして126.24円(送料分は含まず)となります。


一方ツムラ62番は一包あたり22円です。一日三回服用して66円になります。ツムラ62番のほうがナイシトールGよりも約半分の費用ですむと言えます。


ただし、ツムラ62番の場合は、医師の診断を受けなければいけないため、診察を受けるための費用や病院に行くための交通費が加算されます。薬局に処方箋を出す際にお薬手帳を持参すると、持参しない場合に比べて数十円安くなります。


またツムラ62番の処方箋が出されるかどうかはあくまで医師の判断によりますので、わざわざ出向いて交通費や診察費用がかかったけれど処方箋を出してもらえなかったという場合もあります。


成分の違いは?


配合されている有効成分は、どちらも同じ防風通聖散で、どちらも同じく18種類入っています。大きな違いはその成分の量にあります。ツムラ62番防風通聖散のほうがナイシトールよりも多く、ナイシトール85と比較すると、ほぼ2倍の高濃度です。


効きやすさは?


ツムラ62番のほうが、配合されている有効成分の量が2倍と高濃度です。したがって効果的だという意見がネットに散見されます。ただ、配合されている成分が2倍だからといって、効果が必ずしも2倍と単純に言えるものではありません。


体質や体形、また生活習慣によっても効き目は違ってきます。また高濃度であるがゆえに、副作用にもより注意が必要です。飲みやすさという点にも着目してみましょう。


ナイシトールは錠剤です。錠剤の表面を糖衣でコーティングしているわけではないので、飲みなれないと、少し薬独特のにおいや味がします。これが飲みにくいという人もいます。


ツムラ62番防風通聖散は顆粒です。どちらが飲みやすいかは、人によって違うでしょう。錠剤を一気に飲むほうが良い人もいれば、顆粒のほうが吸収が早くて効果がありそうだから良いという人もいるでしょう。


飲むタイミングとしては、両方とも食間、つまり空腹時に飲まなければいけないので、それをうまく自分の生活習慣にできるかということも、効果が出るまで継続するためには重要なことです。また飲む時は白湯で飲むほうがより効果的です。


副作用は?


ナイシトールとツムラ62番はともに防風通聖散ですから、服用を検討されている人は、前述の防風通聖散の副作用の項目を再度確認してみてください。


効果や副作用というのはかなり個人差もありますし、その人の体質も影響してきます。漢方薬や副作用が少ないと言われていますが、副作用が全くないというわけではありません。


これらは「サプリメント」ではなく「医薬品」ですので、厚生労働省が医薬品としての「効果」と「安全性」を確認した上で、その「副作用」についてもそれぞれ明記されているものです。他の薬を服用されている人は、医師、薬剤師と相談してから服用してください。


特に瀉下薬(下剤)を服用している場合は、ナイシトール、ツムラ62番、ともに、一緒に服用してはいけません。両方とも便秘改善の効果がありますので、腹痛を伴うひどい下痢になる可能性があります。また1か月以上続けて服用する場合も、念のため医師に相談してください。


服用しながら自分の身体や気分の変化をしっかりと見つめ、確認することが大切です。もし少しでも違和感があればその時点でいったん服用を中止し、場合によっては医師に相談することも必要になってきます。


効果があった場合にも、漢方薬だけで脂肪肝を改善しようとするのではなく、食事や生活スタイルを見直し、運動なども取り入れて、総合的に取り組む姿勢が重要です。