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冷えのぼせの解消には漢方がおすすめ。気になる効果・効能と副作用や飲み方までまとめ

特にほてりが気になる冷えのぼせに桂枝茯苓丸



更年期症状の一つ、ホットフラッシュとも呼ばれる「冷えのぼせ」の症状に悩まされるようになって辛いという人もいるでしょう。ここでは、冷えのぼせの症状改善におすすめの漢方3種類について詳しくまとめました。


桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)という漢方の名前を、病院や薬局で聞いたことがあるという人も中にいるかと思います。どのような漢方薬なのでしょうか?


桂枝茯苓丸とは?


まず、最初に桂枝茯苓丸に含まれている成分についてみていきましょう。


■桂枝(ケイシ)
桂枝とはシナモンのことをいいます。体を温めてくれて、血のめぐりをよくします。痛みがある場合には、血行促進効果によって和らいできます。


■茯苓(ブクリョウ)
サルノコシカケ科の菌核を茯苓といい、体の中で滞っている水分を排出します。利尿作用効果が期待でき、むくみが解消されます。めまいの改善もしてくれます。


■桃仁(トウニン)
桃仁とは、バラ科の桃の種のこと。桃仁を摂取すると血のめぐりがよくなり、血行不良により起こっていた痛みを鎮める作用もあります。また、桃の種の油分の効果もあって、腸内の環境も整えてくれます。


■牡丹皮(ボタンピ)
牡丹皮は、牡丹科の根の皮そのもので、オ血と呼ばれるうっ血を解消して、血のめぐりを良くします。子宮収縮抑制の働きもあり。


■芍薬(シャクヤク)
シャクヤクの根からできているのが芍薬です。体の中の血のめぐりを促進して、起きている炎症を鎮め、痛みを止めてくれます。


桂枝茯苓丸には、女性ホルモンの崩れたバランスを整えてくれる働きがあります。特にのぼせて手足が冷える人や生理痛のある人には効果的です。生理の異常、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる更年期障害の冷えのぼせの症状、イライラや不安感にも対応。


また、冷え、肩こりなど血のめぐりが悪く起こってしまう症状に対してもタイアップします。血液の流れがスムーズでないために出てくる症状の改善に役立ちます。


どんな症状の時に飲むの?


桂枝茯苓丸は、主にオ血の症状が酷い人に適しています。オ血とは、一言でいうと血が滞っている状態。中でも毛細血管の血のめぐりが悪く、汚血、古血、悪血とも言われる体の中に留まっている血が原因で起きる症状に悩まされている人が飲むと、症状が緩和されます。


生理に関係しておきる更年期障害、子宮内膜症、不妊症、子宮筋腫や、冷え性、自律神経失調症などの症状に効果が期待できます。桂枝茯苓丸の生薬の配合の仕方が、女性特有の生理に関係のする症状にぴったりなので、病院でも利用されやすい漢方の一つとなっています。


桂枝茯苓丸で気を付けること


桂枝茯苓丸が合う人は、血流の状態がよくなく、比較的体力があり体格がしっかりとした人です。体力が落ち気味の人には桂枝茯苓丸は合わず、飲んだとしても逆に副作用が出てしまう場合も考えられます。


妊婦さんや、体力が落ちている人は自己判断で飲まずに、医師に相談してからにしましょう。


また、桂枝茯苓丸を飲むことで、ごくまれですが肝機能低下を引き起こすことがあります。白目や皮膚が黄色くなる黄疸症状や、発熱、発疹、尿が茶褐色になる、倦怠感、吐き気などの肝機能が低下することで出てくる症状が見られるケースもあります。


もし、桂枝茯苓丸をしばらく飲んでいて、体に違和感や異常が出てきた場合には、すぐに服用をやめて病院を受診するようにしてください。



特に冷えが気になる冷えのぼせに加味逍遙散



頭はほてっているのに、手足などが冷えている状態の冷えのぼせの症状。酷いと汗が噴き出してしまうことも。辛いですね。そんなときに加味逍遥散という漢方が効きます。加味逍遥散は更年期障害に効果的な漢方として有名です。どのような体質の人にぴったりなのでしょうか?


加味逍遥散とは?


血行を促進し、血のめぐりを改善してくれる加味逍遥散。体の中にある余分な水分を排出し、ほてりを解消、痛みを鎮める効果のある生薬を配合した漢方です。特に疲れやすくイライラする人や、更年期障害、不眠の人に効果的です。


また、特別な病気が原因というわけでなく、不定愁訴という理由もなく頭痛やめまいなどの症状の出ている人にも効き目があります。


加味逍遥散に含まれている成分

■茯苓(ブクリョウ)
サルノコシカケ科の菌核を茯苓といい、体の中で滞っている水分を排出します。利尿作用効果が期待でき、むくみが解消されます。めまいの改善もしてくれます。


■芍薬(シャクヤク)
シャクヤクの根からできているのが芍薬です。体の中の血のめぐりを促進して、起きている炎症を鎮め、痛みを止めてくれます。


■牡丹皮(ボタンピ)
牡丹皮は、牡丹科の根の皮そのもので、オ血と呼ばれるうっ血を解消して、血のめぐりを良くします。子宮収縮抑制の働きもあり。婦人科系の疾患症状、精神不安定解消、更年期障害緩和、不眠解消に効果。


■柴胡(サイコ)
セリカ科ミシマサイコの根を柴胡です。自律神経の安定化、解熱、炎症や痛みを鎮めます。


■蒼朮(ソウジュツ)
蒼朮とは、キク科のホソバオケラの根茎のこと。利尿作用、発汗作用、体内の水分の代謝をよくします。健胃整腸作用もあり。


■当帰(トウキ)
セリ科トウキ属植物根です。血のめぐりの改善を行って、血行不良や冷え性の解消効果。月経異常、更年期障害などの婦人科系の疾病に効果が見られます。


■甘草(カンゾウ)
痛みを鎮める働き、緊張をほぐしてくれる効果あり。薬味の緩和として漢方では利用されることが多い生薬。マメ科カンゾウ属植物の根(茎)が甘草です。


■生姜(ショウキョウ)
新陳代謝の機能をアップし、体を温めてくれる成分。おなじみの生姜も配合されています。


■薄荷(ハッカ)
気のめぐりを改善。ほてりの解消を促します。また、末梢血管を拡張して血のめぐりをよくします。シソ科ハッカの地上部にあたるのが薄荷です。


■山梔子(サンシシ)
精神安定、炎症を鎮めたり、止血する作用があります。アカネ科クチナシの果実が山梔子。


どんな症状の時に飲むの?


女性特有のPMS症状の緩和によく使用される加味逍遥散は、自律神経の乱れによって出てくるイライラや不安感、憂鬱、食欲不振などの症状を和らげてくれます。


それ以外にも、崩れた女性ホルモンのバランスを整える効果もあり、更年期障害、冷えのぼせ、不妊症、生理痛などの生理に関係する症状にも対応します。精神的な不安定感を取り除いて、穏やかな気持ちにしてくれるのが特徴です。


加味逍遥散で気を付けること


加味逍遥散が合うのは、虚弱体質で、体格や栄養が中程度の人。血液の停滞があり、血のめぐりが悪いために、むくみや冷えの症状があり、のぼせ、イライラ、常に緊張感のある人に適しています。それ以外の人が服用すると副作用が起きる危険性があるので気を付けてください。


また、他の薬との飲み合わせや、他の漢方で甘草を含んでいるものをさらに飲むとき、胃腸が弱っている場合にも注意しないといけません。専門の医師や専門家に相談したほうがいいでしょう。



冷えのぼせに五積散



五積散、あまり聞きなれない漢方だという人もいるでしょう。五積散も冷えのぼせの症状には効果的な漢方です。慢性に経過して症状が激しく出ていない人に使われています。


五積散とは?


五積散に含まれている生薬の数は、なんと18種類。気、血、痰、寒、食の5つの病毒の塊のことを五積といって、この五積を散らす薬として五積散という名前がつけられています。


「気」:気の滞り
「血」:血の滞り
「痰」:水の滞り
「寒」:冷え
「食」:飲食による毒

5つの毒が体の中にあるために、冷えのぼせや腰痛、頭痛などのあらゆる症状が体に出てきていると考えられ、18種類の生薬を配合して五積散という漢方が作られています。


どんな症状の時に飲むの?


冷えのぼせの症状、更年期障害、月経痛のほかに、関節痛、風邪、頭痛、腰痛、神経痛、リウマチなどの症状にも効果が期待できます。激しく症状が常に出てなく、慢性的に症状が出ている人に合う漢方薬です。18種類という生薬が配合されているので、婦人科系の疾病の他に腰痛など幅広い症状に対応できるのが大きな特徴です。


五積散で気を付けること


五積散には副作用はほとんどありません。ただし、心筋梗塞など心臓疾患、甲状腺疾患、高血圧症の場合、また、現在服用している薬やサプリなどの補助食品がある場合には、副作用の出る可能性があるので五積散を飲む前に医師に相談してからにしましょう。



冷えのぼせは漢方で改善・解消しよう!


漢方薬で更年期障害対策

「桂枝茯苓丸」「加味逍遥散」「五積散」の3種類の冷えのぼせに効果的な漢方薬について触れてきました。漢方選びで大切なことは、あなたの体質に合っているかどうか、そして漢方を使うときの心身の状態に合うかどうか、この2点です。


体質に合っていないものや、そのときの体の状態に合わないものを選んでしまうことで、副作用が出たり、効き目が最大限に出なかったり、はたまた過剰に出てしまったりすることがあります。


この記事で紹介したことを参考にして、漢方専門医院や、漢方専門店であなたにしっくりくる漢方を処方してもらうのがいいでしょう。


また、冷えのぼせを解消するのに、毎日できる下半身を温める他の方法もとり入れてみましょう。ゆっくりと湯船に浸かっての半身浴や、ウォーキング、昇降運動などの軽めの運動などがおすすめですよ。


冷えのぼせ解消のために、色々試してみるのもありです。その中からあなたにあったやり方で、辛い冷えのぼせを解消していきましょう。


くれぐれも妊婦さんや、持病のある人、服用中の薬のある人が漢方をとり入れるときは、専門家に相談するのを忘れないようにしてくださいね。