肌荒れ、にきび跡に効果的なコラーゲン
コラーゲンは一般的に美肌効果があると言われ、コラーゲン入りの化粧品や美容ドリンクなども多く販売されていますが、コラーゲンがどのように肌にいいのかを知っていますか。
コラーゲンの合成が肌の真皮で盛んに行われるようになると、肌に嬉しい効果があります。
なかなか消えないにきび跡への効果や、肌に潤いを与えて乾燥肌対策効交換を紹介します。
肌にハリを持たせてにきび跡を目立たなくなる
せっかくニキビが治ってもその後に残るニキビ跡が消えなくて困ったという人も多いですね。
にきび跡ができる原因で多いのが、にきびが気になって周辺を強く触ったり、にきびを潰した時に皮膚をぐっと押してダメージになったり、といったことが多い原因です。
にきびを潰すことでできてしまった凸凹のニキビ跡はコラーゲンを摂ることで治りが早くなります。凸凹が肌の表面だけでなく真皮に到達しているからです。真皮にはコラーゲンが存在しているので、コラーゲンの合成がたくさん行われれば、にきび跡も治ってきます。
コラーゲンは肌にハリや弾力を与える効果があります。肌をふっくらさせてくれるので、にきびが原因で凹んでしまったにきび跡の部分を修復してハリのあるふっくらとした本来の状態に戻します。
保湿効果で乾燥肌の悩みも解決
コラーゲン不足も乾燥肌の原因になります。コラーゲンに肌を保湿し、肌の再生機能を高める効果があるからです。
にきびの悪化?コラーゲンのデメリット
コラーゲンは凸凹にきび跡をなおしてくれるので、にきび自体にも効果があるのでは?と考える人もいると思いますが、コラーゲンがにきびを悪化させることもあります。
コラーゲンをたくさん摂っているのに肌がにきびだらけで困っているという人は、コラーゲンが毛穴をつまらせてにきびを出来やすくしている可能性もあります。
毎日コラーゲンを取っている人は、それが原因でにきびの悪化につながってしまっていることも考えられるので一度止めて肌にどんな変化があるのか様子を確認することも必要です。
コラーゲンの摂取で皮脂の分泌が増える
コラーゲンを摂るとにきびが悪化するのは、思春期とオイリー肌のにきびです。思春期は性ホルモンの分泌が増えるので、その影響で皮脂が大量に分泌されますし、オイリー肌の人はもともと皮脂の分泌量が多いです。
そこにコラーゲンを摂ることでコラーゲンの持っている皮脂の分泌を活性化させる性質が重なって過剰な皮脂分泌により、にきびが悪化します。過剰に皮脂は分泌されると皮脂は毛穴から分泌されますが、毛穴のもっている容量を超えて皮脂が分泌されるので毛穴が詰まります。
思春期でにきびに悩んでいる人や、オイリー肌でにきびができたことのある人はコラーゲンを摂ることをストップしてみてもいいでしょう。
オイリー肌だけど、コラーゲンを摂ってもにきびにならないという人もいますが、それは皮脂の量が多くても、毛穴が大きければ毛穴が詰まることがないのでにきびになりにくいです。
これは成人男性に多いです。
毛穴が詰まりやすくなってしまう
コラーゲンは皮脂の分泌を活性化させます。皮脂の過剰分泌によって古い角質が混ざってしまい、角栓ができ、毛穴が詰まりやすくなります。
つまった毛穴にアクネ菌が繁殖してにきびができます。肌が油っぽいと感じる人は皮脂が過剰に分泌しているので、にきびを悪化させないようにコラーゲンの摂取には注意が必要です。
皮脂が原因でできるにきびはコラーゲン摂取を控えた方がいいのですが、肌のターンオーバーが遅れることで老廃物がたまってできるにきびにはコラーゲンは効果があるので、自分の肌に合わせてコラーゲンを摂取してください。
出来てしまったにきびに効果はなし
コラーゲンには既にあるにきびを治す効果はありません。コラーゲンはにきび跡に効果があり、にきびを予防する効果もあります。にきびができてから慌ててコラーゲンを摂っても、皮脂は毛穴に詰まってできたにきびにさらに皮脂を出すように働くので、逆効果になります。
できてしまったにきびは、触ったりつぶしたりするとにきび跡の原因になるし、そのまま治るまで待つのが一番の近道です。
肌荒れ、にきび跡に効く効果的なコラーゲンの取り方
コラーゲンはどうやって摂取すれば効率よく摂れるでしょうか。摂取の仕方でもコラーゲンの効き目が変わるので、コラーゲンをせっかく摂るならより効果のある摂り方を知りたいですね。
コラーゲンが体内に入って効果が出るのに必要な1日の摂取量や、いつ摂るのがいいのか、コラーゲンと一緒にとるとさらにコラーゲンの効果をあげると言われているビタミンC、トリプトファン、エラスチン、などの作用について紹介します。
コラーゲンの一日の摂取量
1日に必要な摂取量の目安は5~10グラムです。日本人が1日で摂るコラーゲン量の平均は1.9グラムと全然足りていません。普段の食事ではコラーゲンが不足しているのでその分をきちんと補ってあげて、まずは5グラムを目安にコラーゲンを摂るようにするといいでしょう。
コラーゲンはそれぞれ100グラムあたり、肉類では鳥軟骨4000mg、牛すじ4980mg、手羽先1550mgが多く含まれています。魚類では、皮付きの鮭2140mg、うなぎ蒲焼5530mg、フカヒレ9920mgなどです。
食事からコラーゲンを摂るときのポイントは皮や骨です。この部分にコラーゲンが多く含まれているものが多いので、ももの唐揚げではなく軟骨のからあげを食べる、魚は皮ごと食べる、普段から意識してコラーゲンを摂取してみましょう。
食事だけで補えないことが多いのでサプリメントのコラーゲン配合量をみて5グラムを目安にとるといいですよ。
就寝前1~2時間前の摂取がベスト
人間は寝ている間に肌の新陳代謝が活発になります。コラーゲンを摂取すると体の中でアミノ酸ペプチドに分解されてそれが血液の流れと一緒に全身をめぐります。
コラーゲンペプチドの血中濃度はコラーゲンを飲んでから1時間前後がピークになるので、寝る1~2時間前にコラーゲンを飲むと、寝ている時の肌のターンオーバーが盛んになる時間とかさなるので、コラーゲンが吸収されやすくなり、肌あれ、にきび跡により効果を発揮します。
特に夜10~2時の間は成長ホルモンが分泌され、肌代謝が高まるのでゴールデンタイムと言われているこの時間の1〜2時間前にコラーゲンを飲んで寝るようにするのが一番ベストです。
夜10時にピークを迎えた血中のコラーゲンは、その後減少はするものの4時間ほどは血中に残ります。つまり、10〜2時のゴールデンタイムの間ずっとコラーゲン効果が得られます。
朝コラーゲンを飲んでも日中は活動する量が多いので、消化も早くコラーゲンがすぐ消化されてしまうので、吸収効率が悪いです。夜摂った方が吸収されるので効果を期待したいのなら、より効果のある夜に摂るのがおすすめです。
コラーゲンを安定させるためにビタミンCを
ビタミンCは、コラーゲンの合成に欠かせないので、一緒に摂ることでコラーゲン合成がスムーズに効率よくできるようになります。コラーゲンはビタミンCがなければ合成されません。
コラーゲンを安定させるためには、ビタミンCと一緒に摂ってください。ビタミンCは体内で作ることができず、使われなかったものは排出されてしまうので、どうしても不足がちになります。
普段からビタミンCの含まれる野菜・果物を多く食べるようにして、サプリメントでも補いましょう。夕食にビタミンCとコラーゲンを意識してとると肌あれ、にきび後の効果がより期待できます。
トリプトファン、エラスチンを同時に摂取
トリプトファンは体内で作られない必須アミノ酸で、コラーゲンにも含まれていません。コラーゲンはたんぱく質の一種なので、コラーゲン合成を高めたいのであれば、アミノ酸を含んでいるたんぱく質をとる必要があります。
体内で作られないトリプトファンを含む魚類などをとることで、コラーゲン生成の効果が高まり、肌あれ、にきび跡がなおりやすくなります。エラスチンは、コラーゲンが存在している肌の真皮層でコラーゲン同士をつなぐ働きがあります。
エラスチンがコラーゲンをつないで、肌のハリや弾力を与えます。コラーゲンだけよりコラーゲンとエラスチンを一緒に摂る方が肌の潤いを与えるヒアルロン酸の産出量がふえて美肌には嬉しいですね。コラーゲンによる肌回復には、繊維物質であるエラスチンが欠かせません。
にきび跡に効果があるコラーゲンは何歳から頼るべきか
にきび跡はにきびを触ったり無理につぶしたりすることで肌が傷ついてできます。
にきびは11〜20歳頃に成長ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されてできやすくなり、その後~20代前半で思春期にきび、20~30代はストレスや生活習慣などによる影響でできる大人にきび、その後からはにきびになる人がぐっと減ります。
年齢を重ねてにきびができるとターンオーバーが悪くなっているので、にきびによる色素沈着もしやすくにきび跡が残りやすくなります。肌にハリや弾力を与えるコラーゲンは20歳頃から減少していきます。
人によって何歳からコラーゲンを摂るのかは違いますが、エイジングケアのためにもコラーゲンが減少する20歳を目安にコラーゲンを取り始めても早すぎるということはありません。コラーゲンの減少する20歳頃から摂取していれば安心ですね。
年齢を重ねて肌の代謝が悪くなってからよりも事前にやっておいた方がいいです。今の肌は10~20年前の自分の対策だったり肌への負担だっだりが影響して今の肌になっていると言われているので、早めに対策しておくに越したことはありませんね。
にきび跡に効くコラーゲン、天然と合成の違い
コラーゲンがニキビ跡に効くので摂取したい!と思っても、コラーゲンにはすっぽんなどに含まれる天然コラーゲンと人工的に作った合成コラーゲンがあります。どっちを摂っても同じ効果が得られるのか、天然コラーゲンと合成コラーゲンの特徴とそれぞれの違いを紹介します
すっぽんなどに含まれる天然コラーゲン
コラーゲンと言われてすっぽんを思い浮かべる人は多いと思います。すっぽんは天然コラーゲンの代表格で、コラーゲンを豊富に含みます。すっぽんなど自然界に存在している生き物の体内にあるコラーゲンのことを、天然コラーゲンと呼びます。
人間もそうですが、生き物は食べ物を原料にして体内でコラーゲンを合成しています。皮膚や筋肉、腱、血管などたんぱく質の30パーセントがコラーゲンと言われています。天然コラーゲンは皮膚に直接関係があります。天然コラーゲンは吸収率が高く、質も高いです。
近年純度100パーセントまであげた質のいい合成コラーゲンの研究もされていますが、コラーゲンを科学的に作り上げることは難しく、まだ純度が高くないものもあるので、質を気にするのなら天然コラーゲン配合のものがおすすめです。
人工的な合成コラーゲン
合成コラーゲンは人工的とあるように、生き物から採取した天然のコラーゲンではなく、科学的に作り出したコラーゲンなので、「非動物コラーゲン」とも呼ばれています。合成コラーゲンは耐熱性が高いので化粧品などに加工しやすいというメリットがあります。
天然コラーゲンでは天然のもののため、ウイルス混入やアレルギー反応が出ないのもメリットです。天然コラーゲンではコラーゲンを抽出する際に不純物だけ取り除くことが難しく残るため臭いが気になりますが、合成コラーゲンでは無臭のものが多く、摂取しやすいです。
にきび跡のための高分子、低分子コラーゲン
コラーゲンには低分子コラーゲンと高分子コラーゲンがありますが、一般的には低分子コラーゲンの方が体内に吸収されやすいというメリットがあります。高分子コラーゲンにも、摂取するメリットはあります。2つのコラーゲンの違いと特徴を紹介します。
吸収が良い低分子コラーゲン
コラーゲンの分子量は約30万個ほどで、低分子コラーゲンは約30万個の分子を酵素を使って細かく分解して1万個以下にしたコラーゲンです。とても分子量が小さいので、吸収率がよく、血中を巡るスピードも速いのがメリットです。
コラーゲンが肌に浸透しやすく、肌のターンオーバーが正常になることでにきび跡が消えて新しい皮膚が再生されます。
吸収されにくい高分子コラーゲン
自然界に存在するコラーゲンはもともと高分子のたんぱく質です。高分子のコラーゲンは体内で分解されてアミノ酸に変化した後に吸収されます。コラーゲンを摂取してから吸収され、肌の代謝を促し、スキンケア効果を得るまでに長い時間がかかります。
高分子コラーゲンは、即効性が低分子コラーゲンに比べて遅いので肌に効かないと思っている人も多いようです。しかし、時間はかかりますが、肌の潤いは高分子コラーゲンでも与えることができます。
肌の保湿効果を得たいのなら高分子コラーゲンでも効果はあるので、低分子コラーゲンで肌の角質層へコラーゲンを浸透させて、肌表面を高分子コラーゲンで保湿するなど、ダブルで使用することで効果も高まります。