ハーバード大学式野菜スープには免疫力アップ効果が?
ハーバード大学は世界大学ランキング(評判や権威性)でほぼ毎回1位にランクインする世界有数の有名大学です。
そんなハーバード大学で免疫とガンに対する食事の関係を長年研究されていた高橋弘さんが考案したハーバード大学式野菜スープは栄養満点!期待できる効果もたっぷりで味もおいしい優秀な野菜スープなんです。
ファイトケミカルが豊富なハーバード大学式野菜スープ
ハーバード大学式野菜スープの最大の魅力はファイトケミカルが豊富な点です。動けない植物は自らの免疫力で紫外線や動物、昆虫などの外敵から身を守らなければなりません。ファイトケミカルとはそんな植物が作り出す天然成分です。
ファイトケミカルには様々な効果があります。高い抗酸化力、免疫力の向上、血管の老化防止、がんの予防、アレルギーの抑止や美容にも良い働きをするなどそのはたらきは幅広いです。自然界を生き抜くための成分は人間の体にも素晴らしい効果を発揮してくれるんですね。
イソフラボンもファイトケミカル
大豆に含まれることで有名なイソフラボンですが、これもファイトケミカルです。他にもお茶に含まれるカテキンやタンニン、トマトに含まれるリコピン、ブルーベリーに含まれるアントシアニンもファイトケミカルなんです。
どれも健康にいいとされている成分ですよね。野菜が体にいい秘密はファイトケミカルにあるのです。
第7の栄養素としてファイトケミカルが注目
人間が生きていくために必要な栄養素をまとめて5大栄養素といいますが、近年は第6の栄養素といわれる食物繊維に続いて、ファイトケミカルを第7の栄養素として推す声も多く聞かれます。
ファイトケミカルにはビタミンより強力な非常に強い抗酸化力と抗菌作用があります。免疫機能を整えたり、活性酸素をやっつけてアンチエイジング効果を発揮したり、ガンなどの病気の予防にも役立つと考えられています。
ハーバード大学式野菜スープの味は?作り方紹介
野菜の持つ生命力を存分に感じられるハーバード式野菜スープは目的によって飲む量を調整するといいでしょう。
健康を維持するためには200mlを1日1~2回、ダイエットしたい人は200mlを1日2~3回、免疫力を高めたい人は1日3~4回飲むようにするといいですね。
ハーバード大学式野菜スープの作り方
【作り方】
1、野菜をすべて一口大に切ります。
2、切った野菜を鍋に入れ、水を加えます。鍋はホーロー製かステンレス製が望ましいです。
3、鍋のフタをして、強火にかけます。沸騰したら、火を弱め、フタをしたままコトコトと20分程度煮込みます。
【材料】
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キャベツ:100g
タマネギ:100g
ニンジン(皮付き):100g
カボチャ(皮付き)100g
水:1ℓ
根菜類は皮がついたまま使うのがポイントです。土の中であらゆる生物と戦う根菜の皮には豊富なファイトケミカルが含まれています。たまねぎの皮やにんじん、かぼちゃのヘタなどはだしパックに入れて一緒に煮込むといいです。
【作り方】
- 野菜を全て1口大に切ります。
- 1口大に切った野菜を鍋に入れ(鍋はフタがしっかりと閉められるステンレス製やホーロー製のものを使いましょう。)水を入れましょう。
- フタを閉めてから強火にかけます。そうすることで有効成分が外に飛ぶのを防げます。沸騰したら火を弱めてフタをしたまま20分ほど煮込めば完成です。
具材を除いたスープだけを飲む
ハーバード大学式野菜スープは具材を除いてスープのみを頂きます。冷蔵保存の場合は風味を残すために1日程度で飲み切りましょう。冷凍保存をする場合は具材が入ったまま冷凍しましょう。
冷凍すると野菜の細胞が壊れるため、作りたてよりもファイトケミカルがたっぷりとスープの中に溶け出します。冷凍保存した野菜スープは2週間以内に飲み切るようにしてくださいね。
ハーバード大学式野菜スープは活性酸素を減らす
人間は呼吸をするだけでも体内に活性酸素が溜まってしまいます。
活性酸素は体内の細胞を錆びさせてしまう原因物質で老化の大きな原因となりますが、ファイトケミカルはこの活性酸素を除去する抗酸化作用がとても強いのが特徴です。酸化は様々な不調をもたらす原因。抗酸化作用がもたらす幅広い効果が期待できますね。
免疫系、自律神経系が整う
ファイトケミカルには血管を広げ血液をサラサラにしてくれる働きがあります。血流が良くなると体の隅々にまで酸素や栄養素が行き渡るようになるため、新陳代謝が活性化します。これにより、怪我などの治癒力がアップします。
また、ファイトケミカルは風邪の原因となるウイルスを撃退してくれるため免疫力も上がり、病気になりにくくなります。
強い抗酸化作用によるアンチエイジング効果や体内のデトックス効果も高く、肌だけではなく内臓も若々しく保ってくれますし、自律神経の働きを整えてくれる効果もあります。心身共に健康を維持するために役立つ栄養素なんです。
がんの発生を防いでくれる
がんの原因は活性酸素や免疫細胞の機能の低下によるものだといわれています。体内の活性酸素を除去し、免疫機能を活性化させてくれるファイトケミカルはがんの予防にとても効果的だと考えられています。
特に抗酸化作用の高いリコピン(トマト)や免疫力を上げてくれるケール(キャベツ)はがんの予防にぴったりです。
ハーバード大学式野菜スープのダイエット効果
健康に長生きできる食事法として有名なマクロビオティックの世界でも野菜はとても大切にされています。
そんなマクロビオティックのレシピにある甘い野菜のスープも人参、玉ねぎ、野菜、かぼちゃを煮出したスープでハーバード式野菜スープと作り方がほぼ同じです。唯一の違いは甘い野菜のスープは調理する際に野菜を5mm角程度に細かく切るという点のみです。
この甘い野菜のスープは「甘い野菜のドリンク」という商品名でレトルトパックとして販売されています。少々割高ですが、作るのが大変だったり、野菜の処分に困るという人はこういった商品を利用するのもおすすめです。
http://www.biokura.jp/category/OTHER/A11463.html
朝食前がおすすめ
1回あたり200mlの量を食事の前や食事の間などお腹が空いているときに飲むのがポイントです。特に朝食前は効果大!ファイトケミカルが体内に吸収されやすくなるのでおすすめです。
特別な味付けをしなくても、野菜の濃い風味をたっぷりと感じられてとってもおいしく頂けますよ。
マイナス15kgの減量に成功
ハーバード大学で食と免疫についての研究に従事し、現在麻生医院に勤める高橋弘医師はファイトケミカルを取り入れた食生活をとても大切にしています。みかんを食べるときはファイトケミカルたっぷりの皮ごと食べるという徹底ぶり。
ハーバード式スープも1日2回のペースで召し上がっているそうです。そんな高橋弘医師の年齢は現在66歳ですが、この10年で15kgものダイエットに成功したそうです。さらに65歳の時に計測した血管年齢は48歳!体内から若々しく健康を保てていることが分かりますね。
高橋弘医師はファイトケミカルを効率よく摂れる食生活を心掛けていますが、お肉もお酒も人並みに嗜まれていました。過度な食事制限を行わなくてもファイトケミカルを上手に摂取していれば、健康と若さは維持できるんですね。