免疫アップ!インターフェロンを増やす
インターフェロンとは肝炎の治療方法として知られていますが、薬の名前ではなく、私たちが風邪をひいたときなど、そのウイルスと対抗するために体内で作られる物質のことです。
簡単に説明するとこのような流れになります。
1.ウイルスなどが体内に侵入
2.細胞組織を守るためインターフェロンが産生される
3.インターフェロンの働きでNK細胞やマクロファージが活性化してウイルスを攻撃する
インターフェロンは現在の東京大学歯科学研究所(東京大学伝染病研究所) で1954年に発見されたタンパク質で、抗ウイルス作用の他に、免疫力のバランス調整・抗腫瘍作用といった働きもします。
40代を境に生産能力が低下
インターフェロンは肝臓をはじめ、体内のさまざまな細胞から作られています。体にウイルスや病原菌が侵入すると免疫機能が発動してこれらを撃退するのですが、インターフェロンはその攻撃態勢が整うまでウイルスや病原菌が増えないように働きます。
体内で作り出されるインターフェロンは40代から生産能力が低下します。さらにがんや肝炎ウイルスに侵されていると極端なインターフェロン不足に陥ってしまいます。
加齢やストレスといったことが原因でインターフェロンの不足を招いてしまうので、体が必要に応じてインターフェロンを作り出せるようになるための生活習慣が大切です。
田七人参は「漢方のインターフェロン」
肝臓の特効薬と知られている「片仔廣」の85%は田七人参からできているので、インターフェロンを産生する能力が高いといわれています。
田七人参はサポニン・田七ケトン・有機ゲルマニウムなどの特有成分が多く含まれ、中でも有機ゲルマニウムは小腸で吸収され血液中のヘモグロビンと結びついて新鮮な酸素を体中の細胞に供給してインターフェロンを産生する手助けをします。
菜食がインターフェロンを増やす
葉緑素は緑色の濃い野菜に多く含まれています。緑色の正体であるクロロフィルはインターフェロンを増やし、免疫を強化する手助けをしてくれます。
また、緑黄色野菜にはビタミンも多く含まれていて、老化防止・抗酸化作用・体の細胞の再生にも必要な栄養素であることは広く知られていますね。
野菜を毎日摂取した人はそうでない人に比べて、インターフェロンの量が多いという研究結果も報告されています。健康づくりのためにも積極的に野菜を食べましょう。
玄米でインターフェロンを増やす
玄米が健康づくりの手助けになるのは広く知られるようになりました。白米よりも含まれている栄養素が高く、疲労回復を助けてくれるビタミンB1が白米よりも8倍も多く含まれています。
インターフェロンを増やすために、主食を玄米に、野菜や海藻類をたっぷり入れた味噌汁を毎日の食事にとり入れるのをおすすめします。
がん細胞は糖が好物?
がん細胞は糖質を欲しがるので、近年のがん治療にも糖質制限が取り上げられるようになりました。糖質制限とはお米や小麦、甘味を含む食品や飲料を全て排除する方法なのですが、それをやり過ぎてしまうと逆に不健康になってしまうリスクも含まれています。
体に過剰な糖分を摂取すると血糖値をコントロールするために膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されます。過剰なインスリンは脂肪を増やすだけではなく、がん細胞へ糖質を送ってしまいます。
糖の吸収を穏やかにする方法として、おかずよりも先に野菜を食べる、主食は玄米にするなど工夫してみましょう。玄米は血糖値の上昇が白米よりも穏やかなので、毎食の主食におすすめです。
白米の数倍の栄養素が
玄米は女性にもうれしい栄養素がたくさん含まれています。食物繊維はデトックスを促し腸内環境の改善に役立ちます。ビタミンEは血流の改善を助け、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、疲労回復効果もあります。
玄米は豊富に食物繊維を含んでいるので、胃腸が弱い方などはお腹をこわしてしまう場合もあります。このような方は玄米を柔らかく炊き、よく噛んで食べるとよいでしょう。また、玄米と白米を1:2の割合で混ぜて炊けば、食感や味の違和感もカバーできるのでおすすめです。
マクロファージとインターフェロン
マクロファージとは白血球の中にある免疫細胞で、体に病原菌やウイルスが侵入するとそれらを捕食して除去したり、古くなった細胞の残骸を食べて処理をする働きをしてくれます。
例えば細菌が体内に侵入した場合、それに対抗するためにインターフェロンが分泌されます。分泌されたインターフェロンがマクロファージを刺激して細菌を捕食させて殺菌させるのです。
インターフェロンがウイルスを分解
インターフェロンは直接ウイルスを殺すのではありません。インターフェロンはウイルスの増殖を阻害する酵素を作り出し、抗ウイルス作用を発揮します。このとき体内にあるナチュラルキラー細胞(NK細胞)にマクロファージへ応援を知らせる役割をします。
シイタケのβ―グルカンがインターフェロンを増やす
シイタケにはβグルカンという免疫機能を活性化させる特有の食物繊維が含まれています。がん治療の患者(50~70代)を対象とした実験で、シイタケ菌糸体の抽出物を毎日摂取してもらった結果、インターフェロンが4.57倍にまで向上したとの報告もあります。
また、マクロファージやNK細胞の活性化させる働きもあるとされています。がん予防や抗ウイルスの他にも肝障害を抑制したり悪玉コレステロールを減少させる作用もあります。
シイタケは、幅広い料理に利用しやすく手軽に購入できる食材のひとつです。ぜひ毎日の食事にとり入れてみてはいかがでしょうか。
インターフェロンを増やすと、肝炎や白血病の治療にも!
肝炎や白血病になると、体内で産生されるインターフェロンでは追いつきません。そこで体の外から大量のインターフェロンを追加してウイルス除去をする治療(インターフェロン療法)をします。
インターフェロンはもともと体内で作られる物質ですが、治療で大量に追加されるとなると副作用が強く出ます。発熱や倦怠感、頭痛、筋肉痛などが現れますが投与を続けるうちに徐々に軽くなっていきます。
治療の初期、中期、後期と出る症状が異なりますので主治医と相談しながら治療がすすめられます。
漢方でインターフェロンを増やす
インターフェロンを増やすのに効果的といわれる漢方があります。インターフェロン増加を期待するのはもちろんですが、組み合わせにより生活習慣病改善にも役立ちますね。
◆紫ウコン
ガジュツとも呼ばれ、胃の調子を整えて血行を良くします。
◆かぼちゃ種子
利尿作用や消炎鎮痛作用に役立ちます。肝機能改善、低血圧、花粉症やアトピー、糖尿病にも利用されます。
◆トウモロコシの花柱(めしべ)
トウモロコシの毛の部分にあたり、利尿作用、血圧降下作用、利胆作用で利用されます。
◆桂皮(シナモン)
内臓を温め、自然治癒力を高めます。
◆はとむぎ
利尿、鎮痛、消炎、滋養強壮などにも利用されます。がん細胞の増殖を抑える効果に期待されている漢方生薬です。
これら漢方生薬を含む五漢生の粉「インターナチュラル」はインターフェロンを増やす手助けになるサプリメントです。
◆パラディアム「インターナチュラル」
1包1.5g×30包 12,960円(税込)
体内でのインターフェロン産生をサポートする「五漢生の粉」、臨床データに基づいたプレミアムサプリです。#ifninducer https://t.co/pIOwvRfdmc
— Japanicare (@nihon1good) February 3, 2016
ハーブで免疫を強化
ハーブのアストラガルスとは、中国北部や内モンゴル原産のマメ科多年草植物で、日本ではオウギとよばれています。生命力を向上させる最高の強壮薬ハーブとして風邪、心臓病、糖尿病、食欲不振、虚弱などに使用されてきました。
アストラガルスは弱った免疫システムに働きかけるので免疫機能を高め、インターフェロンの産生を強化する手助けに役立ちます。
近年では、アストラガルスに含まれるサポニンという成分ががん細胞の増殖を抑えるといわれ、がん治療の研究にも注目されているハーブです。