日焼け止めでビタミンDが不足する!注意が必要な理由とは? |

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日焼け止めでビタミンDが不足する!注意が必要な理由とは?

研究でわかった現代女性のビタミンD不足は日焼け止めが原因

シミ・シワ・たるみ・・・お肌の老化を食い止めるためには紫外線をブロックすることが大切なのは有名ですね。習慣的に日焼け止めをくまなく塗っている方も少なくないかと思います。

しかし過剰な紫外線予防によって、あるビタミンが不足している可能性があるんです!それは、カルシウムの吸収や代謝に欠かせないビタミンD。ビタミンDと紫外線の関係、ビタミンD不足しないために心がけたい生活習慣を調べてみました。

骨や健康のみならず美容のためにも必要なビタミンD

ビタミンDの体内での主な働きは、
・小腸でのカルシウム、リンの吸収を高め、血液中の濃度を維持し、骨、歯への沈着を促進する。骨粗鬆症予防。
・腎臓がミネラルを回収するのを助ける。
・筋肉の機能を向上させる。
・ビタミンAの吸収を助ける。
・免疫力の調整に関わっている。
などがありますが、これらの他に、近年、がんに対する効果、インフルエンザに対する効果、パーキンソンや認知症対策にも注目が集まっています。

http://www.tanaka-cl.or.jp/anti-aging/topics/topics42/index.html

脂溶性ビタミンの1種であるビタミンDは、私たちの骨の健康やホルモンバランスの調整に大活躍してくれます。特に女性は年齢を重ねるとホルモンバランスが乱れ、骨が脆くなる人が増えてくるので不足しないように気を付けたいビタミンのひとつです。

日光による皮膚からのビタミンD吸収率は、食事よりもはるかに多い!

ビタミンというと野菜やサプリメントでたくさん摂らなければいけないイメージが強いですが、ビタミンDは日光を浴びることで体内で生成される特殊なビタミン。ビタミンDが含まれる食材は少なくはないのですが、日光を浴びて生成されるビタミンDの量には適いません。

週3回の日焼け止め使用で2人に1人がビタミンD不足に

シミ・シワ予防や美白のために過剰な「紫外線対策」をしていませんか?顔だけでなく、ボディにもくまなく紫外線対策をしている人は、週3回の対策だけでも紫外線不足となってしまいます。

紫外線の浴びすぎは確かに良くありませんが、朝の日光浴や、紫外線が少ない時間帯で散歩するなど、少しずつ紫外線を浴びるようにしましょう。


日焼け止めが紫外線を防ぎつつもビタミンD欠乏状態に

それでは、ビタミンDが不足したままの生活を続けることでどんな事が私たちの体に起こってしまうのかを見ていきましょう。

特に女性はビタミンDが不足することによって恐ろしい症状に発展する可能性がありますよ!

低濃度の人は免疫力が弱く、代謝力も低下しダイエット効果も低く

代謝機能を維持したり、免疫力を保つのに活躍しているビタミンD。不足している人は「なんとなく疲れやすい」「風邪を引きやすく、長引くようになった」などと日常生活に支障が出てきます。

体力を付けようと栄養価の高い食事を摂っても、代謝が落ちているので太りやすくなります。

骨粗鬆症、乳がん、時には死に至る場合もあるビタミンD欠乏症

体内に取り込まれたカルシウムを骨に生成するサポートをするビタミンD。不足していると骨からカルシウムが溶け出し、骨粗しょう症の原因となってしまいます。

特に女性は更年期に女性ホルモンが減少することによっても骨が弱くなってしまうので、不足しないよう心掛けたいところです。

また、ビタミンD不足により引き起こされる女性特有の疾患としては「乳がん」が挙げられます。ダメージを受けた細胞が異常に増殖する際、ビタミンDがしっかり体内にあると自己免疫でやっつけてくれるからです。

SPF15以上で99%以上のビタミンD生成をカット

上記のように、私たちの体内に欠かせないビタミンDですが、普段使っている日焼け止めよりずっと弱い「SPF15」程度でも99%のビタミンD生成が阻害されてしまうのです。

室内や曇り・雨の日でもしっかり日焼け止めを塗っている人は、少し力を抜いて紫外線対策をしたほうが良いかもしれませんね。


日焼け止めなしの日光浴で骨に必要なビタミンD生成

「日光浴が必要なのはわかったけど、お肌へのダメージが心配・・・」というあなたに、程良くビタミンDが生成される日光の浴び方を紹介します。

日焼けやお肌の老化に気を遣いつつ、健康維持ができる方法ばかりです。

1日15分程度ピーク時以外の日光浴や30分の日陰日光浴

日光浴と言えば、太陽がしっかり出ている時間帯に日光をしっかり浴びるというイメージがありますが、その必要はありません!直射日光を浴びなくても、紫外線が届く範囲に皮膚が露出していればOKです。

目安は1日15分程度、朝イチや日が沈むくらいのタイミングで日焼け止めナシで外出したり、日中であれば日陰を選んで歩くのも程良い日光浴になるでしょう。

ガラス越しはあまり効果がないので足や腕を出した散歩程度でも

紫外線には波長の長さの違いによって3種類に分けられます。波長が長く、私たちのお肌の奥にまで届くA波、お肌の表面で”焼ける”状態を作り出すB波、オゾン層を抜けられず、私たちの元には届かないC波の3つです。

このうちビタミンD生成に関係しているのが、紫外線B波A波よりも波長が短いため、窓ガラスなどの障害物を抜けられないので、しっかり肌を露出させて日光浴するようにしましょう。


ビタミンD生成を止めない日焼け止めの使い方

続いては、お肌へのダメージを抑えつつ、ビタミンD不足を防ぐ日焼け止めの塗り方を確認していきましょう。

日常使いする日焼け止めは、程良く軽いものを選ぶようにしましょう。

SPF1=20分ブロック、数値が高ければいいものではない

SPFとは
Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)紫外線防御指数とも言います。UV-B(紫外線B波)の防止効果を表す指標です。「素肌の状態」と「日焼け止めを塗った後」を比べて、日焼けして肌が赤くなるまでの時間を、どれだけ伸ばせられるかを表します。1SPF=おおよそ20分前後が目安。

http://ci-z.jp/freckles/sunscreen-pa-spf/

ビタミンD生成に欠かせない紫外線B波を防ぐ値は「SPF」で表されます。最近ではベースメイクでSPF20~30程度、日焼け止めは40~50が主流となっていますが、紫外線の透過率で言えばSPF30と50は1%程度しか差がありません。

日光浴時間が1時間以内であればSPF20程度で十分

長時間、炎天下でスポーツをするのでなければ、外出直前に弱めの日焼け止めを塗るくらいで十分な日焼け止め効果が得られます。1時間程度の外出ではSPF20程度の日焼け止めをさっと塗るくらいで問題ないでしょう。

数値の低いものをこまめに塗りなおすこと

夏日差しが強い時期や、九州・沖縄などの紫外線が強い地域ではSPF20程度では心配になるかもしれませんね。そんな時でも強い紫外線止めを選ぶのはぐっとこらえて、お肌への負担が軽い弱めの紫外線止めを1~2時間に1度塗りなおしましょう。

適度にビタミンDが生成されるだけでなく、日焼け止めそのものによる肌ダメージ(乾燥や肌荒れ)も減らすことができます。


上手に日焼け止めを使ってビタミンD欠乏を防ごう

いかがでしたか?お肌の老化は怖いですが、あまりにも紫外線をブロックしすぎると私たちの健康にかえって良くありません。

美しさと健康、どちらも両立できるように適度な紫外線予防をしていきましょう!