ワーファリンとビタミンKとの関係は?注意すべき食品! |

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ワーファリンとビタミンKとの関係は?注意すべき食品!

ワーファリン服用時に注意したいビタミンK

脳卒中や心筋梗塞の治療に用いられるワーファリンというお薬を知っていますか?血液を固まりにくくし、血栓を予防する効果があり、日本でも一般的に処方されるお薬です。

このワーファリンですが、相性の悪いビタミンがあり、飲み合わせには注意が必要だと言われています。ワーファリン服用中の注意事項についてまとめてみました。

血液凝固を促進する

まずはビタミンKについて確認していきましょう。私たちがケガによって出血したときや、体内で内出血を起こしたときに出血を止めるために働くのがビタミンKです。

ビタミンKが血液の凝固を促進してくれるので、私たちの体は多少の出血であればすぐに止まるようになっています。

骨の形成を促す

ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着する際に必要なたんぱく質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも深く関わるビタミンとしても注目されています。

http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/vitamin-k/

カルシウムを骨に沈着させる働きだけでなく、ビタミンKはカルシウムが骨から溶け出すのを防ぐ働きもあるので、骨粗しょう症予防には欠かせないビタミンです。


ワーファリンとビタミンKはお互いに効果を打ち消し合う!?

私たちの体から出血したとき、ビタミンKは血液を固めてくれます。このビタミンKの働きを阻害するのがワーファリン。

互いに効果を打ち消しあう作用を持っているのでワーファリン服用中はビタミンKに注意する必要があるんです。

ビタミンKは、出血した時に血液を凝固させて止血する働きがあります。そして、ワーファリンはビタミンKの合成を妨げる抗血液凝固作用を持つ薬です。ビタミンKの合成を妨げることによって、血栓ができるのを予防します。

http://www.kagawa-inoshita-hospital.or.jp/kakuka/eiyou120708.html

ワーファリン服用時に注意したいビタミンKを多く含む食品

ビタミンCやビタミンB群と違い、あまり耳にする機会がないビタミンKですが、意外にも私たちの身近な食材にたくさん含まれています。

注意すべき食品と、どのくらいなら食べていいかを確認しておきましょう。

納豆・クロレラ

ワーファリン服用中は摂取しないのが望ましいと言われているのが「納豆」と「クロレラ」です。納豆にはビタミンKがたくさん含まれているだけでなく、納豆菌が腸内でビタミンKの合成を促進する働きがあります。

クロレラは緑黄色野菜の中でも特にビタミンKを多く含む葉緑体が豊富。少量の摂取でも簡単にビタミンKの基準量を超えてしまうので、避けるようにしましょう。

モロヘイヤ・青汁

クロレラほどではないのですが、葉緑素が豊富な緑黄色野菜には注意が必要です。葉緑素は加工によって壊れないので、青汁やスムージーなどの加工食品でもしっかりビタミンKが残っています。

健康のために青汁やスムージー、緑黄色野菜を積極的に摂っている人はワーファリン服用時には注意するようにしましょう。

パセリ・しそ・あしたば

意外と見落としがちなのが色味や薬味に使われる野菜です。洋食に欠かせないパセリや、ドレッシングや香りづけにも使われるしそもビタミンKが豊富なので注意しましょう。なるべく外食は避け、手作りの食事を食べるほうがベターです。


ワーファリン服用時のビタミンK摂取量

とはいえ、ビタミンKを全く摂らないと「出血が止まらずアザになりやすい」「骨密度が減少する」など健康に悪影響を及ぼしてしまいます。ワーファリンを服用中でも、納豆やクロレラ・青汁を避けていれば問題ないでしょう。

ワーファリン服用中でも1日150μgは摂取したほうが良いと言われているビタミンK。ほうれん草やブロッコリー、キャベツなど一般的な緑の野菜に含まれているのでバランスの良い食事を心がけましょう。一度に多量摂取するのではなく、毎日少しずつ摂るほうが効果的です。


ワーファリンの上限投与量

血液をサラサラにする効果があり、幅広い世代に投与・処方される可能性があるワーファリンですが、健康に対するリスクを考慮して2011年に上限投与量が見直されました。

上限投与量がぐっと少なくなりましたが、ビタミンKを控えなければならないことには変わりありません

成人の初回投与量「20~40mg」及び「5~6mg」について、「通常1~5mg1日1回」に変更致しました。また、血液凝固能検査に関する記載も含め、全面的に記載を見直しました。

https://www.pmda.go.jp/files/000143610.pdf

ワーファリン服用時にはビタミンKの摂取に注意

生活習慣病などが引き起こす脳卒中、心筋梗塞などの予防に大変効果的なワーファリンですが、服用中は飲み合わせ・食べ合わせに注意が必要です。

日々バランスの良い食事を心がけて、ワーファリンなしでも健康的に過ごせるように心がけましょう。

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