そろそろ更年期という人のために更年期と尿問題について紹介するので参考にしてください。
40代からの尿もれや頻尿ってどんな症状?
「40代になってからトイレが近い・・」「最近尿もれが気になって仕方がない・・」という悩みがある40~50代の人は多いですね。尿もれや頻尿は何よりも衛生的なことが気になるし、自分も不快な思いをしますね。
特に外出先でトイレがなかなか見つからない時はいろいろ心配になりますよね。40~50代という年齢になってくると出てくる尿関連の悩みは、更年期障害と関係があるのでしょうか?尿もれは専門的な言葉で言うと「失禁」です。一度は聞いたことのある言葉ですね。
- 切迫性尿失禁
- 腹圧性尿失禁
切迫性尿失禁
症状は、急におしっこがしたくなって(尿意が切迫してきて)、結局間に合わずもらしてしまうタイプの失禁です。ドバッともらしてしまうこともあるので、外出先ではかなり衝撃的になります。
腹圧性尿失禁
症状は、くしゃみや咳や立ち上がったりと体に急な負荷がかかった時に、お腹に圧力がかかってもらしてしまう失禁です。
尿もれを初めて経験すると、自分なりにかなりショックを受けます。でも40代になるとだいたい30%以上の人が尿もれを経験しています。
意外と多くて、勇気を出して友だちに聞いてみると、「私もそう!」って同感してくれる人がいるので、それほど悩むことでもありません。
尿もれとは別に、40代~から頻尿(=過活動膀胱)という症状も出てきます。排尿と関係ある膀胱が過度に動いてしまうということです。
膀胱にちょっとだけした尿がないのに、尿意が刺激されてしまうので、一日に何度もトイレを行き来するようになります。成人が日中にトイレに行く回数は平均で5~7回ですが、8回以上になると「日中頻尿」、就寝中に2回以上行く場合を「夜間頻尿」といいます。
失禁も頻尿も生死に関わるものではありませんが、どこで尿もれをしたり、トイレに行きたくなるかわからないという不安や、ニオイも気になるのでいずれにしても女性にとっては大きな悩みの種です。
旅行や外出などもトイレがあるかどうか心配になったりして、ついつい出不精になり家に引きこもりがちになる人もいます。
40代からの尿もれや頻尿は更年期障害のせい?
更年期障害と尿もれや頻尿には大きな関係があります。
- 女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する
- 自律神経がうまく作用しなくなる
- 膀胱の動きのコントロールが乱れる
- 膀胱や尿道が収縮したり萎縮したりする
- 少しの尿がたまっただけで強い尿意を感じてしまう
「切迫性尿失禁」は不規則な膀胱の動きで起こてしまうので、「過活動膀胱」の仲間になります。「腹圧性尿失禁」は、「骨盤底筋」が弱くなるのが原因です。
骨盤底筋は尿道や膀胱を支えていますが、加齢とともに緩んでお腹に圧力がかかると尿道がしっかり締まらなくなり、尿もれが起きてしまいます。例えるなら水道の蛇口がゆるんで、水が漏れてしまうのと同じ症状ですね。
更年期障害が原因の尿もれ頻尿対策とは?
「腹圧性尿失禁」の場合、骨盤底筋を鍛えることが重要なので、「骨盤底筋体操」を実践すると良いですね。
具体的には、肛門と膣をぐっと締めて、その後力を抜くというのをそれぞれ10数秒ずつ繰り返し行います。締めて力を抜くというのを1セットにして10回くらい繰り返します。でも、症状がひどい場合は薬や手術で対処もできるので、深刻な人は医師の診断をしてもらいましょう。
頻尿(過活動膀胱)の場合は、女性ホルモンの減少が主な原因なので、大豆イソフラボンなど女性ホルモンの代わりとなるような成分を摂って、減少するエストロゲンのフォローをしてあげるといいでしょう。
また自律神経の働きを助けるカルシウムやビタミンBなども意識して摂るといいですよ。カルシウムはイライラを鎮めて不眠解消にも効果があるので、牛乳、乳製品、大豆製品、小魚、海藻を摂るようにしましょう。
ビタミンBは神経の働きを正常に保つのに効果があるので、レバー、豚肉、ウナギ、サバ、イワシなどで摂れます。40代からの尿もれや頻尿は更年期障害の可能性が大きいです。
原因は女性ホルモンの減少や骨盤底筋のゆるみですが、定期的な体操やエストロゲンの分泌をサプリなどでフォローすることで改善ができます。気になって外出ができないという人は、尿もれパッドをもっておくと安心ですよ。
症状がひどい場合は、病院で薬を処方してもらったり手術をするのも有効なので、恥ずかしがらずに受診してみましょう。