疲れやすいと感じることはありませんか?誰でも出来る体質改善方法! |

この記事が気に入ったらシェアしよう!

疲れやすいと感じることはありませんか?誰でも出来る体質改善方法!

体質改善する前に!いつも眠気が。なぜ疲れやすい体になったの?

体がだるい 原因

忙しすぎると、休んでも疲れがとれないことはありませんか?疲れやすい原因は、ストレスで脳が疲れてしまっているからだと考えられています。いつも眠気やだるさを感じていると、仕事の効率が悪くなったり、ミスをしやすくなったりしますね。

十分に疲れが取れていないと本当に病気になってしまうこともあるので、病気になる前に体質改善をして疲れやすい体にさよならしましょう!

乳酸が眠気に関係するホルモンの分泌を妨げるというのは本当か?

日中に太陽の光を適度に浴びていると、夜の深い眠りを促すメラトニンというホルモンが分泌されるようになります。

メラトニンには体温や血圧、脈拍を調整する働きがあり、メラトニンがしっかり働いていれば、夜には自然な眠りにつけるように、それらをコントロールするので、質の良い睡眠をとることができます。

疲れがたまると「乳酸」という老廃物が増えてメラトニンの分泌が妨げられるので睡眠の質が低下する、と昔から言われていました。

最近では乳酸は疲労に関係がなく、むしろ脳神経では重要なエネルギー源で、乳酸が増えると筋肉の疲れを回復する手助けになることがわかっています。

老化による免疫力低下

40代を過ぎると、体を酸化させる働きがある活性酸素を取り除く力が衰えて体が錆びつき、老廃物がたまりやすくなって、代謝が悪くなります。

40代半ば~50代半ばには、一般的に更年期を迎えます。更年期に入ると卵巣機能が低下してホルモンバランスの乱れが起こりやすくなり、体の免疫力が落ちてしまうので、疲れやすくなります。

常に緊張していると自律神経のバランスを乱す

自律神経は交感神経と副交感神経からできています。交感神経は血圧や体温を上げて、体を活発にさせる働きがあり、副交感神経は体の緊張をほぐしてリラックスさせる働きがあります。

自律神経が正常なバランスなら、心身の健康を保ちますが、常に強いストレスを感じていると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまいます。

本当はリラックスして疲れを癒さなければいけないのに、脳が緊張してリラックス状態にうまく切り替えられずに睡眠の質が浅くなり、いくら休んでも疲れがとれないということになってしまいます。


体質改善する前に!その生活習慣がより疲れやすい体に!

昼夜逆転の生活、夜更かしや栄養バランスの偏りといった、不規則な生活は代謝の低下と自律神経の乱れにつながり、疲れやすい体になる大きな原因になります。

また、不規則な生活で疲れやすいといつも眠気を感じて、作業の効率が悪くなったり、ミスをしやすくなったりしてしまいます。さらに、ネガティブな考え方は、ストレスがたまりがちになって、精神的な疲れやだるさにつながります。

疲れやすい体の体質改善には、生活習慣の見直しと同時に、自分の考え方も見つめなおして、ポジティブな気持ちを持てるようにすることも大切です。


食事を見直して体質改善!疲れやすい体にさよなら!

甘いものや脂っこいものを食べ過ぎたり、夜遅い食事をしたりなど偏った食事は、糖質や脂質を分解する肝臓に脂肪がついて、肝臓の本来の働きを発揮しきれなくなります。

夜遅い食事は胃腸が動いたまま寝ることになり、胃腸が疲れて翌朝は胃もたれしやすくなります。肝臓や胃腸といった内臓の疲れがたまると、代謝が落ちて体の疲れもとれにくくなります。

栄養バランスのとれた食事を1日3食、寝る3時間以上前にとることが、疲れやすい体の体質改善には効果的です。どうしても夕食の時間が遅くなる時には、油が控えめの軽い食事を、腹7分目程度食べるようにしましょう。


運動を取り入れて体質改善!ストレッチで疲れやすい体にさよなら!

不規則な食事と運動不足は肥満に繋がり、肥満は全身の血行や代謝が悪くなるので疲れやすい体になります。ウォーキングなどの有酸素運動を20分以上行うのが理想ですが、なかなか実践するのは大変ですよね。

仕事や家事の合間に、足首や手首を回す、伸びをして全身の筋肉を思いっきり伸ばすといった簡単なストレッチを取り入れたり、エレベーターではなく階段を使ったり、日常生活にちょっとした運動を取り入れましょう。

寝る前にもストレッチを取り入れて、硬くなった筋肉をほぐして血行を良くすると一日の疲れが取れやすくなります。ちょっとした運動でも、体を動かすことは全身の血行が良くなり、体力や免疫力がアップするので、体質改善にはぴったりですよ。


疲れやすい体に効果のある漢方で体質改善のサポートを!

漢方薬で更年期障害対策

漢方薬は自然の草や木の根からとった生薬(しょうやく)の組み合わせからできていて、日本ではいろいろな病気の治療に、何千年も前から使われています。生薬の組み合わせは何通りもあるので、中には疲れやすさに効き目がある組み合わせもあります。

体内には「気・血・水(き・けつ・すい)」という、体の活動をコントロールする働きがあると考えられています。「気」は目に見えない生命のエネルギーを指していて、「血」は血液、「水」は血液以外の水分のことです。

バランスがひとつでも崩れると、体に不調が出てきます。疲れやすいことも、「気・血・水」のバランスが悪いことが原因になっています。

漢方では、ひとつの病気を治療するというよりも、全身を見ていろいろな症状を改善していくという特徴があります。漢方は穏やかに効き副作用も少ないので、疲労以外にもいろいろな治療に使われています。

体質改善を目指して漢方を使う場合は長期的な服用が必要です。ゆるやかに効果が出てくるので、根気よく飲み続けることが体質改善への近道です。

疲れやすい体に漢方は有効?

疲れやすい、よく眠れないといった、なんとなく体調が悪い状態を「不定愁訴」といい、西洋医学では基本的に病気ではないとされています。漢方では、病気になる前のなんとなく調子が悪い状態から治療が可能なので、体質改善のサポートにも役立ちます。

女性は気の動きは激しく、本来上から下へ流れるはずの気が逆に流れてしまうことが増えると、不定愁訴の症状が現れやすくなります。

病院で調べても原因がわからず、目に見えない不調なので漢方では気の病気とされ、気の流れを正常に戻すための漢方薬が処方されることがあります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯の「中」は胃腸のことで、「益気」は「気を増やす」という意味を持つ漢方薬で、「医王湯(いおうとう)」と呼ばれることもあります。胃腸の消化や吸収機能を整えて体のエネルギーを増やし、病気に対する抵抗力を高める効果があります。

なかなかやる気が起きなかったり、疲れやすかったりする症状に有効ですが、胃腸虚弱、風邪、産前産後の体力が落ちているときに使われることもあります。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

全身の「気」がとても弱っているために疲れやすく、「血」が不足して手足の冷えや貧血で悩んでいるという人に向いていて、体が弱っている時に体力を回復させるエネルギーの不足を補う働きがある漢方薬です。

疲労や倦怠感によって体重が落ちている方や、血のめぐりの悪さから皮膚の乾燥に悩んでいる人にもおすすめです。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

漢方に使われる人参は古くから日本人になじみのある生薬で、胃腸の調子を良くする働きがあります。

人参の生薬に、滋養強壮や血行改善に効果がある生薬を加えると、栄養状態の改善が期待できることから「人参養栄湯」と名付けられました。体力の低下、手足の冷え、貧血に悩む人に効果的ですが、特にもともと体力が低めな方におすすめです。

加味帰脾湯(かみきひとう)

夜になると、人は「気」から生まれる熱を下げて眠りにつきます。「血」が足りていないとエネルギーを十分に鎮めることができず、脳が十分に休めず眠りが浅くなってしまい、慢性的な疲れにつながります。

加味帰脾湯は消化器のはたらきを助けながら、足りない「血」を補い不眠を改善します。気持ちを落ち着かせる効果もあるので、心療内科でも処方されることもあります。


疲れやすい体に効果のあるサプリメントで体質改善のサポートを!

疲れやすい体は1日3食、規則正しくバランスのとれた食事をすることで改善しますが、疲れているのにバランスのとれた食事メニューを考えて、それをもとに買い物をするのって、結構大変ですよね。

なるべくバランスのとれた食事に、疲労改善効果があるサプリメントをプラスするのがおすすめです。

疲れやすい体にサプリメントは有効?

疲労に効果がある栄養素は食べ物の中に入っていますが、食べ物の中に入っている栄養素だけでは一日に必要な栄養素を補うのは難しいです。足りない分はサプリメントで補いましょう。

サプリの栄養分は、元々体内や食品の中に入っている成分なので、副作用もなく安心です。副作用がない分、すぐに効果が出るわけではありませんが、長く続けることでゆるやかで健康的な体質改善ができます。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10には、体内の細胞を作るのに必要なエネルギーを作り出す酵素を補う働きと、心臓のポンプ機能を改善させて血流を良くする働きがあり、代謝が促されるので疲労回復に効果があります。

強い抗酸化作用があるので、活性酸素によって体内の細胞が錆びつくことを防ぎ、アンチエイジング効果や生活習慣病を予防するうれしい効果もあります。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは、紅鮭、カニの甲羅など加熱すると赤くなる魚類、甲殻類に多く含まれます。抗酸化作用が高いとされている栄養素はたくさんありますが、必ず全身の細胞に働きかけるとは限りません。

アスタキサンチンは他の栄養素では届かない脳や目などの細胞にも効果があります。体内の広い範囲に働きかけるので、自律神経のバランスを整えて筋肉や脳の持久力を高め、疲れを早く回復させる効果があります。

ビタミンB1

ビタミンB1は、枝豆、豚肉、玄米、うなぎなどに多く含まれています。体にたまっていた水分の排出を促してストレスへの抵抗力を高めるといった効果があり、不足すると疲れやすくなります

ビタミンB1には記憶力や学習能力を向上させたり、胃腸や心臓の筋肉の弾力を保ってリズムを整えたりする効果があります。ビタミンB1は単体では効き目を発揮しにくく、サプリでは他のビタミンBとあわせて「ビタミンB群」として販売されていて相乗効果があります。

ビタミンB群は水溶性のビタミンなので一度にたくさん摂っても、余分な分は体外に排出されてしまいます。ビタミンB群のサプリを飲むときにはこまめに分けて飲みましょう

クエン酸

クエン酸はかんきつ系の果物、梅干しに含まれていて、唾液や胃液を積極的に分泌して胃の活動を活発化させ、食欲を増す働きがあります。

食事でとった栄養は分解されて、エネルギーのもとになるブドウ糖に変わります。クエン酸をとることでエネルギーが効率よく作られるようになり、疲労回復や軽減をしてくれます。

オルニチン

オルニチンはしじみや牡蠣に多く含まれている栄養素で、タンパク質のもとになるアミノ酸の一種です。タンパク質は体の細胞をつくる重要な栄養素で、タンパク質によって細胞が生まれ変わることで基礎代謝を促します。

肝臓には疲労の原因となる有害物質を分解して、基礎代謝を促す働きがあります。暴飲暴食や睡眠不足、ストレスの蓄積、運動不足といった不健康な生活を続けていると、肝臓に脂肪がついてしまい、代謝しきれずに疲れやすい原因になります。

オルニチンを普段から積極的に取り入れることで、細胞の生まれ変わりを助けて、基礎代謝力が上がって疲れが残りにくくなるんですよ。生活習慣や運動不足を見直したり、時には漢方やサプリの力も借りたりして、あなたに合った体質改善方法が見つかるといいですね。

健康的な体質改善には時間がかかるとはいえ、ほとんど効果が実感できない時には、呼吸器系の疾患や内臓疾患、貧血といった病気の可能性もあります。もし心配なら、お医者さんに相談してみて下さいね。