アスタキサンチンの抗酸化作用の効果とは?
最近、サプリや美容ドリンクによく登場するアスタキサンチンという成分をご存じでしょうか?
抗酸化作用が高く美容や健康に効果抜群な成分で、その効果はビタミンCの約6,000倍、コエンザイムQ10の約800倍と言われているんです。
活性酸素による細胞の酸化を阻止!
抗酸化作用、というと少し難しい表現ですが細胞の老化を防ぐ役割の事です。私たちの身体は、日常生活での代謝やストレスを受けると、疲労物質を除去するために活性酸素を発生させます。
通常活性酸素は睡眠や休息で除去されますが、あまりにも多すぎると体内の細胞を攻撃し、酸化(老化)を進めてしまうのです。アスタキサンチンはこの原因物質、活性酸素を除去してくれる効果が高いと言われていて、老化を防ぐ働きがあるんですよ。
細胞膜の内側も中心部分も働いてくれる
抗酸化作用のある物質はほかにもあり、ビタミンEやβ-カロテンも代表的なアンチエイジング成分です。しかし、どこの細胞にも作用するわけではなく、脳や目などの重要な部分に入り込むことができません。
これに対してアスタキサンチンはどこでも抗酸化作用を発揮する事ができるので、まんべんなく細胞の老化を防ぐ事ができます。
効果的なアスタキサンチンの摂取について?
身体に良いとされるビタミンの中でも、ビタミンA、D、Eは脂溶性ビタミンと呼ばれ、代謝されない分は体内に蓄積して過剰症を引き起こす恐れがあります。
しかし、アスタキサンチンは同じ脂溶性でも72時間後からゆっくりと消失していく性質をもちます。
1日の摂取量は6mg程度が効果的!
アスタキサンチンの1日の目安摂取量は6mg。少ないと思いましたか?しかしアスタキサンチンを食材で摂取するのは至難の業。サケの切り身で6~10切れほど、イクラで400mgほどを食べないと目安の摂取量に届かないのです。
サプリメントでの摂取がおすすめ
毎食鮭の切り身やいくらを大量に食べるのは大変ですよね。そんなときはサプリメントに頼ってしまいましょう。アスタキサンチンだけでなく相乗効果のあるセサミンや、新陳代謝を活性化させるプラセンタ、コエンザイムq10等が一緒に配合されているものがおすすめです。
アスタキサンチンが豊富な食材とその効果
先ほど挙げたサケやイクラ、カニやエビなどの赤い食べ物にアスタキサンチンは多く含まれています。
これはアスタキサンチン自体が赤~オレンジの天然色素であるためで、加熱するとタンパク質から分離してよく発色するのが特徴です。
油と一緒に摂る
前述のとおりアスタキサンチンは脂溶性の成分なので、油と一緒に摂ると効率よく吸収されます。食後にサプリメントを摂ったり、フィッシュオイルのサプリメントと一緒に摂ったりしましょう。
野菜と一緒に摂取が効果的
アスタキサンチンは抗酸化作用を発揮するとアスタキサンチン自身が酸化してしまいます。この酸化をもとに戻す効果のあるビタミンC、Eやポリフェノールを一緒に摂ると、アスタキサンチンの抗酸化効果をより持続させることができます。
また、脳や神経系の健康を維持するDHAやEPAは、含まれる青魚の脂質自体が酸化しやすい特徴を持つので、脳での抗酸化作用のあるアスタキサンチンと一緒に摂取すると効果がアップすると言われています。
活性酸素の撃退!アスタキサンチンの健康効果
それでは、アスタキサンチンを摂取した際に期待できる効果を具体的に見てみましょう。一番効果が期待されているのは眼病予防と言われています。他にも
- 眼精疲労の改善
- 動脈硬化の予防
- メタボリックシンドロームの予防
- 筋肉の疲労を軽減
等が健康効果として報告されています。
美容にも効果的
抗酸化作用と聞くと、まず思い浮かぶのがアンチエイジングという方も多いのではないでしょうか?
もちろん、アスタキサンチンにも高いアンチエイジング効果があり、皮膚の潤いを保ったりターンオーバーの正常化、血行の促進などの効果で若々しい体作りには欠かせません。
コラーゲンの生成を補助
お肌の弾力を保つためにコラーゲンを摂取している方も多いのではないでしょうか。種類にもよりますが、食べ物やサプリメントで摂ったコラーゲンは一度アミノ酸に分解され、お肌まで届かない事も多いのです。
そんな時にもアスタキサンチンは活躍してくれるんです。アミノ酸からお肌のコラーゲンを生成するためのサポート成分カロテノイドに変化して、お肌の弾力を復活させてくれる役割も持っています。
メラニンの生成を抑える
お肌の大敵と言えば紫外線ですね。焼けてしまうだけでなく乾燥を招いたり、シミ、シワの原因となってしまいます。しかし嬉しいことに、アスタキサンチンはこの紫外線ダメージを緩和する役割があるんです。
紫外線を浴びると私たちの肌細胞は活性酸素を作り出し、お肌を守るために黒い色素(メラニン)を生成します。年齢を重ねるとメラニンの量が減りにくいので、アスタキサンチンで活性酸素を抑制することが効果的だとされています。