ビタミンC・亜鉛・コラーゲンと薄毛の関係
ビタミンCやコラーゲンは美容に良いというイメージが強いですが、亜鉛も肌を健康に保つために必要不可欠な栄養素の一つです。
またこれらの栄養素が不足すると頭皮に大きなダメージを与え、薄毛の原因にもなります。ビタミンCや亜鉛は人間が生きていくうえで必要な栄養素ですが、体内で生成することができないため外から補なう必要があります。
これらの毛髪と関係のある栄養素が不足すると、薄毛にどう影響するのかを知っておくと、薄毛になったときに正しく対処できるようになります。
コラーゲン不足から毛穴が死滅し薄毛に
コラーゲンといえば肌を健康に保ち、ハリを与える役割があるというイメージが強いですが、実は頭皮や毛穴にも関係があるんです。
コラーゲンが不足すると頭皮がかたくなり血流が悪くなり老廃物が排出されずに毛穴が死滅していきます。また血流が悪くなることで栄養素も髪の毛に十分に行き届かなくなるので、どんどん髪の毛が細くなってしまい薄毛へと変化していきます。
コラーゲンが足りなくなると肌が荒れるとだけ考えていると、いつのまにか頭が薄いなんて事態になりかねません。
コラーゲン不足は加齢とビタミンCや亜鉛不足が原因
コラーゲンは体内で作り出すことができる栄養素ですが、実は年齢を重ねるとともに生成される量には限りがでてきます。
また外から補ってあげられる栄養素の一つですが、コラーゲン単体を補ったとしても吸収率や生成率が悪いので多くが体外へと排出されてしまいます。コラーゲンの吸収や生成率を上げるためにはビタミンCと亜鉛が必要です。
ビタミンCと亜鉛どちらもコラーゲンの生成に関わる大切な栄養素です。これらが不足すると体内で作られるコラーゲンが減少し、外から補ったとしても足りなくなってしまうので、コラーゲンだけをとっても意味がないのです。
ビタミンCと亜鉛サプリの飲み合わせで髪が伸びる?
ビタミンCと亜鉛は食事から摂取できる栄養素ですが、食事で摂れる量には限りがあります。
そのためサプリメントで足りない分を補ってあげる方が効率よくコラーゲンの生成を助けられます。しかしサプリメントも摂取する量に気をつけなければ逆効果になる恐れもあるので、1日の目安量をきちんと守って、過剰摂取にならないようにしましょう。
コラーゲン生成を促し頭皮を活性化、活性酸素から毛根を守る
ビタミンCと亜鉛はどちらもコラーゲンの生成を助け、促す働きがあります。なら片方だけでも良いのでは?と思うでしょうが、片方だけでは十分な量のコラーゲンを生成できませんし、片方だけに偏ると今度は違った不調や効果を引き起こします。
コラーゲン生成を助けるビタミンCと亜鉛をバランスよく摂取すると頭皮を活性化させ、活性酸素から毛根を守ることができます。
亜鉛の過度摂取は逆効果、50㎎以内を目安に
コラーゲン生成を助けてくれる亜鉛ですが、実は摂りすぎると銅や鉄の吸収を阻害します。そのため亜鉛を多く摂ると貧血やめまい、頭痛、吐き気、発熱といった不調を引き起こします。
亜鉛の1日の摂取目安量は男性で10㎎、女性で8㎎とされています。また上限は50㎎までといわれているため、サプリメントで補う場合にはこの数字を超えないように計算しなければいけません。
髪のためと思って摂りすぎて、他のところで不調が引き起こされるのでは上手な摂り方とは言えませんね。
亜鉛不足をサプリで解消したら食べ物で摂るように
亜鉛不足を解消するにはサプリメントが効果的ですが、亜鉛不足が解消されてもずっとサプリメントに頼るのは止めた方が良いでしょう。
また、サプリメントに頼らなくても良いように、普段の食事から頭皮に良いといわれている食べ物を積極的に取り入れていくことも大切です。亜鉛を含む食材を知っておきましょう。摂りすぎは体の毒となる亜鉛ですが、上手に摂取すれば体調改善や薄毛改善効果が期待できます。
不足しがちな亜鉛を優先的にし、含有率をチェック
ビタミンCは緑黄色野菜や果実に多く含まれているので、普段から意識しなくとも摂取している人が多いでしょう。しかし亜鉛はビタミンCと違って限られた食べ物に含まれているので、まずは不足しがちな亜鉛を含む食品を優先的に摂り入れるようにしましょう。
亜鉛を含む食品、またその含有量は以下の通りです。
- 生牡蠣・・・13.2㎎
- 豚レバー・・・6.9㎎
- 牛ひき肉・・・4.3㎎
- 卵黄・・・4.2㎎
- 牛レバー・・・3.8㎎
- プロセスチーズ・・・3.2㎎
- 生たらこ・・・3.1㎎
これらの食べ物を積極的に摂取していきましょう。特に生牡蠣は亜鉛の含有量が豊富です。旬を迎える時期はとてもおいしく栄養も豊富なので、冬はサプリメントに頼らず生牡蠣を食べて亜鉛を摂取しましょう。ただし生牡蠣はノロウイルスの危険もあるので注意も必要です。
ビタミンCと亜鉛、クエン酸の同時摂取がより効果的
亜鉛の吸収を上げるためにもビタミンCやクエン酸をいっしょに摂取するようにしましょう。
これらの成分は吸収を妨げる成分から亜鉛を守ってくれるので、吸収率の低い亜鉛を効率よく吸収できるようにしてくれます。同時に摂取する方が効率良く亜鉛を吸収し、コラーゲン生成に役立つので食事で組み合わせるようにしてみましょう。
亜鉛の吸収は食物繊維などに妨害されやすい
亜鉛の吸収をよくする成分もあれば、それを妨げてしまう成分も存在します。例えば野菜に多く含まれている食物繊維やチョコレートなどに含まれているシュウ酸、コーヒーや緑茶に含まれるタンニンなどが挙げられます。
これらをいっしょに摂取すると亜鉛の吸収が妨げられて効果を得られないので避けるようにしましょう。食後にお茶やコーヒーを飲む人は時間を空けて飲むようにするなどの工夫が必要です。
ビタミンCやクエン酸と同時摂取で吸収率がグンと上がる
亜鉛はビタミンCやクエン酸といっしょに摂取すると吸収率がグンと上がり、効率よく体内に取り込めます。これはクエン酸が亜鉛を包み込んで体内で吸収しやすく変換してくれるからです。
またビタミンCは包み込む作用(キレート作用)を強める働きがあるので、どちらもいっしょに摂るようにすると亜鉛の効果を逃がさずに済みます。亜鉛とビタミンCがいっしょに摂取できるレモンやライム、キウイなどを亜鉛といっしょに摂るようにしましょう。
クエン酸は発毛に必要な亜鉛を運ぶ運搬役
ビタミンCは亜鉛とともにコラーゲンの生成を助ける働きがありますが、クエン酸にも頭皮に関わる大事な役割があります。
クエン酸は発毛に必要な亜鉛を運ぶ「運搬」という役割を持っています。クエン酸が不足すると発毛に必要な亜鉛が運ばれなくなり、薄毛や抜け毛に繋がります。吸収率を上げるだけでなく、必要な亜鉛を運ぶためにも必要なクエン酸も不足しないようにしましょう。
ビタミンCと亜鉛の入ったエビオスが髪の毛に効く?
エビオス錠というアサヒフードから発売されている指定医薬部外品があります。
これは豊富なビタミンとミネラル、アミノ酸が含まれていて、健康にも頭髪にも良いといわれています。頭髪の健康に必要なビタミンCと亜鉛の他にもさまざまな栄養素が含まれているので、髪の基礎を作り上げることができます。
ビタミンCと亜鉛の同時摂取が可能なので、それぞれのサプリメントを摂るより手軽に育毛活動ができます。
豊富なビタミン、ミネラル、アミノ酸で髪の基礎を築く
アサヒ(アサヒフードアンドヘルスケア)から発売されているエビオス錠にはビタミン9種、アミノ酸18種、ミネラル9種、他の成分と合計40種類の豊富な栄養素が含まれています。そのため髪の基礎をきちんと固めることができるので、薄毛対策に効果的といわれています。
また薄毛だけでなく、胃もたれなどの不調にも効果が期待できるのでトータルケアとしても広く知られています。
食後がベストタイミング、用法・用量は必ず守って
エビオス錠を飲むタイミングは食後がおすすめです。胃腸の働きを活発化してくれるので、好きなタイミングで飲むよりも食後の方が効果を発揮してくれます。
またエビオス錠は1回10粒を目安に摂取するようにとの記載があります。1日3回の服用になるので1日30粒(大人)飲む必要があります。飲み過ぎは体にとって毒になり、摂らなさすぎも効果を得にくいです。
1日30粒は少しハードルが高いように感じますが、効果を得るためにも用法・用量は必ず守るようにしましょう。
まれにかゆみやじんましんなどのアレルギー症状が出ることも
エビオス錠はまれにかゆみやじんましんなどのアレルギー症状が出ることがあります。万が一エビオス錠を飲んでこれらの症状が表れた場合にはすぐに服用を止めましょう。また症状が改善しない場合には医師に診てもらいましょう。
またエビオス錠はビール酵母を多く含んでいて、プリン体も含有しています。プリン体の影響がある痛風などの病気を持っている場合には医師の判断を仰いでから服用するようにしましょう。
ビタミンCと亜鉛で薄毛の悩みを解決
薄毛になると外出も億劫になって気分も落ち込んでしまいますよね。
しかし薄毛は歳だから仕方ない、と諦めるのはまだ早いんです。ビタミンCと亜鉛を摂取して、髪の基礎を築いてあげれば若かりし頃の頭髪が蘇る可能性があります。普段から食事で摂り入れられるように気を配り、頭髪に良い環境を作ってあげましょう。
これらの成分は頭髪だけでなく美容にも良いです。トータルケアとしても活躍してくれるので積極的に摂取していきましょう!