顔がヒリヒリして痛い!症状・原因別の正しい対処法 |

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顔がヒリヒリして痛い!症状・原因別の正しい対処法

顔がヒリヒリする症状の原因

髪の毛先や服が顔にふれるとチクチクする、洗顔や化粧水が肌にしみるようにピリピリする、晴れた日に外に出たり、風が顔にあたるだけでヒリヒリして痛いと感じることはありませんか。

顔の痛みの原因は実にさまざまです。顔に痛みがあると、わらったり会話するのもつらくて、人と会うのもイヤになってきてしまいますよね。バリア機能が低下して、外からの刺激を受けやすくなり、顔がヒリヒリしたり痛くなるのは、乾燥肌のせいです。

乾燥肌の原因のひとつには、角質層が薄くなることがあります。特になにをしているおぼえもないのに、いつも肌がヒリヒリして痛い症状があったら、皮膚の表面で肌をまもってくれている、角質層が薄くなっている可能性があります。

また、肌は乾燥すると外からの刺激に弱くなり、うるおいをキープしようと皮脂を分泌します。それによってオイリー肌だとカン違いして、間違ったケアしてしまうと、インナードライという、肌表面はしっとりしているのに肌の中が乾燥した、かくれ乾燥肌になってしまいます。

乾燥

人の皮膚の表面には、たくさんの角質がかさなっている角質層という層があって、角質層の角質は、肌のうるおいを保ち、外部刺激などから肌をまもるという役割をもっています。

角質層

角質層が薄くなると、角質が皮膚のうるおいをキープするための水分量が減り、水分量が健康な肌の30%以下になると、乾燥肌になってしまいます。

肌が極度に乾燥すると、時々ハリで刺したようにピリッとした痛みがはしったり、チクチク我慢できないかゆみを感じたりするようになります。末期まで乾燥した肌には、たくさんの目には見えない小さなキズや炎症ができ、とても敏感な状態です。

不規則な生活

肌が乾燥してしまう原因には、不規則な生活、心的ストレス、かたよった食生活なども関係しています。不規則な生活では新陳代謝が低下するので、肌の中が乾燥する、インナードライがすすむ傾向にあります。

ストレス

健康な肌の角質層では、角質が古くなると自然にはがれ落ち、はがれ落ちた後には新しい健康な角質が生まれて、肌をまもる新陳代謝がとぎれることなくくり返されています。

このような肌の新陳代謝をターンオーバーといい、正常なターンオーバーがくり返されることで、健康な角質層が保たれています。

ターンオーバーで肌が生まれかわる周期は年齢によって違い、20代では28日、30代では40日程度が通常とされていますが、肌が乾燥したり敏感になるのは、このターンオーバーでの角質層の入れかわりが早すぎるためです。

たとえば30代では、新しく出来た角質にしっかりと機能がととのい、肌をまもるために働いて古くなり、はがれ落ちていくのに40日程度はかかります。それがターンオーバーが早すぎて、角質が古くなってもいないのに、たった20日ではげれ落ちてしまったらどうでしょうか。

本来の角質がもっている機能をしっかり育てることが出来なくなり、角質層は、肌をまもる力の足りない、未熟なままの角質ばかりでつくられることになります。

未熟な角質がかさなっている角質層では、うるおいを保ったリ、いらない皮脂やよごれをうまく排出することができず、肌があれて乾燥します。寝不足、心的ストレスや疲れ、かたよった食生活などで、身体の機能が低下すると、ターンオーバーは崩れやすくなります。

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小林製薬のヒフミドは、ヒリヒリしやすい敏感ぎみな肌の人が気になる角質層にダイレクトにアプローチしてくれます。3種類のセラミドが配合されているので、保湿成分が角質層までしっかり届き、保水力をあげてくれます。

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肌ダメージに悩みがある人のためのスキンケアで、肌の根本から改善する力があり、遅れてしまったターンオーバーを修復してくれます。

また、ヒト型セラミドを黄金の配合率で高配合し、肌全体をセラミドで覆いバリア機能を即座に上げてくれます。トライアルセットが出ているので、使ってみて良いようなら30日間継続して、ターンオーバーの変化をチェックするといいでしょう。

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季節の変わり目

日本には四季があり、年間を通して気温や湿度が大きく変化するので、季節の変わり目は体調をくずしやすい時期です。

春 季節

肌のコンディションの変化は、皮膚そのものだけが問題なのではなく、体調などの体内環境とも深く関係しています。季節の変わり目で体内環境がみだれると、体の健康機能が低下します。

肌のターンオーバーの働きも鈍くなって、インナードライになりやすいので、肌のコンディションもみだれやすいのです。季節の変わり目には、肌が荒れる、痛い、かゆい、ヒリヒリする、赤くなるというような症状に悩む人が増えます。

ストレス

乾燥肌では、保水力やバリア機能が低下して、さまざまな外部ストレスに過敏に反応するようになり、肌トラブルを引きおこします。

角質層が薄くなったり、ターンオーバーが乱れた状態では、肌のバリア機能がしっかり働かず、外からの刺激が肌の奥までダイレクトに届いてしまいます。

そうすると肌の深層にある神経が敏感に反応したり、肌の中で炎症がおこったりして、ヒリヒリ痛んだり、かゆみを感じるのです。

健康な肌ではなんてことのない、花粉、チリやホコリ、日光や空気の湿度、エアコンの乾燥や、洗顔などのスキンケア、ダニ、汗といったものでも、乾燥肌ではダメージをもろに受けてしまいます。

病気

顔が痛い症状には、病気から引きおこされるものもあります。原因不明な場合も多いですが、強い痛みをともなう神経痛や、薬などの副作用で血流がとどこおることによる痛み、筋肉がひきつるような痛み、耳・鼻・口腔の疾患から引きおこされる痛みの場合もあります。

不安で心配なこと、悲しくて落ちこむようなこと、怒りや不満などの心のストレスがたたって、心身が不調になり身体機能が低下して、痛みをともなう肌トラブルにつながる場合もあります。


顔がヒリヒリ痛くなる病気って?

顔が痛い症状がでる病気はとても多いです。病気が原因の顔のヒリヒリした痛みには、顔の全体が痛い場合と片側だけが痛い場合があり、鈍い痛みもあれば、激しく刺すような痛みもあります。

原因として考えられるのは、神経からくるものであったり、ケガや感染、副鼻腔の炎症などからの場合もあり、脳神経外科か神経内科の外来で正確に診断してもらうことが必要です。しかし、検査しても原因がわからないことも多いようです。

ずっと痛みをガマンしていると、痛みに敏感になり、普通は痛く感じない程度の刺激でも、痛いと思ってしまうようになります。ガマンしないで、どんな痛みなのか医師にくわしく説明し、適切な消炎薬や鎮痛薬による治療をうけるようにしましょう。

帯状疱疹

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうを起こす原因ウイルスと同じウイルスによって起こる病気で、皮膚に帯状の水ぶくれをつくります。

以前は50歳以上の年代に多い病気でしたが、最近では20~30歳代の若い年代にも増えてきています。胸から背中、腹部などによくみられる病気で、顔や手、足にも現れます。

水ぼうそうは多くの人が子供の頃にかかり、1週間程でなおる病気ですが、水ぼうそうを起こしたウイルスは、活動こそしませんが、大人になっても神経節(しんけいせつ)という、神経の細胞が集まった部分に隠れています。

何かの原因で免疫力が低下すると、このウイルスが神経節(しんけいせつ)から出て、活動を再開してしまうことがあります。

症状は、体の左右どちらか片側の皮膚の1ヵ所に、チクチクするような痛みが起こることから始まり、赤いほっしんができた後、小さな帯状の水ぶくれから、かさぶたになっておさまります。

痛みが起こり始めてかさぶたが治るまで約3週間から1ヵ月かかり、神経に感染しているので、ちょっと何かが触っただけで、ピリッと刺すような強い痛みが走ります。人によっては眠れないほど痛みが強くなることがあり、熱が出ることもあります。

ほとんどの場合、かさぶたが取れるころには痛みも無くなりますが、時には入院しなければいけない状態まで、症状が悪化してしまうこともあります。

症状が顔、あるいは眼の近く、耳に出た場合は、眼や耳の神経に障害が残る可能性があるので、皮膚科だけではなく、耳鼻科や眼科も受診する必要があります。

花粉症などのアレルギー

アレルギーが原因で顔がかゆかったり、痛くなる場合もあります。症状をおこす原因になるアレルギーはひとつだけではなくて、花粉や食べ物、猫、紫外線などのアレルギーがあります。

アレルギーがあると、身体のどこかでちょっと触るだけでも、触った部分以外にまで炎症などの反応が出てしまいますが、それがたまたま顔に出てしまうこともあります。

また、花粉症などのアレルギーが原因で、鼻の粘膜に炎症が起こったり、うみがたまったりすると、顔の頬、目の奥や目のまわりがズキズキと痛みます。炎症の場所によっては、眉間やおでこの奥が痛いと感じるケースもあります。

また、最近知られるようになった花粉症皮膚炎では、花粉は鼻のグズリや目のかゆみなどの症状だけでなく、肌にも影響をおよぼします。乾燥して弱った肌を花粉にさらすと、知らないうちにダメージを受け、肌あれや炎症を引きおこしてしまうのです。

花粉症皮膚炎では、自分で花粉アレルギーの症状を自覚していなくても、肌がアレルギー反応を起こしています。

三叉神経痛

三叉神経痛(さんさしんけいつう)は顔に痛みのでる病気で、顔が痛い時に考えられる病気のなかでも、最も痛い症状だといわれています。突然ナイフで顔を斬りつけられたり,キリで顔をえぐられたりするような激しい痛みが起こります。

痛覚や触覚などの顔の感覚は、顔じゅうに張りめぐらされた三叉神経(さんさしんけい)という神経によって脳につたえられていますが、この三叉神経(さんさしんけい)が痛くなることで、顔が痛いと感じるのが三叉神経痛です。急に強い痛みがビリビリと数秒~数十秒続くのが特徴です。

痛みがおこるタイミングに規則性はなく、食事中でも、洗顔、メイクの時でも、何かのタイミングで三叉神経(さんさしんけい)が血管で圧迫された時にビリッと痛みが走ります。薬物で様子を見る治療が行われますが、症状が重ければ外科的手術を行うこともあります。

三叉神経(さんさしんけい)は、顔のいろいろなところとつながっているので、三叉神経痛(さんさしんけいつう)が発症する場所は、顔の広い範囲に及びます。

そのため、歯の痛みやヘルペスなどとも間違えやすい病気です。脳神経外科か神経内科の外来で正確に診断してもらう必要があります。

乾癬

乾癬(かんせん)になる原因は不明ですが、日本では青年期から中年期の男性に多い慢性的な病気で、皮膚の角質が厚くなってしまう病気です。遺伝的な要因や、自分の免疫力で皮膚や関節を壊してしまうために起きる炎症反応と考えられています。

人によって症状や発症する場所はさまざまで、適した治療法もそれぞれですが、頭、ひじ、ひざ、腰のまわりなど、連続して刺激を受けやすいところや、日の当たりにくいところに出やすいという特徴があります。

乾癬(かんせん)による皮膚疾患の症状は、皮膚に赤いしっしんが出来て盛り上がり、表面に白いカサブタが厚く重なって、その一部がフケのようにポロポロとはがれ落ちます。かゆみや爪の変形、関節炎の痛みなどをともなう場合があります。

乾癬(かんせん)の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が広がって、皮膚が赤く見えます。また肌の細胞が、健康な皮膚とくらべて10倍以上の速度で生まれかわり、生産が過剰な状態になっています。

現在ではまだ根本的な治療方法は見つかっていませんが、免疫を調整する、ステロイド、免疫抑制剤、抗TNF-α抗体が治療薬として有効です。


紫外線にあたると顔がヒリヒリして赤い!その原因と対処法

紫外線は肌の敵、という認識はすっかり定着しています。紫外線は、体内でのビタミンD合成や殺菌消毒など、たくさんのメリットを与えてくれる存在でもありますが、シミ・シワ・たるみの原因になったり、皮膚ガンや免疫の低下といった、デメリットをもたらすやっかいなものです。

紫外線予防をしないでいると、体内にある抗体が一定量を超えたとき、紫外線アレルギーになる可能性もあります。

紫外線アレルギーはある日突然発症し、紫外線によって肌にしっしんができ、真っ赤にはれたり、かゆみを感じるようになる肌の病気です。花粉症のように、いったん発症すると完治しにくい病気です。

原因

実は紫外線には3つの波長があって、波長の長さにより、肌に与える影響がちがいます。この3つの紫外線の波長のうち、顔が赤くなってヒリヒリする症状をひきおこすのはUV-Bで、その大部分は肌の表面までしか入れません。

UV-Bは皮膚に炎症を起こして赤くする力がUV-Aの1000倍近くあるので、皮膚が赤くなってヒリヒリする、水ぶくれができるなどの炎症を引きおこします。

また、女性の多くは外出時、お化粧をしていますが、女性が使う日焼け止めや化粧品の成分には、紫外線によって色素が変色・退色したり、化学変化をおこして品質が低下してしまうものがあります。

きめられた使用方法をまもらずに、日焼け止めの長時間使用や、洗顔などをサボってしまうと、日焼け止めや化粧品の成分が壊れて別の物質になったとき、肌の刺激になることがあります。

対処法

いちばん簡単な紫外線の対処法は、紫外線を浴びないことです。日差しが多い日はなるべく外出をひかえることはもちろん、しかたなく外出する時は長袖を着たり、サングラスや帽子、日傘などで日差しをさけましょう。また、日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。

日焼け止めには、紫外線を吸収・変換する紫外線吸収剤がふくまれるものと、紫外線を反射・ブロックする紫外線散乱剤がふくまれるものがあります。

紫外線吸収剤がふくまれるものは、白浮きもなく使い心地もなめらかですが、紫外線を吸収・変換する化学変化のために、時間がたつと品質が劣化します。紫外線散乱剤がふくまれるものは化学変化で紫外線を処理しないので、構造が壊れにくく長持ちです。

すこし白浮きしてしまうという欠点がありますが、紫外線をふせぐという意味では、紫外線散乱剤がふくまれるものの方がおすすめです。

紫外線アレルギーがうたがわれる場合は、皮膚科の受診が必要です。紫外線アレルギーでは、ステロイド系の塗り薬や投薬で赤みやかゆみをやわらげることが出来ます。


化粧品を使うと顔がヒリヒリして痛い!その原因と対処法

ターンオーバーが正常で健康な肌は、肌の角質が持つバリア機能によって、うるおいを保ったリ、外からの刺激からまもられています。

乾燥肌やインナードライ肌になると、バリア機能が低下して、外からの刺激に弱くなるので、皮膚はうるおいをキープしようと、皮脂を分泌します。自分はオイリー肌だとカン違いして間違ったケアを行なってしまうと、逆に乾燥がすすみ、乾燥肌がいつまでも改善されません。

乾燥がすすみ、肌がダメージにとても敏感になってしまった場合、ケアするときも単純に肌を保湿する対処法をするだけではすまなくなります。ターンオーバーの正常化など、肌そのものの機能をととのえていくためのスキンケアが必要になってくるのです。

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原因

化粧品を使うと顔がヒリヒリして痛い原因は、化粧品そのものの成分が良くない、または合わないことによるものと、肌の状態の悪さによるものがあります。化粧品そのものの成分によるかどうかは、二の腕や太ももにパッチテストをすることで調べられます。

肌の状態が悪いことが原因の場合、洗顔料や化粧水でさえ、肌にしみてピリピリ痛い、スキンケア後の顔がつっぱって赤い、などの症状があるときは、ターンオーバーも乱れ、だいぶ肌の乾燥がすすんでいます。

乾燥で肌のバリア機能が壊れてしまって、肌には乾燥による細かいキズがたくさんあり、外からの刺激がダイレクトに肌の奥に届いてしまう、とても敏感な状態にあります。

乾燥によって余計に分泌される皮脂を、オイリー肌のせいとカン違いしていると、洗浄力の強い洗顔料で1日に何回も洗顔したり、ひんぱんにピーリングをしてしまうなど、スキンケアをしつこくして、ケアしすぎになり、肌を痛めがちです。

また洗顔料や化粧水には、合成界面活性剤という強い洗浄成分を筆頭に、防腐剤、香料、着色料、アルコールなど、肌のダメージになるものがふくまれています。

それらがふくまれる基礎化粧品で過剰にケアしてしまうと、さらに肌のバリア機能を壊し、小さなキズや炎症部分をピリピリ刺激したり、かぶれて赤くなってしまいます。

対処法

洗顔料の種類、洗顔の仕方、温度、回数をかえるだけでも、ケアしすぎをふせぎ、肌の負担を減らすことはできます。

オイリー肌用の脱脂力の強い洗顔料で、シャワーを直接顔にあてたり、熱いお湯で1日に何度もゴシゴシこすって洗顔するなどの、洗いすぎの洗顔をしていたら、よく泡立てた無添加の石鹸で、水に近いぬるま湯洗顔を1日1回の洗顔にかえてみてください。

それでもしみるようなら、洗顔料は使わず、水だけで洗顔をするという奥の手があります。水だけ洗顔を3ヵ月ほど続ければ、乱れていたターンオーバーも修正がすすみ、なやんでいた顔のあぶらも気にならなくなるほど、お肌のキメやうるおいが整ってきます。

お化粧をする女性には、現実的にむずかしい方法ですが、朝の洗顔だけは水だけ洗顔にかえるだけでも効果はあります。

また、乾燥がイヤで、化粧水をたっぷりつけすぎていると、化粧水のアルコールでかぶれてしまい、肌が赤くなってしまう場合もあります。乾燥肌にはいつにもまして十分な保湿が必要なのに、化粧品の成分でトラブルになってしまうとなると困ってしまいますね。

乾燥で敏感になった肌の化粧下地には、白色ワセリンを使うのがおすすめです。

ワセリンは保湿成分が添加されていない油そのものなので、肌をうるおわせる働きはありませんが、うすい油の保護膜で皮膚の上にバリアを作り、化粧かぶれや外部の刺激から肌を保護したり、肌から水分が蒸発するのをふせぎます。

本来は、化粧水や美容液で水分を補給してからフタをする目的で塗るものですが、アトピー肌やひどい乾燥肌で、他に使用できる保湿化粧品がないという場合は、洗顔後まだ水分が残ったままの顔に、出来るだけ薄くのばして使います。

トラブルをかかえた肌には、純度の高い“サンホワイト”か“プロペト”がおすすめです。


エアコンを使うと顔がヒリヒリして痛い!その原因と対処法

エアコンを使うと空気が乾燥して、ヒリヒリしたり痛くなったりしませんか?

季節ごとにきちんと掃除していないエアコンでは、出てくる空気のホコリやカビに肌が反応してしまうこともありますし、直接エアコンの温風をうけすぎると、低温やけどをおこしてしまう場合もあります。

でも、そうではない場合、温度と湿度のバランスが崩れ、肌が乾燥してしまうことが主な原因だと考えられます。そういった意味では、エアコンだから・・・というのが理由ではなく、エアコン以外での機器でも同じことといえます。

冬の暖房と夏の冷房が肌を乾燥させるメカニズムは少し違いますが、暖房や冷房が肌の乾燥をまねく原因を探っていきましょう

原因

エアコンを冬に暖房として使うと、空気が乾燥して肌があれてしまう仕組みには、温度と湿度の関係が大きく影響しています。空気にはそれぞれ水分をふくむことができる絶対量が決まっているのですが、その量は、気温が上がるほど多くなるという特徴があります。

エアコンの暖房では、もともとそこにある外気を取りこんで部屋をあたためるので、取りこんだ空気にふくまれている水分量は、外気の温度に左右されます。

寒い日で、水分をふくむことができる絶対量の少ない空気が、暖房によって温められると、空気中の水分量は変化していないのに、空気がふくむことができる水分の絶対量だけが増えるので、水分は蒸発して湿度が下がり、空気が乾燥してしまいます。

空気が乾燥していると、体内の水分まで空気に奪われてしまうので、肌も乾燥してしまいます。また気温が高く、空気の湿度が高い夏には、汗で肌がしっとりしていることもあり、乾燥の実感がないので、肌の保湿ケアをサボりがちですが、冷房空間も同じく乾燥した環境です。

エアコンの冷房や除湿では、部屋の中で熱がこもった空気を取りこんで熱をとり、空気を冷たくしています。この空気中の熱をとろうとする時、仕組み上、熱と一緒に水分もとってしまうので、空気中の水分もなくなってしまうのです。

大きなビルの冷房や、ずっと閉め切った部屋の冷房では、どんどん乾燥がすすみ、時には湿度が20%以下になっていることもあります。

また、夏には汗をかきますが、汗で濡れる→冷房で乾く→濡れる→乾くの繰り返しは、角質層にダメージをあたえますし、かいた汗が冷房で乾いたからといって放っておくと、だんだんと酸化したり雑菌が繁殖し、あせもやかゆみなどの原因になります。

対処法

冬の暖房を使うときは、室温が上がることが乾燥の原因ですので、加湿器などで加湿すると乾燥をふせぐ対処法になります。加湿器がない場合は、部屋に洗濯物を干したり、植物や水そうを置いたりしても良いでしょう。

また、設定温度は高すぎる温度はさけ、うす着にならずに、なるべく服装で調節することを心がけましょう。顔の乾燥をふせぐには、マスクが効果的です。

夏の冷房を使うときにも、設定温度は低すぎにせず、汗をかいたら柔らかい生地のタオルやハンカチでこまめにふいて、カーディガンやストールで体から水分が逃げないような工夫が必要です。

保湿ケアなどをしっかりとすることで、乾燥もふせぎやすくなりますので、冬でも夏でも、エアコンの時期には特にしっかりとスキンケアで対策しましょう。


顔がヒリヒリする時の化粧品選び

年齢や季節などでも、今まで使ってなんともなかったものが突然合わなくなる、というケースがあるそうです。ヒリヒリと痛く感じるほど、肌の状態がすでに敏感になっている場合、対処法として、普段の化粧品を少しお休みして、肌にやさしい敏感肌用化粧品を選びましょう。

保湿効果の高い敏感肌用化粧品のひとつとして、セラミド配合の化粧品が人気です。セラミドは、私たちの肌の角質層にもともと存在するうるおい成分で、乾燥がすすんだ肌にも刺激の少ない、安心な成分です。

セラミド配合

セラミドは、私たちの肌の角質細胞のすき間で、細胞同士をくっつけてつなぎとめる成分の中に含まれています。肌の保湿やバリア機能のサポートをして、乾燥から肌を守り、肌をきれいに保つ働きをもつ、とても重要な成分です。

しかし、このセラミドは、加齢などで減っていきます。同時に、肌のうるおいを保つ成分や水分なども減っていきますので、セラミドが減ると、肌は乾燥しがちになっていきます。

減ってしまった肌のセラミドを化粧品でおぎなうという意味で、セラミド配合の化粧品がたくさん販売されています。化粧品に配合されているセラミドには、たくさんの種類がありますが、主なものは以下の通りです。

・「天然セラミド」動物(主に馬)から抽出
・「ヒト型(バイオ)セラミド」酵母を使って作られ、人間のセラミドと同じ化学構造
・「植物性セラミド」こんにゃく芋や米ぬかから抽出
・「ミルクセラミド」牛乳から抽出
・「合成(疑似)セラミド」石油から作られる

セラミドをふくめ、コラーゲンやヒアルロン酸など、化粧品によく使われる保湿成分はありますが、これら外から保湿成分をおぎなう化粧品の特徴に共通しているのは、体内まで成分が届くわけではなく、肌の上でしか活躍できないということです。

だから、体内のセラミドが減ってしまったしたからといって、セラミドなどが配合された化粧品を使っても、それらの成分は肌表面の保湿をしてくれるにすぎず、セラミド配合の化粧品を使っているから大丈夫と考えてはいけないのです。

刺激の少ないセラミド配合の化粧品で、肌表面の水分が蒸発するのをふせぎながら、肌が本来持っている、皮脂膜や天然保湿因子などの回復をすることが大切です。

しかし、セラミドは皮膚のいちばん表面の角質層にある成分なので、角質層の奥にあるコラーゲンやヒアルロン酸を化粧品でおぎなおうとするのに比べれば、スキンケアで表面から浸透させやすく、保湿効果の高い成分といえます。

保湿力

肌に存在するセラミドは、10種類以上もありますが、その中でも、美肌に重要だとされるのが、セラミド1、セラミド2、セラミド3、です。この3つのセラミドは、油にも水にも混ざりやすい性質を持つので、保湿を目的とした商品に多く用いられます。

どれも水分保持機能を持っていますが、加えてセラミド1は外部刺激に対するバリア機能を持ち、セラミド2はさらに高い水分保持機能、セラミド3にはシワを軽減する機能があります。

この中で人間の肌に一番多く含まれているのはセラミド2で、全体のセラミドの約21%を示し、肌に及ぼす影響力がとても高いといわれています。

肌の水分を保つ働きをもつ成分のメカニズムには、大きく3つのタイプがあり、水分を抱え込むタイプ、水分をはさみ込むタイプ、水分を吸い込むタイプに分けられます。

コラーゲンやヒアルロン酸が水分を抱え込むタイプなのに対して、セラミドが肌を保湿するメカニズムは、水分をはさみ込むタイプに分類されます。

抱え込むだけではスキマから逃げてしまう水分を、層の間にはさんで閉じ込め、逃がさないようにすることで、湿度が低くても水分をしっかり保ち、温度変化にも強いタイプです。このような性質から、セラミドの保湿力は、ほかの保湿成分にくらべても優秀だといわれています。

油分

乾燥肌には、水分が必要です。 でも、水分だけの補給では、すぐに蒸発してしまい、さらに乾燥をまねきます。乾燥肌のケアには、たっぷりの水分をあたえると同時に、良質な油分によって、肌に水分を閉じこめる必要があります。

セラミドは、水分を層の間にはさんで閉じこめる時に、油分も一緒に閉じこめてくれます。肌のうるおいに必要な水分と油分を同時に閉じこめることで、バリア機能を高め、保湿機能の改善や、肌から水分が蒸発するのを防いだり外部からの刺激や細菌をブロックしてくれます。

肌荒れや乾燥がひどい場合のセラミド配合化粧品には、水っぽい化粧水ではなく、うるおいや油分を閉じ込める効果の高い美容液や保湿クリームを選びましょう。ヒアルロン酸や、ビタミンCなどの美容成分も一緒に配合されているものもおすすめです。

低刺激

セラミドはもともと肌の角質層にふくまれる成分ですから、すでに敏感になっている肌でも刺激物と認識されにくく、アトピー性皮膚炎などの肌にも使用できるほど安心な保湿成分です。

化粧品に配合されているセラミドは、ヒト型(バイオ)セラミドの配合されているものを選びましょう。ヒト型(バイオ)セラミドは、人間の肌のセラミドと同じ化学構造を持ち、酵母を利用して生成されたもので保湿力が高く、刺激が少ないのが特徴です。

最近では通常のヒト型セラミドの1/20の大きさまで小さくした、セラミドナノスフィアという成分が出てきていて、スキンケアでもナノサイズのセラミドが角質層まで浸透しやすくなりました。

セラミドは比較的高価な成分なので、あまり低価格な商品には微量しか含まれていない可能性もあります。目安としては1本あたり3000円以上で、できるだけ成分表の上段に記載があり、配合量が明記されている商品を選びましょう。


ワセリン以外!顔がヒリヒリする時に効果がある薬

顔の乾燥による痛みやかゆみ、赤みをおさえるのに効果的で刺激の少ない、市販薬や処方せんでの対処法をまとめてみました。

カユピット

メンソレータムのカユピットは、かゆみをおさえ、かくしたい赤みに効くかゆみ治療薬です。症状を治し、バリア機能を正常化する事で、外部刺激を受けにくい肌を作ります。しっとりやさしい使い心地で、目や口のまわりなど、顔にも使えてベタつかないクリームタイプです。

saiki

小林製薬saikiローションは、化粧水さえしみる肌に、顔にも使えるローションタイプの乾燥肌治療薬です。肌の奥の細胞のみだれを修復し、肌の内部の構造を正常化して、乾燥をくり返す肌を、内側からしっかりとうるおわせ、保水力を回復して乾きのない肌に導きます。

ラナケイン

小林製薬のラナケインは、べたつかず、塗りやすいやわらかなクリームで、顔やかきむしったところにも使える、スースーしみないかゆみ止めです。局所麻酔剤5%配合、抗ヒスタミン剤配合で、塗ったそばからかゆみ、炎症をしっかりしずめます。

ヒルドイド

ヒルドイドソフト軟膏はジェネリック医薬品もあり、処方薬(医療用医薬品)なので市販はされていませんが、皮膚科に行けば、使う患部や症状にあわせて、軟膏、クリーム、ローション、ゲルなど、自分に合ったタイプをうまく選んでもらえます。

保湿や角質内の水分を保持して柔らかくする作用や血流を改善する効果があり、乾燥肌や皮脂欠乏症の治療、傷跡(外傷後の腫脹)の治療に使われています。

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