白湯のデトックス効果
手軽にできるダイエットとして定着している白湯ダイエット。ダイエット効果だけでなく、デトックス効果もあることを知っていますか?効果や白湯デトックスの方法を調べてみました。
白湯でのデトックスはインドに伝わる伝統医学アーユルヴェーダで実践されていた健康方法のひとつです。生命のあるものすべてが風・火・水のエネルギーを備えていると考え、私たち人間も生活習慣や体型などによってこの3つの体質に分類することができるとされています。
白湯は水を火で沸かして沸騰させて風に当てることで、風・火・水の3つの要素をすべてカバーした飲み物であるといえるのです。
胃腸を洗浄し老廃物を排出
白湯デトックスの効果としてまずあげられるのが、老廃物を排出してくれる点です。
白湯で温められた内臓が活発に働き、消化作用が促進されるので、体内の老廃物を体の外に押し流す力がアップ!老廃物が排出されれば、肝臓や腎臓などの機能がさらに活発になるので、体内の浄化につながります。
むくみや便秘が気になる方にも白湯はおススメなんです。白湯を飲むと血液やリンパの流れがよくなり、体内で滞っていた余分な水分を尿として排出してくれます。結果、便秘やむくみ解消にも効果が期待できるんですよ。
内臓や胃腸を浄化!デトックス白湯の作り方
前述した通り、白湯を飲むという習慣のルーツはインドの伝統医学アーユルヴェーダに基づいたものです。白湯の正しいつくり方を、まずはしっかりマスターしましょう。
Step1.やかんを火にかける。アーユルヴェーダでは「火」のエネルギーは人間が生きていくうえで欠かせないものの一つと考えられているので、電気ポットや電子レンジではなく、ガスの火を使うのがオススメです。
Step2.沸騰したら火を止めず10分待つ。しばらく沸騰を続けることで「風」のエネルギーを取り込むという意味があり、お湯が胃腸の汚れをキレイに押し流してくれると考えられているので、沸騰したら、やかんの蓋を開けた状態で火を止めずに10分待ちましょう。
蒸発により水の量が減ることを覚えておきましょう。
Step3.カップにお湯を注ぐ。火を止め、50℃前後に下がるまで待ちます。水で薄めるのは、エネルギーのバランスが崩れるので避けましょう。
電気ではなく『火』で10-15分
ポイントは必ず『火』で10~15分沸かすこと。そして50℃前後に冷ましたものを飲むこと。朝1日分の白湯をまとめて作れば、ポットに入れて持ち運べて飲めるので手軽に続けられますね。
デトックス!白湯で基礎代謝を上げる
白湯はデトックスはもちろんですが、基礎代謝を上げるのにも効果的なんですよ。
内臓温度が一度上昇で基礎代謝10%上昇
白湯を飲むと胃腸などの内臓機能を温めることができるので、全身の血の巡りが良くなります。内臓温度が1℃上がると基礎代謝も約10~12%上がるので、代謝が上がり痩せやすい体になるというわけですね。
免疫力も5倍に
また、白湯は免疫力アップ効果も!内臓の温度が1℃上がると免役力が約30%上昇し、平均体温が1℃上がると免疫力は約50%活性化するといわれているんです。免疫力が高いと風邪やインフルエンザにもかかりにくくなります。
冷え性の人は少し高めの温度の白湯
冷え症に悩んる方にももちろん効果があります。腸を冷やすと全身の血行が悪くなり冷え症の原因になるので、白湯で腸を温めてあげましょう。冷え性改善の場合は、白湯の温度を50度より少し高めにしましょう。
デトックス白湯による消化促進で便秘も改善
白湯デトックスを始めるのに適してる人は、季節を問わずに手足が冷えやすい・しっかり寝ているのに疲れがとれない・常に身体が重ダルい・太りやすくなった・風邪をひきやすい・すぐイライラしてしまう・便秘になりやすい等の症状がある方です。
いかがでしたか?1つでも当てはまる人は、試してみると身体に変化があらわれるかもしれませんよ。
食事時+就寝前で一日800ml目安
白湯の飲み方ですが、朝昼夜の各食事中に飲みます。朝は沸かしたものをカップで飲み、昼と夜は保温用ポットにうつしておいたものを飲みます。食事をしながらごはんやおかずの合間に飲むことで、消化がよくなります。そして就寝前にも飲みましょう。
1日に飲む量は800mlを目安にしてください。
逆効果になる飲み過ぎに注意
とても身体に良い白湯ですが、飲みすぎると効果は半減してしまいます。身体に良いからといってガブガブ飲んでしまうと、必要以上に胃液が薄まり消化を妨げてしまいます。
また、腸内の必要な栄養まで洗い流してしまったり、水分の摂りすぎで浮腫んでしまうこともあります。1日に飲む量の800ml程度を守りましょう。
そして、冷めすぎた白湯も効能が半減します。人肌より熱めの白湯を飲むことで内臓の活性化が促進されるので、適切な温度の50℃前後で飲んでください。人肌より熱めがベストなんです。
美容効果もあるデトックス白湯
白湯デトックスは美容にも効果があるんです。
内臓機能が温まることで体内の血流が良くなり、手足の先や肌の表面にまでしっかりと血液が巡るようになります。肌に栄養や水分がちゃんと運ばれるため、肌の内側から潤う美肌になります。
新陳代謝が上がり肌のターンオーバーが促進
新陳代謝が上がると肌のターンオーバーも促進されるので、白湯デトックスを続ければ続けるほど綺麗な肌を作れるんですね。また乾燥が気になる方にも、白湯を飲むことによって体の水分が補われるので乾燥改善効果が期待できます。
トイレにいった直後に一杯のお白湯を飲むことを習慣にしましょう。
脂肪燃焼でダイエット効果も
白湯は身体を温めることによって代謝を高めますが、これをダイエットにも活かしましょう。起床時に白湯をゆっくり飲み、睡眠中に失った水分を補給しながらからだを温めます。
血液循環を良くしていく作用により、老廃物を流すデトックの効果と代謝アップで脂肪を燃焼しやすい身体になります。散歩や通勤を組み合わせてダイエット効果倍増です。
より高い美容効果には硬水ミネラルウォーター使用
より高い美容効果を求める方には、硬水のミネラルウォーターでトライしてみましょう。ミネラルウォーターに含まれる成分は、沸騰しても水の中に残るものがほとんどなので、ミネラルやマグネシウム、カルシウムなど美容に良い成分を効率よく取ることができます。
【悩み別】デトックス白湯をスパイスでパワーアップ
白湯だけでも効果がありますが、ひと手間加えるだけで更にパワーアップした効果が期待できる方法があるんです!それは、白湯にスパイスを加えること。お悩み別におススメレシピを紹介しますね。
使用するスパイスは100円ショップでも、スーパーやデパ地下でも手に入ります。必ずパウダー状のものを選ぶようにしましょう。スパイス白湯は、1度につき100mlから150ml程度にしてください。
【基本】 コリアンダー+クミン
まずは基本のレシピから。耐熱カップにコリアンダーとクミンをそれぞれ3振りしてお湯を注ぎます。お好みでスパイスの量は増やしてOKです。お湯は朝まとめて作ったものでも、ポットに入れたものでもいいですね。よくかき混ぜます。
そして、すするようにしながら少しずつ飲みましょう。
【アレンジ1】冷えには基本+ジンジャー
続いて冷えに効くレシピです。基本のコリアンダーとクミンにジンジャーをプラス。耐熱カップに、コリアンダー3振り、クミン3振り、ジンジャー3~4振りを入れ、白湯を100~150ml注ぎます。
ジンジャーには血行を良くし、体を温めて代謝を良くする働きがあるので、朝や夜飲むと体温が上がって腸もよく動くようになります。便秘が解消しやすくなりますよ。
【アレンジ2】ストレス腸には基本+ブラックペッパー
イライラやムカムカでお腹がいたくなった時のストレス腸にはこちら。基本のコリアンダーとクミンにブラックペッパーを加えます。耐熱カップにコリアンダー3振り、クミン3振り、ブラックペッパー2振り、塩1つまみを入れ、白湯を100~150ml注ぎます。
辛み成分が血流を良くして、胃腸を温めてくれます。
【アレンジ3】月経トラブルには基本+フェンネル入りガラムマサラ
女性にとってツライ月経トラブルには、こちらをどうぞ。耐熱カップにコリアンダー3振り、クミン3振り、フェンネル入りガラムマサラ3振りを入れ、白湯を100~150ml注ぎます。
フェンネルが女性ホルモンを上手に調整してくれ、ガラムマサラは体の中の滞りをスムーズに押し流してくれますよ。
【アレンジ4】最強?万能スパイス白湯
最後はとっておきの最強レシピです!耐熱カップにコリアンダー3振り、クミン3振り、ジンジャー2振り、ガラムマサラ1振りを入れ、白湯を100~150ml注ぎます。冷えやむくみにも効果的で汗をかきやすくなり、肌の調子も良くなります。
スパイス白湯は空腹時に飲むのがおススメですが、胃の弱い人は様子を見ながら試してください。スパイスは少量でも刺激が強いものもあるので、体調が悪くなったら中止してください。1日5杯程を目安にしてください。
また冷たくなるとパワーはなくなってしまうので、温かいうちに飲み切りましょう。
デトックス白湯は飲み続けることが大事
白湯デトックスは最初はおいしく感じられなかったり、白湯が腸の中につまるように感じる人がいるかもしれません。
その場合、腸内に老廃物が溜まっている可能性があります。
味の変化を感じる=体の変化
白湯を飲み始めてから、身体の快調などが感じられる時期は、平均的に1ヶ月頃といわれています。白湯によって身体の毒素が排出されると、白湯の味がだんだんと甘く、美味しく感じられるようになると言われています。
まずは最低1か月続けてみて、身体の変化を感じ取ってみましょう。