効能たっぷりのプーアール茶は緑茶を発酵させたもの
中国茶の一つであるプーアール茶は、中国雲南省原産のお茶です。プーアール茶は緑茶を発酵させて作られるのですが、その過程でポリフェノールの1種である没食子酸と重合ポリフェノールという成分が作られます。
これらには脂肪の吸収を抑制する働きがあるので、ダイエット効果があるといわれています。他にもさまざまな健康効果が期待できるので、美容と健康のためのお茶と言えます。
緑茶を麹菌で2回発酵させる後発酵茶
発酵度が高いお茶は、その度合いが高くなるほど体への刺激が少なくなります。緑茶を麹菌で2回発酵させて(後発酵)作られている黒茶は、刺激が少なく体に優しい健康的なお茶です。体への刺激が少なく、発酵年数が高いほど高級な「黒茶」
プーアル茶は中国茶6種類(緑茶・黄茶・白茶・青茶・紅茶・黒茶)の中の黒茶に分類されていて、体への刺激が少ないお茶です。これは、お茶の発酵度が高くなるほど高級で、体への刺激が少なくなるという特徴があるからです。
プーアール茶の健康にいい効能
プーアル茶は、ダイエット効果が期待できるお茶です。これは、食事で摂取した脂肪分をそのまま体外に排出したり、吸収を抑制したりするからです。
また、ダイエットだけでなく脳卒中・血圧・心臓などに関係する生活習慣病予防や美容にも効果があります。
血糖値やコレステロール値を下げ生活習慣病予防・改善に
プーアル茶にはサポニンという成分もたくさん含まれていて、血糖値を安定させます。
サポニンとは、苦み・えぐみの元の成分の名前で、植物の茎や葉っぱに含まれている有機化合物のことです。血行を促す・悪玉コレステロール値をさげる・血液中の中性脂肪を排出する効果があるといわれているので、血糖値の安定にも効果的といわれています。
茶葉フッ素が歯や骨を保護し、虫歯予防や骨そしょう症予防にも
虫歯はミュータンス菌という細菌が原因で起こる疾患です。プーアール茶にはカテキンが豊富に含まれています。このカテキンは優れた殺菌作用がある成分で、ミュータンス菌を抑制し虫歯を予防し、歯垢の形成を防ぎます。
また茶葉にはフッ素も微量に含まれています。歯や骨を保護するので、虫歯の予防や骨粗しょう症予防にも期待できます。
アルコール代謝・排出促進や利尿作用で体内浄化
プーアール茶にはポリフェノールがたくさん含まれています。このポリフェノールには、活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素が血液内にあると、余分な成分と結合して血管に血栓ができたり、血管がかたくなったりします。この活性酸素をポリフェノールが体内から排出させるので利尿作用が高まって体内を浄化し、血液をさらさらにします。
利尿作用が高まることでアルコールの代謝にも効果があります。
プーアール茶のダイエット効能
お茶の健康効果は様々な機関で研究・分析されています。その中でも特に注目されている成分がカテキンです。
カテキンのダイエット効果はいくつかの研究により証明されていて、マウスなどの小動物だけではなく、人間でも効果が確認されているようです。
重合型カテキンが腸内で脂肪吸収をブロック
プーアール茶は緑茶を発酵させて作られます。その発酵の過程で緑茶カテキンは重合型ポリフェノールへと変化します。
重合型ポリフェノールは通常の緑茶カテキンよりも効果が高いともいわれ、腸内で脂肪の吸収をブロックして体外に排出させ、吸収された脂肪には脂肪燃焼効果も高める働きをします。
消化酵素リパーゼが吸収された脂肪を燃焼
食事から体内に摂取した脂肪は脂肪分解されます。この時、脂肪分解にはリパーゼ酵素が必要です。リパーゼ酵素が働いていると、吸収された余分な脂肪を次々と遊離脂肪酸に変えます。
プーアール茶にはこのリパーゼ酵素が含まれているので、血液の流れに乗って体のすみずみまで行きわたり中性脂肪を燃焼させます。
茶ポリフェノールの抗酸化作用で腸内環境や便秘、肌トラブル改善
プーアル茶に豊富に含まれているポリフェノールは活性酸素を取り除き、胃腸の働きを活発にする作用があり、腸内環境が改善され、便秘が解消されます。
また体内に溜まっていた毒素や老廃物が便として排出されず、皮膚から排出されている事が原因のニキビや肌荒れも、便秘が解消することで改善されます。
タンニンがむくみ解消し新陳代謝活発にし免疫力もアップ
むくみはホルモンバランスや自律神経の乱れ、塩分の過剰摂取やタンパク質。ミネラル・ビタミンの栄養不足などが原因で引き起こされる症状です。このむくみはプーアール茶に含まれるタンニンというポリフェノールの一種である成分が解消してくれます。
タンニンは血流を改善し、新陳代謝を活性化し、免疫力を高めます。他にもコレステロールや体内の毒素や老廃物も排出させる作用があるので、利尿作用も高まりデトックス効果もあります。
効能の多いプーアール茶、カフェインや副作用は?
さまざまな効能があるプーアール茶ですが、薬ではありませんので、心配な副作用はほとんど無いと言ってよいでしょう。
しかし、いくつか注意したほうが良いポイントもありますので、覚えておくと安心です。
カフェインは緑茶の半分程度だが空腹時は避け、飲みすぎない
プーアール茶はカフェインを含んでいます。しかしその含有量は緑茶よりも少なく、半分程度といわれています。カフェインは胃液の分泌を促進する効果があるので、空腹の時に摂取すると胃液が多く出過ぎて、胃が荒れることもありますので、注意が必要です。
反対に満腹時には消化を促します。飲み過ぎをさけ、食事中や食後に適量を飲みましょう。
カルシウムやクエン酸を含む食品を摂り尿路結石を予防
ほうれん草などに含まれるシュウ酸はプーアール茶にも含まれています。シュウ酸は体内のカルシウムと結合すると尿路結石を引き起こす原因になることもあります。結石の予防策として、カルシウムを含む食品やクエン酸を含む食品と一緒に飲むと良いでしょう。
シュウ酸はカルシウムと結合しやすい性質で、腎臓でカルシウムとシュウ酸が結合するとシュウ酸カルシウム結石になります。そこで腎臓で結石を作らせないために、先にシュウ酸カルシウムの状態にしておけば腸でブロックされて腎臓まで到達しません。
乳製品や煮干しと一緒に飲んだり、牛乳を入れて飲むのも良いでしょう。
またクエン酸にも結石を防ぐ効果があります。クエン酸はレモンや梅干し、みかんやトマトなどにふくまれる酸っぱい成分です。プーアール茶にレモン果汁を入れたり、みかんやトマトを食べながら飲んでみましょう。
就寝前や妊娠・授乳中は飲まない
妊婦さんや授乳中の方は、カフェインを過剰に摂取することは控えましょう。赤ちゃんはカフェインを分解する力が弱く、胎盤や母乳を通して胎児や赤ちゃんに移行すると発育を阻害し低体重児になるなど、カフェインの悪影響を受けやすいからです。
母体にも影響があり、カフェインを大量摂取すると鉄分の吸収を阻害する可能性があるといわれています。また、カフェインは脳を覚醒させる働きがあるので、就寝前の飲み物としては控えたほうがよいでしょう。
プーアール茶の効能を得る、正しい飲み方
漢方医学によると、食べ物や飲み物には体を温める「温性」「熱性」と体を冷やす「涼性」「寒性」とその中間の「平性」があります。
緑茶やウーロン茶など、発酵(酸化)がない、または少ないものは「涼性」のお茶といわれ、紅茶やプーアール茶などの発酵(酸化)が進んだお茶は「温性」に分類されています。
ジュースなど糖質の多い飲料の代わりにプーアール茶を飲むと、体を芯から温め内臓の働きを良くして代謝が良くなり血流がよくなりますので、ダイエット効果につながります。
ダイエット目的なら熟茶または年数を経た生茶がより効果的
プーアール茶には生茶と熟茶があります。脂肪燃焼効果とは、しっかりと発酵したプーアル茶特有の効果なので、ダイエットを目的とする方は「熟茶」または「年数を経た生茶」を選んでください。
もちろん若い生茶でも脂肪吸収ブロックによるダイエット効果はありますが、脂肪燃焼効果は期待できません。
食事中と食後コップ一杯をホットで継続的に飲む
プーアール茶はカフェインが含まれています。空腹時に飲むと胃を荒らしてしまうことがあるので、食事中や食後に温かいお茶を飲むのをおすすめします。
外食やファストフード、加工食品など、脂っこい食事を多く摂る機会が多い人は、プーアール茶を一緒に飲みましょう。脂肪の吸収を抑え、さらに脂肪の燃焼も助けます。
しかしプーアル茶はたくさん飲めばいいという訳ではありません。飲みすぎると反対に利尿作用だけが過剰に働いてトイレが近くなりすぎてしまうこともあります。
プーアール茶の味や効能に関わる、選ぶポイントは?
中国茶の煎れ方は、一般的に急須にお湯を注ぎ一煎目は茶葉を洗うために捨ててしまいます。しかし近年ではティーバッグや水出し用のプーアール茶も販売され、手軽に飲むことができ、濃さなどもお好みにより選べるようになりました。
では一般的にどんなプーアール茶が良いのでしょう。保存や選ぶコツをご紹介します。
保存状態と入れる温度で味が変わる
プーアール茶は熟成が醍醐味といわれるお茶です。年が経つにつれて味わいや香りを変化させていくのですが、どんな環境でもよいというわけではないので、保存方法をしっかり覚えておきましょう。
保存には、密閉にならない容器に茶葉を入れ、日光が当たらない場所・通気性が良い場所・臭い移りがしない場所・湿気が少ない場所が適しています。冷蔵庫は臭い移りしますので、保存場所としては適していません。キッチンの戸棚などがおすすめです。
プーアール茶を水出しで入れた場合、高温で染み出るカテキンの量が抑えられます。すると低温でも染み出るアミノ酸の含有量が多くなりますので、お湯で入れたときよりも口当たりの良いお茶になります。
うまみをすべて出すためには熱湯で
冷たいプーアール茶もいいですが、うまみやダイエット効果を高めるためには温かいお茶を飲みましょう。
では基本的なお茶の入れ方をご紹介します。
・お湯:150ml
・プーアル茶:3gぐらい(初めての方はひとつまみぐらいから試してみましょう)
- 急須にお湯を入れ温めた後、湯のみに移して温めたら捨てます。
- 急須に茶葉を入れ、熱湯を注いだらすぐにお湯を捨てます。これは洗茶といって、茶葉についているほこりや汚れなどを流すためです。
- 再度熱湯を注ぎ、30秒~1分程度蒸らします。
- 湯のみにお茶を注ぎます。複数ある場合は均一に注ぎ分けましょう。
プーアル茶の茶葉は繰り返し使うことができます。3煎目以降は蒸らす時間を延ばしてみてください。5~6煎は繰り返し飲めます。
最近はティーバッグや粉タイプのプーアル茶も販売されていますので、手軽に手間をかけずお茶を楽しめるようになりました。但し、ティーバッグの場合は良い成分が1煎目にほとんど出てしまうといわれているので、こまめに取り替えたほうが良いでしょう。
産地や製造工程などもチェック
最近ではプーアール茶は簡単にスーパーなどで購入できますが、味や品質、安全性が疑われる商品も中には存在します。特に中国産で安価なものは衛生面の悪いところで生産された商品もありますので、お茶の専門店で仕入れ先が明確なものを購入しましょう。
下記に通販で購入でき、安全でおいしく飲みやすいプーアル茶をご紹介します。
◆ダイエットプーアール茶(ティーライフ)
(お試し用/12日分) 970円
(35+12日分) 2,916円 30日間の返金保証あり
愛飲者が136万人を超えているというプーアル茶で「おいしいから続けられる!」という声が多いです。なかには、食事制限と運動を併用して2年半でマイナス43kgのダイエットに成功した方もいるそうです。
お試し用はもちろん、35日用の通常セットでも返品可能です。実質無料でお試しができます。
ブログを更新しました。 『ダイエットしたい方へ!食事のおともはコレにチェンジ!』https://t.co/zP1EFqNQE2#ティーライフ#ダイエットプーアール茶#アメブロ
— キレイナビ代表★美容家 飯塚美香 (@matsumika) March 29, 2017
◆純国産 静岡プーアール茶 (お茶のあや香園)
ポット抽出用 5g×35pティーバッグ 2,874円(税込)
香り豊かな静岡川根産茶葉のみを使用したお茶です。発酵菌も国産です。洗茶なしで飲むことができ、1pで1~1.5リットルの抽出ができます。
https://t.co/CMFjgBStAn 純国産 しずおかプーアール茶 ポット抽出用ティーバッグ|5グラムティーバッグ1個1リットル以上美味しく抽出できます。洗茶不要 嫌な臭い除去。 お試しバッグもあります。#普洱茶 #プアール茶 #プーアル茶 pic.twitter.com/4WKIJS3eu5
— お茶のあや香園 (@ochaayakaen) April 8, 2017
プーアール茶の効能で毎日少しづつ健康に
プーアール茶は重合型カテキンとリパーゼの成分により脂肪を分解したり、脂肪の吸収を抑えたりする効果があります。
しかし、たくさん飲んだからと言って急激にダイエット効果があらわれるわけではありません。毎日の食事の際に適量を飲むのを習慣として、無理なく続けましょう。