肩こり解消!温める?冷やす?その効果
今あなたの肩、こってますか?日本は「肩こりは国民病」といわれるくらい、肩こりに悩んでいる人が多い国なんです。
頭の重さは5~6キロ。5キロ入りのお米を持ってみると、かなりの重さですよね。日本人は欧米の人と比べると、頭が大きいわりに首から肩の骨格や筋肉がきゃしゃなため、肩こりを起こしやすいんです。
たかが肩こりと思って放置していませんか?中年以降は骨や筋肉が弱くなるので、こりが痛みに変わり、何をするにもつらいといった状態になりかねません。自分の肩こりの原因や特徴を知って、効果的にケアしましょう。
慢性的な肩こりは温める
肩こりの原因は数十種類もあって、人によってさまざまです。肩こり=筋肉の緊張と思って温めてほぐすと良いと思いがちですが、中には温めると逆効果になってしまうことも!
とはいえ、自分でケアする場合、温めるべきか、冷やすべきか悩みますよね。
肩こりの種類と症状によって変わってきますが、基本的に慢性の場合は温める、急性で炎症のあるものは冷やす、と覚えてください。
また、冷えると血行が悪くなり、コリがひどくなります。エアコンの冷気などで肩や首を冷やさないように気をつけましょう。
冷湿布は急に痛むときに
急激に肩を使って痛い時など、肩に炎症をおこしている急性の肩こりの場合には、最初にしばらく冷やしてください。冷やすことによって、炎症がしずまり痛みがやわらぎます。
ちなみに、寝違えて痛みがあるときも冷やすと良いですよ。不自然な格好で寝ると、首の筋肉が無理に引き伸ばされたり関節に過剰な圧力がかかったりして、急性の炎症をおこして痛みが生じるからです。
交互にすると血行が良くなる
肩こりの状態によって、冷やしたあと温める方法もあります。これは、炎症がある急性の肩こりの場合には冷やして、炎症が落ち着いてからや慢性的な肩こりの場合には温めると、血行がよくなるので有効です。
首に湯たんぽ?肩こりで温めるのが良いパターン
肩こりの原因で多くみられるのが、長時間同じ姿勢でいるため、身体が固まってしまい血行不良をおこすパターンです。生活習慣からくる肩こりは、温めてガチガチになった筋肉をほぐしてあげると効果的です。
今はドラッグストアやネットでも首と肩の温めグッズがたくさん出ているので試してみては?人気のグッズをいくつかご紹介しますね。
コリや疲れに直接貼る温熱シートです。薄型で服の上からも目立ちません。首や肩、腰のほか、足の裏や足首に貼ってもOK!
レンジで温めて繰り返し使えるタイプ。経済的だし、あずきの香りがリラックスすると好評です。適度な重みと首や肩専用形状なので、首から肩にかけて広くつつみ込みじんわり温めてくれます。ドイツ製の湯たんぽは、バリエーションが豊富でプレゼントにも良いですよ。
姿勢が悪くてこっている
普段の姿勢も肩こりの大きな原因になります。猫背だったり頬づえをついたり、足を組むのがクセになっていませんか?姿勢が悪いのがクセになってしまうと、首や背中の筋肉に負担がかかるので肩こりの原因になります。
さらに、骨盤・腰部の筋肉にアンバランスが生じ、ウエストのくびれの位置や角度まで違ってくるなど、ボディラインも崩れてしまいます! このような生活習慣からくる肩こりは、温めて筋肉をほぐしながら正しい姿勢を心がけましょう。
デスクワークで同じ姿勢でこっている
デスクワークの肩こりの原因は、長時間うつむいた姿勢を続けることです。この姿勢を長く続けていると、首や肩の筋肉が疲れて筋肉が硬くこわばってしまいます。硬くなった筋肉は血管を圧迫するため、血行が悪くなって痛みが増してしまいます。
痛みを改善するためには、長い時間同じ姿勢を続けないようにし、適度な休息を心がけてください。血行をよくするための入浴やマッサージも効果的ですよ。
運動不足でこっている
運動不足が原因で肩こりになる場合、筋肉の細胞のバランスが崩れて筋肉の柔軟性がなくなってくるため、血管が圧迫されるようになり血液の循環が悪くなり肩こりになります。
肩こりを解消したスポーツの中で一番多かったのが水泳です。温水プールだとベストですが、水泳は全身の筋肉を使いますし、浮力により足腰への身体への負担が楽ですね。特に平泳ぎで肩こりを解消する方が多いので、おススメですよ。
運動は苦手という方は、日常生活の中で意識していくことから始めてみましょう。通勤で一つ前の駅で降りて歩く、エレベータを使わずに階段を使とか、デスクワークのあいまにストレッチするなど、意識して体を動かしましょう。
首に巻く湯たんぽが優秀
手軽に使えて便利なのが首に巻く湯たんぽです。使用方法は80℃ほどに温めたお湯を入れるだけ、と普通の湯たんぽと変わりません。
まるで暖房がきいた部屋にいるみたいに全身に温かさを感じることができます。血流が良くなるので、肩こりも楽になりますよ。お湯を入れて使用するタイプは、首をピンポイントで温めることができます。
肩こりで温める時は電子レンジが大活躍!血流アップ
ガチガチにこって苦しい時もありますよね。特に忙しい時ほどつらくなるもの。そんなときは身近にあるものを使って、ケアしましょう。
電子レンジで蒸しタオル
1)蒸しタオル
折りたたんだタオルの両端をもって熱湯につけ、適度に絞ります。電子レンジなら1分温めてください。冷えにくいように上をビニールでおおいますが、冷えたら温め直します。終わったら水分をよくふきとってください。
眼精疲労も解消
仕事で目と肩がギンギンでつらい時ってありますよね。そんな時はお昼休みや小休憩の時に目に冷湿布するのがおススメです。
ひんやりとした刺激が眼球周辺の血行を促進させて、眼球周りの筋肉への栄養補給がスムーズになっていきます。また冷たい刺激が交感神経を優位にさせ、リフレッシュ効果もありますよ。
冷湿布は冷たいおしぼりタオルでも良いし、ケーキ屋さんで貰えるミニ保冷剤でもOK。
オフィスの冷蔵庫にキープしておきましょう。帰宅後は熱めの温湿布がおススメです。暖かい蒸気でリラックスできるし、癒し効果もありますよ。
時間は15分くらい
温める方法も冷やす方法も、時間は15分位を目安にしてくださいね。
肩こりで温める時、温める場所が大事
筋肉をほぐすために温めるときは痛いところだけではなく全身から温めたほうが効果的なこと、首には太い血管があるので血流が良くなり特に効果的な事を書いてください。
お風呂に入ると肩こりが楽になると感じたことがありませんか?肩こりの解消には、体をあたためて血行をよくしてあげるのが一番です。特に首には薄い皮膚のすぐ下に太い血管が通っています。首温めると肩だけでなく全身もぽかぽかに温まるし、眼精疲労にも効果的なんです。
お風呂で全身を温める
血行促進といえば、なんといってもお風呂の得意分野です。肩こりをほぐす入浴方法のポイントは、40℃くらいのお湯に肩までつかる全身浴です。
全身浴にプラスして、炭酸ガス系の入浴剤(発泡するタイプ)を入れると一層血行促進になります。湯ぶねの中で手足の指を開いたり閉じたりするグーパー運動をするのもおススメですよ。
首・肩を温める
肩がこってつらい時には、首や肩を温めると血行が促進され、痛みがやわらぎます。蒸しタオル、使い捨てカイロ、繰り返し使える首元用のカイロなどを当てて5分くらい温めると良いですよ。
また肩当てや肩掛けを、夜お風呂上がりの体が温かいうちに着用すると、肩の保温効果が高まります。また、首にあたる部分が「くり衿」になっていているタイプの毛布や毛布カバーがあるので、冬は特におススメです。
背中まで温める
背中、特に肩甲骨まわりは、ツボが集中しています。温めて常に体温を上げておくと血の道が開きますから、血めぐりもよくなり肩こりに効果的です。温熱シート、湯たんぽ、お風呂などで、ふだんから温めておきましょう。こりの予防にもなりますよ。
その肩こり、温めるのはダメ?悪化するパターン
肩がこっていたいから温めたのに、楽にならないという方!肩こりの原因によっては、温めると悪化するものもあるので気をつけましょう。
片頭痛があるとき
片頭痛は、何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きます。片頭痛を伴う肩こりの場合、冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みがやわらぎますよ。入浴やマッサージなどは、血管を拡張させ痛みが増すことになるので避けましょう。
ズキズキ痛むとき
血管性の頭痛は、ズキンズキンと脈に合わせて強く痛むのが特徴です。そんな時は、冷却シートや冷たいタオルでこめかみなど頭の前のほうの痛む部分を冷やしましょう。冷やすと血管が収縮して炎症が軽くなり、痛みが軽減します。
動かすと強い痛みがあるとき
痛みがひどくて動くだけでもつらい時は、冷やしながら静かな暗い場所で横になりましょう。
温める以外の肩こり対策!冷やすやり方
急激に肩を使ったため肩が痛むなど、炎症をおこしている急性の肩こりの場合には冷やす方が正解です。冷やすことによって、炎症がしずまり痛みがやわらぐからです。
痛い場所を冷湿布で冷やす
急性の肩こりは炎症を起こしている状態なので、痛むところに冷シップを貼って冷やしましょう。
アイスパックで冷やす
アイスパックで冷やす方法は、保冷剤か冷水に浸したタオルを絞って痛いところにあて、10分ほど冷やします。コリがひどく肩がパンパンに張っている時は、冷温シップを交互に行うと効果的に血行がよくなりますよ。
氷で痛い場所を10分間冷やす
氷を使った方法もおススメです。冷蔵庫の角型の氷3~4個、水、塩をビニール袋に入れ、痛むところを小さく円を描くように10分ほどマッサージしましょう。皮膚は摂氏12度以下になると凍傷をおこすので、冷やしすぎは禁物です。そのあと水分をよくふきとります。
自分の肩こりの症状に合わせてケアをすれば、症状もやわらぐし予防にもなりますね。あなたの肩こり対策に役立ててください。