血糖値を下げる難消化性デキストリン配合のお茶
おいしいものって糖分が高い食品が多いので、血糖値が気になりますよね。そんな気になる血糖値ですが、お茶を飲むだけで血糖値を下げることができるのです。
スーパーやコンビニには、多くの種類のお茶が並んでいますが、その中には難消化性デキストリン配合のお茶があります。血糖値を下げるお茶の中で、まずは難消化性デキストリン配合のお茶についてみていきまましょう。
なんとなく体にいいからと選んでいるけど、実際に「難消化性デキストリン」とは何かと聞かれても、よくわかりませんよね。難消化性デキストリンが何かを知った上でもっと効果的にお茶をのみましょう。
血糖値を下げる働きのある難消化性デキストリンについて紹介していきます。
難消化性デキストリンって?
難消化性デキストリンは、「消化しにくいデキストリン」という意味です。デキストリンはデンプンの仲間で、いくつかのα-グルコースが結合した物質のことです。この物質のうち、消化しにくいものを難消化性デキストリンといいます。
難消化性デキストリンの物質とは、どんなものかもう少し詳しくみていきましょう。難消化性デキストリンは、水溶性の食物繊維の一種です。トウモロコシやジャガイモのデンプンを加熱して、アミラーゼと呼ばれる酵素で分解します。
そして消化しにくいものだけを抽出したものが、難消化性デキストリンです。
脂質や糖質を吸収させにくくする
食事をすると、糖質が体内でブドウ糖に分解されます。そして、ブドウ糖は小腸で吸収されるのですが、難消化性デキストリンは脂質・糖質の吸収スピードを緩やかにする効果があります。糖が吸収されるスピードが遅ければ、食後の血糖値の急上昇を抑制することができます。
食物繊維が中性脂肪を抑制
難消化性デキストリンは、血中中性脂肪の上昇を抑制する効果もあります。食事に含まれる脂肪の吸収を遅らせて、食物繊維が脂質を包み込んで便と一緒に脂質を排出させます。便量も増えるので、便秘の悩みにも嬉しい効果が期待できます。
特に、炭水化物は糖質が多いので、食後に血糖値が上がりやすいです。食事と一緒に難消化性デキストリンのお茶を飲むようにすると、血糖値の上昇を抑えてくれるので、インスリン分泌が減ります。
血糖値を下げるトクホのお茶ランキング
血糖値を下げるお茶は、難消化性デキストリン配合のお茶だけではありません。
血糖値を下げる効果のあるトクホのお茶をランキングにしましたので、ランキング上位のものから順にみていきましょう。
トクホって?
特定保健用食品のことを、トクホといいます。トクホ食品は、体の生理学的機能に影響を与える機能を持つ食品です。おなかの調子を整える・血中コレステロールを正常に保つ・脂肪を燃焼する、など特定の機能を持つものです。
トクホの承認は、国が審査を行って、消費者庁長官が許可します。特定保健用お茶には、トクホマークがついています。トクホマークのお茶は、体に特定の健康効果が含まれていることが示されています。
1位・食後の血糖値に「ヤクルト蕃爽麗茶」
「ヤクルト蕃爽麗茶」は、糖の吸収をおだやかにする、というトクホのお茶です。ドクダミに似たにおいがするので、クセがあります。
500ml×24本入りで4466円です。1本あたり186円なので、普通のお茶よりもちょっと高めですね。その分、普通の麦茶やウーロン茶以上に特定の効果があります。
まずおすすめのポイントは、「グァバ葉ポリフェノール」の効果で血糖値の上昇を抑制することです。ヤクルト蕃爽麗茶には、グァバ葉ポリフェノールが35mg以上含まれています。 飲み続けたほうがインスリン抑制効果が高くあらわれるので血糖値対策におすすめです。
ですが、お茶を大量にのんだからといって、糖尿病や食後高血糖などの病気が完治するものではありません。病気を治そうと思って、いっぱい飲んでも治る保証はないので注意してください。
また、現在病気だったり、治療を受けている場合は、一度医師に摂取しても良いか確認しておくといいでしょう。
2位・難消化性デキストリン配合の「コカ・コーラからだすこやか茶」
次に紹介するのは、コカ・コーラからだすこやか茶です。CMも多く放送されていたので、見たことや聞いたことがあるのではないでしょうか。
このお茶には、難消化性デキストリン5gが含まれています。難消化性デキストリンが、脂肪と糖の吸収を抑えるので血中中性脂肪や食後血糖値が気になる人におすすめです。
350ml×24本入りで、2970円です。1本の値段は124円です。その他の成分としては、ナトリウム 40mg、カフェイン 47mgが入っています。
3位・ノンカフェインで妊婦さんも飲める「アサヒ十六茶」
アサヒ十六茶の一番の特徴は、カフェインゼロだという点です。カフェインは妊婦さんには良くないのですが、ノンカフェインなので、妊婦さんでも安心して飲むことができます。
その他にも、難消化性デキストリンは10g、大麦・グァバ・ハトムギ・ハブ茶、黒豆(大豆)・昆布・柿の葉、など16種類の素材が配合されています。
アサヒ十六茶は、トクホのお茶の中で難消化性デキストリンの配合率が一番高いお茶です。そのため、人間ドック協会でも推薦されているお茶なのです。
アサヒ十六茶の味は、独特の臭いやクセもなく、とても飲みやすいお茶です。価格は、500ml×24本で3540円で、1本あたり148円です。
アサヒ十六茶は、Wトクホのお茶なので、脂肪と糖の吸収を穏やかにする効果があります。それにプラスして、カフェインゼロなので、妊婦さんや多くの人から人気のお茶です。効果は高いのに、飲みやすく、値段も1本150円以下なので続けやすいですね。
4位・食事との相性がいい「アサヒ健茶王」
「アサヒ健茶王」はすっきりした味なので、多くの食事と相性がいいです。食事のお供にぴったりのお茶で、食事と一緒に飲むだけで、難消化性デキストリン(6g/280ml)を摂取することができます。
注意点は、カフェイン(36mg)が入っていることです。妊婦さんはカフェインを摂らない方がいいので、注意してください。また、お茶はカロリーゼロのものが多いですが、アサヒ健茶王はゼロカロリーではありません。
12kcal含まれているので、カロリーをお茶でとりたくない場合は注意してください。
医薬品ではなく補助食品
トクホのお茶は医薬品ではありません。これを飲めば血糖値が下がって糖尿病が治る、食後高血糖が治るなど、病気が完治する保証がされているわけではないので、トクホのお茶だけに頼らないようにしましょう。
あくまで、血糖値の上昇をふせぐ補助食品なので、お茶を飲んでるから何を食べても血糖値は大丈夫、ではなく、普段の食事を見直すことが重要です。
葉茶で飲みたい血糖値を下げるお茶ランキング
血糖値を下げるトクホのお茶をいくつか紹介しましたが、トクホ以外にも血糖値を下げるお茶があるのです。そこで、トクホ以外の、血糖値を下げるおすすめのお茶をランキングにしました。
先ほどと同様、ランキング上位のものから紹介しますので、お茶選びの参考にしてください。
1位・改善効果が実証済み?「桑の葉茶」
「桑の葉茶」は血糖値の上昇を抑制するデオキシノジリマイシンが含まれています。食事で体内に入ってきた糖分が吸収される前に排出する効果があり、高血糖予防におすすめです。
桑の葉茶は名前のとおり桑の葉を使ったお茶です。桑は、蚕が食べる葉っぱとしてよく知られています。桑の葉は、食物繊維、ビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウム、など栄養が豊富で食事と一緒にとれば、普段の食事で不足しがちな栄養を補ってくれます。
そして、このお茶の特徴は、糖尿病改善効果が実証済だということです。桑の葉には非常に多くのデオキシノジリマイシンが含まれています。これが糖分を排出してくれるので、食後の高血糖を防ぎ、糖尿病予防・改善効果が見込めます。
2位・ノンカフェインで妊婦さんでも飲める「ルイボス茶」
ルイボス茶には、フラボノイドの一種であるアスパラチンが含まれています。この成分は、高血糖予防効果があるので、ルイボス茶を飲めば血糖値を下げることができるのです。
血糖値を下げるお茶はいくつかありますが、その中にはカフェインを含むものが少なくありません。カフェインが含まれていると、妊婦さんは飲めないですよね。しかし、ルイボス茶はノンカフェインなので安心して飲むことができます。
ルイボス茶は、テレビやネットでも美容にいいお茶として有名ですね。ルイボス茶は老化の原因である活性酵素を取り除いてくれる効果があります。血糖値の上昇を抑えるだけではなく、活性酵素も取り除いてくれるお茶なので美容と健康が気になる女性には嬉しいですね。
3位・食物繊維たっぷりの「菊芋茶」
菊芋茶のもとである菊芋とは何のことか知っていますか。これは、キク科の植物です。見た目は生姜ににています。菊と似た花を咲かせることから、菊芋と呼ばれるようになりました。
菊芋茶にはイヌリンという水溶性食物繊維がたっぷり含まれています。水溶性食物繊維の働きで、食事で体内に入ってきた糖分が包み込まれて体外に排出されます。その効果で、体内で糖分が吸収されるのを防ぐことができます。
糖分の吸収が緩やかになれば、血糖値も上がりにくいので、高血糖を防ぐお茶としておすすめです。菊芋茶もノンカフェインなので、妊婦さんも飲めるのですが、味に少々クセがあります。
慣れるまでは飲みにくいと感じるかもしれませんが、健康のために食事に取り入れてみてください。
4位・種類豊富な「オリヒロの葉茶」
オリヒロの葉茶には、約30種類も商品ラインナップがあります。桑の葉茶・バナバ茶・グァバ茶・ギムネマ茶、ルイボス茶、など健康にいいお茶が豊富です。オリヒロには血糖値を下げるお茶がいろいろあるので、いろいろな種類を試してみて続け易いものを探してみてください。
例えば、桑の葉茶はフラボノイド類がたくさんですし、バナバ茶は10種類の素材を配合しているブレンド茶です。どちらも普段の食事と一緒に飲み易いお茶です。
また、サラシノールが含まれているサラシア茶は、味に苦味がありますが、飲むだけで血糖値を下げる効果が高いです。グァバ茶はビタミンCが多く美容にもいいですが、それだけではなくグァバポリフェノールが血糖値を下げる作用があります。
フルーツの香りと味がするので、食後のお口直しに飲むといいですね。
5位・高血圧予防や血液サラサラ効果!「柿の葉茶」
柿の葉茶は、柿の葉を使ったお茶です。柿はビタミン、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど栄養豊富ですが、柿の葉にも同様に豊富な栄養があります。
特にビタミンCが豊富で、柿の葉茶のビタミンCは熱に強いです。暖かいお茶で飲んでもビタミンCが壊れないのは嬉しいですね。
さて、柿の葉茶の高血糖予防に効く成分は何でしょうか。それは、ポリフェノールの一種であるタンニン・カテキンです。タンニンとカテキンの効果で、糖分を吸収するスピードがゆっくりになるので、血糖値が急に上昇するのを防いでくれます。
それだけではありません。カテキン・タンニンには抗酸化作用があり、体の老化を防いでくれます。生活習慣病予防やアンチエイジング効果もあるおすすめのお茶なのです。
血糖値を下げるプラスアルファ成分のあるお茶
血糖値を下げるお茶について、トクホのお茶とトクホ以外のお茶にわけてランキングでみていきました。気になったお茶はありましたか。気になったら、スーパーやネットでまずは少量から、自分の口に合うか試してみるといいでしょう。
ここからは、血糖値を下げたいけれど、それ以外にも効果が欲しいという場合のために、血糖値を下げるだけでなくプラスアルファの効果があるお茶を紹介します。
脂肪分解率はウーロン茶の3倍!?「雪茶」
雪茶の原料は雪草です。雪草は珍しい野草なので、知らない人も多いでしょう。ヒマラヤ地方のチベットにある海抜3500m以上の高山に自生する野草で、年中雪が溶けない過酷な環境で育つため、1年に数ミリしか伸びません。とても希少な野草なのです。
雪茶は、脂肪を包んで外に排出する効果があるので、血糖値の急上昇を抑えてくれます。それだけではなく、雪茶には脂肪を分解する効果もあります。それは、雪茶に含まれる「vermicuarim」という成分が関係しています。
この成分は、体内にある脂肪を分解してくれるので、ダイエットも期待できます。脂肪分解率はウーロン茶の約3倍です。ウーロン茶は脂肪分解効果があることで有名ですが、その分解率は21パーセントです。
それに比べて、雪茶は驚きの70%なので、脂肪・コレステロールを排出する効果がとても高いことがわかりますね。
10種の効能をもつ生薬「どくだみ茶」
どくだみ茶の主成分である「どくだみ」は、10種の効能をもつ生薬です。独特の香りがする多年草で、日本全国に生えているので一度は見たことがあるのではないでしょうか。
どくだみの10種の効能には、皮膚病を治す・利尿作用・解毒作用・抗菌作用・動脈硬化予防・便秘改善、などがあります。
血糖値の上昇を防いで、生活習慣病を予防するのは、どくだみに含まれるフラボノイドの一種「イソクエルシトリン」が関係しています。血液をサラサラにして、血圧を下げ、動脈硬化を予防するなど、生活習慣病に効果があります。
また、どくだみ茶はカルシウムも豊富です。骨粗鬆症の予防や改善にも効果を発揮します。そして、強い利尿作用で、尿と一緒に毒素も体内に排出してくれるので、アトピー・アレルギー・花粉症などの改善効果もあります。
そのほかにも、抗菌作用が肌あれ、ニキビ、吹き出物を治してくれます。どくだみ茶を飲むだけで、体にいい効果がいろいろ得られるので、試してみたいですね。
豊富なビタミンでアンチエイジング「ナタマメ茶」
ナタマメ茶に使われているナタマメとは何かご存知ですか。これは東南アジアでとれるマメ科植物です。ナタマメという名前の由来は、植物の鞘が鉈に似ているからです。
ナタマメ茶を飲むと、ナタマメのタンパク質・鉄分・ビタミン・ミネラル・ポリフェノール・食物繊維・抗酸化物質SODなどの栄養を一緒にとることができます。
ナタマメは漢方薬にも昔から使用されていて、「膿を出す妙薬」として知られています。痔、蓄膿症、歯周病、歯槽膿漏改善、腎臓に良い、など非常に多くの効果があります。歯周病や歯槽膿漏を予防する効果から、歯磨き粉の成分に多く利用されています。