サプリでよく見かける、スクワレンとスクワランの違い
スクワレンという成分が含まれているサプリが売られていますが、スクワレンはスクワランとはちょっと違うんですよ。でも、名前がとても似ているし、同じものだと勘違いしている人も多いと思います。
どちらかといえばスクワランの方がよく耳にするのではないでしょうか?スクワランとスクワレンはアイザメの肝油が主な成分なのですが、どんな違いがあるのか気になりますよね。まずはスクワレンとスクワランの違いを知っておきましょう。
酸化しやすい液体のスクワレンを水素添加し、安定させたものがスクワラン
スクワレンは酸化しやすいため、化粧品には使えないんです。スクワレンに水素を加えて酸化しにくいようにしたのがスクワランです。スクワランは酸化しにくく安定しているので、保湿剤として化粧品に使うことができます。
成分が酸化してしまうと、肌には「刺激」となってしまうために安定化したスクワランが化粧品に使われているんですね。
スクワレンは体の中から、スクワランは体の外から効果を発揮
スクワレンは、サプリメントとして使用されることが多いんです。なぜなら、スクワレンは体の中に入ると体内の水に含まれている水素と結合してスクワランに変化するからです。
スクワランは化粧品で体の外から、スクワレンはサプリで体の中から力を発揮すると考えておくといいですね。
サプリに含まれるスクワレンの成分と効果
サプリメントに含まれているスクワレンですが、サメの肝油を体に取り入れるとどのような効果があるのでしょうか?サメの肝油が、美容や健康に良いといわれても不思議に思ってしまいますよね。
スクワレンを飲むと、体にどのような変化が生まれるのでしょうか?気になる効果を紹介していきます。
スクワレンは肝油などに多く含まれる「酸素の運び屋」
スクワレンは、体内に入るとスクワランへと変化するのですが、そのときに酸素を発生させます。スクワレンが発生させた酸素は、体内で酸素が不足している部分に送られるんです。発生した酸素が血流にのって、細胞まで送られていくという仕組みです。
細胞に酸素を届けることから、スクワレンは「酸素の運び屋」とも呼ばれているんですね。
血液サラサラ、肝機能改善効果
スクワレンは、血液の中にある赤血球の柔軟性も高めてくれるんです。赤血球は柔軟性を持つことで、体の隅々にまで血液を行き届かせることができます。
赤血球に柔軟性がないと毛細血管に詰まって、血液がドロドロの状態になってしまうんです。なので、赤血球に柔軟性を持たせてくれるスクワレンは、血液をサラサラにしてくれる効果があるんですね。
また、スクワレンから発生した酸素は、肝臓にも送られ肝機能を高めてくれるんです。肝臓の働きが悪いと、食欲不振や倦怠感を感じることもあるので肝臓機能の健康はとても大切です。スクワレンが発生させた酸素が肝臓に届けられることで、肝臓の病気も予防できます。
悪玉活性酸素を抑制し、免疫力UPやアンチエイジング効果
活性酸素は、老化の原因といわれていますが年齢とともに活性酸素を除去する力は減っていってしまうんです。スクワレンは悪玉活性酸素を抑制してくれるので、アンチエイジングの効果も期待できます。
血液の流れを良くして新陳代謝を高め、活性酸素を抑制してくれるスクワレンは、免疫力アップの効果もあるんですね。
殺菌・保湿作用により乾燥肌改善や美肌効果
スクワレンには高い保湿効果と殺菌作用があります。スクワレンの成分は、もともと人の皮脂に少し含まれていますし、免疫に関係する臓器にも多く含まれているんです。
化粧品の成分として根強い人気があるのは、天然の成分で保湿効果が高いからなんですね。スクワレンは、新陳代謝をよくしてくれることから、くすみやたるみ、しわの改善にも効果的なので、美肌を目指している女性にもおすすめの成分なんです。
スクワレンサプリに副作用は?
健康や美容にとってよいといわれるスクワレンですが、副作用はないのでしょうか?
毎日飲むのなら、副作用が気になってしまいますがスクワレンが合わない人はいるのでしょうか?
副作用はほとんどなく、他のサプリと併用しても安全性は高い
スクワレンは体の中にも含まれている成分ですし天然由来なので、副作用はほとんどありません。他のサプリと併用しても安全性は高いんです。ですので、一日の摂取目安を守って正しく服用すれば特に問題はありません。
ですが、もしアレルギーを持っているのならスクワレンサプリの成分表をしっかりとチェックしておきましょう。サプリのカプセルや成分に卵黄やゼラチンが含まれているかもしれないので注意が必要です。
摂取上限は2500mg、含有率とビタミンA過剰摂取に注意
スクワレンの摂取上限は、成人の場合1日2500mgとなっています。スクワレンは油が原料なので、飲みすぎるとコレステロールを高くしてしまう可能性もあります。適量だと悪玉コレステロールの抑制にもなるのですが、飲みすぎはやっぱりよくありません。
また、スクワレンには、ビタミンAやDも豊富に含まれています。ビタミンAは過剰摂取すると、骨が弱くなったり肌が乾燥してしまうので目安量を守るようにして下さい。サプリメントを選ぶときは、含有率をチェックして過剰摂取に注意しましょう。
薬を服用している人は医師と相談してから
スクワレンは健康食品ですので、薬と併用しても問題ないといわれています。ただ、肝機能が上がるため、肝臓の病気で治療中の人は医師に相談してから服用する方がいいでしょう。
スクワレンを飲み始めて、発疹が出たりかゆみを感じるという人もいるので心配な人は医師に相談してみてください。
スクワレンやDHA・EPAも含まれたサプリでもいいの?
スクワレンサプリは、DHAやEPAが一緒に含まれている場合もあります。
スクワレンサプリを選ぶ場合は、どのような基準で選べばいいのでしょうか?どうせならDHAやEPAが含まれている方が良いのか、サプリを購入するときは悩んでしまいますよね。
含有量の多いものを選び、吸収率をチェック
サプリメントを選ぶときは、有効成分がしっかりと配合されているのかまずチェックしてみましょう。動脈硬化が気になっている人は、予防のためにDHAやEPAが含まれているのもおすすめです。DHAやEPAも血液をサラサラにしてくれる成分なので、相乗効果が期待できます。
溶けやすく吸収率が高いかどうかも気にしておくといいですね。
抗酸化力の高いものや安全性、飲みやすさも選ぶポイントに
活性酸素を抑制するというのは、抗酸化力があり体がさびにくいということです。スクワレンにも抗酸化力がありますが、その他にもアスタキサンチンといった抗酸化力が高い成分がサプリに含まれているものもあります。
抗酸化力にこだわるのなら、そうした成分が一緒に含まれているものを飲んでみるのもおすすめです。
また、毎日続けるにはやっぱり飲みやすさも重要ですよね。1日何粒飲むのかや、粒の大きさもチェックしておきましょう。製造過程の品質管理がしっかり行われているのかも書かれていれば、より安心できますよね。
スクワレンサプリで美容と健康を同時にケア
スクワレンは、ヒトの体内にも含まれていたり、天然由来の成分ということで古くから親しまれてきた健康食品です。肝臓機能や免疫力を高めてくれ、美容やアンチエイジングにも効果があるので、女性の健康維持にぴったりの成分です。
不飽和脂肪酸の一種であるスクワレンですが、サメの肝油は食事でとることが難しいので、サプリを活用するのがおすすめです。