眠れないのは睡眠障害?原因は不安からくるうつ症状?
あなたは、「よく眠れない」「眠りが浅い」といった経験がありませんか?思うように眠れないと、いつまでも疲れが取れなかったり、日中もボーっとしてしまったりと普段の生活にも支障が出てしまいますよね。
眠れない病気というと不眠症や睡眠障害を思い浮かべる人が多いですが、実は、うつ病の症状にも不眠があるんです。
睡眠障害の症状とは?
ストレス社会と呼ばれる現代では、睡眠に関する問題を抱えている人が多く、睡眠に関する問題をまとめて睡眠障害と呼びます。睡眠障害には大きく分けて4つの症状があります。
・不眠
→布団に入ってもなかなか眠れない、途中で目が覚めてしまって眠れない、朝早くに起きてしまう、眠りが浅く熟睡できない
・日中の異常な眠気
→日中眠くて仕方がない、いつの間にか居眠りをしてしまう
・就寝時の異常な感覚
→脚がむずむずしたり火照ったりして脚をじっとさせていられない、脚が気になってよく眠れない
・睡眠・起床リズムの問題
→寝るべき時間に眠ることができない、起きたい時間に起きられない
その他にも、いびきや無呼吸、寝言、寝ぼけ行動など、自分では気づくことができない症状もあるので、1度家族や友人に自分の就寝中の様子を聞いてみるといいですね。
これはただのストレス?それともうつ病?
うつ病の症状の1つに、不眠といった睡眠障害があるのは有名なので知っている人も多いですよね。そのため、眠れないことがあると「自分はうつなのかも」と不安になってきませんか?
眠れない原因が疲れや不安、ストレスによるものなのか、うつ病によるものなのか見分ける方法として、厚生労働省が定めているうつ病と診断する目安に症状が2週間以上ずっと続くというものがあります。
疲れや不安、ストレスで眠れないことは誰にでもありますよね。それが毎日のことなのかたまにあることなのかが、眠れない原因を見分ける時にはとても重要になってきます。日ごろから睡眠日記をつけていると、眠れない日が何日続いているのかすぐに分かりオススメですよ!
うつ症状の場合の対処方法
もしうつ病による症状が出てきたとき、どう対処したら良いのでしょうか?
うつ症状が出ているとき人は、脳の機能障害のせいで全てのことに否定的な気持ちになってしまいます。そんな時は、自分が少しでも楽になれるようにストレス解消法を試してみましょう!
・美味しい物を食べる
・好きな音楽を聴く
・泣ける映画を見て思いっきり泣く
・不安なことをノートに書き出してみる
・運動をして汗を流す
・1人カラオケで思いっきり歌う
・家族や友人と話をする
・深呼吸をする
などの方法があります。
ストレスの原因が分かっている場合には、その原因を取り除く努力をすることが何よりも重要です。もし、「ストレスを解消しようと努力をしたけれどうつ症状が続く・・・」という場合には、早めに病院を受診することをオススメします!
不安で眠れないのはもしかしてpms?
生理前になるとイライラするなど、生理前に何らかの不調を感じる女性は多いですよね。それらの不調は、pms(月経前症候群)と呼ばれていて、pmsの症状は200種類以上もあるんです!
pmsの症状は人それぞれで、不安や不眠として出る人もいます。
pmsでの不眠もうつうつとする
黄体期には、分泌される女性ホルモンの働きで脳内のセロトニンが低下してしまいます。
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれるほど、気持ちを安定させる上で大きな役割を果たしているので、セロトニンが低下すると、うつ症状やネガティブ思考など気持ちが不安定になったり、不眠につながってしまうのです。
自分で取り組みたい対策
pmsの症状で不安や不眠が出るという人は、セロトニンを増やすようにすることで症状を軽減することができます。セロトニンを増やす方法としては、太陽の光を浴びることや栄養バランスの取れた食事をする、首のストレッチをするといった方法があります。
食事面では、セロトニンを作る材料となる必須アミノ酸の一種トリプトファンや分泌を促すビタミンB6を積極的に摂ると良いですよ。
トリプトファンは、赤身魚やバナナ、乳製品、ナッツ類、大豆製品に多く含まれており、ビタミンB6はレバーや肉類、魚類、ナッツ類に多く含まれています。
首のストレッチは、セロトニン神経がある脳の「ほうせん核」という部分を刺激する目的で行います。前後左右にゆっくりと曲げたり、ぐるりと回すだけでOKですよ!
眠れないのは妊娠の不安事が原因?
妊娠中にこんなに不安で眠れないのはなぜ?
妊娠中に不眠になることは珍しいことではなく、経験したという人も多いですよね。
妊娠中には、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが分泌されますが、2つの女性ホルモンのバランスが妊娠前と違ってくることで、自律神経が乱れ、イライラしたり、不安になったり不眠になることがあります。
特に初めての妊娠では、出産やその後の育児、陣痛への不安から不眠につながりやすいです。その他にも、働いている妊婦さん中には、仕事によるストレスや、出産後の職場復帰への不安から不眠になる人もいます。
妊娠中の不安は話してスッキリしよう
妊娠中は常にお腹の中で愛しい我が子を守り育てているので、不安が尽きることはありません。
不安なときや憂鬱なときは、自分の中にため込まずに家族や友人に話すことで気分がスッキリすることがあります。直接誰かに話すことができない場合は、インターネットを活用したり、とにかく自分の中にため込まないことが大事です!
妊娠に関する専門的なことは、お医者さんに聞くのが1番ですが、聞きづらいというようなときには、助産師外来がオススメです!
助産師外来では、助産師による妊婦検診と保健指導が行われ、お医者さんよりも気軽に相談できることから、妊婦さんから大人気です。
妊娠中の普段の生活についてや母乳育児、バースプランなど妊娠・出産・育児に関することなら何でも質問してよいので、不安なことがあればどんどん質問してみましょう。
初めての妊娠では、不安が強いことがありますが「案ずるより産むが易し」ということわざがあるように、いくら心配しても妊娠・出産は人それぞれです。時には割り切って考えないようにすることも大事ですよ。
また、疲れを感じたときには、お腹の赤ちゃんのためにもしっかりと休むようにしましょう。
温かい飲み物はお勧め
妊娠中に身体を冷やすのは良くないというのはよく耳にしますが、具体的にどんな影響があるかご存知ですか?
妊娠中の身体の冷えは、つわりの悪化やお腹が張る原因、産後の母乳の出が悪くなる、切迫流産、切迫早産などにつながる場合があり、ママにとっても赤ちゃんにとっても悪影響ばかりなんです。
妊娠中は、身体を冷やさないためにも積極的にノンカフェインの温かい飲み物を飲むようにしましょう。オススメなのは、ホットミルクやしょうが湯です。ホットミルクにはカルシウムがたっぷりと含まれており、ストレスを和らげる効果があります。
しょうが湯は、冷え性の人に特にオススメの飲み物で、身体が芯から温まることで熟睡にもつながりますよ。自分の好きな温かい飲み物をゆっくりと味わって飲むことで、リラックス効果も期待できます。
眠れないときは不安からくる疲れを取り除こう
不安や疲れから眠れないということは、誰にでもあります。そんなとき、ストレス発散をして気分転換をしたり、心配事の原因が分かっている場合には、原因を取り除くということがとても大切です。
ストレスを溜めないよう、日ごろから趣味の時間を持ったりゆっくりできる時間も持つこともオススメですよ。自分1人ではどうしようもないというときには、無理をせず早めに病院を受診しましょう。