リラックスできる?カフェインレスの飲み物の効果
『明日は予定があるから早く眠りたいのに眠れない!』そんな夜を過ごしたことはありませんか?コーヒーや紅茶を飲むと夜なかなか寝付けませんよね。
カフェインはコーヒーや紅茶だけでなく、緑茶、ウーロン茶、意外なことにコーラにも含まれています。また、玉露茶はインスタントコーヒーの約2倍ものカフェインが含まれています。カフェイン=コーヒーという考えはもう古いのですね。
これらの、通常はカフェインが含まれていると考えられる飲み物にも「カフェインレス」タイプがあり、不眠改善やストレス軽減、リラックス効果など様々な効果があります。
リラックスして安眠できる効果が
カフェインは中枢神経を興奮させるので覚醒作用があります。カフェインを飲むと興奮して目がさえるのは、このためです。カフェインレスの飲み物にはそのような効果はないので、リラックスした状態で安眠できます。
また、夕方~夜にかけてカフェイン入りの飲み物を飲むと、寝ている間に分泌される成長ホルモンの分泌を抑えられてしまうので、代謝が悪くなり肌の再生が行われにくくなったり体が緊張したままで前日の疲れがとれづらくなってしまいます。
成長ホルモンの効果を得たい場合は9時間ほど空けるといいので、飲むならばお昼までがおすすめですよ。
カフェインは血管収縮作用があるため体を冷やす
カフェインには血管収縮作用があり、血流を悪くして体を冷やしてしまうという性質があります。他にも鉄の吸収を阻害してしまう性質も持っているため、貧血の方はカフェイン入りの飲み物が好きな場合は鉄欠乏性貧血にならないように注意しましょう。
カフェインレスの飲み物の種類
最近では緑茶や紅茶のペットボトル商品の中にも、カフェインレスの飲み物が増えてきましたし、カフェでもカフェインレスのコーヒーを置いているところもあります。
少しずつですが、カフェインレスの認知度が上がってきている証拠ですね!
もともとノンカフェインの飲み物
ハーブティーやほうじ茶、ルイボスティー、黒豆茶、こんぶ茶、タンポポの根から作られた飲み物であるたんぽぽコーヒー、そば茶はもともとカフェインが含まれていません。睡眠をしっかりとりたいけどお茶が飲みたいなどというときには重宝しますね。
たんぽぽコーヒーは名前にコーヒーとついていますが、実はお茶です。たんぽぽコーヒーは、ポーランドで生まれました。
昔はコーヒーが高価な飲み物だったため、王様が「お金持ちだけでなく庶民もコーヒーが飲めるように」とたんぽぽの根を粉末にしたお茶をコーヒー風の飲み物として広めたことがきっかけです。王様の優しさから誕生した飲み物なんて素敵ですね。
豊富な品揃え「世界のお茶専門店LUPICIA」
『世界のお茶専門店 LUPICI(ルピシア)』では、カフェイン入りの世界各国の紅茶や緑茶、中国茶もそろっていますが、茶葉から二酸化炭素でカフェインを抽出除去したカフェインレス紅茶やローカフェインも取り揃えています。
味や香りもアールグレイだけでなく、マスカットやリンゴ、ヨモギ茶、タンポポ茶など種類が豊富。オンラインショップもありおすすめです。
「世界のお茶専門店LUPICIA」公式HP
LUPICIAオンラインショップのカフェインレスページはこちら
おすすめの飲み物!カフェインレスコーヒー
コーヒー豆からカフェインを取り除いたものをデカフェと呼びます。デカフェとはdecaffeinated(和訳:カフェイン除去した)の略でフランス語のdécaféinationに由来した音です。
「カフェインを95%カットしたコーヒー」「カフェイン99%カットしたコーヒー」のどちらも同じデカフェコーヒーとして販売されています。
ヨーロッパではコーヒー豆中のカフェイン含有量が0.2%以下(インスタント・コーヒーでは0.3%以下)の物のみをデカフェコーヒーと呼びますが、日本ではヨーロッパのように一定の規定量は存在しません。
国内ではカフェインをある程度まで除去したものをデカフェやカフェインレスと呼びます。
大手カフェでも注文可能?
大手カフェであるスターバックスコーヒーやタリーズコーヒーなどもデカフェコーヒーに注目しているようで、『デカフェでお願いします』と注文すると対応してくれます。
スターバックスコーヒーでは『ディカフェ コモド ドラゴン ブレンド』というデカフェ専用のコーヒー豆を使用して、普通のコーヒーだけでなく+50円でラテやカプチーノなど全てのエスプレッソコーヒーもデカフェで対応してくれます。
タリーズコーヒーのデカフェ用のコーヒー豆は、カフェインを95%以上取り除いています。スターバックスコーヒーより少し割高ですが、+60円で好みのエスプレッソコーヒーをデカフェにしてくれます。
おすすめは「上島珈琲店 黒糖ミルク珈琲」
上島珈琲店では、他の店にはない独自の『ダブルネルドリップ抽出』によって、カフェインレスでもコーヒーのコクや深みといった重厚感がしっかりと味わえるミルク珈琲を実現しました。
豆に負担をかけない二酸化炭素抽出法でカフェインを97%も除去したのに、奥行きのあるコクと甘い香りが感じられます。その中でも「上島珈琲店 黒糖ミルク珈琲」は沖縄県産黒糖がふんだんに使われていて、すっきりとした甘さが特徴です。
紅茶もカフェインレス!おすすめの飲み物
紅茶にはシミやシワの原因となる活性酸素を除去するポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールで有名な赤ワイン100ml当たりに含まれる量と紅茶100ml当たりの量は、赤ワインは101㎎、紅茶が102㎎です。赤ワインと同等、もしくはそれ以上の含有量といえます。
カップ一杯の紅茶には30mgのカフェインが
英国食品基準庁(FSA)では2008年に、妊婦さんがカフェインを摂取しすぎるとお腹の中の赤ちゃんが出産時に低体重になり将来体に悪影響が出ると判断し、1日のカフェインの摂取量を最大200㎎にするように求めています。これは世界保健機関(WHO)よりさらに少ない量です。
カナダ保健省(HC)や欧州食品安全機関(EFSA)では成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日当たりのカフェインの最大摂取量を、成人なら1日400mg、妊婦さんや授乳中の方、妊娠予定の女性の場合は300㎎としています。※2015年版の情報
個人差がありますがカフェインの1日の摂取最大量は200~400㎎を目安にしましょう。紅茶にはカップ一杯(100ml)当たり30㎎のカフェインが含まれているので、1日に6~13杯を限度にしましょう。紅茶好きさんには少し物足りない数でしょうか。
「キリン 午後の紅茶」のカフェインレスシリーズ
「キリン 午後の紅茶」カフェインレスシリーズは日本初のカフェイン・カロリー共にゼロというペットボトル飲料です。
お茶もある!カフェインレスの飲み物
2015年に15周年を迎える生茶は中身が新しくなりました。それと同時に緑茶のカフェインゼロペットボトル飲料『キリン カフェインゼロ生茶』を発売しました。
『カフェインゼロ生茶』は厳選茶葉を増量して緑茶らしさをアップして、世界初の特許製法であるカフェインクリア製法で緑茶本来の優しい甘みを実現しました。
茶葉やコーヒー豆からカフェインを抽出する方法は主に3種類あります。一つ目は、ジクロロメタンというカフェインが溶ける薬品を使ってカフェインを除去する有機溶媒抽出です。
しかし、この方法はコストがかからない一方で薬自体に発がん性があることや、コーヒー豆の風味を損なってしまいうため、この抽出法は日本で禁止されています。また、この方法で作られたコーヒー豆を日本に輸入・販売することも禁止されています。
二つ目は、水を使ったウォータープロセスという方法です。その方法は生豆を熱湯に浸してコーヒー豆から香りや風味、そしてカフェインを抽出するというもの。
この作業を3~4回行いカフェインを微粒子フィルターにかけることにより取り除き、ろ過した熱湯に一度取り除いた豆を浸します。
こうすることでカフェインの97%以上が除去され、味と香りだけが豆に戻り化学薬品を使わずに香り豊かな豆ができあがるのです。薬品を使わないので安全性が高い方法です。
三つ目は、二酸化炭素を超臨界状態にして圧力の差を利用してカフェインを抽出する方法です。二酸化炭素は沸点が低いため茶葉やコーヒー豆に残留せず、酸化による劣化や成分の変化もありません。こちらも安全性が高い抽出方法です。
『nagomi-NATULURE 国産カフェインレス緑茶』は三つ目の二酸化炭素を使用した安全性の高い製法でカフェインを抽出した緑茶です。静岡県産の緑茶を100%使用した緑茶で、2011年1月にNHK『ためしてガッテン』でも紹介されています。
通常の緑茶の2倍の時間蒸すことで茶葉に含まれているビタミンE、βカロテン、クロロフィルまでもが飲める、健康に良いお茶です。