脂肪肝に効くサプリに含まれるタウリンなどの効果
食の多彩化がすすむ現代では、日々の忙しさもあって、つい野菜不足で炭水化物や肉が中心の、栄養のバランスが偏った食事をとってしまいがちですよね。
肝臓病の予備軍は、1000万人ともいわれていますが、ふだんから糖分や脂質の多い食事を食べすぎたり飲みすぎたりしていると、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまった、脂肪肝になる可能性もあります。
また、お酒を飲まなくても脂肪肝になる人も多いので早めに注意しておきたいものです。脂肪肝とは、糖分や脂質の多い食品を、食べすぎたり飲みすぎたりすることで、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまった、肝臓の肥満症ともいえる状態です。
また、代謝できないことでたまってしまっている場合もあるので、小食なほうだから大丈夫と思っていても注意したほうがいいのです。30~70代の男性に多い症状ですが、統計によると近年、女性でも40代以降の脂肪肝が増えてきているんです。
日々の食事で取り入れている栄養素は、胃や腸で細かく分解されて、私たちの体内に吸収されます。
お肉の脂身や油などの脂肪を食べると、まずは胃で消化されて、小腸に送られます。小腸の中では、胃で消化された脂肪をさらに細かく分解し、中性脂肪にして血液にのせ、肝臓へと送りだします。
また、お菓子や甘いものなどの糖分は、体を動かしたり脳で使われるエネルギーになりますが、使いきれずにあまったものは、肝臓へと運ばれて、中性脂肪をつくる材料になります。
肝臓では、体に必要なエネルギーとして、ある程度の量の中性脂肪を肝細胞の中にたくわえ、必要に応じてエネルギーとして供給します。
しかし、体が取りいれた糖分や脂質が多すぎると、必要な量以上の中性脂肪が肝臓にたまることになり、脂肪肝となってしまいますし、消費しきれなかったものがたまっていくというのもあります。また、アルコールの飲みすぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。
肝臓の肥満ともいわれる脂肪肝は、症状がすすめば脂肪性肝炎となり、やがて肝硬変から肝がんに進行してしまうリスクもあります。
それ以外にも、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病や、その他の病気などを引きおこす原因となるおそれもあります。アルコールの飲みすぎが原因の脂肪肝をほうっておくと、肝硬変にすすむこともあります。
困ったことに、肝臓はダメージを受けても痛みなどの症状を出すことがあまりありません。正常な肝細胞はすぐれた再生・代償能力をもち、ある部分にダメージを受けた細胞があっても、残った細胞のはたらきで肝機能を維持できてしまうのです。
そのため、脂肪肝の初期には、異常があってもなかなか気づくことが出来ず、自覚症状もありません。脂肪肝が別の病気を引きおこしてしまったときに、医師の診断によって、ようやく肝臓の異常に気づくことも多いのです。
定期的にきちんと健診を受けて、肝臓の数値を把握しておくと、初期の段階で脂肪肝を発見することができます。気づいた時にはかなり進んでいることが多い脂肪肝も、早めに発見し対策することで、進行をふせげるのです。
脂肪肝の予防や改善に良いとされている主な成分は、オルニチン・タウリン・不飽和脂肪酸・ビタミン・ミネラル・クエン酸です。
中でも、オルニチンとタウリンは、脂肪肝に特に良いとされている栄養素です。脂肪肝を予防したい方や改善したい方は、オルニチンやタウリンが含まれている食品を選ぶと良いでしょう。
しかし、予防や対策の基本が、毎日のかたよった食生活を見直すこととはいっても、現代の食生活では、食事ですべての栄養バランスを整えることもなかなか難しいですよね。
不足しがちな栄養素を確実にとるためには、サプリメントがおすすめです。 バッグの中にひとつ、濃縮したオルニチンやタウリンが配合されているサプリを入れておけば、いつでもどこでも、好きな食事を楽しみながら、脂肪肝対策に必要な成分をおぎなうことができます。
肝細胞の再生をたすけるタウリン
タウリンが身体の働きを正常な状態にしようとする作用には、血圧や血糖値を正常値にしたり、肝細胞の再生をうながして、疲れた肝臓を回復させたりするものがあります。
日々変化しているカラダの状態を修正し、健康な状態を保ってくれているのです。また、神経伝達物質のひとつとして、脳内でも重要な役割をもっていることが知られています。
タウリンは1日に500~700mgの量が必要だとされていて、魚介類、貝類を中心に多くふくまれていますが、基本的に生のまま食べるのが良いとされています。なぜなら、これらの食材のタウリンの量は、焼くと約3割、煮ると約5割も減ってしまうからです。
タウリンの摂取を心がけていても、1日の食事でとれるタウリンの量は、実際にはわずか50mg程度だといわれ、食事だけで毎日十分な量のタウリンをとるのは、ほぼ不可能といえます。
サプリでタウリンをおぎなう場合、魚介類から抽出されたものと、牛胆汁から抽出されたもの、化学合成タウリンがあり、ドリンクタイプが一般的ですが、カプセルタイプと粉末タイプもあります。
自然由来の原料のサプリなら安心して毎日飲み続けることが出来るといえますが、アレルギーなどの危険もあるので、体質的にあう原料から抽出されたサプリを選びましょう。サプリメントを選ぶ時に、どのような原料から抽出されたタウリンなのかを確認すると良いでしょう。
肝臓の負担を助けるオルニチン
オルニチンは、血液に溶けこんでカラダ中のさまざまな臓器をめぐっています。肝臓にたどり着くと、肝臓のはたらきをサポートして肝臓にたまっている中性脂肪の代謝を活性化し、有毒物質であるアンモニアを解毒するはたらきをうながしてくれます。
肝機能の向上や脂肪肝の予防・改善には、1日に400~1000mgの量のオルニチンが必要なのですが、オルニチンは、食品からではわずかしか取れない成分です。
オルニチンをふくむ食材といえば、代表的なものにシジミがありますが、わずか400mgのオルニチンさえ、シジミから摂取しようとすると、なんと1日に1400個も食べないといけない計算になるそうです。
そこで足りない分は、サプリでおぎなうのがおすすめの方法ではあるのですが、気をつけなければいけない点があります。
オルニチンをカラダが吸収しやすいように加工して、ぎゅっと凝縮し配合したとうたっているオルニチンサプリですが、サプリに入っているオルニチンの量は、選ぶサプリによって違うのです。
サプリメントの中には、オルニチン以外の栄養素や美容成分の割合のほうが多く、オルニチンがほとんど入っていないものもあります。
またオルニチンサプリは、錠剤・カプセル・粉末があり、オルニチンの成分をシジミから抽出したものが多いのですが、原料に台湾産のシジミを使っているものが品質が高いといわれています。
脂肪肝の改善が目的で、毎日必要な量のオルニチンをとるためのサプリメントを選ぶ場合は、オルニチンの質や、十分な量のオルニチンがふくまれているかどうかを確認するようにしましょう。
肝脂肪、肝炎予防にビタミン・ミネラル
脂肪肝、肝炎予防のメインとなるのは、あくまでオルニチンとタウリンですが、さらに補助的にとりたい成分が、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸などのビタミンB群と、ビタミンE、ミネラルです。
わたしたちが食べた物を消化・代謝して、血やカラダをつくり、休みなくカラダを動かしていられるのは、体内にある酵素のはたらきによるものです。
野菜・海草類にふくまれるビタミンやミネラルは、体内の代謝に関わる酵素をサポートして、酵素がはたらきやすいように手助けしている成分です。
ビタミンやミネラルは、基本的には食事からでもおぎなえるものなので、サプリが不可欠というわけではありません。ほうれん草・ニンジン・かぼちゃなどの緑黄色野菜や、昆布・わかめ・ひじきなどの海草類にも、ビタミンやミネラルは多くふくまれています。
毎日の食事からバランスよく摂取できればよいのですが、普段の食生活の中に取りいれることがむずかしい場合は、ビタミンやミネラルもサプリメントでおぎなうことが出来ます。
タウリンやオルニチンのサプリと、ビタミン・ミネラルのサプリを組み合わせてもよいのですが、いくつものサプリを毎日持ち歩くのは、なかなか面倒ですしコストもかかります。
タウリンやオルニチンのサプリには、亜鉛、ビタミン、ミネラルや鉄分も配合したものや、美容成分を配合したものもあります。タウリンやオルニチンと一緒に、普段の食生活で自分が取りいれにくい、これらの補酵素を、バランス良く配合しているものを選ぶのもおすすめです。
脂肪肝のサプリの注意点
疲労回復や肝機能を高めるなどの効果があるタウリンやオルチニンサプリですが、食事としてとるものでない以上、安全性や副作用は気になりますよね。
オルチニンに関しては、もともと体内にあるアミノ酸成分でもあるため、飲みすぎやアレルギーにさえ気をつけていれば安全性は高く、副作用のリスクは考えにくいといえます。
1日に400~1000mgの適切な量をまもり、シジミなどの魚介類に弱い方は、買う前にサプリメントの原材料で必ずアレルギーを確認してください。担当医がいらっしゃれば、念のため相談してみても良いでしょう。
タウリンのサプリには、いくつかの注意点があります。まず、1日に500~700mgの適切な摂取量と、カキなど魚介類へのアレルギーを確認するのはオルチニンと同じすが、タウリン配合サプリには、自然由来の原料を抽出したものでない、化学合成タウリンがあります。
化学合成タウリンのメリットは、自然由来の原料にくらべてコストがかからず、経済的に続けやすいことなのですが、体質的に化学合成物質があわないケースもあり、安全性の面からすると、毎日飲み続けるには適さない場合があります。
また、ドリンクタイプのタウリンサプリには、プラスαでその他の成分を配合されているものがほとんどです。そのため、タウリンそのものは適量であっても、タウリン以外の成分のとりすぎで、副作用のような症状を引きおこすことがあります。
ドリンクタイプのタウリンサプリには、飲みやすく糖質を加えたものも多いので、飲みすぎにはご注意ください。
脂肪肝に良い市販・薬局で買えるサプリランキング
タウリン・オルチニンサプリは、公式サイト通販で定期購入をえらべば、市販品や薬局より安く手にいれることができる場合があります。しかし選ぶサプリの相性が自分に合うかどうかは、実際に飲んでみなければ分からないというのが悩みどころです。
公式サイト通販を申し込む前に、近所の薬局で同じものが買えたら手軽で便利ですし、試してみて良かったら、安い定期購入を申し込むのもひとつの選択です。
定期購入の割引があり、かつ薬局でも買えるサプリにもいろいろな種類があり、本当に良いものはどれなのか気になりますよね。脂肪肝などの肝機能に悩む人のランキングで人気の高い、おすすめの3点をご紹介します。
1位 オリヒロの「しじみ牡蠣 ウコンの入った肝臓エキス 120粒」
しじみ130個分のオルニチン配合、牡蠣、ウコンの入った肝臓エキスで、においが気にならない糖衣タイプです。豚レバーの栄養成分をそのまま摂取できる豚肝臓酵素分解物を使用しています。
さらに、亜鉛、ビタミンB群、イノシトールなど、特にお酒を飲まれる方におすすめの成分を配合したサプリメントで、健康を維持したい方、美容が気になる方にもおすすすめです。
公式サイトでの値段は税込2,138円、薬局でも1,500円前後と、他の商品にくらべるとやや高めですが、1日の目安量がたった2粒に凝縮された便利さは大きな魅力です。
お酒を飲みすぎても翌朝の残り具合が全然ちがうという声や、数か月の服用で肝臓値が正常値になったとのうれしい悲鳴も多い商品です。
2位 ファインの「しじみウコン肝臓エキス 630mg×90粒」
ファインは原料や抽出方法などにこだわりのあるメーカーです。
国産しじみにこだわり、ひと袋に約127個分のしじみエキス配合で、5粒あたりのオルニチン配合量は13mgです。国産の健康な豚レバーの肝臓エキス、ウコン、亜鉛を配合したソフトカプセルタイプです。
健康な豚の新鮮なレバーを、タンパク質分解酵素で加水分解した肝臓エキス粉末を使用していて、レバー特有の臭みはおさえてありますが、臭いが苦手な方は気になることもあるそうです。
公式サイトでは税込1,404円の商品ですが、安ければ薬局で600円程で買うことができ、1日の摂取量は3~6粒とされています。
お酒の前や、朝晩飲まれている方が多く、翌朝にアルコールが残らないことはもちろん、肝臓値や血圧の数値も正常化し、疲れにくく健康になったと喜びの声があがっています。
3位 井藤漢方製薬の「しじみの入った牡蠣ウコン+オルニチン 徳用 264粒」
たっぷり大容量の徳用264粒で1,500円前後、120粒タイプもあり、そちらは700円程です。徳用タイプなので、ご夫婦や家族で飲むのにも便利でおすすめです。
こちらの商品のうれしいところは、なんといっても1日当たりしじみ約150個分ものオルニチンが配合されていることです。他にもウコン、牡蠣などを配合したサプリで、ひと粒が小粒で飲みやすく、1日4粒を目安に約3か月もちます。
シジミや牡蠣の海鮮っぽいクセが気になる方もいるようですが、糖衣コーティングでだいぶおさえられているので、基本的にはあまり気になることはないでしょう。
ランキング1位・2位とちがい、二日酔いや悪酔いに効いたというよりも、朝すっきり起きられるようになったり、疲れづらくなったなど、健康改善に役立ったという方の声が多く見うけられる商品です。
アルコールよりも、生活習慣が原因の脂肪肝に悩んでいて、肝臓を元気にしたり、疲労回復を目的に飲みたい方におすすめできるサプリです。公式サイトによる通販はありませんが、通販サイトAmazonで定期購入も可能です。
脂肪肝に良いおすすめのDHCサプリランキング
DHCは1983年より通販事業を開始している健康食品や美容用品を販売しているメーカーです。
DHCのサプリシリーズはテレビCMでもおなじみですし、薬局だけでなくコンビニでも買えることから、手軽で身近なサプリシリーズとして人気です。
DHCのサプリの特徴としては、とても種類が多く、ひとつひとつの商品の配合がシンプルなことがあげられます。
オルチニンならほぼオルチニンを、ウコンならほぼウコンを、サプリにギュッと凝縮させています。そのため、いくつかの成分のサプリを組みあわせれば、自分が欲しい栄養バランスにカスタマイズすることもできます。
1袋30日分を基本に、30日分×2個セット、徳用90日分と、飲み方にあわせて買い方が選べます。30日分で500円しないものから、高くても2,000円程の商品までの健康・美容サプリのラインナップがあります。
肝機能や脂肪肝に効くとされる成分のDHCサプリは、1,000円前後の商品が多いのですが、キャンペーンなどで安く買えることもあります。
1位 肝臓エキス+オルニチン
消化吸収にすぐれた豚レバー由来の肝臓エキスを主成分に、オルニチン成分と亜鉛をサポート配合し、3つの成分のパワーで、飲みすぎる方や飲む機会が多い方のアルコール分解をたすけてくれます。
飲み会対策としてはもちろん、スッキリした目覚めなど、毎日の健康のためにも役立ちます。お酒対策には飲む前または後に、健康対策には食後に飲むとサポート効果があがります。
1日3粒目安/30日分(通常価格 税込¥1,350)
2位 オルニチン
1日5粒目安あたりに、シジミにすると2,000個以上に相当するオルニチンを1002.9mgも配合したサプリです。オルチニンとともに、スポーツをされる方に人気のアミノ酸、アルギニンやリジンも配合しており、トリプルパワーが健康と元気を応援します。
加齢とともに代謝が低下して最近太りやすくなり、運動をとりいれた健康的なダイエットをしたい方の運動後や、お酒をよく飲む方がすっきりとした朝をむかえたいときのお休み前におすすめのサプリです。
1日5粒目安/30日分(通常価格 税込¥1,131)
↓おすすめサプリ
3位 濃縮ウコン
アルコール分解力にすぐれた成分クルクミンを豊富にふくむ、3種のウコンをブレンドし110倍に濃縮・配合したことで、それぞれの成分がバランスよくパワフルにはたらく、ソフトカプセルサプリです。
ソフトカプセルなので、顆粒タイプのウコンサプリでは独特のニオイや味が苦手な方にも、ウコンのクセを気にせず飲めると好評です。
お酒を飲む前や食後に飲むと、アルコールがぬけにくくなってきた悩みを改善し、翌朝のスッキリや毎日の健康に役立ちます。
1日2粒目安/30日分(通常価格 税込¥874)
サプリ以外で脂肪肝を改善する方法
肝臓が肥満状態になっている脂肪肝の原因にはいろいろありますが、全体の原因のおよそ7割を占めているのが「アルコール」と「肥満」です。食生活が大きな原因となっている脂肪肝を予防・改善するには、毎日の食事でとり入れているものに意識をむける必要があります。
また、肝臓にたまっている中性脂肪を使いきることによって、脂肪肝を改善し、肝臓の状態を良くすることが出来ます。カラダの肥満についても同じことがいえますが、中性脂肪を燃やす方法としては、運動をすることがいちばんです。
摂取する食事、食事方法で改善
脂肪肝は、毎日の食事の見直しで、対策や改善をすることが出来るものです。食事からとれるものは食事を中心にとりいれ、とりきれない分をサプリでおぎなうスタイルが、健康的に肝臓をダイエットさせ、肝機能を高める方法としてはおすすめです。
特に脂肪肝には自覚症状がないため、脂肪肝と診断されたわけではなくても、予防として普段から食事の内容や食べ方に気をつけるのは、毎日の健康維持にも役立ちます。
自分が1日に必要なカロリー量を把握し、肉・炭水化物・魚・野菜のバランスがとれた食事で、ビタミン・ミネラルを含めたさまざまな栄養成分をまんべんなく摂るようにしましょう。
脂肪肝になりやすいと言われているのは、アルコール、肉・バターなどの動物性脂肪や、菓子類の糖分などが多い食品を中心にした食生活です。
アルコールをひかえ、野菜・魚介類・海藻類などを中心にした食事にすると、脂肪肝の予防にもつながります。
まずは、休肝日を増やしたりアルコールの飲み過ぎをひかえて、はたらきが低下して中性脂肪がたまりやすくなっていた肝臓をいたわることが大切ですが、油の使用量も1日10g程度にとどめ、バターやラードの使用はさけて、菓子類はひかえるようにしましょう。
調理油にはオリーブオイルや大豆油がおすすめです。これらの植物油にふくまれる不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールを下げるはたらきがあります。
また、肝臓内の代謝に必要な酵素などは、たんぱく質からできています。肉・魚・豆類の良質のたんぱく質も積極的に食事に取りいれましょう。特に貝類には良質のたんぱく質とともにミネラルなども多くふくまれています。
また、それらのたんぱく質が十分に活かされるためには、ビタミン・ミネラル・食物繊維も重要になります。たんぱく質だけの食事にかたよることなく、葉物やキノコなどの野菜や、海藻類も忘れずにとりましょう。
・脂肪肝は食事で改善できる?おすすめレシピ・コンビニメニューや食事制限の注意点など
運動で代謝を上げて改善
脂肪肝対策のポイントは、中性脂肪をため込まないようにすることと、たまった中性脂肪を燃やすことです。食生活の改善とあわせて日常生活で適度な運動をおこなうことで、脂肪燃焼効果を高めることができます。
といっても、むやみに短時間の激しい運動をしても、効果はそれほど見込めません。一定時間継続した運動がおこなわれると、運動を続けるエネルギーとして、中性脂肪が燃えはじめるという仕組みがあります。
短時間しか続けられないような激しい運動では、肝心の脂肪がエネルギーにかわる前に運動が終わってしまい、中性脂肪が燃えはじめるチャンスがないので、あまり意味がないのです。
理想的なのは、有酸素運動である、ウォーキングなど無理なく継続できるような運動を、1日に約30分程度することです。運動の時間がなかなか確保できない方は、通勤時に歩いたり自転車にのっている距離をすこし増やすような工夫でも十分です。
ある程度継続してカラダを動かすことが大切なので、特に運動にこだわらなくても、自宅の掃除のぞうきんがけや、庭の手入れなどを小まめに行うことでも効果はあります。
日々の日課として、できれば週に3回以上の適度な運動を、ある程度の時間続けるほうが、中性脂肪を燃焼するのに効果的ですし、適度な運動であれば、身体も疲れにくく継続もしやすいでしょう。