肩こりや頭痛を漢方で解消できる?
肩こりや頭痛があると仕事や家事に集中できませんよね。なにをするにも痛みが付きまとうため、注意力散漫になりがちです。少しでも早くに肩こりや頭痛の痛みをとりたいと思いますよね。
肩こりや頭痛に効く「漢方」について、取り上げたいと思います。普段から肩こりや頭痛で悩んでいるかたはぜひ試してみてくださいね。
肩こりや首こりが原因で頭痛に
肩から首、首から頭にかけて筋肉で繋がっています。そのため、繋いでいる筋肉が凝りかたまってしまうと血行や血流が悪くなることに。血行・血流不足となると頭に必要な酸素や栄養が行き届かなくなってしまうため頭が酸欠状態になったり、自律神経の乱れのせいで頭痛が起こってしまいます。
また肩こりや首凝りの他にめまいや吐き気などの症状を伴うこともあるので、肩こりや首こりを感じたらはやめに解消しておかなければ更なる体調不良に陥ることになりかねません。
血流不足の解消に漢方を使ってみよう
中にはマッサージや患部を温めたりとケアを自ら行っている人もいるでしょうが、どうしても効かない!という時には漢方を使ってみるのはどうでしょうか?漢方は私たちが本来持っている自己回復力を高めて傷や不調を治すので、薬とは違った効能を持っています。
漢方には多数種類があり、冷えを改善するもの、生理痛を改善するもの、血行や血流を良くしてくれるもの、身体の熱を下げてくれるもの…とさまざまです。自分の症状にあった漢方を取り入れることで回復を図り自然治癒の力を高めるのです。
薬は即効性もありピンポイントで痛みを取ってくれますが、持続性がなく何回も飲まなければいけなくなるため身体に負担を掛けてしまいます。漢方は身体の自然治癒力を高めてくれるので、ゆっくりながらも解消へと導いてくれますよ。
肩こりに効く漢方
では肩こりに効く漢方にどんなものがあるのかご紹介したいと思います。漢方は本来、漢方医に処方してもらうのが一番効果があるのですが、日本にいる漢方医はごくわずかとなっているため、最寄の地域にいない可能性もあります。
そのため市販薬としても漢方は売られていて、簡単に手に入ります。ただ、どんな人にも効果があるようにと作られているため、漢方医に処方してもらう漢方に比べると効果が薄いという場合もあります。
もし、近くに漢方医が処方してくれる薬局があるなら、ぜひ利用したほうがいいでしょう。
市販薬で売られている漢方
市販薬として売られている中で、肩こりに効果がある漢方を紹介します。
【葛根湯(かっこんとう)】冷えが原因となる筋肉の痛みや肩・首のコリに効果があります。また葛根湯といえば風邪薬としても有名なためご自宅にあるという人も多いかと思います。ただ体力が中以上ないと使用が難しので注意が必要です。
【独活葛根湯(どっかつかっこんとう)】身体を内側から温めてくれる効果があるので凝り固まってしまった筋肉をほぐしてくれます。
【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】身体が弱く、冷えを感じやすい人に向いている漢方で、肩こりに効果があります。他にも生理痛や下腹部の痛み、めまい・貧血に効果があるとされています。辛い生理痛持ちの人に処方されやすい漢方でもあります。
【八味地黄丸(はちみじおうがん)】足元が冷えやすい人や疲れやすくて体力がないという人に向いている漢方です。肩こりの他にも腰痛やしびれ、むくみ、軽い尿漏れなどに効果があります。
【加味逍遥散(かみしょうようさん)】身体が弱く、イライラする・精神的不安・更年期障害を持っている人に向いている漢方です。肩こりやのぼせ、疲れやすい、すぐにイライラしてしまう、不眠症があるといった場合にもおすすめの漢方です。
葛根湯で有名なツムラ
漢方で有名なお薬が葛根湯で、誰でもよく知っていると思いますが、その製薬会社がツムラです。また病院でもツムラの漢方を処方されるときもあるので、安心感がありますよね。
ツムラは100年以上の歴史を持っている漢方のスペシャリストです。漢方のメーカーで迷ったらツムラの漢方を探してみましょう。業界シェア80%と高い実績を持っているため信頼できますね。
症状別に使ってみよう
漢方は、症状別に使うことで効果を発揮してくれます。冷えが気になるなら葛根湯や八味地黄丸、更年期によるほてりや精神的不安・肩こりに悩んでいるなら加味逍遥散…といった具合です。
それぞれの原因を探り、症状別で使うことで効果を発揮しやすくしてくれます。もしどれを使用したら良いか迷ったら、病院で聞いてみるか薬剤師の方に伺ってみるのも手です。
肩こりだけじゃない!漢方の凄さ
また、漢方は肩こりだけでなく様々な症状に効果があります。生理痛に悩んでいる、更年期が辛い、冷え性をなんとかしたい。人によって解消したい悩みはありますよね。
漢方は比較的どなたでも使用ができるため、手にしやすいです。また薬よりも副作用が少ないことも漢方の良さの一つです。では肩こりだけではない、漢方の凄さについて少しご紹介しますね。
虚弱体質の方も使える
虚弱体質、つまり身体の弱い人や体力のない人でも使えるのが漢方の良いところです。薬だと身体が弱い場合には処方してもらえないことがあります。ですが漢方なら比較的虚弱体質の人でも使える漢方がたくさんあるため、症状の改善を図ることができるのです。
ただ中には体力が無い人は使用を控えなければいけない漢方もあるので、よく注意事項を読んでからの服用をしましょう。
自律神経や女性ホルモンも整えてくれる
当帰芍薬散や加味逍遥散などの漢方は自律神経の乱れや女性ホルモンの乱れを整えてくれる効果を持っています。そのため更年期障害や生理痛などの月経不順に効果的なんです。
もしなるべく薬に頼りたくない、という場合にはこれらの漢方を使ってみるのはどうでしょうか?身体を内から温めてくれる漢方もあるので、生理痛などの原因となる冷えの予防・解消にも役立ちますよ。
副作用が少ない
漢方にも副作用があるのですが、薬に比べると副作用は少ないといわれています。漢方は複数の生薬を混ぜ合わせて作られているため、効果を最大限に生かし、かつ毒性などは最小限になるように作られています。
なので薬の副作用を気にする人にとってもおすすめです。しかし副作用が全くないというわけではないので説明書を事前に必ず読みましょうね。
漢方でストレスも改善
イライラや精神的不安は長く続けばそれだけストレスとなって私たちの身体に跳ね返ってきます。ストレスを溜め込んでしまうと、体調不良や身体の老化を招いてしまう原因となるので、早急になんとかしたいですよね。
そんなストレスも実は漢方で改善することができるんです。ストレスに効果があるとされる漢方を使用することで、ストレスを軽減・解消できます。
肩こりに漢方を使う際の注意
ここまで漢方の魅力や効果をお伝えしてきましたが、漢方を使用する際に注意しておかなければいけないことがあります。漢方もやはり症状の改善を図るものですので、使用量や服用法を間違ってしまうと身体にとって毒になりかねません。
そのためきちんと注意事項を読んだり、自分の体質に合っているかなどの判断が必要となります。
まずは少量から体質に合うかを判断
漢方を使い慣れていない人がいきなり1袋飲んでしまうのは少し危険な気もします。そのため初めて使うという人は、まずは少量から試していき自分の体質に合っているかを判断してみましょう。
なにか異変を感じたり、副作用と思われる症状が表れたら、使用した漢方を持って病院で診察してもらいましょう。
症状に合った漢方を使う
漢方を使うときは症状に合ったものを使うようにしましょう。どれも同じ効果があるわけではないので、見当違いの漢方を使っても肩こりが解消するわけがありません。きちんと肩こりや肩こりを起こしてしまう冷えなどに効果のある漢方を使用しましょう。
漢方薬の箱などに、どの症状に効果があるか記載があるはずなので確認してみましょう。
用量や用法は必ず守る
漢方薬の外箱に記載されている用量・用法は必ず守るようにしましょう。用量・用法を守らずに使用すると、副作用を引き起こしたり体調不良などの症状の原因となってしまうのです。
自分が用量・用法を守らなかったために身体の不調を招くのはなんとも間抜けな話になってしまうため、記載されている用量や用法は守ってくださいね。正しい量や方法を守ることで肩こりも治りやすくすることができます。