これって病気?更年期?朝から眠い・疲れやすい症状
最近何をするにも疲れやすく、しっかり寝て休息を取っているはずなのに、朝から眠い・・・。もしかしたら何かの病気や更年期の影響じゃないのかと悩んでいる人もいます。
疲れの症状によってはすぐに改善できるものがあるかもしれません。中には、放っておいてはいけないものもあるので注意が必要です。
疲れは年齢とともに感じやすくなるので加齢によって体力低下で起こる疲れであれば、運動する機会を増やしたりストレッチをするなどで肉体的疲労に強い体を作ることで改善が見込めます。
原因のわかるストレスやプレッシャーがある場合は、解決することで肩の荷が下りて疲れにくい元の状態に戻ります。だるさを感じる肝臓の病気、全身の倦怠感を感じるうつ病などの放ってはおけない病気もあります。
だるさや倦怠感の原因は自己判断が難しいので、年齢のせいだと思っていても病気だったということもあります。疲れの原因にはどのようなものがあるのかを知って対策をしてみて、症状がよくならない場合は病院を受診しましょう。
疲れる・眠くなる原因と疲れやすい・いつも眠い人の特徴
人間の身体と「疲れ」との関係は、通常は風邪などで体調が悪く弱っている時、ストレス(精神的・肉体的)を感じている時、栄養が足りない時、休息が足りない時、頭を使った時、体を動かした時などなんらかの形で体が無理をしている時に疲れを感じます。
「眠くなる」のは、夜に副交感神経が優位にたつことからくる眠気、単純作業で頭がボーッとして眠くなる、昼の2時頃にお昼に食べたものを消化吸収するために血液が胃に集まるので脳に血が回らなくなり思考がストップすることでボーッとして眠くなる、などがあげられます。
「疲れ」「眠くなる」原因は普通に起こりますが、疲れやすく眠くなりやすい人には特徴があります。肉体的に疲れを感じやすい人は、長時間同じ姿勢のデスクワークやハードワークで疲労物質である乳酸が体内に溜まることで起こります。
長時間同じ姿勢でいると乳酸が体内を循環して出ていかないのでいつまでも体内に留まってしまい、疲れやすい体を作ります。
精神的な疲れを感じやすい人は、ストレスを感じやすい人です。人によってストレスの感じ方は様々で、同じことでもストレスに感じる人とそう感じない人がいます。ストレスを感じやすい人は心が疲労してしまいます。
何をやるにも意欲的でなくなってしまうので、好きなことと嫌いなことをするのでは疲れ具合が、嫌いなことをした時の方が大きく感じるのと同じように、意欲的な人と比べて早い段階で疲れたと感じてしまいます。
生活習慣的には、栄養の偏りがあります。ダイエットや同じものばかり食べ続けるなどで栄養が偏ると、ビタミンやミネラルが不足します。
ビタミンが不足すると疲労物質の乳酸が蓄積されて疲労感を感じやすくなります。不規則な生活で睡眠不足の人も体や心が休まらないので、当然疲れやすい体になってしまいます。
不規則な生活や栄養の偏り
不規則な生活が続くと睡眠や食事によって体力が回復できないので、疲労感や体調不良を引き起こしやすい体になります。食べたもので体は作られるので、不規則な食生活ではエネルギーが体全体に行き渡らず、コンディションの悪い状態で生活しているのと一緒の状況です。
ビタミン・ミネラルも不足するので、糖質を代謝して疲労物質乳酸をなくしてくれるビタミンB1が不足すると、乳酸が溜まり疲れを感じます。
睡眠不足・睡眠の質の低下
毎日しっかり睡眠時間が確保できず夜更かしばかりしている人は、睡眠不足で体に大きな負担がかかりストレスになります。毎日寝ていればいいわけではありませんが、バラバラの時間に眠ったり、昼夜逆転の生活では睡眠の質が低下します。
バラバラの時間では睡眠に入る時間が体に習慣化されず、なかなか眠くならなかったり寝ても途中で起きてしまったりします。
昼夜逆転の場合は、人は本来朝の光で起きて自律神経が活発になり、夜休息ホルモンである副交感神経が働き眠くなるのに、逆転することでホルモンバランスが乱れて疲れやすい体になります。
運動過多・サプリメントの過剰摂取
運動のしすぎも疲労物質の乳酸を蓄積させるので疲れを感じます。筋肉に溜まった乳酸は、運動することで外に排出されるので、疲れていても運動をした方がいいのではと思う人もいますね。
しかし体に負荷をかけすぎることで、排出する乳酸量より多くの乳酸をさらに体にためてしまっています。運動して乳酸を排出する時は、適度な強度を心がけて負荷をかけすぎない程度に抑えることが大切です。
疲れに効くサプリメントを摂るのも効果的ですが、多ければいいというものではありません。量を増やしていくとどんどん増えた量では効かない体になっていき、効果が薄れてしまいます。
効果がないからと言ってすぐに量を増やすのではなく、効果が出るまでゆっくり様子を見ることが大事なポイントです。
眼精疲労
毎日のデスクワークや、テレビ、スマホの使用など現代人は眼を酷使しています。眼精疲労は、眼の乾きや眼の痛みなど眼だけに影響があるのではありません。
眼の使いすぎによって視神経が疲れると、頭がだるく重い、肩がこるなどの症状の原因になります。頭がだるいのはもしかしたら眼精疲労が原因かもしれません。
ストレス・喫煙
ストレスは心を疲れさせます。まったくストレスを感じない人はいませんが、仕事や家庭でストレスを多く感じている人は精神的な疲労が、体をだるくさせ身体的な疲労にもつながります。
喫煙をするとニコチンが血管を収縮させて血液循環が悪くなります。血液がスムーズに流れないと、体に必要な栄養も酸素も運ばれないので、体がだるく疲れやすくなってしまいます。
生活習慣の改善で疲れやすい・眠い症状は治るかも?
なんとなくだるいという人は、生活習慣や運動、休息をすることで改善できる場合もあります。
散歩やジョギング、ヨガなどの運動をすると筋肉がつき体力的疲労を感じにくくなったり、運動によって血液循環がスムーズになり、酸素や栄養が全身に行き届いで疲れにくくなったりするというメリットがあります。
運動とともに休息をしっかりとることも大切です。睡眠は心と体を元気な状態にするための大切なチャージ時間です。成長ホルモンが寝ている時に分泌されて体内の消化吸収も促し、必要な栄養素をきちんと体が吸収するためにも必要な時間です。
最近忙しくて疲れている人は、睡眠をしっかりとるだけでも頭がすっきりして疲れの症状が楽になることもあります。
生活習慣の見直しで気をつけたいのが食事です。ダイエット中の人や、いつも朝ごはんを食べないという人、コンビニばかりで食事を済ませているという人は疲れやすいです。なぜかというと、ビタミンが足りないからです。ビタミンは疲れと大きく関係しています。
ビタミンB1・B2を意識した食生活に変えると疲労物質の乳酸を代謝し疲れを取り除いてくれます。食事から取り入れるのが難しいという人は、サプリメントなどで補給するようにしてください。
放っておけない!胃もたれ・食欲不振を伴う疲れやすい・眠い症状
肝臓や内臓の病気
肝炎など肝臓の病気でも、だるさや倦怠感、疲れ、食欲不振といった症状を感じます。肝臓の病気は自分では気づきにくく、肝臓は疲労していても無理して動き続けているので気づいた時には肝臓炎症がある程度まで進行していたということもあります。
気づくポイントは、茶褐色の尿が出る、食欲低下を感じる、黄疸がでるなどがあります。肝炎は約80%がウイルスからくるもので症状がわかりにくいため、だるさを感じたらもしかした肝臓の病気かもと疑って検査をすることが重要になります。
自律神経失調症
自律神経失調症は精神的ストレスが原因でだるさや疲れを感じます。自律神経は内臓や血管の動きをコントロールしてサポートしている神経で、意識的にコントロールしているのではなく自律神経が自ら働いています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があって、交感神経は昼に活発に働き心拍数や血圧のコントロールを、副交感神経は夜に優位にたちリラックスや休息をコントロールしています。
過度のストレスがかかるとホルモンバランスが崩れてしまい、自律神経の働きが悪くなり血流の流れが悪くなって、体に必要な酸素や栄養素が届かなくなったり、休息ホルモンが出ないことで休んでいるつもりでも、休息の質が悪くなってしまい、疲れやすい体になります。
うつ病
疲れなどの症状にはうつ病も考えられます。ストレス社会でうつ病の患者数は年々増えています。自分で自覚はなくても多くのストレスを抱えている人が非常に多いです。
うつ病は精神的ダメージである不安感や、やる気がないといった症状のみだと思っている人も多いですが、うつ病が進行すると全身倦怠感など身体的ダメージにもつながります。
気分が落ち込むといった精神的ダメージと、全身がだるくて重いといった身体的ダメージの両方を感じている人は、うつ病の可能性があるので、病院を受診してみるといいでしょう。
更年期障害だけじゃない?イライラして疲れやすい・眠い症状
つらい更年期障害の特徴
更年期障害によっても疲れを引き起こします。更年期障害とは、40代以降の人に表れる心身の不調です。この年代になると急に疲れやすさを感じるようになります。
特に女性はこの40代から閉経を迎えることで、女性ホルモンのバランスが乱れて更年期障害を起こします。更年期障害の特徴としては、頭痛、だるい、疲れやすい、のぼせなどがあります。
甲状腺の病気・バセドウ病って?
バセドウ病は自己免疫のシステムの異常が原因で起こる自己免疫疾患です。自己免疫に異常が起こると、身体を守るための免疫機能が自分の身体を異物とみなして刺激してしまいます。
バセドウ病は甲状腺が異物とみなされてしまい、甲状腺ホルモンを多く作りすぎて過剰になり、新陳代謝が必要以上に活発になってさまざまな症状がでます。
バセドウ病の症状は、常に100メートル競走で走っている状態のような疲れやすさや動悸や息切れ、微熱、発汗や手の震え、イライラや集中力の低下などです。
疲れやすい・朝からだるくて眠い人の為の対策
見逃さないで!体からのシグナル
疲れを感じている時、体は知らせようといくつかのシグナルを出してくれています。体のシグナルを自覚して早期に気づくことで、疲れの原因を早くとり除くことができます。
疲れが起きている時に体に表れる症状としては、肌荒れ、眠気、食欲不振、肩こり、眠れない、集中力低下、などです。これらの症状が見られたら、体が疲れているサインです。
ゆっくりと休息をとって、自分の好きなことをしてストレス解消をしたり、リラックスしたりして、疲れを解消してみてください。
良い生活習慣のすすめ
食事や睡眠など毎日の生活習慣を見直すことが疲れにくい毎日を送る上でとても大切です。生活習慣が不規則だと、疲れが徐々に蓄積されて慢性疲労になり疲れやすい状態になってしまいます。
特に肌荒れを感じている人は、皮膚の成長を促す成長ホルモンが夜に分泌されるので、22時~2時の時間帯に眠れていないとアンチエイジングの面からみてもよくありません。
食事も重要で、最近はコンビニや24時間のファーストフード店も増えてジャンクフードや不規則な時間に食事をとる人が増えてきました。
このような食事を続けていると、体に必要なビタミンやミネラルが不足するので、体がエネルギー不足になりコンディションの悪い状態で毎日を過ごしてしまうので、当然疲れを感じやすくなります。
きちんと3食、ビタミンやミネラルを意識した食生活に変えるだけでも、疲れに強い健康的な体になります。
疲れやすい・眠い人に効くサプリメントと効果的な飲み方
疲れやすい人や眠気を感じる人に効くサプリメントは、マルチビタミンのサプリメントです。ビタミンが不足すると疲れを感じやすいので、日々の食事で栄養が十分に取れていないと感じた日には補うものとして飲むと効果的です。
コエンザイムQ10は私たちが生きていく上で、欠かせない補酵素と呼ばれるもので体の中の細胞に存在しています。食事から取り入れたアミノ酸、脂肪、糖、などをエネルギーに変えてくれる働きをします。
食事を抜いたり、食事が偏ったりでエネルギー不足になると、疲れを感じやすく集中力が欠け頭がぼーっとして眠気も感じます。コエンザイムQ10をとることで症状を和らげる効果があります。
抗酸化作用もあってアンチエイジングにも効果的です。寝る前などに飲むことで、次の朝の目覚めをすっきりとしてくれるので、効果的です。ローヤルゼリーは女王蜂だけが食すことのできる蜂蜜のことで、炭水化物、脂質、たんぱく質など多くの栄養素を含んでいる食品です。
栄養素が豊富なので、体の不調を改善してくれて疲労回復や更年期障害に効果があります。ローヤルゼリーは味が癖のあるものが多いので、カプセルでとることで続けやすく効果的です。
自己判断はNG!症状が続くなら必ず病院へ
疲れの原因は様々なものがあるので、原因に心あたりがあるという人はそれを改善するだけで疲れやすいという症状がなおる人もいます。
でもなぜだかわからないけれど疲れが続くということもありますね。疲れの原因は自分が思っていたものではなく、実は病気が原因だったということも考えられます。
生活習慣の見直しやサプリメント、食事や運動、睡眠を治すことで対処できるものならいいですが、疲れがいつまでも続くようであれば、肝臓の病気や甲状腺の病気、うつ病なども考えられますので必ず病院で診察してもらいましょう。