人間ドックの年齢制限や義務
健康に気をつけている人には馴染みのある人間ドックも、若い人やさほど健康に興味ない人にとってはその必要性にピンときませんよね。
人間ドックは年に1回または2年に1回は受けた方が良いといわれていますが、受けるための年齢制限や受診義務はあるのでしょうか?
年齢制限はないが、40代から受けるのがおすすめ
人間ドックを受けたいと思ったら誰でも受けることができます。つまり年齢制限はないので誰でも受けたいときに受けられるんです。
しかし40代から病気のリスクが高くなるといわれているので、健康状態が良好でも40代から毎年受けるのがおすすめです。人間ドックを受けることで病気を早期に発見できますし、自身の健康への関心が高まります。
特に自覚症状のない病気やなりかけの病気の発見などに役立つので、健康だと思っていても定期的な受診をした方が良いでしょう。
受診義務はない
40代から受けた方が良いといっても、国から受けなさい!といわれているわけではないので受診義務はありません。受けても受けなくても個人の自由です。しかし自覚症状のない病気などの早期発見に役立つ人間ドックは、定期的に受けることをおすすめします。
あの時受けていれば…と後悔しても治療が早まるわけではありません。自分の生活や健康を守るためにも、受診義務が無くても定期的に人間ドックを受診するようにしましょう。
年齢によって補助金がでる
人間ドックを受けると決めても、お金が心配ですよね。人間ドックを受けるにはだいたい4万円~30万円の費用がかかるといわれています。とても高いお金が掛かるため、毎年となるとかなりの出費です。
しかし加入している健康保険の制度をよく理解しておけば補助金を利用してお得に人間ドックを受けることができます。補助金が下りる年齢は加入している健康保険によって異なります。
また金額もその健康保険や住んでいる地域によって変わるので、詳しくは加入している健康保険に問い合わせてみましょう。補助金を利用するには指定された医療機関で人間ドックを受ける必要があります。
他にも利用に関していくつかの条件が課せられている場合があるので、利用申請時に良く確認しておくようにしましょう。
年齢別人間ドックを受ける頻度
人間ドックは病気のリスクがあがる40代から毎年受けるのが良いといわれています。では40代になるまでは受けなくて良いのかといえば、そうではありません。
最近では若くてもがんになる人や病気を発病する人も増えているため、健康に不安がある場合には自主的に受けるべきです。また気になる自覚症状がある場合も隠れている病気がないか検査した方が良いでしょう。
特に女性は女性ホルモンの減少によってホルモンバランスが崩れて女性特有の病気を発症しやすいので、数年に1度の検査がとても重要です。
30代は、2年に1度レディースチェックを追加するとよい
女性は30代になる頃からだんだんと体内で生成できる女性ホルモンの数が減っていきます。そのため女性特有の病気を発病するリスクが上がるので、2年に1度はこういった病気を発病していないか検査するレディースチェックを追加することをおすすめします。
特に自覚症状が現れない病気やリスクがあるものなどの発見に役立つので、健康だと思っていても定期的に受けた方が治りも早いです。健康に長生きするためにも、女性は男性よりも病気に対して気をつけた方が良いでしょう。
40代からは、毎年受けるのが望ましい
総合的な検査は35歳くらいからが適正といわれていますが、40代からは毎年受けるようにしましょう。若い頃と比べて体内で生成できる成分の量の変化や体力の低下などの理由から20代に比べると病気に罹るリスクが高いです。
隠れている病気を早めに発見するためにも、40代からは毎年受けるようにしましょう。加入している健康保険や生命保険で割引制度を行っているところもあるので、こういった制度を利用してお得に受けると自己負担を減らすことができます。
年齢別受診しておきたい人間ドックの検査項目
年齢によってかかりやすい病気や気をつけておきたい項目があります。
30代では生活習慣病の予防のため、40代では生活習慣病の発見や予防のため、心臓疾患や脳梗塞、がんにかかる可能性が高くなる50代は、こうした病気の発見・予防のためにも適した検査を受けていくようにしましょう。
30代では、血圧・血糖値・血中脂質
30代の人間ドックでは血圧や血糖値、血中脂質など生活習慣病を引き起こす恐れのある項目を検査することをおすすめします。特に隠れ肥満や隠れ糖尿病が見つかることもあるため、病気に罹っていなくても今後の生活を改善するための目安が見つかります。
生活習慣病の予防や発見のために人間ドックは広く検査をしてくれるので、30代から発症率が高くなる生活習慣病の早期発見に役立ててみましょう。
40代では、超音波検査・便潜血検査
40代では超音波検査や便潜血検査を受けることをおすすめします。大腸がんなど「がん」にまつわる検査を重点的に行うことでがんの予防や早期発見ができます。がんは早期発見ができれば治療も早くできるので、症状を緩和したり進行を食い止めることができます。
20代に比べて病気の発症率も高いので、未然に防ぐ意味でも定期的な検査をするようにしましょう。
50代では、心電図検査
50代では心電図検査で心臓疾患がないか、心臓や他の臓器に異常がないかを検査していきましょう。若い頃と比べて各臓器の機能も低下しています。自分では普通だと思っていても、臓器の機能低下により隠れた病気が見つかる場合もあります。
検査ではこれまでの検査に加えて3大疾病のチェックなども付け加えて全体的な健康状態を気にするようにしましょう。
年齢別検査を確認して人間ドックを受けよう
人間ドックといっても受ける検査によって金額やかかる日数が異なります。人間ドックを受けるのは初めてだからどんなことを検査した方が良いのか分からない場合には、年齢別検査を確認してみましょう。
年齢別で発病するリスクのある病気はある程度決まっています。そういった病気に罹っていないか、その危険は無いかを調べることによって予防や治療の仕方も変わってくるので、人間ドックは定期的に受けるようにしましょう。
人間ドックは自分の健康への投資です。高いお金を払ってでも早期発見した方が、今後の治療費も変わってきますよ。