そもそも肩こりになる原因って何?
肩こりは病名ではなく体にひき起る症状のことを言います。
一般的に肩が痛んだり、張った感じがしたりなど違和感を感じることが多く、原因はさまざまです。
ストレートネック
ストレートネックとは、文字通り首がまっすぐになってしまっている状態のことを言います。通常、首は7つの頸椎(けいつい)と呼ばれる骨が少し前に沿った状態でつらなっています。
この構造のおかげで首は様々な方向に動かすことができたり、重たい頭を支えることができています。しかし、ストレートネックになってしまうと様々な衝撃をうまく吸収したり分散することができなくなり、重たい頭を支えきれなくなってしまいます。
こうなってしまうと少しの衝撃でも首や肩のまわりに負担がかかるようになり、肩こりになりやすくなります。
体のゆがみ(猫背姿勢)
猫背とは、背中が丸まってしまって頭の位置が背中より前に出てしまっている姿勢のことをいいます。現代人に多いといわれており、パソコンによる仕事やスマートフォン、ゲームなどで前かがみの姿勢が続くことでそのような姿勢がクセになってしまっていることが多いです。
猫背は肩甲骨が正しい位置にないということです。肩は肩甲骨とうまく連動することで滑らかに動かすことができますが、肩甲骨が正しい位置にないと肩を動かすときに筋肉を使いすぎてしまうため、肩への負担が大きく、疲労がたまりやすいです。
目や筋肉の疲労
眼精疲労も肩こりの原因となります。目が疲れてしまう原因が、姿勢の悪さです。パソコンを使っているときや、携帯を見ているときなど体を丸めた姿勢になっていませんか?この姿勢の悪さが血行不良を引き起こし、肩こりの原因となります。
冷房
冷房は女性に多い肩こりの原因の一つです。職場などでは空調の調節がしにくく、寒い中我慢しながら過ごしているという方も多いのではないでしょうか。寒い部屋で過ごしていることへのストレスや、冷えによって血行が悪くなることで肩こりを引き起こしてしまいます。
寝違え
寝ている間に不自然な姿勢をとってしまうことで首や肩の筋肉を傷めてしまうと急性の肩こりを引き起こします。寝ている間に首のカーブを支えてくれる寝具を使い、高すぎる枕や柔らかすぎるマットを避けるようにしましょう。
ポール/バランスボールで「肩甲骨はがし」ストレッチ!肩こりにどんな効果があるの?
ボール/バランスボールを使ったストレッチは様々な筋肉を無理なく鍛えることができ、腰痛や肩こりにも効果を示します。
テレビを見ながらでも行える手軽なストレッチ法として注目を集めています。
不良姿勢を治す
ボール/バランスボールを使った肩甲骨はがしストレッチは背筋がピンと伸びるので猫背の解消が期待できます。猫背は肩甲骨が開ききってしまうことが原因で、こうなってしまうと肩甲骨についている筋肉を動かすことがなくなり、固くなってしまいます。
筋肉は動かさないと冷えて血行が悪くなり、代謝が落ちるため太りやすくなります。健康はがしストレッチをして猫背が解消されると肩こりの緩和はもちろん、太りにくい体質をつくることにもつながります。
リラックス効果
肩甲骨はがしストレッチが示す効果は様々です。肩こりが解消されることで体全体が軽くなりますし、目を動かす筋肉とも肩甲骨はつながっているため、肩甲骨を動かすことで目の疲れを解消することもできます。
現代人に多いスマホやパソコンを使って生じる肩こりや疲れ目から解消されますし、少しでも体を動かすことで凝り固まった体をほぐしてくれるため、気分もリフレッシュされ日々のストレスもかなり軽減されるでしょう。
肩こり解消におすすめストレッチ動画3選
肩こりの解消に効果があるとされるストレッチを動画付きで紹介します。
動画を参考に、ぜひトライしてみてくださいね。
ためしてガッテン動画「肩甲骨体操」
肩こりの原因は筋膜のしわにあったことがためしてガッテンの放送で明らかになりました。自宅で自分でできる筋膜リリース体操を紹介しています。
ほのか整骨院動画
肩甲骨はがしの方法や、効果について詳しく簡潔に解説しています。肩甲骨は様々な動きをするため、いろいろな方向に動かすことで動きの改善が期待できます。
ニューストレッチ➅(あべこべ体操)
30秒で効くといわれる肩こり体操があべこべ体操です。3種類の簡単な動きをするだけで肩と首がすっきりと軽くなります!ぜひ一度お試しください。
オフィスで肩こり解消!簡単セルフストレッチの方法
仕事をしていると首や肩回りが重く硬くなってしまって辛くなることも多いですね。
そんな時はセルフ/オフィスで簡単に行えるストレッチを試してみてください。
首まわしのストレッチ
首は頭を支える大切な器官です。そんな首が疲れてくると首の痛みだけでなく、肩や背中の凝りの原因ともなります。少しでもつらいなと感じたらこまめにセルフ/オフィスストレッチをして、ほぐしてあげるようにしましょう。
- 右肩をすくめ、顔は左斜め前にむけます。肩と顔がくっつくようなイメージで行いましょう。
- そのままの体制で右肩を3回ほどぐるりと回します。肩の先が耳に近づくよう、ゆっくりとしっかり回しましょう。
- ゆっくり顔を左斜め下に向け、頭を倒しながら右ひじを曲げます。
- さらに頭を下に倒しながら右ひじを床方向へ下げ、首から肩にかけて伸ばしましょう。
- 終わったら逆側も同じように行います。
首から肩にかけて伸ばす動作を素早く行うと筋を痛める原因となります。ゆっくりと5秒ほどかけながら心地よいと感じるくらいに程度に伸ばしましょう。
肩まわしのストレッチ
肩を回すと鎖骨が上下に動きます。鎖骨を動かすことで肩甲骨まわりをほぐす効果もあり、肩こりや首周りの痛みの軽減に効果があります。
- 両肩に手を置き、まずは後ろに向かって大きく回します。
- 肘が前に来た時にくっつきそうなくらい近づけましょう。
- 後ろ向きに10回、前向きに10回、交互回し(クロールをイメージ)を10回、その反対回し(背泳ぎをイメージ)を10回行ってください。
肩のストレッチ
長い時間同じ姿勢をとっていたことから体が凝り固まっている状態のときに効果のあるストレッチです。
- 椅子に座った状態で腰に両手を当てます。
- 両肘を背中の中央に向かって寄せてから戻し、おなかの中央に寄せて戻します。
- この動きを連続して行いましょう。5~10回を行うと効果的です。一度に10回するというよりは、肩周りが疲れたと感じるときに小休憩として数回行うと良いでしょう
。
胸のストレッチ
胸を張る姿勢をとることで呼吸が楽になり、新陳代謝も活発になります。胸を開くことで猫背の解消効果もありますし、呼吸を深くすることでリラックス効果も得られます。
- 椅子に座った状態で背中側に両手を組みます。
- そのまま両手を少しずつあげていきましょう。
高さは自分で調節できます。腕を上げたときに肩甲骨の間に詰まるような感覚がある場合は、肩甲骨周りに無駄な筋肉がついてしまっている場合があります。
肩こりストレッチのまとめ
慢性的な肩こりに悩む方は多いですね。肩こりの原因は様々ですが、日ごろから同じ姿勢を取り続けることや運動不足が原因となっている場合が多いです。
毎日少しの時間を見つけてストレッチを行うだけでも凝り固まった体を解放する手助けになります。また、目の疲れや頭痛なども肩こりが原因となっていることが多いのですが、これらの症状の緩和も期待できます。
ストレッチは無理に行うと筋肉などを痛めてしまう原因となりますので「気持ち良いな」と感じるくらいで大丈夫です。毎日行うことで凝り固まった筋肉が柔らかくなり、血行が良くなるので体がすっと軽くなるはずです。