ツボで解消!?仕事中や授業中に眠気がくる原因
仕事中や勉強中、授業中など寝てはいけないときに眠気がやってくると大変ですよね。判断力も鈍りますし、なによりやる気が無くなってしまいます。しかしその眠気もあるツボを押せば解消できるって知っていましたか?
まずはツボの場所を知る前に、なぜ眠気がやってくるのか原因を探ってみましょう。原因が分かればツボだけでなく、違った対処も出来るようになるので仕事中や授業中に寝てしまって怒られるということも少なくなりますよ(完全に無くすためには自分の努力も必要ですよ)。
周りの二酸化炭素の濃度が濃くなっている
アメリカでの研究で、室内の二酸化炭素の濃度が2500ppmを超えると仕事の効率や勉強効率・集中力が低下するという研究結果が出たそうです。換気量が低くなると(換気が出来ていない状態が続く)二酸化濃度が上昇します。
教室やオフィスなどで眠気がやってくるのは換気が出来ていないために、二酸化炭素の濃度が上がっていることが原因かもしれません。
また換気量が減ってしまうと眠気や仕事・勉強効率の低下の他に風邪やインフルエンザの流行にも影響を及ぼしてしまいます。換気が出来ていないな、と気づいたときには換気をするようにすれば眠気を撃退出来る可能性がありますよ。
ビタミンDが足りていない
ビタミンDといえば、カルシウムとリンの吸収を助ける働きを持っていたり、カルシウム・リンの作用である骨の成長を促したり筋肉や神経の働きを正常化するために不可欠な成分・栄養素です。
こちらもアメリカの臨床睡眠研究で血中ビタミンDの数値と仕事中や授業中といった日中の眠気に関わりがあるということが判明しています。
ビタミンDの不足が眠気を誘うのであればビタミンDを摂取すれば良いのですが、食事から摂るのはなかなか難しいことです。サプリメントや日光浴をしてビタミンDを補ってやる必要があります。
目が疲れている
パソコンに向かう時間が長かったり、毎日遅くまでスマホをいじっていたりしていませんか?特に暗いところでパソコンやスマホをいじっていると余計に目が疲れやすくなってしまいます。
目が疲れている状態が続くと「眼精疲労」になり、仕事中や授業中の眠気はこれが原因という場合も。目が疲れている状態が続くと眼精疲労だけでなく自立神経の乱れを引き起こしてしまうので、この自律神経の乱れが眠気に関係していると考えられます。
また眼精疲労になると眠気や吐き気、頭痛や目のかすれなどの症状を引き起こしますので、慢性的に目の疲れを感じている人は改善が必要になります。
ストレス
ストレスは日々の生活の中で感じる人が多いと思いますが、このストレスも仕事や授業中にやってくる眠気の原因だと考えられています。ストレスによる眠気は主に精神的な病気が関連していると考えられていて、うつ病や不眠症などの病気が関係しているとされています。
自分ではうつ病などの自覚が無くても、強いストレスを連続的に感じることがあったり、気分が上がらない・安定しないなどの症状や夜に強い不安を感じたり眠れないといったことが続くようであれば早めに精神科で診察を受けた方がよいかもしれません。
サーカディアンリズムが乱れている
サーガディアンリズムという言葉を聞いたことが無い人は何のことか分からないと思いますが、簡単に言ってしまえば「体内時計」のことです。不規則な生活や深夜勤務の多い人、昼夜の生活が逆転している人はこのサーガディアンリズムが乱れやすくなります。
またこのサーガディアンリズムの乱れが慢性化してしまうと概日リズム睡眠障害(サーガディアンリズム障害)になります。症状によって6つのタイプに分かれ、眠る時間がずれてしまったり、体内時計が完全に壊れてしまうなどの特徴によって分類されます。
夜勤などは簡単には改善・対策をすることは難しいですが、不規則な生活をしている自覚があれば早急に直すことをおすすめします。不規則な生活は眠気だけでなく病気に繋がることもあるので、自分の身体を守るためにも規則正しい生活を心掛けましょう。
過眠症
夜たくさん寝ているはずなのに、日中どうしても眠くなるという場合には過眠症になってしまっているかも。過眠症とはきちんと睡眠出来ているにも関わらず眠くなってしまい、起きているのが困難になる病気のことです。
原因としては脳内の覚醒維持機能の異常や何らかの原因で夜間や睡眠時に睡眠障害が起こってしまっていることが考えられています。毎日きちんと眠っていても、日中強烈な眠気がやってくるという場合には過眠症を疑ってみましょう。
ツボで解消!?食後に眠気がくる原因
お腹が満たされたり、美味しいものを食べたあとに眠くなることってよくありますね。対策としてよく聞くのは「腹8分目まで」とか。実はツボ押しでも対処することができるんですが、それにはまずどうして食後に眠くなってしまうのか、という原因を知ることにしましょう。
原因が分かれば食べ過ぎを防いだり、食事内容に気を付けることもできますからね。
血糖値が関係している
ご飯を食べた後は判断力が落ちて眠くなりますよね。食事をすると血糖値が急激に上がってしまうのですが、実はこれを下げようとするホルモン「インスリン」が大量に分泌されます。
食事で急激に上がってしまった血糖値を下げようとインスリンが分泌されると、結果として血糖値が低くなってしまって「低血糖状態」になります。
そもそも食事で血糖値が上がってしまう理由は、食事で摂った炭水化物に含まれている糖質が体内で消化されるとブドウ糖に変わるから。低血糖状態とは血液中のブドウ糖が減っている状態のことです。
脳の活動にはブドウ糖が必要なので、ブドウ糖が不足している低血糖状態の時=食事後は脳の活動が低下してしまっている状態なので、結果眠くなってしまうと考えられています。
副交感神経が活発に働いている
副交感神経は身体や心が落ち着いているとき(寝ているときや食事しているときなど)に活発に働いています。副交感神経の特徴として、身体や脳をリラックスさせる効果ややる気を無くしたり脳の回転を鈍くするといったことがあります。
このように、食事しているときに副交感神経が活発に働いているために脳の回転が鈍くなり眠たくなってくるといえます。
手軽に解消!眠気を改善できる目や手指のツボ
ツボ押しなら眠たいときに簡単に出来るので、授業中に隠れて押してみたり、トイレの中で押して気分をリフレッシュさせることが出来ます。ツボ押しは難しいものではなく、方法さえ分かれば誰でも簡単に出来るのでおすすめです。
手軽に出来るツボ押しをご紹介するので、仕事中や授業中に眠たくなったときには是非試してみてくださいね。
晴明(せいめい)
晴明は顔にあるツボで、鼻の付け根の両脇・目頭の辺りになります。メガネの滑り止めが当たる付近なので、目が疲れているときに自然に押している人は多いのではないでしょうか?
仕事中でも授業中でも押しても特に指摘はされにくい場所なので、急に眠くなった時にはさりげなく押してみると周りにバレることなくツボ押しで目を覚ますことが出来ますよ。
印堂(いんどう)
顔にあるツボで仕事中や授業中はちょっと押しにくいかな~というところにあります。場所は眉と眉の間、眉間の真ん中あたりになります。目の疲れによる眠気や頭痛に効果があるので、仕事中や授業中に目が疲れたら押したいツボでもあります。
ちょっと深刻に考えるフリをして押してみてはどうでしょうか?
合谷(ごうこく)
手にあるツボになります。場所は人差し指と親指の付け根の間にあり、手の甲の方になります。ちょっと手の運動をするようにもみもみすれば周りにバレることなく押せますよ。
眠くなったら手の運動も兼ねてツボを押したり、ツボ押しを兼ねて手の運動をしたりと気分転換もできると思います。
中衝(ちゅうしょう)
指にあるツボで、眠いときに押すとなかなかの効果で眠気を覚ますことができます。場所は中指の第一関節上の側面で親指側の方にあります。よくわからないという人は親指側側面の爪のあたりを意識して押してみましょう。
手で押しても効果がないぞ、という時にはなにか固いモノで軽くゴリゴリしてみましょう。ボールペンやペンのキャップなどがおすすめです。
労宮(ろうきゅう)
手のひらにあるツボになり、眠くて怠いな~というときに身体を起こすために押すと効き目があります。場所は手のひらを見て、中指付け根と手のひらの真ん中結んだ線上真ん中、薬指側の近くになります。
よく分からないぞという人は中指の付け根と手のひらの真ん中をもう片方の指で線を書くようになぞり、少し薬指側にずらしてみましょう。押していると気持ちいところに当たると思うので、その付近をぐりぐり押してみましょう。
少沢(しょうたく)
指にあるツボになり急に眠たくなってきた~という時に押してみましょう。場所は小指の爪の付け根にあり、外側の方になります。
たぶん他のツボより場所が分かりやすいところだと思うので、他のツボの位置がイマイチよくわからないという人は小指の爪の付け根を押してみましょう。こちらも机の下などで隠れて押せるツボになっているので、どんどん押して眠気を吹き飛ばしましょう!
効果的に眠気を改善するツボ押しのポイント
ツボってただ押すだけで効果が出るって思ってはいませんか?実は押し方が弱かったり、角度などがずれていると効果的に眠気など気になる症状を改善することが出来ないんです。どうせ押すなら効果があった方が良いので、ここでツボの押し方をおさらいしちゃいましょう!
ツボに対して垂直に押す
ツボは押したり揉んだりすることで刺激を与えますが、ツボに対して垂直に押すようにした方が眠気覚ましなどの効果は得られやすいです。親指の腹を意識して押すようにすると垂直に押せるので試してみてください。
また指で強く押せないという人はボールペンなどのペン先を垂直にしてツボを押してみましょう。
イタ気持ち良いぐらいの強さで押す
ただ指で押すだけでなく、押したり揉んだりしてみましょう。力具合はイタ気持ちいいぐらいの強さで押すことが大切です。イタ気持ちいいぐらいの刺激なら眠くても押しているという自覚がありますし、次第に眠気から覚めてくると思いますよ。
2~3秒×5~10回押す
ツボを数回押しただけで効果が得られると思ってはいませんか?多少押しただけで効果を得られる人も中にはいるのですが、より効果を得たいのであれば1回につき2~3秒間は押して離してを5~10回程繰り返してみましょう。
ゆっくりと繰り返すことでツボに良い刺激を与えることが出来ます。あまりにも強い力や長時間の押しっぱなしは近くの筋肉を傷つける恐れがあるので、1回2~3秒×5~10回を目安にツボ押しを行いましょう。
ツボ押し以外に仕事中や授業中の眠気を解消する方法
ツボ押し以外にも仕事中や授業中の眠気を解消する方法は多数あります。よくカフェインの入った飲み物を飲んだり、身体を適度に動かすといいと聞きますよね。確かに効果的ですし、簡単に出来ることなのですが、仕事中や授業中に自由に飲み物を飲めない人だっているはず。
ですが以下の方法ならツボ押しと合わせて出来ることばかりなので、どれか一つでも出来そう!と思ったら是非試してみてください。
部屋の換気をする
先述した通り、室内の二酸化炭素濃度が上がると仕事や勉強の効率が悪くなり、脳の回転が鈍り眠くなることがあります。特に冬場などは窓を閉め切ってしまっていることが多いと思いますので、空気の入れ替えの為にも換気を適度に行うようにしましょう。
大勢いるオフィスや教室だとなかなか難しいと思いますが、自由時間や休憩時間に少し換気をするだけでも違うと思いますよ。
洗顔や体を冷やす
よく気持ちを入れ替えたりするときや朝に目を覚ますために顔を洗いますよね?温かいお湯だと気持ちよくてさらに眠たくなってしまいそうですが、冷たい水で顔を洗ったり手を洗うだけでも刺激となって目を覚ますことが出来ますよ。
あまり体を冷やしすぎてしまうと風邪の原因にもなるので、顔や手を洗う程度にしておきましょう。
目薬をさす
目が疲れていたり、乾燥していると瞼が重くなり眠くなってしまうことも。目がかすんで瞼が重たい…という時には目薬をさして刺激を与えてみましょう。目も潤いますし、目薬のあとに印堂(いんどう)などのツボを押すとより効果的だと思います。
目を温める
目の疲れによる眠気には目やその周りを温めるといいですよ。リラックス効果や血流を良くしてくれるので、目の疲れをとってスッキリすることができます。出先でやるのは難しいおと思うので、目の疲れは夜寝る前などに取っておくことをおすすめします。
次の日に目の疲れを持ち越すと眠くなってしまうので、対処できるうちにやっておきましょう。
ストレッチなど体を動かす
長時間同じ姿勢が続く会議や授業では身体がこわばってしまいます。ですが会議中や授業中だと身体を伸ばすことも難しいので、終わったらストレッチや伸びをして身体の緊張を解いてあげましょう。
トイレに行くだけでも身体の緊張状態をほぐすことが出来るので、どうしても眠くて仕方がないときはトイレなどに行かせてもらい身体を軽く動かすようにしてみましょう。
朝太陽の光を浴びる
朝の太陽の光を浴びると体内で睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されるようになります。メラトニンは日の光を浴びてから約14時間~16時間後に分泌が始まるとさるので、毎日決まった時間に起きて日の光を浴びることでサーカディアンリズムが整うようになります。
ただし、休みの日などで遅くまで寝ていて太陽の光を浴びないとサーカディアンリズムがまた狂いだすことになるので、日中眠くならないためには日々規則正しい生活を送ることが大切になります。
カフェインの入った飲み物を飲む
コーヒーや紅茶、玉露などカフェインが入っている飲み物を飲むことで目を覚まさせることができます。カフェインには覚醒作用や興奮作用があるので、その作用を利用することにより当然の眠気に対処することができます。
しかし仕事場や学校によっては勤務中・授業中に飲み物を自由に飲むことができないところも多いので隠れて飲んだりせず、休憩時間などに補給するようにしましょう。
ツボ押し以外に食後の眠気を解消する方法
食後に眠くなると何もする気にならなかったり、今すぐにでも横になりたくなりますよね。ツボを押してもどうしても眠い、という場合は一度食事内容を見直して、眠くなりにくいように食事方法を変えてみましょう。
今すぐには無理かもしれませんが、明日気を付けるだけで感じる眠気に差が出るかもしれませんので試してみましょう。
食事の量を食べ過ぎない
食べれば食べるほど眠気は大きくなると思いますが、それは大量に食べた食べ物を消化しようと胃に負担が掛かりすぎているせいかも。胃にたくさんの食べ物が入ってくると、胃はそれを消化しようとしてたくさんの血液を必要とします。
胃に血液が集中して送られるため脳に血液が行き届かず、脳の回転が鈍くなって眠気がやってきてしまいます。なので、ご飯を食べるときは食べ過ぎに注意してみましょう。普段食べる量を少し減らすとやってくる眠気もだいぶ違うと思いますよ。
炭水化物を食べ過ぎない
炭水化物を多く食べてしまうとそれが糖質になりブドウ糖に変わるときに血糖値が急激に上がってしまうことに。そうなるとインスリンが大量に分泌されて結果低血糖になってしまうので、炭水化物を抑えることにより血糖値の上昇を緩やかにします。
血糖値の上昇が緩やかになれば低血糖になるのを防ぐことが出来るので、眠気を抑えることができます。
消化しやすい物を食べる
食べ過ぎと同じく、消化しにくいものは消化するのに時間と負担が大きくかかってしまうので、消化しやすいものを食べることにより胃の負担を減らして血液を脳に循環させることができます。
ささみや白身魚、おかゆなど胃にやさしいものを摂るようにして、眠気を寄せ付けないようにしましょう。