【知ってた?】女性と男性の薄毛の原因【違い】
女性にとって髪はとても大切ですが、加齢に伴って薄毛が徐々に進行してしまい、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
頭頂部から分け目が広がり「そろそろウィッグが必要?」と思えるくらい薄い女性でも、治す方法はあるのかどうか気になりますよね。実は薄毛の原因は女性と男性で違うのです。まずはその違いについて知っておきましょう。
男性の薄毛の原因は
男性の薄毛の主な原因は「男性ホルモン」の影響によるものです。この男性ホルモンであるテストステロンは髭や体毛の成長を促す働きがあるのですが、頭髪に関しては毛母細胞を委縮させて髪の成長を妨げてしまう作用があるのです。
さらに、男性ホルモンの影響によって皮脂の分泌量が増えるという特徴もあるため、頭皮に皮脂がたまりやすくなり薄毛の原因ともなります。また、遺伝的な要素として、頭皮の毛根部分が男性ホルモンに弱いという人もいるそうです。
女性の薄毛の特徴は
男性の薄毛の場合は、男性ホルモンや遺伝的なものが要因なので、抜けてしまった髪は新しく生えにくくなってしまうのに対し、女性の場合は薄毛になったとしてもすべての髪が抜けてしまうようなことはありません。
男性の薄毛の原因は、通常ですと2~6年ほどある髪の成長期が、数カ月~1年間と短くなってしまい髪が早い段階で抜けてしまうため髪が育たず、髪が成長する前にうぶ毛のまま抜けてしまい髪が薄く見えてしまいます。
つまりうぶ毛の期間がとても長く、髪がしっかりと育たないのが特徴なのですが、女性の場合は髪の休止期間がとても長くなり、髪が生えない状態が続くことが薄毛の原因となります。そのため、薄毛の女性にはうぶ毛が少ないことが特徴です。
男性用の育毛剤はNG
男性と女性では薄毛になる理由が違うので、女性が男性用の育毛剤を使ってしまうと、髪に良くない影響を与える場合があるので気を付けましょう。
男性用の育毛剤の注意書きにも「女性は使ってはいけない」と指示がありますし、副作用で髪の毛以外の毛髪が伸びたりすることもあるので注意が必要です。
【女性の薄毛は治るの?】治りやすいタイプとは?
女性の薄毛には治りやすいタイプの人もいます。甲状腺ホルモンの低下が原因で薄毛になってしまった人は、治療薬を飲めば薄毛も治る可能性が高くなります。
この「甲状腺機能低下症」という病気の主な自覚症状は、抜け毛が多くなる、むくみが出る、太った、疲労感がある、気力がなくなる、などがあげられますが、病院で血液検査をすれば簡単に分かります。
ただし、薄毛が治りやすいタイプ以外の人も治らないわけではありません。薄毛を改善する方法を紹介していきますので諦めないでくださいね!
女性に多い薄毛・びまん性脱毛症とは?他にも種類が
女性の薄毛にもいくつかの種類があります。
特に多いのがびまん性脱毛症でホルモンバランスの乱れが原因となっています。
びまん性脱毛症とは
びまん性脱毛症とは、頭の一部分が薄毛になるのではなく、頭髪全体が薄くなり、つむじや分け目の部分があいまいになるのが特徴です。また、髪の毛だけでなく、身体全体の毛が薄くなることもあります。
女性の薄毛のほとんどがびまん性脱毛症で、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になることが原因とされています。別名、女性型脱毛症とも呼ばれ、男性型脱毛症と異なり治りやすいのが特徴です。
その他薄毛の種類
分娩後脱毛症
出産後の女性にみられる脱毛症で、女性ホルモンの急激な変化が原因と言われ、出産後の女性の約40%がこの「分娩後脱毛症」を経験しています。
牽引(けんいん)性脱毛症
髪を束ねるなどして、髪が引っ張られた状態が続くことが原因で起こる脱毛症です。毛根に負担がかかることによって血行が悪くなり栄養が行き届かず髪が抜けてしまう症状です。
脂漏(しろう)性脱毛症
脱毛症の中では1%程度の少ないタイプの脱毛症です。ホルモンのバランスが悪くなると皮脂の分泌が過剰に増え、皮脂が毛穴に詰まって毛根に悪影響を及ぼし毛髪が抜けてしまうことがあります。
粃糠(ひこう)性脱毛症
脂漏(しろう)性脱毛症と似ていますが、粃糠(ひこう)性脱毛症の場合は、頭皮の角質異常が原因で大量のフケが毛穴を塞いでしまうことによって抜け毛を招いてしまいます。
円形脱毛症
10円玉ほどの大きさのハゲが突然できてしまう脱毛症です。発症するのは男性より女性が多く、ストレスが原因となって起こることが多いようです。
瘢痕(はんこん)性脱毛症
瘢痕とは、傷跡のことで傷を負ったときに毛母細胞まで破壊されてしまった脱毛症です。一度頭皮が瘢痕(はんこん)化されるとそこからは毛が生えてきません。
しかし、瘢痕(はんこん)化が軽い状態ならば自然治癒する場合もあり、傷跡が小さい場合には形成外科などの医療機関で治療を受けます。
女性の薄毛【自宅で改善したい!】
女性の薄毛対策として自宅で改善する方法もあります。
自宅で手軽に取り入れられる改善方法をご紹介しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
女性ホルモンを補う食事
更年期になると女性ホルモンが激減することによって、薄毛になる女性が増えてきます。そのため、女性ホルモン(エストロゲン)を食事から補うことによって薄毛の改善をすることができます。
イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをしてくれるので、イソフラボンを含む食品を積極的にとることがおすすめです。中でも大豆にはイソフラボンが豊富に含まれています。
大豆製品には豆腐、油揚げ、味噌、納豆などがあり、料理にとてもとり入れやすいので、毎日の食卓に積極的にとり入れるのがおすすめです。
また、育毛のためには栄養が偏ることなく、バランスの摂れた食事をとることも大切です。髪にはタンパク質や亜鉛、ミネラル、ビタミンEが必要なので、肉、魚、野菜、穀物をバランス良く摂ることが重要です
。
シャンプーと頭皮マッサージ
薄毛対策にはシャンプーの方法も重要です。間違ったやり方をしていると薄毛を進行させてしまうことになるので注意しましょう。
薄毛対策におすすめのシャンプー方法
- シャンプー前にブラッシングをして髪のもつれをとります
- 熱すぎないお湯で髪全体をよく流します
- シャンプーを直接頭皮に付けるのではなく手の平にとってよく泡立てます
- 力を入れず優しく指の腹で円を描くように洗います
- すすぎ残しのないように生え際などもしっかりとすすぎます
すすぎ残しがあるとシャンプーの液が毛穴に詰まって、薄毛の原因となることがあるので気を付けるようにしましょう。
シャンプーをする時に、頭皮マッサージを同時にするのも薄毛の改善に役立つのでおすすめです。こめかみから頭頂部に向かって、指の腹で円を描くように優しくマッサージをします。血行も良くなり緊張がほどけてリラックス効果もあるので、習慣化すると良いでしょう。
適度に体を動かしてぐっすり眠る
頭皮マッサージによって頭皮の血行を良くすることも大切ですが、適度に体を動かしてさらに体全体の血流を良くすれば相乗効果を期待することができます。激しい運動ではなくウォーキングなどの身体に無理のかからない軽い運動をするのがおすすめです。
ところで、髪にとっては良質な睡眠をとることも大切なのです。なぜなら、頭皮のダメージの修復や新しい髪の毛が成長するのは睡眠中だと言われています。
中でも午後10時から午前2時は髪が作られるゴールデンタイムと呼ばれています。ぐっすり眠れるように日中は適度な運動をして、夜はなるべく早く休む習慣をつけるようにすると良いでしょう。
髪に物理的ストレスをかけない
髪が抜けないようにするためには、髪に外部からの物理的なストレスをかけないことも大切です。女性にとってカラーやパーマはおしゃれをするために欠かせない方も多いと思いますが、髪にとっては大きな負担となってしまいます。
パーマやカラーはなるべくしないことがおすすめですが、無理な場合は回数を少なくしたり髪に優しいヘナなどを利用することがおすすめです。
また、ポニーテールなどの頭皮に負担がかかるヘアスタイルも、牽引性脱毛症を引き起こすきっかけとなるためおすすめできません。特に髪の生え際に強い力がかかるので注意が必要です。
なるべく頭皮に負担がかからないよう緩く結ぶように意識したり、連日同じヘアスタイルにならないように気を付けましょう。
女性用の薄毛を改善する育毛剤とは?
最近では人体に配慮して優しい成分をもとに作られている育毛剤も増えてきました。
薄毛初期から中期にかけては薄毛を改善できる確率も高いので、薄毛の改善に育毛剤を利用する方法もあります。
育毛剤の効果と危険性?
海外の育毛剤には強い効果があるのですが、日本国内で認可されていない成分が使われている可能性があるばかりでなく、副作用もあるのでおすすめできません。また、即効性を求めて医師の処方箋もないのに買える医薬品は避けるのが賢明です。
国内で認可され安全性が確認されている女性用育毛剤の中から、自分の状況に合ったものを選ぶようにしましょう。医薬部外品の女性用育毛剤ならば効果も認められているのですが、強い成分も含まれていないのでおすすめです。
ただし、配合成分によってはアレルギーを起こす可能性もあるので、妊婦の方は使用を控えるようにしましょう。
育毛剤の選び方
育毛剤には医薬品、医薬部外品、化粧品という分類があります。
医薬品
医薬品は治療を目的としており、国がその効果を認めたものです。効き目はありますがその分副作用の恐れもあり、使用に関しては医師や薬剤師などの判断が必要になります。
医薬部外品
医薬部外品は、薬のような即効性はありませんが、穏やかながら確かに効果があると認められたものです。効き目が穏やかな分、長期間使用しないと効果が表れにくいという特徴があります。
化粧品
化粧品は効果や効能としての認可が必要なく、人体を健やかに美化することが目的で利用されるものです。医薬品、医薬部外品の表示が無ければ、一般的には化粧品として分類されます。
育毛剤の選び方としては、化粧品ではなく医薬部外品のものがおすすめです。化粧品としての育毛剤には髪を美しく保つ効果は期待できますが、効果が認められた育毛や発毛を促進する成分は入っていません。
化粧品としての育毛剤も効果が無いわけではありませんが、育毛効果を期待するならば、効果が証明されている医薬部外品を選ぶ方が良いでしょう。
市販の育毛剤の種類
市販の育毛剤にはいくつかの種類があります。
栄養補給タイプ
発毛に必要な栄養成分を頭皮や毛根に直接塗布するタイプの育毛剤です。偏った食事や不規則な生活が続いたなどが原因で、一時的に薄毛や円形脱毛になってしまった方に向いており、AGA(男性型脱毛症)などの壮年脱毛症には効果が期待できないようです。
男性ホルモン抑制タイプ
ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位となり薄毛になってしまった方向けに、男性ホルモンの働きを抑えて抜け毛以上に発毛を促すタイプのものがあります。AGA(男性型脱毛症)などの対策に向いており、現在では壮年脱毛症向けの育毛剤の中で主流となっています。
血行促進タイプ
一昔前まではこのタイプの育毛剤が最も普及されていたもので、頭皮の血行を良くし地肌や髪へ十分な栄養を送ることで発毛を促進させるタイプの育毛剤です。現在では他のタイプの育毛剤と組み合わせて使用されるようになってきました。
分け目を変えて一時しのぎ!女性の薄毛対策
薄毛を隠す一番簡単な方法は「分け目を変える」ことです。
いつも同じ分け目だと頭皮が硬くなってしまい、毛根が成長しづらくなるため分け目を変えて毛根が成長できるようにします。
こちらではドライヤーを使って、トップに自然なボリュームを出すヘアスタイリング方法をご紹介します。
薄毛対策の急場しのぎに、ポンパドールを使って頭頂部の薄毛を隠したりする方法もおすすめです。
女性の改善しない薄毛・・・皮膚科の診察を受けてみよう
薄毛の状態が初期から中程度の段階の方ならば自宅で改善することも可能ですが、改善しない場合や薄毛の原因がはっきりしない場合は、皮膚科の専門外来へ受診することも検討してみましょう。
薄毛の原因が明確に
薄毛による原因は人それぞれ異なるため、原因がはっきりしない場合は皮膚科の薄毛治療の専門医と相談して治療を行う方が安心できます。原因を明確にして医師の診断の元で治療を行えば、効果も早く表れることでしょう。
皮膚科の薄毛治療
女性の薄毛治療法に育毛メソセラピーがあります。育毛メソセラピーとは、超音波やレーザーを使用して患部を刺激したり温めたりすることによって血行を良くし、頭皮に育毛のための薬を浸透させることを目的としています。
毛母細胞や毛根などが頭皮に根付くために細胞を活性化させる必要があるため、育毛に必要な栄養素を運べるように血行を促進させなくてはなりません。その治療法が育毛メソセラピーです。
ただし、育毛メソセラピーは弱った髪の毛を強く太くするのが目的なので、毛根などが死んでしまっている場合には効果がありません。また、レーザーなどを使用するため肌の弱い方は避けた方が良いでしょう。
また、更年期などで女性ホルモンが減少して薄毛になった方には、ホルモン補充療法という方法があります。注射やパッチ、飲み薬などもあるので自分の体質に合ったものを選ぶことができます。
同時に更年期障害の辛い症状が改善する可能性もあるため、不快な症状から解放されるメリットも期待できます。いずれにしても医師とよく相談の上、治療をすることが大切です。
薄毛に女性用の育毛サロンを利用するメリット
育毛サロンには皮膚科にはない豊富なメニューがあり、専門スタッフが丁寧に対応してくれます。
全国規模のサロンもあり通いやすいのもメリットです。
薄毛対策の豊富なメニュー
病院での治療は薬品やレーザーなどを使用するため、効果は期待できますが副作用も気になります。自然な方法で薄毛対策を考えるならば、育毛サロンを利用するのもおすすめです。
育毛サロンでは頭皮洗浄やマッサージを行い、頭皮を清潔にして髪に栄養を与えながら自然治癒力を高めていくので、体に負担無く育毛を目指すことができます。
また、病院よりも薄毛対策の豊富なメニューが用意されているので、カウンセリングで自分の悩みを打ち明けてメニューを検討してみましょう。
全国規模の薄毛専門サロン
薄毛に悩む女性のための育毛サロンをご紹介します。全国規模の薄毛専門サロンもあるので、お近くにサロンがあれば一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
クリエーションヘアーズ http://www.c-hairs.jp/lp02/
レディースバイオ http://www.biotech.ne.jp/ladies_bio/
リーブ21 http://www.reve21.co.jp/
ヘアワーク http://www.hairwork.net/
レディースアートネイチャー http://www.artnature.co.jp/ladies-artnature/index.html
女性の薄毛とるべき対策のまとめ
薄毛対策のステップとしては、最初は自分でできるところから始めてみましょう。
まずは生活習慣や食習慣を見直すのがポイントです。そして、次に育毛剤を利用してみるのもおすすめです。それでも改善されない場合は、育毛サロンや病院の皮膚科で相談してみましょう。