牛乳なし給食って何がいいの?カルシウム不足を補うって嘘? |

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牛乳なし給食って何がいいの?カルシウム不足を補うって嘘?

ご飯に合わない!?牛乳なし給食が推奨される理由とは?


小中学生時代の給食には、牛乳はつきものでしたよね。しかし最近、その牛乳が給食から外されている、と聞けば多くの人が何事かと興味を示します。



実際に新潟県三条市が給食時の牛乳を廃止した、と報道されています。しかし実際は給食時に出す牛乳を止めただけで、別の時間に牛乳を出しているとのこと。これでは少し誤解をされてしまいますね。


しかし、後で飲むなら給食といっしょでも良さそうなもの。どうして給食として出されないのでしょうか?


お米に牛乳は合わない


殆どの人が食べてきた給食ですが、白いお米と牛乳をいっしょに食べる時はなんだか違和感を感じていましたよね。実は今でもこの違和感を感じる生徒が多く、給食を食べ残してしまう原因につながっています


組み合わせが悪いばっかりに、食べられる給食を残しては子どもの発育に良くありませんよね。こうした理由からも給食から牛乳が外されてしまったのです。


牛乳で体調を崩す子もいる


牛乳でお腹を壊してしまう人って多いですよね。これは日本人にはラクターゼという成分が不足しているため、牛乳が体質的に合わない人もいるからです。そのため給食は残さず食べなければいけないという風習で、体質に合わない牛乳をムリに飲んでお腹を壊してしまうのです。


これでは午後の授業が腹痛で受けられませんし、つらい思いをしてまで食べさせるのは可哀そうですよね。こうした給食の実態があるからこそ、牛乳を給食時に配布しない方針が決まりました。



新潟県三条市で試験的にスタートした牛乳なし給食!賛成は9割!


一番初めに給食時の牛乳を廃止したのが新潟県三条市です。いきなり廃止すると聞いて、当時は三条市に抗議の電話もあったそうですが、実は賛成意見は9割と多くの人が賛成していました。



しかし牛乳を廃止してしまうと心配なのはカルシウム不足です。では、三条市は牛乳で摂れないカルシウムをどうやって補ったのでしょうか?


三条市の取り組み


2014年9月から新潟県三条市では給食時の牛乳を廃止するとして、牛乳無し給食が試験的に4カ月間行われました。


三条市では給食時の牛乳を取りやめる代わりに、他の時間帯で「ドリンクタイム」を設けて牛乳を配布しています。そのため牛乳を止めてしまう、というよりも、給食時に飲むのを止めようという取り組みです。


給食時の牛乳を取りやめると栄養素の面で不安がでますよね。それを解消しようと煮干し粉やヨーグルトがメニューとして定着しました。また牛乳を止めたことでどれだめのメリット・デメリットがあったのかも調査しました。


結果は良かった点が482件、問題がある点が547件あったとしています。このように新たな取り組みで良い点・問題点を洗い出し、子どもの成長に役立てていけるような活動をしていました。


賛成メールが9割超!


いきなり給食時の牛乳を止める、なんて聞いたら何事か!と普通思いますよね。もちろん止めることに関して三条市には抗議の電話もありました。しかし抗議する人の多くが勘違いをしていて、実際は給食時に飲まないだけで他の時間に飲むと分かれば納得してくれるものです。


また学校側が急に止めますよ、なんて言ったら保護者からも抗議の電話やメールがくるでしょう。しかし牛乳無し給食を始める際には保護者からの賛成メールはなんと9割を超えていたのです!


給食に合わない、食べ残しの原因になるとして給食時の牛乳はいらないと考える人が多かったんですね。賛否両論はあるものの、結果として大半の保護者がこの取り組みに賛成しました。


おかず増量で対応


牛乳無し給食では不足した牛乳の分を補うため、おかずの量を増やすことで栄養面の補強を行いました。また煮干し粉やヨーグルトを定着化させることで、不足しがちなカルシウムを補っています。


実際に牛乳を廃止して、おかずの食べ残しは少なくなった・おかわりする子が増えたというデータが出ています。しかし逆に今度はヨーグルトが合わない、煮干し粉が喉に詰まるといった問題点もありました。


しかしこうして給食時の牛乳を取りやめても、しっかりと栄養面が補強されるような給食を考えてくれるのは親としてもありがたいですよね。



牛乳なし給食でも和食中心ならカルシウムは補える!


この新潟県三条市で行った牛乳無し給食ですが、これは私たちの普段の生活にも同じことがいえます。



牛乳なし給食でも和食中心の食事ならカルシウムは十分に摂れます。カルシウムといえば牛乳!と結びつけて考えられがちですが、牛乳の他にもカルシウムを補えるものはたくさんあります。


そういったものを食卓に並べて、カルシウム摂取元を牛乳だけに頼らないようにしましょう。


小魚やゴマのカルシウム


小魚やゴマはカルシウムが豊富に含まれています。そのまま食べるのは難しくても、ふりかけにしたら食べやすいですよね。実際に牛乳無し給食でもこのふりかけを使ってカルシウム補強を行っています。


他の時間に牛乳を飲むとしても、それだけに頼らずにカルシウムを補強できるとしたら健康にも良いのです。自宅でも小魚やゴマのふりかけをプラスするだけでカルシウムの補強ができるので試してみましょう。


出汁も小魚で


みそ汁の出汁も小魚を使用することでカルシウムを効率よく摂取できます。他にも煮物などの出汁にも使えます。魚以外にも、乳製品などもカルシウムを含んでいます。


カルシウムは牛乳からしか摂れないわけではありません。他の食品も牛乳同様にカルシウムを含んでいるので、牛乳だけに偏らずに、他の食品からも摂取するようにしましょう。



牛乳なし給食から学ぶ!牛乳は嗜好品で十分だった!


牛乳なし給食からはたくさんのことが学べます。戦後から牛乳はカルシウムなどの補強のために飲まれてきた飲み物ですが、実は日本人には不向きな飲料で、がぶがぶ飲むものではないのです。



日本人には日本人に合った方法でカルシウムを摂取した方が、健康にも良いんです。牛乳なし給食はそれを示しました。


牛乳神話


戦後は厳しい食糧事情だったので、カルシウムの摂取は牛乳から、と当たり前に飲まれてきました。しかし現代では牛乳に代わる食品が多く流通していますし、そもそも牛乳は牛の赤ちゃんが飲むものであり、必ずしも人間に合うとは限らないと考えられています。


牛乳といえば身体に良い、カルシウムが豊富という固定イメージがつきものですが、実際にはお腹を壊す・ご飯に合わないといったデメリットも存在します。


日本人には不向き


日本人には牛乳が嫌いという人が多く、その原因は味が苦手、消化不良を起こす、などさまざまです。実際に日本人にはラクターゼという酵素が不足しているので、牛乳を飲むと消化不良を起こす場合があり、日本人には元から不向きな飲み物なのです。


日本人といえばお茶ですが、このように日本人には日本人に合った方法で栄養を摂取した方が健康に良いと考えられています。


近年洋食文化が栄えて日本食を食べる機会が薄れているともいいますが、日本人の健康状態からみても、やはり和食を中心に食べた方が健康的に過ごせるでしょう。


1日コップ1杯程度


でも牛乳好きな人だっていますよね。お腹を壊さないし、あの味が好きという人ももちろんいます。ですが注意して欲しいのが、カルシウム摂取を牛乳だけに頼らないことです。牛乳にはカルシウムのほかにリンが含まれています。


このリンは適量であればカルシウムの骨への沈着を促します。しかしカルシウム摂取量をリンが上回ると副甲状腺ホルモンの働きで骨のカルシウムを溶かしてしまうなどの障害が生まれます。


そのため牛乳だけでカルシウムを摂っていると他の食品のリンが勝ってしまい病気を引き起こすリスクが高くなります。こうしたことからも、牛乳は嗜好品として1日1杯飲む程度なら害はないといわれています。


牛乳が好きであっても、ほかの食品も加えてカルシウムを摂取するようにしましょう。

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