認知症の防止にアロマオイルが効果あるって本当!?
アロマテラピーは心地よい香りでリラックス効果を発揮するリラクゼーション方法です。
このアロマテラピーが認知症の防止にも効果的だと言われています。
アロマテラピーとは?
アロマテラピーとは植物が持つ香りを利用した芳香療法です。植物が持つ香りや有効成分が凝縮した精油(エッセンシャルオイル)を使って、心を落ち着かせ、健康や美容に効果を示します。
TVで紹介された話題の予防法
テレビ番組で認知症予防ににアロマテラピーが効果的だと紹介され、様々な店舗で売り切れが続出するなど大変な話題になりました。
脳を刺激する
認知症を発症すると、記憶を司る脳の器官である海馬とつながっている嗅神経がまずダメージを受けます。このダメージが徐々に海馬に伝わっていき、記憶の機能を壊しながら他の部位にも広がり悪化します。
嗅神経は元々再生能力が高い神経です。香りによって嗅神経を刺激して機能を再生させることで、そこに繋がる海馬が活性化します。これにより、認知症の予防や改善が期待できるのではと考えられています。
外側嗅内野は海馬へと直接投射するため、嗅覚入力は末梢(嗅上皮)から海馬までわずか3シナプスで到達することになります。
かつて経験したことのある匂いを嗅いで、そのときの記憶がたちどころに蘇る、ということは、私達の日常生活でよく起こることです。
参照元:http://www.jnss.org/syorei/2014igarashi/
認知症を防止!アロマオイルの使い方
アロマテラピーはアロマオイルの香りを嗅ぐことで脳や体に影響を与えます。
ハンカチなどに染みこませても良いのですが、専用の機器を使ったほうが香りが広がり効果もアップします。
アロマランプ、アロマストーンやディフューザーを使う
・アロマポット、オイルウォーマー
付属のお皿に水を入れ、そこにアロマオイルを垂らします。下に置いたろうそくに火をつけて温めると水分の蒸発と共に精油が空気中に拡散され、香りが部屋中に広がります。火を使うので注意が必要です。
・アロマランプ
火を使わず、電球の熱で温めることでアロマオイルの香りを広げます。水や火を使わないので寝室などで使ってそのまま眠ることもできます。
・アロマディフューザー
扇風機のようなもので、アロマオイルの成分を空気中に広げます。熱をくわえないので安全に使うことができ、乾電池式のものであれば持ち歩きも可能です。
・アロマストーン
素焼きでできた石や石膏でつくられたものなどがあり、1000円以内で購入できるリーズナブルな価格が魅力。ランプやディフューザーに比べて香りは弱いですが、上から垂らすだけなので気軽に使用できます。
携帯しても○
アロマの香りを外で楽しむことができるアロマペンダントという商品があります。アロマオイルを染みこませるフィルターとアロマオイルの香りを通すための穴が開いており、首から下げて持ち運ぶことができます。高齢の人が使う場合は、アロマオイルを入れやすい少し大ぶりなものを選ぶと良いでしょう。
専用の容器がない時は
専用の容器がない場合は、ハンカチやティッシュに数滴落として鼻に近づけて吸入したり、マスクの皮膚につかない部分につけるのも就寝時などにいいですね。皮膚に直接つかないように気を付けて下さい。
マグカップに熱湯をそそぎ、精油を垂らす方法もおすすめです。湯気とともに香りが広がり、お湯を足しながら香りを楽しむことができます。間違って飲まないように気を付けましょう。
認知症をアロマオイルで防止!効果的な量と配合
認知症を防止するためには有効なアロマテラピーの方法をしっかりと理解して行うことが大切です。
アロマテラピーは認知症の防止に効果的ですが、正しく使わなければ意味がありません。認知症防止に効果があるという配合を紹介します。
午前中は
集中力を高めるローズマリーを2滴、気持ちを高めるレモンを1滴ずつ配合し、アロマ用のペンダントに染みこませます。
午後~夜
安眠効果のあるラベンダーを2滴、リラックス効果があるオレンジを1滴ずつ配合し、枕元に染みこませたものを置くかディフューザーなどで香りを拡散させます。
使用する時間
午前中も夜も2時間以上嗅ぐようにしましょう。実験では認知症の治療薬とほぼ同じ効果を確認できたと発表されています。
アロマオイルで認知症の防止!オススメのアロマオイルと注意点
アロマオイルには純度100%のもので様々な効果があるものと、人工的に作られにおいだけを楽しむものがあります。
また、医療行為ではないということを肝に銘じて使用をするようにしましょう。
アロマオイルの純度に気をつける
認知症に効果があるのは天然の植物から抽出された純度100%の精油だけです。化学合成でつくられた香りのみ楽しむようなオイルは効果がありません。
・値段
純度100%のものの場合、大変な手間をかけて抽出されています。そのため、化学合成のものに比べて高値です。
・アロマのラベル
アロマオイルは医薬品ではなく雑貨なので、商品に関する表示が規制されていません。そのためラベルを確認しても含まれる成分が分かりません。しかし、オイルが100%のものだと自信をもって販売しているメーカーはロット番号と精油の学名を表示しています。
医療行為ではありません
アロマテラピーはフランスやドイツなどでは医療行為のひとつとして扱われています。しかし、日本では精油に関する品質基準もありませんし、雑貨として取り扱われているのが現状ですので医療行為とは呼びません。
様々な効果を示すアロマテラピーですが医療行為ではありませんので、体に何らかの不調がある場合は必ずお医者様に診てもらってくださいね。