肌のハリにアプローチ!エラスチンの効果とは?
保湿成分の有名どころといえばコラーゲンやヒアルロン酸ですが、その働きを助けるとしてエラスチンも保湿成分として注目が集まってきています。
肌を構成するためにとても重要な働きをしますが25歳をピークに徐々に体内でつくられる量が減っていってしまいます。
エラスチンは繊維状のたんぱく質
エラスチンは弾力が強く伸び縮みする性質があり、真皮・靭帯・血管・子宮・肺など伸縮する器官に欠かせません。真皮に存在するエラスチンはコラーゲンどうしをくっつける役目を持ちます。ハリと弾力のある肌を維持するためにはエラスチンがなくてはならないのです。
動脈硬化を防いだり靭帯の伸縮を維持する効果も
血管を健やかに保つためには動脈のエラスチンの量を保つことがとても大切です。大動脈は心臓から送り出された血液を細い動脈に運びますが、エラスチンの量が減って伸縮率が低下すると心臓からの圧力が細い動脈に伝わってしまうので、高血圧を引き起こします。
また、細い動脈も収縮と拡張を繰り返しながら体の隅々にまで血液を送り出していますが、これもエラスチンによって血管に弾力がうまれるからです。そのため、血管内のエラスチン量が減ると動脈が硬くなってしまい、動脈硬化の状態になってしまい血流が悪くなり様々な病気の原因となります。
エラスチンの効果でお肌しっとり保湿
皮膚はいくつかの層から成り立っていますが、肌のハリや弾力を保つために重要なのは表皮と皮下組織の間にある真皮です。
真皮の内部には肌のハリを保つために重要なコラーゲンが70%を占めていますが、このコラーゲンの効果を発揮するためにはエラスチンが欠かせません。エラスチンは真皮に2%ほどしか含まれていませんが、肌の弾力を保つためにとても大切です。
水溶性成分なので化粧水や美容液に配合しやすい
エラスチンは元々体内に存在する成分なので刺激が少なく、タンパク質のアレルギー問題の安全テストにも合格しており、とても安全性が高いのです。水溶性成分で化粧水や美容液に配合しやすいため、エラスチン配合の化粧品は多く販売されています。
水分を抱え込んで保持、お肌の潤いを維持してくれる
エラスチンは水分を抱え込んで肌の表面にとどまらせる働きがあり、セラミドほどの保湿力はありませんが保湿剤の中では高い保湿力を持ちます。湿度が低くなっても保湿効果を保てるのが特徴です。
コラーゲンとヒアルロン酸と相性抜群!エラスチン摂取の効果
皮膚はいくつかの層でなっていますが、その中でも肌のハリを保ったり若々しい肌を保つために重要なのが真皮です。
その真皮の大部分を占めるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は一緒に使用することで大きな効果をもたらします。
真皮の約70%はコラーゲンで作られている
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つために欠かせません。真皮の約70%はコラーゲンでつくられており、網目状に張り巡らされています。ハリや弾力を与えるだけではなく、真皮から表皮へ栄養素を運んだり傷を治すなど様々な働きをします。
1gで6000mlもの水分を保持できるヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人間の体の中に元々ある成分で、ムコ多糖類の一種です。水分を保持する効果がとても高く、ヒアルロン酸1gで6ℓもの水分を保持できるといわれています。肌の表面でたっぷりの水分を抱え込み、水分の蒸発を防いで肌のうるおいを守ります。
セラミドとのW使いでさらに肌のハリアップ!エラスチン効果
エラスチンは単体で使っても十分な保湿効果がありますが、水分を抱え込んでいるだけなので時間と共に蒸発してしまいます。
年齢を重ねて肌の内部の保湿成分が減ってくると、エラスチンだけでの保湿では足りなくなってきます。そこでおすすめなのが水分を挟みこむタイプの保湿成分であるセラミドとの併用です。
セラミドは水分を文字通り挟み込んで蒸発を防ぐので、保湿成分の中で最も保湿効果が高いといわれています。エラスチンだけでは保湿力が物足りないという人は一度セラミド入りの化粧品も試してみましょう。
エラスチン効果を最大限にする使い方まとめ
エラスチンを配合している化粧品は多くありますが、単価の高い商品が多いです。
エラスチン入りの化粧品を初めて使う場合、まずは美容液だけを使うなどライン使いをする前に1つのアイテムで試してみるといいでしょう。
エラスチン配合の化粧品のあとはクリームで保湿のフタを
エラスチン入りの化粧品を使って保湿をして、それだけで終了させてしまうのは絶対にNG。保湿成分は上からフタをしてあげないとどんどん蒸発していってしまいます。肌の表面に潤いを保つためにも、乳液やクリームなどで油膜をつくってあげることはとても大切です。
特に夏など暑い季節は保湿ケアを怠りがちですが、紫外線の強い夏だからこそ保湿ケアは重要です。保湿は肌のバリア機能を高めてくれるので、紫外線による肌へのダメージを防ぎます。化粧水→美容液→乳液かクリームの3ステップケアは重要です。
エラスチン配合のサプリメントやドリンクも取り入れてみる
エラスチンは様々な動物が持つ成分ですが、サプリの原材料として使われるのは豚や牛の大動脈血管やカツオ、マグロの動脈球に含まれるエラスチンです。エラスチンは分子が大きいため、そのまま摂取しても体内に取り込まれにくいです。
サプリメントやドリンクの場合、製薬会社の研究で分子が小さくされている場合もあるため、食品から摂るよりは効果的に体内に取り込めるといわれています。肌の再生は寝ている間に行われるので、寝る前にエラスチンを摂取すると美容に効果的です。