胃もたれが続く原因
なんだか胃が重い、胃が痛い、食欲が無くて体が重たいなどの症状はありませんか?
つら~い胃もたれは放っておいても回復しないので、原因を知って正しく対処する必要があります。胃もたれをそのままにしておくと、疲れが取れない・胃が痛む・炎症を起こす・肌が荒れるなどさまざまなトラブルを引き起こします。
胃もたれのせいで食事も十分に楽しめなくなってしまうので、胃もたれの原因を知って、続く胃もたれを改善しましょう!
ほとんどの人は食生活の乱れが原因
胃がむかむかして食欲がない…。胃もたれが起きると食べたいものも満足に食べられずに辛いですよね。しかし多くの人の胃もたれの原因は「食生活の乱れ」が原因なんです。偏った食生活や食べ過ぎ、飲みすぎなどが原因で胃が荒れ負担が大きくなり胃もたれを引き起こします。
普段から食べ過ぎる、お酒を飲みすぎる人は特に注意が必要です。
ストレスによる自律神経の乱れ
普段から過度なストレスを感じている人もいるでしょう。胃もたれはストレスによっても引き起こされます。ストレスが自律神経を乱し、胃の血管を傷つけたり粘膜を少なくするので胃もたれが起こります。
ストレスが原因の場合にはストレスの原因を取り除かない限り改善は難しいでしょう。つらい胃もたれはストレスを助長させます。負のループを続かせないためにもストレスを軽減するよう趣味に没頭したりリラックスするなどして身心共に休めるようにしましょう。
胃の機能低下や病気の可能性
胃もたれはストレスや食生活の乱れとは別に、胃の機能が低下していたり病気が隠れている可能性があります。つまりただの胃もたれと侮っていると、重い病気に罹っていることもあるので、胃もたれが続く場合には一度病院で診てもらった方が良いでしょう。
胃もたれ用の薬も服用しすぎると負担になるので、早めに医師に診てもらった方が安全です。胃もたれが続き、一向に改善しない場合には病気を疑ってみましょう。
胃もたれが続くのは病気かも?
胃もたれが回復しない、つらい胃もたれが続く…。そういった場合には病気が隠れている可能性があります。
胃もたれから考えられる病気を知っておくと、重い病気に発展するまえに発見することができます。
日本人の4人に1人がなっている機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシア?と多くの人が首を傾けるような名前ですが、実は日本人の4人に1人は罹っているといわれています。
食生活も乱れていないしストレスも溜まっていない…胃もたれの原因が思いつかないという場合にはこの「機能性ディスペプシア」を発病している可能性が高いです。この病気は胃もたれの原因がはっきりしていないけれど、胃もたれなどの症状が続く状態のことをいいます。
そのため病院に行っても特に原因がはっきりとしていないので、気のせいやストレスと判断されることもあります。また精神的にピリピリと気を張っている人や気が弱い人に多く発病する傾向があり、ストレスと深い関わりがあります。
主に胃の機能低下によって引き起こされるので、原因が分からないけど半年近く症状が続くのであれば機能性ディスペプシアを疑ってみましょう。
慢性胃炎や胃潰瘍
慢性胃炎や胃潰瘍(いかいよう)は多くの人が聞いたことがあるでしょう。慢性胃炎とは複数の種類がありますが、多くの場合は胃の粘膜の状態が悪化して炎症を引き起こします。
また最近では粘膜にも不調がないのに似たような症状を引き起こすNUD(潰瘍のない消化不良)も発見されています。慢性胃炎は加齢やピロリ菌が原因として考えられています。
胃潰瘍とは胃酸が胃の粘膜まで溶かしてしまい、胃の壁や筋肉までえぐり取ってしまっている状態です。そのため胃もたれの他にも胃痛やみぞおち付近の痛みなどがあります。胃潰瘍はストレスなどが原因で胃酸や粘膜のバランスが崩れてしまい引き起こされます。
下痢や胃痛を伴う胃もたれが続くのは胃腸炎?
胃もたれといっても、下痢や胃痛を伴う場合もあり、単純に機能性ディスペプシアや胃潰瘍などの病気とは言い切れません。
下痢や胃痛を伴い体力を消耗しているのであれば胃腸炎の可能性が高いので、また違った対処が必要です。胃腸炎は他人に移ってしまうようなものまであるので、胃腸炎が流行る時期にはよく注意して過ごすようにしましょう。
ストレスからくる過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、検査をしても多くの場合なんにも不調がないのにも関わらず、下痢や便秘などの症状を繰り返す病気です。主に下痢型・便秘型・混合型に分かれていて、人によってその症状が違います。
過敏性腸症候群はストレスが原因で引き起こされるので、普段からストレスを感じている人はすでに過敏性腸症候群に罹っている可能性があります。胃はストレスと強い関係を持つ臓器です。
不調が見られる場合はすぐに医療機関を受診して慢性化しないうちに治療するようにしましょう。
ウィルス性急性胃腸炎
さまざまなウィルスが原因で引き起こされるウィルス性急性胃腸炎は下痢や嘔吐、胃もたれ、胃痛などを一度に引き起こします。アデノウィルスやノロウィルスなどウィルスによって感染時期が異なります。
ウィルス性急性胃腸炎は原因となるウィルスに感染することによって発病します。直接ウィルスを持っているものを食べたり、ウィルスのついた手で口にしたりと感染経路がさまざまです。
食後にげっぷや胸やけを伴う胃もたれの原因と対処法
食後にげっぷや胸やけを伴う場合もありますよね。こういった胃もたれの場合は消化不良が原因なので、放っておかずにすぐに対処すると回復へと向かいます。
また噛む回数(咀嚼)を意識するだけでも胃もたれを引き起こしにくくするので、普段の食事内容を見直してみましょう。
ドカ食いや早食いによる消化不良が原因
げっぷや胸やけを伴う胃もたれはドカ食いや早食いによる消化不良が原因です。ゆっくりと食べるようにしたり、食べる量を調節するなどして消化不良を起こさないようにしましょう。
ドカ食い・早食いは太る元ですから、体重を増やさないためにも良く噛みゆっくり食べるように心がけましょう。
胃酸過多気味は常温の牛乳や水で応急処置
胃もたれの原因が胃酸の場合には常温の牛乳や水を飲むだけでも応急処置になるので試してみましょう。胃酸過多の場合は胃酸を弱めてあげる必要があるので、牛乳や水で胃酸を薄めます。
胃酸が強すぎると喉まで上って(逆流性食道炎など)きて喉を痛めてしまうので、早めに対処するようにしましょう。
咀嚼(そしゃく)を念入りにするだけで胃が改善する
こういった胃もたれは咀嚼を念入りにするだけでも消化不良を防止して胃痛や胃もたれを引き起こしにくくします。よく噛んでゆっくりと食べれば多くの量を食べなくても脳が満腹と判断するので太りにくく、良いこと尽くしです。
自身の健康のためにも咀嚼数は多くなるように意識して食べるようにしましょう。
朝一番に胃もたれが続く時の原因とその対処
朝起きたらすぐに胃が持たれて辛い、という人もいるでしょう。
目覚めがスッキリとしないので1日のやる気が出なくなってしまいますよね。そんな胃もたれは生活習慣が原因なので、生活習慣を見直すだけでも改善につながります。
慣れてしまっている習慣を変えるのはなかなか難しいですが、胃もたれを改善するためにも必要なので思い切って見直してみましょう。
生活習慣が主な原因、睡眠3時間前は食べない
朝一番に胃もたれを起こす多くの原因は生活習慣です。睡眠3時間前には何も食べないようにしないと、胃に負担をかけたまま寝ることになるので翌朝胃が痛い・胃が持たれるなどの症状を引き起こします。
また寝る前の食事は胃や腸の活動を活発にしてしまい、寝られない・寝不足などを引き起こすのでおすすめできません。睡眠3時間前には食べ終わっているように生活を見直しましょう。
夕食の内容や時間の見直し、寝る前にコップ一杯の水も効果的
朝胃もたれを引き起こす場合には夕食内容を見直したり、時間を調節・寝る前にコップ一杯の水を飲むなどの対処法も効果的です。
夕食は消化の良いものにして、脂っこいものは避けましょう。また夕食時間が遅いのであれば、早められるように調節します。それが難しいようなら重たいものは食べずに軽く済ませるようにしましょう。
寝る前にコップ一杯の水を飲むと胃酸が弱まり胃に負担が掛かりにくくなるので、どれも一度に始められない場合には手っ取り早く水を飲んでから寝てみましょう。
胃もたれが続く時に何をどう食べればいい?
胃もたれが続くと食欲も無くなり、元気も出ませんよね。
しかし胃もたれが続いているのに、無理に食べようとするとさらに胃もたれや胃痛を悪化させるだけです。そのため胃もたれが続くときは消化の良いものや、消化を助けてくれるものを食べるようにして、胃に元気を与えてあげましょう。
植物性タンパク質の豆類
良質な植物性タンパク質を含む豆類は胃の消化を助けて、胃の状態を回復するのに役立ちます。特に大豆製品がおすすめで、納豆や豆腐などは疲れた胃に元気を与えてくれます。
冷たい食べ方は胃に負担をかけ体を冷やしてしまうので、なるべく温めてから食べるようにしましょう。
消化を助けるバナナやリンゴ、キウイ
バナナやリンゴ、キウイなどは消化を助ける成分が含まれています。特にリンゴはヨーロッパで古くから健康に良いとされている食べ物の一つです。
1日1個食べれば医者が遠のくともいわれているので、胃の健康だけでなく体の健康を願うなら消化を助けてくれるものを食べるように心がけましょう。
消化酵素の多いカブや大根、山芋
カブや大根、山芋などには消化酵素であるジアスターゼがたっぷりと含まれています。そのためドカ食いや早食いによる消化不良を助けてくれるので、普段からこういった食べ方をしている人は大根などの力を借りるようにしましょう。
また消化酵素であるジアスターゼは熱に弱い性質を持つので、温めて食べるよりも生のままで食べるようにしましょう。
今すぐできる、続く胃もたれを予防・改善するには
続く胃もたれを今すぐ止めて!と多くの人が思うでしょう。
実は少し意識するだけでも胃もたれを予防・改善できるとしたらどうでしょうか?これはやるしかないですよね!胃もたれが続くと体も重たく感じてやる気や元気が出ません。
気分も沈み、ストレスを感じやすくなり胃もたれを延々と助長させてしまうので、生活習慣を見直し、胃もたれを改善する意識を持ちましょう!
よく噛んでゆっくり食べる
多くの人が自分が今何回噛んで飲み込んだかなんて意識していないでしょう。そのため簡単に噛んだだけで飲み込んでしまう人が多く、消化不良によって胃もたれを引き起こします。
食事は良く噛んでゆっくり食べる。簡単なように思えますが、1口20回噛むだけでもとても大変なことです。しかし消化しやすくするにはよく噛んで食べる必要があります。まずは自分が何回噛んで飲み込んでいるかを確認し、より回数を増やすように意識してみましょう。
食後すぐに入浴はしない
食後は胃に血液を集中させたいのですぐに入浴はしないようにしましょう。入浴をすると体の表面は温まりますが、その分そちらの方に血液が集中してしまうので、消化に必要な血液が胃に行き渡りません。そのため消化不良を起こしてしまいます。
食後は入浴と習慣化している人もいるでしょうが、胃をいたわるためにも食後の入浴は避けるようにしましょう。
右側を下にして横になり消化促進
胃もたれを引き起こした場合や続いている場合には右側を下にして横になる方が消化を促進させ改善を促します。これは胃の形と関係があり、右側を下にすることで胃の中に食べ物を残りにくくするので消化が早まるからです。
また胃が食べ物を十二指腸に送り出しやすくなるので胃に負担が掛かりにくいです。いつも寝る時は左を下にしていた、上や下を向いて寝ていた場合には右側を下にするだけでも翌朝の胃もたれが改善するでしょう。
消化促進のツボ押しや自分に合った市販薬を使う
胃もたれが続くときは消化を促すツボを押したり、自分に合った市販薬を使うのも良いでしょう。ツボは手の親指と人差し指の間にある合谷や両膝の外側、指を3本ほど置いたところにある足三里などを押すと消化促進となり胃の負担が軽減します。
胃痛・胃もたれに効く市販薬は多く販売されていますが、自分に合うものでなければ効果がありません。飲んでみて全く効果がない薬は飲み続けると体に負担をかけるだけなので、他の薬に変えたり医師に処方してもらうようにしましょう。
ライフスタイルの見直しで続く胃もたれをストップ
胃もたれといっても多くの原因があり、症状もさまざまです。しかし多くの場合はライフスタイルを見直すだけで改善させることができるものです。
つらい胃もたれをストップさせるのはまず自分の意思が必要です。薬などに頼る前に見直せる習慣は改善していくようにしましょう。悪い生活習慣は体を蝕みます。さらなる病気を招かないためにも、規則正しい生活を心がけましょう!